金融機関との付き合い方
必要な時に融資を得たり、いい情報をもらうにはどうしたら良いか。
(1)金融機関と良好な関係を作るために-
1)己を知る(自分の会社を知る)
現在、保証協会の審査にはCRD(経営自己診断システム)をベースとしているようです。
金融機関の自社に対する格付けを知る上でも入力し結果をよく認識されることをお勧め
します。 http://k-sindan.smrj.go.jp/crd/servlet/diagnosis.CRD_0100
2)作っておきたい各種資料
①資金繰表(CF(キャッシュフロー)表)
②金融機関取引一覧
③年度資金計画表(資金運用表)
決算の数字がほぼ確定したら作成することをお勧めします。
3)融資の際の審査はこうなっている‥結局担当者による
融資担当者が稟議を上げやすいように資料を用意しておくことが大切です。
本店審査役は忙しい‥3月決算が終わると融資の継続案件が続々と本店審査部に届きます。
最近は電子審査も多くなっていますが、忙しい時期の本店審査部は大変のようです。
4)審査のポイント
①償還・返済能力...赤字でも構わないのですが、返済の展望がないままでは貸してくれま
せん。
②回収の保全・担保の状況‥担保物件だけではありません。定期預金や取立手形指定など
も保全の条件になります
③案件の旨み...どの程度将来性があるかなど、金融機関にも儲かる条件を明示してあげる
ことも大事です。
その他収益性・公共性・成長性
5)基本は変わらない
①人・・・実権者・人物・経営手腕etc
②物・・・取扱商品・市場性・付加価値・資産背景・etc
③金・・・経理実権者・中長期計画有無・支払回収条件・etc
(2)金融機関との付き合い方
① 一般的に「企業の目利き」ができる銀行担当が少なくなってきています。緊急時に
金融機関に相談に行くのではなく、日ごろから金融機関とコミュニケーションをとること、
渉外担当者と話ができるからよいというだけでなく本支店トップ層(店長次長など)と話
すことが必要です。
② 話す内容は経営計画、経営状況、経営にかかわる工夫。
こちらからの積極的な情報の提供も必要です。
経営理念・指針を確立する。審査の重要な柱になる。
経営改善計画書:栃木県がマニュアルを出しています。参考にしてください。
http://www.pref.tochigi.jp/keiei/sonota/01/manual.pdf
➂ 資金が必要な時には早めに相談することも重要です。
④ 自社の担保余力・格付けはそれとなく常にチェックをしておきましょう
(3)金融機関の動向を知っておこう
1)大手都銀の動向
基本はグローバル化、投資銀行化もしくは投資銀行を傘下に置いた経営を強める方
向です。
また、融資のスタンスは「業績のいい企業に集中する」選別融資になっているよう
です。
2)地銀の動向
営業エリアの広域化が進行しています。地域に責任を持つ金融機関(1県1行時代の
ような)という性格が薄れてきています。
中小企業へ融資するにしても、選別融資とトランザクションバンキングを行うところ
が増えてきています。(注1)
3)信金、信組
地域密着の方向は変わらないものの、合併、効率化などで渉外係員の減少、経験の
浅い職員の増加で取引先との密着度は弱くなっているようです。
4)政府系金融機関の統廃合‥セーフティネットの拡充
中小企業向けの政府系金融機関は政策金融公庫だけになってしまいました。
銀行も、堅実で、儲かりそうな会社にお金を貸したい。
でも、ほとんどのそういう会社は借金しない。(*^_^*)
とおやま ひでゆき
(注1) トランザクションバンキング
財務諸表等の定量情報に基づき、一時点かつ個々の取引の採算性を重視して融資する手
法のことを指す。ビジネスローンもひとつ。
(注2) 本文は下記を参考にしています。
金融危機突破マニュアル
http://www.tokyo.doyu.jp/data/090212.pdf


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