謙虚の理由
知り合いがリーマンが潰れる1年前にビジネスで訪ねて行った時の話を聞
いた事がある。
「従業員レベルでもすごく傲慢で、人を待たせてお詫びも言わず実に横柄な
のでこちらから断った」という事だった。
人は成功すればするほど、まわりがYesマンばかりになって傲慢になりや
すい。
先のリーマン・ブラザーズの崩壊に関してもいくつかの新聞はCEOであるフ
ァルド氏の「傲慢」が今回の破局をもたらしたのだと断じています。
ボスが傲慢だと役員がそのまねをし、社員もまねをするようになり、やがて
は破綻してしまう。
では、逆に本当に成功する経営者はどんな人物だろう。
人気成功者を紹介する番組『カンブリア宮殿』の村上龍氏は次のように語っ
ています。
「ゲストの経営者から、私は一様に謙虚な印象を受けた。態度が倣慢ではな
く、よく人の話を開き、たとえ傍目にはどんなに成功した人でも自分は成功
しているとは思っていなくて、いまだに成長の途上にあると本気で思ってい
る人ばかりだった。
それは特別な美点というより、経営者として当然の資質・姿勢・態度ではを
いだろうか。
態度が倣慢だったり、自分は成功者だという自覚を持ったり、すでに充分に
成長したと思ったりしても、経営者として何の利益もない。
傲慢な人間は周囲から嫌われるし、成功の自覚は危機感を弱める。
誰もが認める成功者に限って謙虚な人が多いのは、人格的に優れているから
というより謙虚な方が合理的で結果的に成功できるからだ。」
そのとうりですね。
人間の愚かさは昔からで、「傲慢な猿」でも語り継がれてい
るように直らないようだ。(注1) 今から謙虚になろう。(^^♪
とおやま ひでゆき
(注1)「傲慢な猿」
ある時、呉王が江を渡って、猿のいる山を登った。
すると、多くの猿たちはこれを見て恐ろしがって逃げ走り、深い木立の茂
みに隠れた。
ところが一頭だけ、あちらこちらと跳び回り、物を投げつけたりして、王
に向ってこれ見よがしの振る舞いをするのが居た。王がこれを射ると、猿
はすばしこくその矢を手でつかまえた。王はそこで従者に矢継ぎ早やに射
させたので、猿は矢を手にしたまま射られて死んだ。
王は振り返り、同行した友に向っていった。
「この猿は自分の身軽さを誇り、自分のすばしこさを頼みとして、私にこ
れ見よがしの振る舞いをしたため、とうとうこんな事になってしまった。
これを戒めとして、あなたも得意な顔つきをして人に対しておごり高ぶる
事はやめなさい」。
友は帰ってから、今までの得意な顔つきを捨て去り、高い地位を辞退した。
やがて三年後に、国中の人々が彼の徳を賞賛するようになった。


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