円は60円になるか?

2010.06.08

 リーマンショックは不良債権リスクが高まり、起こるべくして大不況が起こりました。
現在の日本も少子高齢化が進み、経済活力がなくなって日本の国力が今後どんどん落ち
ていくのは誰でもわかります。

同じように、米国の潜在的な借金は今回の大不況のツケで日本の6倍の6000兆円超に達
し、それを通常のサイクルで返すことはできないと言われています。(注1)
日本でも財政再建は大きな問題ですが、米国はそれをさらに上回っています。

であれば、将来のストーリーは
①過去と同じように戦争を始めて膨大な軍事費を使うか、
②払えないから国家破綻して免除してもらうか、
③ドルを印刷しインフレにしてドル安とし、借金の実質価値を減らすしかない。

最近の通貨の歴史をひも解いてみると。
金本位制度のもとでは、銀行が保有する金が貸出しの抑止力になって、おカネは金の総
量で規制されていた。

しかし、米国が戦勝国となりドルが基軸通貨となって金本位制を廃止してからは、金の
保有量に関係なくドルを印刷できるようになってしまった。

子供の喧嘩と同じで、力のあるガキ大将のルールには従わざるを得ないのだが、自分の
ことしか考えないガキ大将の家来たちは貧乏くじを引かざるを得ないのでしょう。

過去40年以上の為替レートを見ると、右肩下がりのドル安・円高になってきています。
著者は上記③の可能性が高く2012年後半に60円になると言っています。(注1)

評論家の言うことはあてにならないと言いますが、話半分でもかなりの円高は避けられ
ないようです。

        戦争、国家破綻、インフレ
        どれも大変なことだが、今はそういう時代なんですね。

                  とおやま ひでゆき


(注1)新・マネー敗戦―ドル暴落後の日本 (文春新書) (新書)
岩本 沙弓 (著)
金融コンサルタント・経済評論家。1991年東京女子大学卒業後、日・米・加・豪の大手
金融機関にて外国為替(直物・先物)、短期金融市場を中心にトレーディング業務に従事。
銀行在籍中、青山学院大学大学院国際政治経済学科修士課程修了。

日本経済新聞社発行のニューズレターに7年間、為替見通しについて執筆。
国際金融専門誌「ユーロマネー誌」のアンケートで為替予想部門の優秀ディーラーに選
出。


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