100年予測 (2)

2010.01.12

前回の続きです。

1、アメリカの時代になる
アメリカは現在、破滅に瀕しているという説がささやかれている。
壊滅的な戦争、赤字の垂れ流し、ガソリン価格の高騰、大学での狙撃事件、企業や政府に
よる不正行為など。どれも間違いなく現実的に起こっていることだ。

しかし、実のところ、アメリカは驚くほど強大なのだ。
たとえば、人口では世界のわずか4%を占めるに過ぎないアメリカは、全世界で生産され
る全ての財・サービスの26%を創出している。

アメリカの経済規模は巨大であり、2位以下の4カ国、日本・ドイツ・中国・イギリスを合
わせても及ばない。
「アメリカ経済はなぜこれほど強力なのか」は、最も簡単に言えば、軍事力のおかげで
ある。

2、アメリカの対テロ戦争
 20年前のソ連崩壊により、冷戦時代には動きを抑えられていたイスラム地域が急激に不
安定になった。

イスラム介入でアメリカが目指したのは、地域を安定させることではなく、不安定に陥れ
ることだったのだ。だから、アメリカが優位な立場でさえあれば、世界が不安定でも構わ
ない。

3、2020年の中国-分裂の可能性-
 未来に関するいかなる議論も、まず中国を論じないことには始まらない。
世界の人口のほぼ4人に1人が中国に住んでいる。中国はここ30年で飛躍的な経済成長を遂
げ、今や紛れもない主要国である。

中国は急成長しているが、輸出依存度が高く、不良債権残高も多い。
いずれ成長が止まった時、地方の境界線から不満が出て分裂するだろう。

成長が30年間持続したからといって、この先もずっと成長が続くということにはならない
し、中国が世界の主要国になるということも、中国が統一国家として持ちこたえるとさえ
考えていない。

4、世界戦争 
 2050年代、技術革命により、宇宙戦争になる。
宇宙では視界が確保でき、安全な通信が可能なほか、敵対的目標をはっきり追跡すること
が出来る。

戦闘管理の場も、地上から宇宙に移るだろう。さまざまな地表高度に宇宙ステーションが
作られ、地上や海上のロボット・システムや有人システムを駆使して、敵の攻撃をかわし、
作戦を実行し、敵のプラットホームを攻撃するようになる。

従って、21世紀の戦争では、敵の衛星の破壊が最重要目標となり、自国の衛星の防衛が生
死を分ける。
最終的には、宇宙を制する者が地上も制する。(注1)

      100年年後もアメリカは強いんだ
       あと中国をどう見るかだ。       

                      とおやま ひでゆき 


(注1)
 100年予測 
   「世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図」 
   【著者略歴】
  ジョージ・フリードマン
  1949年生まれ。ニューヨーク市立大学卒業後ルイジアナ州立大学地政学研究所所長
  を経て、1996年にインテリジェンス企業ストラトフォー創設。
  政治、経済、安全保障に係わる情報を多方面に提供し、「影のCIA」の異名を

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