トップダウン は コストダウン
●トップダウン は コストダウン
世界で一番元気な自動車会社の社長はそう言います。(注1)
かつて、いま米で問題のGMの幹部とミーティングしたそうです。
その席で「ボトムアップはコストアップ。トップダウンはコストダウン」と言ったら、そ
れをGMの幹部はたいへん気に入ってくれました。
当時からGMは現場で会議ばかりしていて意思決定が遅く、鈴木氏は「私が即決すれば、ス
ズキなら5分で決断できる」と迫ったそうです。その他にもいくつか教訓があります。
●弁護士にはカネを惜しむな
これは、医者についてもいえることだが、ケチケチせず最高の人材を雇えば、その見返
りは大きい。
ジープ型の4輪駆動車「サムライ」をアメリカで販売していたときのことです。
1988年6月2日、アメリカの消費者団体、コンシューマーズ・ユニオンが、「サムライは横
転事故を起こしやすい」として「アメリカ運輸省の道路交通安全局(NHTSA)にリコール
するよう要請した」とニューヨークで記者会見を行ったのです。
購入金の返還を求める集団訴訟に発展しようとしていたのです。
この時GMが紹介してくれた弁護士によって窮地を脱した。
●工場にはカネが落ちている
最近、公演に呼ばれる機会があると、よく「1円の話」をします。
壇上にあるマイクや湯呑みを手にとり、それを持ち上げて皆さんに見せながら、「マイ
クのこの部品はいらない。
湯呑みはこの部分を薄くすれば、目方が軽くなって原価が減る」とコストダウンのアイデ
アを説明してみせます。
私流に言い換えると、「工場にはカネが落ちている」です。ムダを削れば削るだけ、それ
が会社の利益を押し上げ、社員や株主へ還元される原資が増えるのです。
僕も一言いいたい
「会計士にはカネを惜しむな」 (^^ゞ
とおやま ひでゆき
(注1)「俺は中小企業のおやじ」
日本経済新聞社 1,400円
著者紹介 鈴木修 すずき おさむ
スズキ(株)代表取締役会長兼社長。1930年、岐阜県生まれ。中央大学法学部卒業後、銀
行勤務を経て、58年、鈴木自動車工業(現スズキ)に入社。
2代目社長、鈴木俊三氏の娘婿となる。63年、取締役に就任。67年に常務、73年に専務、
78年に社長就任を経て、2000年から会長、08年には再び社長を兼務する。


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