日本政策金融公庫 創業融資 其の①~融資の特殊性~
2011.09.30

・日本政策金融公庫は、元々民間金融機関がリスクをとらない、或いはリスクを
 取りたくない分野にも融資を行い、国民経済的視野に立って民間金融機関の
 補完的役割を果たすことを使命にしている。 


・国民政策金融公庫が取り扱う「創業支援融資、第二創業支援融資」は、正に
 民間金融機関が尻込みする分野に於いて新規事業を行おうとする事業者に
 新規融資を行って、国民経済の発展に大いに寄与することを期待しています。


・創業融資、第二創業融資の項目及び対象者

 1、新規開業資金(新企業育成貸付)
   対象:事業を始める方や事業開始後概ね5年以内の方

 2、女性、若者/シニア企業家資金(新企業育成貸付)
   対象:女性又は30歳未満か55歳以上の方で、事業を始める方や事業
       開始後概ね5年以内の方

 3、再チャレンジ支援融資(再挑戦支援資金)
   対象:創業に再チャレンジする方

 4、新事業活動促進資金(新企業育成貸付)
   対象:経営多角化、事業転換などにより第二創業を図る方

 5、挑戦支援融資制度
   対象:上記4の内、一定の要件を満たす方   


・利用する側にとっては大いに期待したいが、法律の壁があって利用条件は
 厳格に適用されて、運用の幅が少ない。
 一つでも条件未充足となると利用できない。しかし、条件が上手くマッチすれば
 利便性は大いに期待できる。 

 

 


再び帰宅難民~電車内での出来事~
2011.09.29

・帰宅難民とならない為の対策としては、早目の帰宅(各事業所の個別判断を要)
 電車のダイヤ復旧まで事務所に居残り、途中で立ち寄り酒食、麻雀等にて時間を
 過ごす等が考えられます。 


・当日、いつもどおりの帰宅時間に事務所を退出したので、案の定帰宅難民となり
 ました。取り敢えず、運行している地下鉄に乗車して、できるだけ自宅近くに帰る
 ことにしました。  


・地下鉄に乗って座席に座り、いつもの様に読書を始めました。暫くして隣席に居た
 見知らぬ御仁から声を掛けられ、小生の読んでいる書物の内容について質問が
 あり。

 見知らぬ人からの話し掛け、読んでいる書物の内容について質問、混雑時の
 地下鉄の中等々驚きましたが、此れも何かの縁と思い、受け答えを行いました。

 書物の内容、書物作成時の時代背景、作者名、出版社名等々について返答し、
 見知らぬ人との会話を楽しみました。帰宅難民となったお陰で、珍しい体験が
 出来たことを喜んだ次第です。    


・ちなみに小生が読んでいた書物名は「文心彫龍」というものです。 

 

 

 

 


原子力発電廃止乃至推進 其の26~故ケネディ大統領演説~
2011.09.28

・ケネディ大統領は、1961年国連にて演説を行い、ダモクレスの剣の危うさを例えに
 取って、核の恐ろしさに警鐘を鳴らしています。演説内容は以下の通り。

 「地球上の全ての住人は、何れこの星が居住に適さなくなってしまう可能性に
  思いを馳せるべきであろう。老若男女あらゆる人が、核と云うダモクレスの剣の 
  下で暮らしている。世にもか細い糸で吊るされた其の剣は、事故、誤算、狂気に
  より、何時切れても不思議はないのだ。」  


・地震、津波、核ジャックによる事故、想定外の誤算、覇権を目指す愚かな人間の
 狂気が「ダモクレスの剣」として、地球上部に存在していることを忘れてはならない。


原子力発電廃止乃至推進 其の25~ダモクレスの剣~
2011.09.27

・「ダモクレスの剣」

 その昔、ギリシャ王ディオニソスは臣下のダモクレスが余りにも王位を羨んだので、
 ダモクレスを宴会に招いて玉座に座らせて、もてなしをした。

 王は玉座の上の天井から髪の毛一本で剣をつるし、王者の身辺には常に危険
 あることをダモクレスに悟らせた。  


・今回の原発事故ですら人間の日常生活に多大の弊害をもたらしている事実を、
 目の当たりにしています。核兵器使用は人間の日常生活への弊害ばかりか、更に
 人類滅亡の危惧を抱かせるのに充分であると予想される見方もある。

 原爆生みの親である米国物理学者ですら、後年、核兵器製造に反対している。


原子力発電廃止乃至推進 其の24~平和利用~
2011.09.26


・原子力の平和利用は、米国大統領アイゼンハワーが国連総会での演説に始まると
 云われている。

 この演説により第二次大戦の戦勝国、特に米英仏を中心として原子力平和利用を
 目指す国際原子力機関IAEAが1957年に設立された。

 IAEA元来の目的は、核の軍事利用制限、核査察を行うこととされている。 


・日本では、中曽根康弘氏が中心となって原子力三法を成立させ、原子力を未来の
 エネルギーとして捉え、資源に乏しい日本の国策として原発推進を実施してきた。 


・ウラン、プルトニウムを核分裂させエネルギーを利用する時点までは、平和利用、
 軍事利用何れも同一である。

 電気として利用し豊かな生活を享受するか、核兵器として使用し負の遺産を将来に
 残すかは、人類の英知に罹っている。 


・原子力エネルギーの平和利用はありえず、平時利用が原発、軍事利用が原爆と
 いう疑念を払拭できないと言う見方もある。 


                      


原子力発電廃止乃至推進 其の23~軍事利用~
2011.09.22

・現行の原発には以下の諸問題点が指摘されている。

 1、発電に関わる制御上の技術が万全とは言えない。
   事故の想定をしても想定外の事故が発生しうる。
   事故発生後の制御が作用しないと、放射性物質が大量放出されて周辺地域の
   生活環境が汚染され、住民の生活が脅かされる。
   一部地域だけでなく広範な地域にまで汚染が広がり、多大な被害をもたらす。
   一世代に止まらず、子、孫等の次世代にまで汚染の影響が及ぼされる。

 2、放射性廃棄物の後始末ができない。
   地下深く埋蔵しても、長い半減期を持つ放射性物質は後世まで残存して、
   遺漏リスクを子孫に残すことになる。

 3、発電所稼働中にも発生する放射線対策が必要とされる。
   作業中の従業員が被爆しないような対策が必要となる。

 4、プルトニウムなど猛毒の放射性廃棄物が発生する。
   事故等により外部遺漏すると人間の接近困難、修復の難易度が上昇する。

 5、発電施設、核廃棄物へのテロ攻撃に対して脆弱である。

 6、軍事転用が可能である。
   プルトニウムから原爆を製造したり、劣化ウランは爆弾として使用可能である。


・事故防止の技術、放射性廃棄物処理・保管、放射性物質拡散、軍事転用等の
 多くの未解決な課題を抱えているのが実情である。 


原子力発電廃止乃至推進 其の22~問題点~
2011.09.21

・現行の原発には以下の諸問題点が指摘されている。

 1、発電に関わる制御上の技術が万全とは言えない。
   事故の想定をしても想定外の事故が発生しうる。
   事故発生後の制御が作用しないと、放射性物質が大量放出されて周辺地域の
   生活環境が汚染され、住民の生活が脅かされる。
   一部地域だけでなく広範な地域にまで汚染が広がり、多大な被害をもたらす。
   一世代に止まらず、子、孫等の次世代にまで汚染の影響が及ぼされる。

 2、放射性廃棄物の後始末ができない。
   地下深く埋蔵しても、長い半減期を持つ放射性物質は後世まで残存して、
   遺漏リスクを子孫に残すことになる。

 3、発電所稼働中にも発生する放射線対策が必要とされる。
   作業中の従業員が被爆しないような対策が必要となる。

 4、プルトニウムなど猛毒の放射性廃棄物が発生する。
   事故等により外部遺漏すると人間の接近困難、修復の難易度が上昇する。

 5、発電施設、核廃棄物へのテロ攻撃に対して脆弱である。

 6、軍事転用が可能である。
   プルトニウムから原爆を製造したり、劣化ウランは爆弾として使用可能である。


・事故防止の技術、放射性廃棄物処理・保管、放射性物質拡散、軍事転用等の
 多くの未解決な課題を抱えているのが実情である。

 

 


改札口での駄々っ子
2011.09.20

・先日、駅の改札口にて人の流れが止まっているので先方をふと見ると、幼女が
 親の切符を持って改札機に入れようと背伸びしている姿が目に入った。

 幼女は背伸びしているにも拘らず、手の先が改札機の入れ口に届かず、懸命に
 押し入れようとしていた。

 其の間に改札口から出ようとする人々の渋滞の列ができてしまった。

 母親は見かねて、幼女から切符をもぎ取って改札口を通過した。 


・其の後、どうなるのかなと思って、当該の親子を暫く観察してみました。

 改札口を出るや否や、其の幼女はもう一度自分で切符を改札機に入れたいと
 床に転がり、駄々をこねていました。言葉の要求と手足をばたつかせた身体の
 要求方法を見て、子供らしい要求表現と思って感心してしまいました。

 母親が懸命に宥めていましたが、幼女の気持ちはなかなか収まる様子がありま
 せん。

 母親が幼女に対し、次回乗降車の際には幼女に行わせる旨の説得をしていま
 した。幼女は母親に抱きかかえられて、泣く泣く応じたようです。 


・この出来事を見ての感想

 1、幼女の自我が出て、赤子から一段階成長したと微笑ましく思う。
   親としては子供の成長を喜ぶべき事象である。

 2、母親にはその場で幼女を満足させる行動を取ることを期待したい。
   ①乗降客が居なくなった後に、子供自らが改札機に切符を入れて通過させる。
   ②一度改札機を出てしまった後では、入場券を購入してもう一度、その場で
     改札機の出入を子供にさせる。

 3、子供は親から沢山のことを学ぶ。
   一つ一つの行動が、大人には取るに足らないと思っても、幼子には大きな
   経験になるものと理解したい。 

 


原子力発電廃止乃至推進 其の21~利点~
2011.09.16

・利点として、以下の諸点が主張されている。

 1、発電そのものでは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しない。

 2、ウラン供給国は政情の安定した国が多い。原油供給先と異なり、供給先の
   政情に左右されることが少ない。
   国内の電力供給の安定化は重要課題である。

 3、大気汚染(酸性雨、光化学スモッグ)の原因となる窒素酸化物、硫黄酸化物を
   排出しない。

 4、発電コストに占める燃料費割合が他の発電方法に比べて低い為、燃料価格が
   上昇しても、トータルの発電コストが上昇しにくい。

 5、単位発電コストが低い為、経済性が高い。

 6、大型出力(百万KW級発電所)が可能である。映画「黒部の太陽」にもなった
   黒部第四発電所の発電出力は37万5千KWであり、原発規模の大きさは突出
   している。      


・ウラン燃料安定供給確保、温暖化対応可能、低コスト、大型化等の面にて
 利点があると見られている。

 


正心誠意~首相の所信表明~
2011.09.15

・先日、野田首相が国会にて所信表明演説を行い、其の中で政治に必要な言葉と
 して引用されている。 


・言葉の出典について、TV等にては勝海舟の書籍とされていますが、元を正せば
 儒教の経典の一つである「大学」と云う書物に記述があります。

 己を修めて人を治める方法として、所謂「八条目」があり、其の内の二つが此の
 言葉です。

 ちなみに「八条目」とは「格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下」を
 指します。修身とは懐かしい言葉です。


・「正心」とは心のありようを正しくすることであり、喜怒哀楽等の感情に支配されて
  その正しさを失ってはならないということである。

 「誠意」とは自ら欺かない、心の発したものが言行と一致することと言われている。


原子力発電廃止乃至推進 其の⑳~二酸化炭素排出量~
2011.09.14


・原発は温室効果の原因となる二酸化炭素排出量が少ない。

 原発そのものでは二酸化炭素を排出しないが、発電所の建設、運用、廃止等にて
 間接的には二酸化炭素を一部排出している。 


・電力中央研究所試算(2000年発表)
 ~発電所の建設から廃止までの発電量と二酸化炭素排出量を考慮した1KWH
  当たりの二酸化炭素排出量~

              (単位:グラム)     
  原子力              22                    
  水  力               11             
  LNG火力           608           
  石油火力            742           
  石炭火力            975          

  原子力発電では核分裂反応による二酸化炭素の排出は全く無いが、発電所の
  建設、運用、廃止や燃料生産、輸送、廃棄物処分等に起因する二酸化炭素の 
  排出も蒸気の試算に含まれている。水力発電も同様である。
      

・原子力発電は二酸化炭素排出量の面から見ると、火力発電よりも遥かに少なくて
 地球温暖化防止には貢献する。
                    


原子力発電廃止乃至推進 其の⑲~発電構成比~
2011.09.13

 

・日本国内における現状の発電構成をみると、原子力発電の占める位置は高い。


・日本における発電構成内容と構成比(2010年度)
 ~電気事業連合会資料~
                     (単位:%)
  原子力                   28.6 
  天然ガス                 29.3
  石炭                     25.0
  水力                     8.5
  石油                     7.5
  自然エネルギー等             1.1


・化石燃料である天然ガス、石炭、石油の可採埋蔵量には限度がある。

 新たな埋蔵地の発見が無ければ、何れは掘り尽くされてしまう。

 有限な化石燃料の代替財としてウランが注目され、発電推進役を担うことに
 なっていたが、今回の事故にて見直し機運が高まっている。
     


 原子力の発電構成比は3割に迫ろうとしている、将来の期待が大きかったことは
 云うまでもない。
 


原子力発電廃止乃至推進 其の⑱~発電コスト比較~
2011.09.12


・発電コストは前提条件、再処理費用、地域対策費等により大きく異なってくるので
 一概には比較できないので、一応の目安を掲載するに留める。
      

・〈各エネルギーにおける1kWH当たりの発電コスト〉

 1、経済産業省/資源エネルギー庁の試算(2010年)
    原子力               5~ 6円   
    太陽光                49円
    風力(大規模)         10~14円
    水力(小規模除く)         8~13円
    火力               7~ 8円
    地熱               8~22円

 2、エネルギー白書2008年版
    原子力               4.8~6.2円  
    太陽光                46円
    石油              10.0~17.3円
    風力                10~14円
    水力              8.2~13.3円
    天然ガス             5.8~7.1円
    石炭               5.0~6.5円 


・上記二例の試算では原子力発電コストが低く、太陽光等の再生可能エネルギー
 コストは高く見積もられている。

 原子力発電コスト安につき電力会社としては事業運営上、推進する傾向にある。

 


原子力発電廃止乃至推進 其の⑰~開発段階による原子炉タイプ~
2011.09.09


・新聞、TV等にて報道される原子炉の区分については核反応による分類(核分裂、
 核融合)によるタイプが多い。 


・一方、原子炉の開発から商業運転に至るまでには、技術面での改善、改良等が
 必要とされるので、各段階における原子炉の開発状況がメディアに公表される。
 各段階における原子炉についてメディア上に公表される名称を見て、炉の開発が
 どの程度進んでいるかを知る目安となる。


・開発段階による分類

 1、実験炉:理論の基礎的研究段階、研究炉とも云われる。
 2、原型炉:技術上の問題点を洗い出し、経済性試算段階
 3、実証炉:大型プラントの検証段階
 4、実用炉:実用段階、設計が完成されたとみなされて多数のプラント建設実施 


・日本における例(新聞紙上等に報道)

 1、高速増殖炉「常陽」  :実験炉
 2、高速増殖炉「もんじゅ」:原型炉
 3、新型転換炉「ふげん」 :原型炉、更に実証炉への建設計画があったが高コスト
                     にて計画取り止め 

 


原子力発電廃止乃至推進 其の⑯~主な原発事故の原子炉タイプ~
2011.09.08

・世界における原発関連の大事故の原子炉タイプについて掲載してみますので、
 何らかのご参考にされたし。

・スリーマイル島原子力発電所事故
 1、原子炉タイプ      軽水炉:加圧水型原子炉(PWR)
 2、事故発生時期       1979年3月       
 3、場所          米国東北部ペンシルバニア州のスリーマイル島
 4、国際原子力事象評価尺度(INES)  レベル「5」
 5、事故内容        冷却水流出、メルトダウン(炉心溶融)

・チェルノブイリ原子力発電所事故
 1、原子炉タイプ      黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉
 2、事故発生時期       1986年4月       
 3、場所          ソビエト連邦(現:ウクライナ)チェルノブイリ
 4、国際原子力事象評価尺度(INES)  レベル「7」
 5、事故内容        実験中に制御不能、メルトダウン(炉心溶融)、爆発

・福島第一原子力発電所事故 
 1、原子炉タイプ      軽水炉:沸騰水型原子炉(BWR)
 2、事故発生時期       2011年3月       
 3、場所          福島県双葉郡大熊町
 4、国際原子力事象評価尺度(INES)  レベル「7」
 5、事故内容        津波による非常用電源喪失、メルトダウン(炉心溶融)
               水素爆発
原子力発電廃止乃至推進 其の⑮~高速増殖炉 Ⅱ~
2011.09.07

・問題点

 前記のような長所があるものの一方では問題点を含んでおり、世界各国において
 なかなか普及していないのが実情である。

 1、技術上の問題点
   ア、ボイドの発生:冷却材として使用される液体ナトリウムは通常の運用では
     沸騰しないが、万が一に備えて炉心設計に万全を求められる。
   イ、金属ナトリウムの管理困難:金属ナトリウムは水、酸素に触れると高温と
     なって爆発を引き起こす。取り扱いには高度の技術が要求される。
   ウ、プルトニウムの作用:炉心内での作用が不明、出力低下が起こる。
   エ、構造的に無理があり、特に地震に弱い

 2、社会的な問題点
   ア、核兵器の材料:プルトニウムを大量に保有することは国際的な批判がある。
   イ、輸送時の警備:テロリスト、其の支援国家などによる核ジャックされる恐れを
     含んでいる。
   ウ、安全運転への不安:開発中の高速増殖炉は何らかの事故発生があり、
     まだまだ安全性への不安が払拭されていない。
   エ、燃料のプルトニウムは猛毒である。

 3、経済的な問題
   核燃料の再処理、高速増殖炉建設等には通常の軽水炉型よりも多額の費用
   かかる。
   ある大手電機メーカー原子力関係の工学博士にヒヤリングしたところによると
   百万キロワット級の建設費は高速増殖炉=1兆2千億円、軽水炉=5千億円
   程度とのことである。高速増殖炉の建設費が大きいことは一目瞭然である。

 


原子力発電廃止乃至推進 其の⑭~高速増殖炉 Ⅰ~
2011.09.06



・核分裂を起こさないウラン238を炉内でプルトニウムに変えて、消費した以上の
 核燃料を作り出すことから「増殖」の名がある。  


・炉の構成

   燃 料:混合燃料(プルトニウム239、ウラン235、ウラン238を混合したもの)
        MOX(モックス)燃料とも表現される。(MIXED OXIDE)
   冷却材:金属ナトリウム
   減速材:高速中性子を利用する為に減速材は使用せず 


・長所

 1、限られたウラン資源を効率利用できる。(核分裂を殆ど起こさないウラン238
   から核分裂を引き起こすプルトニウム239へ転換できる)

 2、MOX燃料の使用が可能である。(プルトニウムが使用出来る為、従来使用済
   核燃料、核兵器解体後のプルトニウムも有効利用可)

 3、冷却材として使用される金属ナトリウムは沸点が高い為、常圧での運転可能

 4、炉心の小型化が可能
    


原子力発電廃止乃至推進 其の⑬~黒鉛炉~
2011.09.05



・主としてソ連にて開発されたが、原子炉運転の不安定さがあって他国での利用は
 殆ど知られていない。 


・黒鉛炉の例

 1、黒鉛減速沸騰軽水圧力菅型原子炉

   此の炉はソ連邦内にてのみ製造され、今では旧式になっている。
   ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所にて事故を起こした原子炉は、
   本件の型の一つである。
   燃 料:天然ウラン
   冷却材:軽水
   減速材:黒鉛
   濃縮ウランや重水を使用する事無く大型原子炉を製造できるが、原子炉運転に
   不安定さがあって、一般には普及しなかった。

 2、黒鉛ガス冷却炉

   日本では原型炉(基礎的研究段階の原子炉)として作られた東海村の原発
   あったが、平成13年12月から解体されている。
   軽水炉に比べて熱出力密度が小さい為に、原子炉が大型化になってしまう。
   熱効率が悪く、運転安定化の為には頻繁に燃料交換を必要とする。
   燃 料:天然ウラン
   冷却材:炭酸ガス、ヘリウム
   減速材:黒鉛   

 


原子力発電廃止乃至推進 其の⑫~重水炉~
2011.09.02

・減速材に重水を用いる原子炉のことである。 


・主としてカナダ(重水製造に必要な電力コスト安)にて利用されている。


・炉の構成

 1、燃 料:天然ウラン、(実際の商業運転では効率化の為に濃縮ウランを使用)
 2、冷却材:重水
 3、減速材:重水 


・特徴

 1、天然ウランの使用が可能である。(ウラン濃縮工場不要)
 2、軽水炉よりプルトニウムの生産効率が高い。核拡散リスクが高い。
   インド、イランの核開発は重水炉により進めていると言われている
 3、重水が大量に必要となる。発電にはトン単位で必要だが、天然水中には微量
   にしか存在せず、高価である。(150百万円/トン程度の費用がかかる) 


・重水炉の例~CANDU炉
 1960年代にカナダ政府と民間企業により設計された。 

 


映画「真昼の決闘」~「HIGH NOON」~
2011.09.01


・先日、NHKBSにて放送されたので昔を懐かしく思い、鑑賞することにしました。


・1952年(昭和27年)作の映画なので、タイトルは知っていたものの、見る機会が
 無く、今日にまで至っていました。 


・通常の西部劇では悪漢に立ち向かう保安官は、無敵のヒーローと言うイメージが
 強いが、この映画の中では死を恐れる普通の人間として描かれている所に大いに
 特徴がある。

 美男の主人公が心の中は普通人を演じ、更には町民の誰もが協力をしてくれず、
 孤独の中で数人の相手と決闘する事態に陥る。


・主演者ゲーリー・クーパー、相手役美人女優のグレイス・ケリー(後モナコ王妃)
 にて白黒の画面ではあったが、漲る緊張感を充分に楽しめました。

 彼はこの映画でG・ケリーと共演し、更には別の映画「誰が為に鐘はなる」では
 美人女優で名高いイングリッド・バーグマンとも共演している。二人の美人女優と
 共演できる幸せを羨ましく感じた次第です。  


・映画のタイトル名の英文名には、日本語で言うところの「決闘」という意味合いは
 無いが、映画内容を見れば「真昼の決闘」と云うタイトルは良くフィットしている。
 「決闘」と云う名のつく映画は他にもありますが、有名なものでは「OK牧場の決闘」
 「白昼の決闘」という二つの映画があります。 


・「OK牧場の決闘」、英語名は「GUN FIGHT AT THE OK'CORRAL」で、
 ここでも日本語で言う決闘と云う文言はありません。1957年の作品です。

 ちなみにCORRALとは「囲い」を意味します。

 プロボクサーであったガッツ石松氏がTV等で「OK牧場」というフレーズを頻繁に
 使用していますが、本を正せばこの映画のタイトルが由来となっているのでしょう。
     

・「白昼の決闘」、英文名は「DUEL IN THE SUN」で、DUELが日本語で言う
 「決闘」に該当します。1948年の作品です。

 助演役のグレゴリー・ペックが主人公の弟分として演じ、「ローマの休日」にて
 主演女優オードリーの相手役をしているとは思えないほど、嫌われる汚れ役を
 演じています。映画好きには何度見ても飽きません。