マイセンの ビジネスモデル
マイセンは有名な美しくて高価な陶器のブランドだ。
先日マイセンを知る機会があった。
マイセン陶器の絵や柄は釉薬(ゆうやく)によって、描かれるが、驚くことにその色の
種類は3000を超え、また作陶の工程は作業は細かく分業化されており、商品群も
一般品から芸術品まで区分けされている。
マイセンはドイツのベルリン近くの小さな村にある。(注1)
ある店で気に入ったものを一つぐらい記念に買おうかと思ったが、10センチ四方ぐ
らいで値段が15万とか30万していて庶民には手が届かない。
量産品なのにブランドがあるからこういう値段になるのだと思ってしまう。
マイセンは簡単に言ってみれば会社組織のなかに管理された有田焼や益子焼の村があ
るようなものだ。
安い一般食器を作る者もいれば、前衛的な作品を作る者もいる。
しかしマイセンは企業として戦略的にブランド管理をしていて、技法や釉薬から焼き
方まで内部教育委機関があって科学的にノウハウや経験を蓄積している。
同じ陶器でも益子のおじさんが作るものは経験と勘に頼って一代で終わってしまうよ
うなものが多くて、良いものもあれば駄作もあって品質が安定しないし、よく100円
ショップで売っていたりする。
結果は明らかで、マイセンは科学的に管理しているから常に品質が高く料金も法外?
なのに、益子のおじさんはたまに何かのコンテストで賞を取ったりするが、100円
ショップで買えることもあると言うことになる。
しかし僕のように陶芸を少しかじっているものには、マイセンはトヨタの車のように
完成度も高いが企業が作った量産品で、益子のほうは街の芸術家おじさんのようで、
親しみがあって好きだ。
結局僕が買ったのは、陶器ではなく、素晴らしいデザインとノウハウの詰まった1冊
の写真集だった。
同じ陶器の皿だったら高くて完成度の高いマイセンと、
益子のおじさんのものとどちらを選びますか?
とおやま ひでゆき
(注1)
マイセン(Meisen)はドイツ・マイセン地方で生産される磁器の呼称。
名実ともに西洋白磁の頂点。国王の命で設立され、その後も組織的な管理下に置かれ
現在に至る。
<お知らせ>
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