演奏途中で突然中止
2000人弱の大コンサートホールで突然音が消えてしまった。
指揮者がコンサートの途中で「すみません」と謝って、演奏を中止して終わってしま
ったのでアンコール曲とは言え、とてもビックリした。
同日の朝日の朝刊に全く同じような記事が出ていたのでご紹介する。
「故岩城宏之さんは豪州での本番の舞台で、演奏が途中で止まる大失態を演じてしま
った。曲は不協和音が連続して複雑だ。
岩城さんによれば、疲れ果てたラストに最大の難所が来るという。そこで指揮棒を振
り間違えて演奏は「崩壊」した。
音の消えた会場は凍りつき、体がガクガク震えた。途中からやり直したが、恥じ入る
ほかはなかった。」
岩城さんは、失敗した個所をやり直したが、また同じように失敗し、そのまま最後ま
で行き着いて何とか終わったそうだ。(注1)
演奏途中で突然中止した指揮者は宇宿允人さん(76歳)で今回で185回の公演になる。
ご縁があって、ほとんど最近の公演は聴いているのだが、今年の4月に肝臓がんの摘
出手術を行い抗がん剤治療を開始しているようで辛そうだった。
そのことを皆知っているので、惜しみない拍手がなり止まなかった。
宇宿さんも演奏した「田園」は人生のポエムのようで終わりは大いなる大地に包まれ
て消えていく最後を感じると仰っているのが印象的だった。
宇宿さん、元気になって
また緊張感のある音楽を聞かせてくださいね。
とおやま ひでゆき
(注1)
楽譜の風景 (岩波新書 黄版 250) (新書)
岩城 宏之 (著)
(注2)
宇宿 允人(うすき まさと 1934年 - )は京都府出身の指揮者。
1957年、東京芸術大学器楽科卒業後、1959年までNHK交響楽団で首席トロンボーン奏
者として活動した。
その後指揮者を志し、近衛秀麿に師事した。定期演奏会でのベートーヴェンの「ミサ・
ソレムニス」により、指揮者としてはじめての大阪文化祭賞を受賞した。1982年以降、
現在に至るまで、東京において「宇宿允人の世界」という名称で連続的に演奏会を企
画しており、一貫して指揮者として活動を続けている。
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