9億円を 社員が流用
多くのベストセラーを出している幻冬舎の内部不正にはビックリした。
不正総額は数年間で9億円で、最近の最終利益が4から8億円で推移しているからとんでも
ない額と言える。(注1)
社員数も75名ぐらいだし、仮にも上場企業なのだから監査もあるし、内部統制もあるのだ
からどうなっているのだろう。
会社の発表によると結果として一人の社員が売上の計上から回収、引出しまでできること
に原因があったようだ。(注2)
実は、中小企業の不正は公表されているより多い。
額が巨額にならないこともあるが、会社が事件にすることを嫌がるからだ。
重要なことは、不正をしたくなるような会計システムのまま放置しないことと、お金に関
する事は必ず別人にチェックさせることだと思う。
よくある例と防止策を例示します。
①切手・回数券・商品券等の換金横領
・回数券等の受払い簿を作成して管理する。
・ストック量の上限を決める。
②経費の水増し請求
・支出前に事前申請と領収書等のチェック。
・個人別支出限度を設けるとともに、精算を短期にさせる。
③売掛金の回収・売上金の使い込み
・現金回収はできるだけ避け銀行振込にさせる。
・領収書に連番を打って管理する。
・残高確認状を出す。
④仕入関係の横領
・担当者以外の者による在庫と仕入の抜き打ちチェック。
・定期的な担当替え。
・リベート等が見込まれる場合は書面で明確にしておく。
⑤商品の横流し
・定期的な棚卸の実施と担当者以外の者の立会い。
・不良品等の担当者以外によるチェック。(注3)
不正をしやすい誘惑のある組織になってませんか?
安易に罪人を作らないのも経営者の責任です。
この9億円の不正を本にしたらベストセラー
になると思うのだけど (^_^;)
とおやま ひでゆき
(注1)
幻冬舎元局長が会社のカネを不正流用
ジャスダック上場の中堅出版社、幻冬舎(見城徹社長)は23日、元管理局長が自社
の銀行口座から不正に現金を引き出し、私的に流用していたと発表した。局長を同日付
で懲戒解雇し、刑事告訴する方向で検討している。
金額や使途などは社内に設けた調査委員会で調べており、判明次第公表する。
業績に影響を与える金額になるとしている。
同社によると、16日に財務上の不審点が見つかり、元管理局長に事情を聴いたところ、
不正流用を認めた。不正は複数年にわたって行われ、伝票など証拠もあるという。
元管理局長は経理部門と総務部門を統括していた。2009.3.23
(注2) 幻冬舎からの内容説明
http://www.gentosha.co.jp/ir/pdf/press_20090519_to.pdf
(注3)内部統制チェックリスト
http://www.bekkoame.ne.jp/ro/tji/naibutousei.htm


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