三種の神器
2011.06.30

皆様は三種の神器と言われれば何が思い浮かぶでしょうか?

1950年代、今から60年ほど前には
白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が三種の神器と呼ばれ
1960年代になるとカラーテレビ、クーラー、自動車がその名で呼ばれ、
日本の高度成長期、その後の輸出を中心とした現在の日本経済を支えてまいりました。

最近では女性の社会進出が進んだ影響でDINKSと呼ばれる新しい家族形態が確立されています。
DINKSとはDouble Income No Kidsの略で結婚しながら子供を持たない新しい家族の形ですが、
今このDINKSの間で
ルンバ、食洗機、ドラム型洗濯機が
三種の神器と呼ばれているそうです。

つい最近私もこれらを一通りそろえましたが、
使用した感想はどれも素晴らしいものでした。
何が素晴らしいのか、一言で言えばそれは自分の時間が増えるということです。

掃除をする時間、洗濯をする時間、洗い物をする時間、
この毎日の必ず発生する時間を圧倒的にこれらの器具は削減してくれます。

例えば、従来であれば食事が終わった後に妻が皿を洗い、私が子供をあやしていた30分が、
今は食器洗い機をセットする3分で終わり、私は他のことに時間を使うことができています。
ルンバも床の物は棚へ置く必要がありますが、
セットして外出すれば外出中に部屋を掃除して、自分で充電器へ戻っています。
ルンバがなければ我が家の外出の時間も少なくなって、
どちらが掃除をするかななどと夫婦喧嘩が始まっていたかもしれません。

また掃除や洗濯、洗い物といった時間は経常的に発生する時間ですので大変経済的です。
時給1000円で換算したとしても一日に2時間浮いたとして、
年間で70万円以上の価値となります。

これらを揃えるのに30万円弱かかると思いますが、
十分半年で元が取れる計算となります。

うちの家庭はDNIKSではありませんが、小さい子供がいてやはり、
毎日忙しいと感じながら日々過ごしております。
少しでも家族の時間を捻出したいと考え、購入したこれらの器具ですが、
今では我が家の必需品となり、まさに三種の神器と呼べる代物となっております。

ニーズが多様化し、物があふれる現代で、かつての三種の神器ほど普及するかは未知数ですが、
もしこれらの時間を少しでも減らしたいと思われた方は、ご参考いただいてもよろしいかもしれません。


                  齋藤 高志


法人 今年中に作りましょう?
2011.06.28

 これから12月まで法人の設立が増えることが、予想される。
6月22日税務関係の法律が、参議院本会議で賛成多数により可決・成立した。

そのなかで注目されるのが、免税点制度の改正で新設法人の免税短縮である。
これにより、今年の12月までに法人設立しないと2年フルの免税が受けられなくなる。

いままでは、中小事業者の申告・納付に係る事務負担などに配慮して、新たに設立され
た法人については基準期間が存在しないため、設立1期目及び2期目は原則として免税
事業者となっていた。

しかし、あまりにも新設法人に有利な取り扱いで批判があり、免税期間が短縮され最長
でも1年に短縮される可能性がある。

免税が1年短縮されることは、そのまま消費税分の資金が流出してしまうので、法人を
作る予定のある人は、ぜひメリットを最大限享受できる今年中に設立したい。

具体的には、3月決算法人の場合は,来年度の上半期(平成24年4月1日~9月30日)の課
税売上高が1,000万円を超える場合は,平成25年度の課税期間から課税事業者となる。


個人事業者の場合は,来年の上半期(平成24年1月1日~6月30日)の課税売上高が1,000
万円を超える場合は平成25年分から課税事業者となる。
  

           
            まだ、知らない人が多いので、
             教えてあげましょう。


                    とおやま ひでゆき

(注1) 税務通信:2011/06/27
 6月22日,「現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための所
得税法等の一部を改正する法律」並びに「同地方税法等の一部を改正する法律」が,参
議院本会議で賛成多数により可決・成立した。

平成25年1月1日以後開始する事業年度等からは,基準期間の課税売上高が1,000万円以下
である事業者のうち特定期間(前期の半年間)における課税売上高が1,000万円を超える
ときは事業者免税点制度の適用はないこととされる。

なお,事業者免税点制度の改正は,当初法案では"平成24年10月1日以後に開始する事業
年度等から適用"とされていたが,変更されているのでこの点に注意が必要だ。
また、課税売上高と支払給与額のいずれか有利な方を選択することも可能。


大人 の 流儀
2011.06.21

かつて一世を風靡した美人女優、故夏目雅子さんが押し掛けて結婚してもらったとい
う、うらやましい作家の痛快な本です。(注1)

 酒は浴びるほど飲み、喧嘩は良くし、稼ぎはあるようだがそれ以上に遊ぶために借金
をしているようなつまらない男となぜ結婚するのだろうと思う。(注: 本人がそう言ってる)

女性は往々にしてこういう不良男に惹かれるようですね。
しかし、本書は大人の男らしい力みのない語り口ながら、説得力のある(?)エッセイで、
時折キラリとした言葉が並ぶ。

「敗れて学ぶこともある」   「命をかけて守るべきもの」
「大人が葬儀で見せる顔」   「大人のラブレターの流儀」
「女は不良の男が好き」    「大人はなぜ酒を飲むのか」

 その中で、新成人の諸君に少し言っておきたいという一文をご紹介する。

一 すぐに役に立つものを手にして、何かが上手く行ってると思うな。
 すぐに役に立つものはすぐに役に立たなくなる。

二 金をすべての価値基準にするな。金で手に入るものなどたかが知れている。金を力
 と考える輩は、さらに大きな金の力で、あっという間に粉々にされる。
金は砂と同じだ(そう言えば砂金と言うな)。

三 自分だけが良ければいいと考えるな。ガキの時はそれも許されるが、大人の男に
とって、それは卑しいことだ。

咄嗟にプラットホームから飛び降り、人を救おうとした、あの韓国人青年の勇気と品
格を思い出せ (いちいちそうしろと言ってるんじゃないからね)。

四 世界を見ろ。日本という国がどれだけちいさく、外国からどう日本人が見られてい
 るか。将来、この国はどうなって行くのかを自分で考えるんだ。

五 神社、寺で手を合わせた経験があるなら、キリスト教、イスラム教、仏教を学んで
 おくことだ。

 そこに今の世界観の出発点がおうおうにしてある(食事中に戦争と宗教の話はしない)。

六 他人を見てくれで判断するな。自分の身なりは清潔にしておけ。

七 二十歳から酒を飲めるようになるが、乱れるな。愚痴るな。品の良い酒を覚えろ。

八 今はこう言ってもすぐにはわからないだろうが、周囲の人を大切にしろ。家族、友、
 恩師......。

九 安手を引くな。
 安いものに手を出すな。我慢をしていれば必ずいいものが見えてくる。
 思いついたままに書いたが、ひとつくらい実行してみなさい。
   
 初めて前妻の夏目雅子のことを本の終わりに書いているが名文である。
これがなければさほど売れなかっただろうと思う。死んでも夫を立てる立派な妻です。

       夏目雅子は今も偉大だ。
        美人薄命ですね。



                    とおやま ひでゆき


(注1) 大人の流儀 [単行本]
 伊集院 静 (著) 単行本: 194ページ
 出版社: 講談社 (2011/3/19)


なぜ 何度も失敗するのか?(2)
2011.06.14

 これは人ごとではなくて、毎日の私自身のことでもあります。 
失敗事例に共通するパターンは、経営者が現状認識を誤り、間違った戦略を採用した
ことだそうです。(注1,2)

判断を誤らないためには、次のような自問をしてみること。

1、たった1つの原則を成功の秘訣だと思い込んでいないか?
 例えば、ソニーは新しい家電市場で成功するには、そこで利用されるソフトを押さえ
なければならないと思い込んだ。

このため、ハードウェア市場で他の企業と連合を組むことの大切さを見逃して、互換
性の乏しい製品を作って失敗した。

2、成功の指標を誤っていないか? 
 典型的な例は「市場シェア」を評価基準に使うことである。
市場シェアは成功の重要な指標ではあるが、それを追い求めるあまり、赤字を垂れ流す
企業は後を絶たない。

3、自分の相対的な競争力を見誤っていないか?
 シューズを製造していたギア社の経営者は女性用のバスケットシューズを売り出した。
これがヒットすると、次に模造宝石を施したシューズを開発し、同社は瞬く間に一大
ブランドに成長した。

 問題は、自社の強みを「スポーツシューズ作り」と考えてしまったことだ。
この認識ミスのため、同社は得意でない男性向けのハイパフォーマンス・シューズの開
発に進出していった。

 そして、冗談のような失敗が起きた。テレビ放映中のバスケットボールの試合で、契
約選手が履いていた同社のシューズが裂けてしまったのだ。
その結果、売上は80%も落ち、同社は倒産した。

4、自社や他社の勝因を見誤っていないか?
 例えばユナイテッド航空は、業績の良いサウスウエスト航空の真似をして、価格を引き
下げ、便数を増やした。

だが、サウスウエストの真の勝因は、忠誠心が高く、やる気のある"従業員"の存在だっ
た。真の勝因を知ることなく、表面上の真似だけをしても失敗するのは当然である。

5、顧客ニーズについての認識は、限られたモデルや経験に基づいていないか?
 顧客創造を適切にする。


     名経営者もたくさん失敗してるんですね。
      回復できる失敗ならしましょう。


                    とおやま ひでゆき

(注1) 名経営者が、なぜ失敗するのか?
シドニー・フィンケルシュタイン著
    酒井泰介訳/橋口寛監訳
日経BP社
2004年6月28日発行
2,310円/469ページ

(注2)なぜ 何度も失敗するのか?
 http://blogs.yahoo.co.jp/tjiblog/34837427.html


なぜ 何度も失敗するのか?
2011.06.07

 人類の長い歴史も示す永遠の課題だが、自分も含めて失敗だらけの日常をあらためて
考えてみたいと思う。

 少し前の話だが、第二次大戦で日本は大敗をした。
そのことについて研究した「失敗の本質」(注1)という本によると、失敗の主たる理由は

1、情報収集不足
 米国はあらゆる方法を使って膨大な情報収集をしてたし、日本軍の暗号も米軍に解読
されていた。

しかし、日本では子飼いの部下ばかり集めて意思決定がタコツボ化し、精神論や「大和
魂」が重視されており、後れをとった。

2、戦略の失敗
 戦略目的が曖昧なため戦線の優先順位が決まらず、兵力を小出しにして全滅したり、
短期決戦のスタンドプレーや補給を無視した人海戦術が横行していた。
結局、戦術の失敗は戦闘で補うことはできず、戦略の失敗は戦術で補うことはできない。

 等だとしているが、当たり前すぎる理由だ。
当時、日本の末期的状況下ではそのような方向へ組織が向かい崩壊していくのだろう。


 次に、企業についてみると、偉大な企業が衰退に向かう時は、次の5段階を経ること
が多いという。(注2)

①第1段階「成功から生まれる倣慢」
成功したことにより、自分たちの長所と能力を過大評価し、その結果、当初に成功を
もたらした真の基礎的要因を見失ってしまう。

②第2段階「規律なき拡大路線」
 倣慢から規律なく規模を拡大し、成長率を高め、世間の評価を高めるなど、経営陣が
「成功」の指標と見なすものは何でも貪欲に追求する。

③第3段階「リスクと問題の否認」
 拡大路線を続けていると、様々なリスクや問題が生じるが、問題を直視せず、リスク
や問題を否認する。

④第4段階「一発逆転策の追求」
 衰退が誰の目にも明らかになった時、一発逆転狙いの救済策にすがろうとすると、衰
退への道を急速に進むことになる。

⑤第5段階「屈服と凡庸な企業への転落か消滅」
すべてが悪循環に陥る。
財務力が衰え、士気が低下していく。

その結果、身売りを決める場合もあれば、衰退して凡庸な企業になる場合もある。
極端な場合には企業が消滅する。
 最近の新聞紙上で、崩壊に向かっている企業をよく見かける。
.


    個人的にも納得できませんか?
    では、解決策は次回検討してみたいと思います。
.


                    とおやま ひでゆき

(注1)
「失敗の本質」 (中公文庫) 戸部 良一 (著)
防衛大の教官と野中郁次郎氏が日本軍の組織としての欠陥を分析した、戦略論の古典。

(注2)
ビジョナリー・カンパニー3衰退の五段階   ジェームズ・C・コリンズ著
『ビジョナリー・カンパニー』『ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則』に続く第3
弾。かつて偉大だった企業がなぜ衰退するのか、その要因と衰退の経緯を明らかにする。