人を動かす秘訣 (2)

2010.02.22

原題は『友をつくり人を動かす』だが、社会人として身につけるべき人間関係の原則を
具体的に示して、あらゆる自己啓発本の原点となった不朽の名作で日本でも440万部も売
れている。

前回に続き、いくつか感心したことをご紹介しよう。(注1)

1、誠実な関心を寄せる
人間は他人のことには関心を持たない。ひたすら自分の事に関心を持っているのだ。
大勢と一緒に自分が写った写真を見るとき、我々はまず始めに誰の顔を探すか!?

友を作りたいなら、まず人のために尽くすことだ。
人のために自分の時間と労力をささげ、思慮のある没我的な努力を行うことだ。

こうして相手に深い関心を示すことによって、個人的に友を作ることができるだけでな
く、相手が我々が勤める会社の顧客であれば、会社への忠誠心とも言うべき気持ちを育
てることすらできる。

2、相手を理解するように努めよう(盗人にも五分の理を認める)

「俺は働き盛りの大半を、世のため人のために尽くしてきた。ところが、どうだ-俺の
得たものは、冷たい世間の非難とお尋ね者の烙印だけだ」
こう嘆いたのは、暗黒街の王者アル・カポネだ。

彼ほどの極悪人でも、自分では悪人だと思っていなかった。
むしろ自分は慈善家だと考えていた。

ある刑務所長から、興味深い話を聞いたことがある。
およそ受刑者で自分自身の事を悪人だと考えているものは、ほとんどいないそうだ。

人間はたとえ自分がどんなに間違っていても、決して自分が悪いとは思いたがらないも
のなのである。

人を非難する代わりに、相手を理解するように努めようではないか。
どういうわけで、相手が、そんなことをするに至ったか、よく考えてみようではないか。

そのほうがよほど得策でもあり、また、面白くもある。
そうすれば、同情、寛容、好意もおのずと生まれ出てくる。


当たり前のことだが、難しい?
今日会う人から始めてみよう。

                    とおやま ひでゆき 


(注1)
「人を動かす」【著者略歴】D・カーネギー
1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールス
パーソン等雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、やがてD.カーネギー研究所設立。
人間関係の先覚者として名声を博す。1955年、66歳で死去。


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