名言集 丹羽宇一郎 ビジネスでの決着の要諦
2008.05.29

こんばんは。月岡です。

雨が一日中降っていましたね。こうした雨の日に電車に乗ると、濡れた傘が足に当たって、気持ち悪いときがありますよね。今日、電車の中で濡れた傘を見ながら、伊藤忠商事の取締役会長である丹羽宇一郎氏のことを思い出しました。

丹羽氏は、伊藤忠商事の社長であったときも、車の送り迎えを使わずに、電車で会社まで行っていたようです。著作の中に、通勤電車にのると雨傘で冷たい思いをするときは不愉快だが、社員の目線からずれないようにする必要がある、とあります。この方の行動は、むしろ普通の一流企業の経営者の感覚とずれているような気がします。そこが、非常に珍しく、マスコミに取り上げられ、多くのファンがいる理由ではないでしょうか。ご自身の著作も数冊あります。
その著作の中から、私が個人的に面白いと思った箇所です。

ファミリーマート株を1350億円で取得するときの交渉の場面です。
『97年の年末、私が社長になる数ヶ月前です。池袋のサンシャインビルへ交渉に行きました。相手は西部を立て直した立派な経営者で私の尊敬する和田繁明さん(西武百貨店会長)です。買収額が合意に至らず、にらみ合いが続きました。向こうはより高く売りたいと考えていますし、こちらは提示した額をビタ一文上げるつもりはありません。お互いに腕を組んだままで、ひと言もしゃべらず時間ばかりが過ぎます。
 絶対に動くもんかと思っていました。和田さんがこの状態で一時間我慢するなら、私は一時間半我慢する。相撲の水入りのときと同じで、絶対に動かない。辛抱しきれずに動いた方が負けだと思っていました。これは、ビジネスで決着をつけるときの一つの要諦だと私は思います。』

どうでしょうか。緊張した場面で、ぐぐっと我慢ができないとダメなのです。こうしたところも人間力ですね。文章は、この後和田さんが「ちょっと失礼する。」と言って、席を外した、としています。結局、丹羽氏の主張する金額で株式を取得できたわけです。


名言集 孫子 将にとっての5つの危険
2008.05.28

こんばんは。月岡です。

もう夏がすぐそばなのでしょうか。暑い日が続きます(明日はそうでもないみたいですが)。本日、三ツ矢サイダーを買って飲みました。そういう気候ですね。

娘が学研の幼児教室に行ってきたようです。1歳未満の子は娘のみで、みなさん2歳近い子ばかりということですが、ずいぶん楽しそうしていたようです。職業柄か、この教室の授業料が気になったので、聞いてみますと教材こみで、1時間1700円くらいで、教師2人に対して、幼児が5人くらいとのこと。そうすると、8500円の収入に対して、教材の費用・教室の場所代・教師の人件費が少なくともかかります。これで本当に商売が成り立っているのか、不思議でした。どんなからくりなのでしょう。

さて、この前の韓非に続いて、中国の古典から、孫子です。孫子は、中国の兵法の中でも一番有名ですし、この前の大河ドラマの武田信玄の軍旗「風林火山」として、使用されていましたね。ナポレオンが読んでいたというのも聞いたことがあると思います。基本的に兵法ですから、どういう土地が有利だとか、どのように攻撃しろだとか、敵をかく乱させろなどということが書いてあるのですが、経営者にまったく関係ないかといえば、必ずしもそうでもないのです。

『将が落ち込みやすい五つの危険がある。
その一は、必死になりすぎることである。いたずらにはやりたつだけで、退くべきときを心得ないならば、無駄に殺されてしまう。
そのニは、逆に、何が何でも助かろうとすることである。これでは命は助かっても、捕虜になるのがおちである。
その三は、短気である。侮られると、前後の見境なく腹を立て、みすみす敵の術中に陥ってしまう。
その四は、潔癖である。これは名誉を傷つけられると、我慢ができずに思慮分別を忘れ、みすみす敵の術中に陥ってしまう。
その五は、人民への思いやりである。たしかに人民を愛することを必要だが、これにこだわってはいけない。
つまり、この五つが将たる者が陥りやすい危険であり、戦争遂行の妨げである。古来、軍が滅び、将が殺されるのは、必ずこの五つの危険が原因になっているといってもよい。よくよく考えなければなるまい。』

どうでしょう。この将を経営者に変えても、違和感はそれほどないと思います。結局、ゆとりを失ったり、ある事柄に執着が過ぎることの危険性が述べられています。会社経営も、冷静な部分がなければ、上手くいかないのは同じですよね。


名言集 韓非子 君主が使う術
2008.05.26

こんばんは。月岡です。

暑い日でしたね。びっしょりかいた汗を流すため、今日は11ヶ月の娘と一緒にシャワーを浴びたのですが、私と一緒は嫌なようで、最後にシャワーをかけていたら、熱いのか泣き出してしまいました。そこですかさず、家内を呼んでバトンタッチ。ま、しょうがないけど屈辱的でした。

みなさん、韓非はご存知でしょうか。世界史選択なら、名前は聞いたことあると思います。あの有名な『矛盾』は韓非の著作である韓非子に出てくるものです。韓非は中国の春秋戦国時代の法家です。孔子などの儒家に対して、非常に強い非難を行い、一部の人には人気ですが、誰からも愛される思想とは言えないと思います。この思想の根底は、人間に対する不信です。かなり極端な事例を挙げながら、自説を展開しますので、どうかと思う箇所もありますが、現代の経営に役立つ箇所もありますので、一部をご紹介いたします。

『君主が使う「術」は七つある。君主が警戒すべき「微」は六つある。
七つの術とは次のものである。
一、臣下の言葉は事実と照合すること。
二、法は犯した者は必ず罰して、威光を示すこと。
三、功労者には必ず賞を与え、全能力を発揮させること。
四、一人一人の言葉に注意し、発言には責任を持たせること
五、詭計(きけい)を使うこと。
六、知らないふりをして相手を試すこと。
七、ウソやトリックを使って相手を試すこと。
右の七つは、君主が使う術である。』

これだけ読んでも、五,六,七などは拒否反応を起こす人がいるかもしれません。

ちなみに六微とは、
『一、君主が権勢を臣下に貸し与えること
二、君主と利害の異なる臣下が、外部の勢力を利用すること
三、臣下がトリックを用いること
四、利害の対立に臣下がつけこむこと。
五、上下の秩序が混乱し、内紛が起こること。
六、敵国の謀略にのって臣下を任免すること。』

韓非の時代は、戦国時代ですから、臣下が君主に取って代わり、一つの間違いはすぐに自分の命に直結します。我々の時代は、命のやり取りにはつながりませんが、ここで言っていることにも心の片隅において置いても良いと思います。しかし、永続する活力ある組織を作ろうと思ったときには、ウソやトリックや詭計や部下に対する不信などが、長期間組織を上手く機能する手助けになるとは思えません。私は人間がそれほど単純な存在とはなかなか思えません。


職場の不愉快な人の及ぼす影響 修正削除 移動
2008.05.22

こんばんは。月岡です。

今日の我が家には家内と娘がおりません。家内が風邪を引いたので、実家に娘と帰ってしまいました。私は一人、デニーズでたらこスパゲティーを食べて、暗い家に帰ってきました。先ほど、テレビ電話で娘の元気な様子を見て、安心したところです。

話は変わりますが、あなたの職場や所属するグループにとても頭にくる最低な人はいませんか。時々いますよね。自分よりも地位の低い弱者に対して、傍若無人な態度をとる、不愉快極まりない人です。

先日、手に取った本が『あなたの職場の嫌なやつ』という本で、アメリカ人のロバート・I・サットンというスタンフォード大学の教授の書いた本なのですが、ふざけた書名とは違って、中身は結構真面目です。こういう嫌な人が組織全体に及ぼす影響を考えている学者の人もいるのですね。結論から言うと、組織に対して悪い影響を及ぼすようです。

上司から、愚弄、嫌がらせ、無視などの虐待を受けた影響の大きさは、人と楽しい話するなどのポジティブな影響の5倍もあるそうですね。つまり、虐待を受けたブルーな気分を回復するにはとても大きなエネルギーが必要とされるということです。
上記のようないじめの被害者の25%が会社を辞めて、これを目撃した人の20%が会社を辞めているそうです。通常の離職率の4、5倍だそうです。
こうした虐待をする人が組織の上層部にいると、人々は自己保身に走り、自分が所属している組織をよりよくするための自発的な努力をしなくなるだけでなく、虐待を受けて人は会社の商品や備品を盗んだりして、報復する場合もあるようです。
しかも、組織にひとりでもこういう不愉快な人がいると、全体にこうした不愉快な態度が伝染するようです。
ようするに、こういう不愉快な人には、組織のためには辞めてもらうのが一番なのですが、不愉快な人がトップであるならば、自分がどこかいくしかありません。もちろん、辞めることができない事情のある方もいるでしょうが、その場合には、なるべく精神衛生上の問題を少なくするために、必要最低限の仕事と無関心などテクニックも記載されていましたが、やはり我慢しすぎるのはよくないようです。
最後に、こうした不愉快な人がまきちらす癇癪の源泉が、完璧を追い求める姿勢・欲望であり、ビジネスや学術上はそれが開花する場合もある、としています。まあ、こういう人は、不愉快な人々のうちのごく一部でしょう。

『これは数え切れないほど多くの調査や研究が証明していることだが、人は、権力のある地位につくとより自己主張が強くなり、ほしいものはすべて手に入れようとしはじめる。また、他人の発言や意向を無視し、目下の人間の批判に耳を貸さず、無礼な振る舞いを重ね、その場の状況や周囲の人間を”自分の望みをかなえるための手段”とみなすようになる。人はいったん高い地位につくと、自分のくそったれな行為が眼に見えなくなってしまうのである。』

高い地位についても、卑しい人間にならないようにしましょうね。


高橋洋一氏 『さらば財務省!』を読んで
2008.05.21

おはようございます。月岡です。

昨日はどうも眠くて眠くて、早く寝てしまいました。朝、眼を覚ますと娘の声がボソボソ聞こえますので、隣の部屋に行きますと、もう起き出している娘と眼が合いました。その瞬間、ニコーと笑顔で迎えてくれました。今日の天気と同じように、とてもご機嫌です。

さて、今日は昨日の夜読んだ本のご紹介です。もはや、読まれた方もいらっしゃるでしょうが、高橋洋一氏の『さらば財務省!』という本です。財務省出身の方で、小泉、安部内閣で内閣府参事官などを歴任された方が、その立場から竹中さんと一緒に行った郵政民営化などの内幕を記載されたものです。この方は、郵政民営化や公務員制度改革を進める方の立場ですから、それに対抗しようとする官僚のやり方が非常に姑息で、その臭気漂うエリート意識にウンザリしていることがよくわかるのですが、相手方にも当然反論はあるでしょう。いずれにしても、読みものとしては面白いと思います。特に官僚の方々が、議員や委員会の議論を通じて、省利省益を通すためのテクニックについては、なるほどと納得してしまいました。これは、民間の仕事などにも使えるテクニックかもしれませんが、あまりかっこいいものではありませんね。
今の若く優秀な人たちで、官僚になろうとしている人はもはやあまり多くありません。従来の高いエリート意識や常識を逸脱した慣行などにより、国民は反感を感じ、マスコミは官僚をやたらとたたきます。そのため、官僚の権威は、本人達が思っている以上に落ちてしまっています。優秀な人を集めるためには、今の公務員制度が望ましいという理屈は実態を正確に把握してものではないでしょう。優秀な人たちを集めやすくする制度改革は日本のために、早急に実施しなくてはならないと思います。


名言集 松下幸之助 自分中心が迷いのもと
2008.05.19

こんばんは。月岡です。

日曜日の午後は、砧公園に娘と家内で遊びに行ってきました。空気を入れて、手を放すとビューという音と共に飛んでいくジェット風船(3個入りで100円)を購入し、ビールに多少酔いながら、アルコールくさい風船を必死に膨らましておりました。結局、2袋分がみな木の上に引っ掛かってしまいました。娘は、風船が勢いよく膨らむのがちょっと怖いらしく、家内にしがみつきながら見ていました。

さて、今日は松下幸之助氏です。超有名人ですね。この方もたくさんの本を出されておりますし、他の方が書いた松下氏に関する本をたくさんあります。産経新聞でも、つい最近連載されていましたね。もう20年ちかく前に94歳で亡くなられていますが、未だにその言葉を信奉する人は多いですね。実際に私もその一人です。

『自分の利害がどうだとか、自分の立場がどうこうとか、自分の評判、声価といったものを中心に考えていると、なかなか物事が決められない。どのように決めても、なかなか自分の都合よくはならない、どこかになにかマイナスが生じかねないということで決断がためらわれる、迷いに迷うということである。
 だから、こういう場合には、これでいけないと考え直して、しばらく自分というものを考えから抜いてみる。そして素直に全体のためにはどうあるべきか考えてみることが大切である。そうすれば、迷ってばかりいたという状態から抜け出して、これはこうすべきである、という答えがハッキリとわかってくる。しかも、その答え、決断というものはおおむねあやまちの少ない、正しいものである場合が多いのではないかと思う。』

どうでしょうか。迷う時は素直に全体のことを考える、という発想ですね。なるほど!と思います。しかし、人間は欲がありますから、実行が難しいですね。この文章の後に、広く衆知を集めなさい、そうすれば自分中心を避けやすくなる、と書いてあります。


名言集 大前研一 少年ジャンプの弊害
2008.05.17

こんばんは。月岡です。

今日は娘と家内と、家内の従妹とその息子さんの5人で子供の国へ行ってきました。私はかれこれ20年位前の大学生時代に、サークルのメンバー4,5人で真夜中に遊びにいった記憶があります(もちろん男性のみ)。当時は真夜中ですし、暗くて広いという印象しかありませんでしたが、本日は天気も良く、子供も大人もたくさん遊びに来ていて、にぎやかで愉快な場所だったのだと知りました。動物がいたり、トンネルがあったり、池があったりと子供たちは大喜びではしゃいでいます。私の娘はまだ10ヶ月ですが、それでもとても喜んでくれました。

さて、今日は大前研一さんです。世界的に有名な経営コンサルタントですね。私はこの方の本はほとんど読んでいると思います。その中から、適当に面白いと思った箇所を抜き出しますね。ただ、これは本の主要な部分ではありません。あくまでも、そのものの見方が私には面白かったのです。『即戦力の磨き方』からです。少し長いです。

『「少年ジャンプ」の発行部数は、最盛期、なんと650万部を超えていた。そのとき読者の中心にいたのが、いまの40代。だから、みな、この少年マンガ誌の影響を強烈に受けている。だがそれは、あまるいい影響とはいいがたい。
 まず、考え方や振る舞いに個性がない。自分と自分の周りには関心があるが、上や下の世代とは、積極的に交流をもとうとしないのだ。(中略)
 また、周囲に自分と同じような人間が650万人もいるので、なにか理不尽なことがあっても「自分だけじゃない、みんな同じ」と安心してしまって、危機感ももてなければ怒りも沸いてこない。
 それから、自分だけ余計な苦労をするくらいなら、小さな幸せで十分というのも、少年ジャンプ世代の悪しき共通項だ。「キャプテン翼」や「キン肉マン」といった少年ジャンプを代表するマンガには必ず「友情・努力・勝利」という「少年ジャンプ3原則」が盛り込まれているのはあまりにも有名だが、おかげでそれを読んで、漫画サイズの小さな友情、小さな努力、小さな勝利で、すぐにお腹がいっぱいになるように洗脳されてしまったようなのだ。(中略)
そんな彼らだから、「失敗しなくてよかった」とか、「ちょっぴり得をした」程度のことで、すぐに満足できてしまう。「駐車違反してもレッカーされない場所」のようなセコイ情報は欲しがるくせに、「駐車違反をしなくてすむ町をつくれ」と行政に掛け合うだけのパワーや発想はない。(中略)
 あとはとにかく、マンガで思考力が奪われてしまったのか、自分の頭で考える癖がまったくついていない。考えなくても「ドラゴンボール」の続きは、一週間経ればちゃんとわかるように、じっとまっていれば、誰かが答えを教えてくれると思っているのだ。(中略)
 このように40代といえば、どこの国でも働き盛りで、いちばん排気量があるはずなのに、なぜか日本ではこの部分のエンジンがほとんどガス欠状態にあるのだ。』

どうでしょうか。なかなか辛辣ですね。私は少年ジャンプの弊害など考えたこともありませんでした。こういう時代の切り取り方、世代の見方というのが非常に面白いなと思いました。


名言集 飯田亮 雑談と価値観の共有
2008.05.14

こんばんは。月岡です。

娘が寝ぼけながら、ときどき泣いております。その泣き声を聞きつつ、お酒を飲みながらこれを書いております。ようやく本日も終わろうとしております。

みなさんは、飯田亮氏をご存知ですか。セコムの創業者の方ですね。現在はセコムの取締役最高顧問で、お歳は75歳くらいでしょうか。以前、日経新聞の「私の履歴書」に登場されていましたから、ご存知の方も多いと思います。その飯田氏が書かれた『正しさを貫く』という本が昨年末に出版されております。日本で初めての警備業を行い、業績も非常の好調な会社の創業者である飯田氏の著作は非常に分かりやすい言葉で、なるほどと思うことばかりです。
私はいろいろな経営者の本を読みますが、優れた経営者のおっしゃていることの中身に、実は大きな相違はあまりないように思います。しかし、一番大事なことは、それを実行できるかどうかです。この本を読んでも、その思いを強く致しました。

この著作の中で面白いな、と思った箇所をご紹介いたします。

『価値観を共有化する上で雑談ほど有効な手段はありません。
 人にはそれぞれ性格があり、表現力に優れた人もあれば不得手な人もいます。言いたいことが会議の席になどでは、なかなか上手く表現できない人もいます。そのため声の大きい人だけが目立つようになり、会議ではついその人の意見に引きずられていく傾向があります。
 しかし、雑談の席や酒の入った席になると、普段口数の少ない寡黙なタイプでも発言が出てきます。そういう人がキラリと光る意見を発することがよくあります。そんなことからも、私は雑談が好きだし、酒の席を含めて雑談を重要なコミュニケーションの場としてきました。』

どうでしょうか。飯田氏の愛情あふれる人間性が垣間見えるようです。それと、たしかに上記にあるような、その意見がベストであるかは別にしましても、声の大きい人が議論を引っ張ることは、実際の会議ではよくありますよね。


ボスコン 菅野寛 経営者になる経営者を育てる
2008.05.12

こんばんは。月岡です。

最近、娘がバイバイを覚えました。私が事務所に行くときや2階に上がるときに、手を振ってバイバイしてくれます。私がバイバイを仕返しますと、娘はニコニコして、再度バイバイしてくれます。その可愛らしいこと。

さて、今日は私が読んだ本のご紹介です。皆様、ボストンコンサルティンググループの菅野寛さんという方が書いた『経営者になる 経営者を育てる』という本をご存知でしょうか。私は以前、とある財団で菅野さんが講演をなさった議事録を読んで、非常に面白かったので、赤線を引きながら読んでことがあります。その菅野さんが2,3年前にお書きになった本で、私はつい最近読み終わりました。非常に面白い本です。どのような経営者にとっても、有意義な部分が最低でも一つ二つあると思いますが、特にこれから経営をしようとする方やあまり経営の経験のない創業者や二代目の方には、より学ぶところが大きいと思います。

私自身、著名な経営者の本をいくつも読んでおりますが、それは経営に関する何らかの最大公約数的な法則はあるのだろうか、あるとすればどのようなものだろうかと疑問を抱いているからです。この本で、菅野さんは実際に日本の著名な経営者の方々にインタビューを行い、そこから帰納して、経営者のスキルセットという結論を得ています。

この経営者のスキルセットというのは、科学系スキルとアート系スキルの2種類があり、科学系スキルはマネジメント知識とロジカルシンキングで、かなりの部分を部下・外部に委託できるが、アート系スキルとは、①強烈な意思、②勇気、③インサイト、④しつこさ、⑤ソフトな統率力の5つから成り立っていて、こちらは他人に委託できずに、しかも個々が掛け算の関係であるから、非常に重要であるとしています。

まあ、これだけでは何のことかよく分からないと思いますが、是非お読みになってください。経営者の方にはお勧めの本です。


名言集 貞観政要 諫言に耳を傾ける
2008.05.11

こんにちは。月岡です。

昨日、今日と雨が続いていますね。先ほどようやく雨が止んで、娘と散歩の行きました。花々の時期が終わり、公園は一面緑になりました。時々、顔を出す太陽に、葉や芝生がきらきらと輝いています。そうした風景を見ながら、娘は手をバタつかせて喜んでおりました。

さて、皆様は貞観政要をご存知ですか。これは名君と誉れの高い唐の太宗(在位626~649年)とそれを補佐した名臣達との政治問答集です。これは、帝王学の教科書として、古くから愛読されてきました。日本でも北条政子、徳川家康がこの書を愛好したようです。しかし、論語などに比べると少しマイナーですね。私も1年半くらい前に、ある経営者に教えていただき、初めて読みました。帝王学といいますと、ちょっと大袈裟ですが、現代の経営者の指針となるようなことがたっぷり記載されています。面白い本です。その中から、一つ気に入っているお話をご紹介いたします。少し長いですが、我慢してください。

『貞観17年、太宗が諫議太夫の褚遂良(ちょすいりょう)にたずねた。
「むかし、舜(しゅん)が漆器を作ったときも、禹(う)がまな板に彫刻をほどこしたときも、それを諫める者が10人以上もいたという。たかが食器類のことで、事々しい諫言など必要ないと思うがそなたはどう考えるか」
褚遂良が答えた。
「彫刻にこれば農事がおろそかになり、織物にこれば、それだけ女どもに負担がかかりましょう。奢侈に走るのは滅亡を招く元であります。漆器ですめばまだ良いのですが、やがて金で食器を作るようになり、いずれは金でも飽き足らなくなって、玉で食器をつくるようになります。ですから争臣は、必ず初期症状の段階で苦言を呈するのです。末期症状を示すようになれば、あえて諫めたりはしません。」
太宗が言った。
「そなたの言うことはもっともである。しかしながら、わたしのことに関しては、見当違いなこと、初期症状を示し始めているもの、末期症状に陥っているもの、いずれの場合についても遠慮なく苦言を呈して欲しい。近頃、わたしは暇を見ては前王朝の歴史を紐解いているが、その中に、臣下があることを諫めても、君主の方は、「いまさらやめるわけにはいかぬ」とか「すでに許可を与えてしまった」と聞き流して、一向に改めない。そんな話がよくでてくる。君主がこんな態度をとっていたのでは、あっという間に国を滅亡させてしまうだろう」』

どうでしょうか。ここでも出てくるように、太宗は頻繁に臣下に諫言を求めています。また、それを良く聞き入れて、諫言したものに褒美を与えています。太宗は自分の面子にこだわりません。道理を大事にすることを常に心がけています。こうしたことをできるからこそ後世まで、名君と言われるのでしょう。翻って、わが身を省みてどうでしょうか。なかなか行動することは難しいですね。


名言集 ピーター・F・ドラッカー 有能なリーダーの習慣
2008.05.08

こんばんは。月岡です。

昨日まで休暇を取っておりました。土日をしっかり休まない癖がついているせいか、まとめて休んだ後で出社するときのダルさはひときわですね。しかし、そんなことを感じている暇もなく、朝からやるべきことが山積みでした。本日は4箇所ほど回って帰宅しました。なかなか忙しい日となりました。帰りましたら、娘が階下の私の足音に気づいて、家内に「パーパ」と扉を指差しながら、呼んだそうです。それを家内から聞きますと、私は娘の賢明さに驚嘆して言葉も出ませんでした。

さて、今日はピーター・F・ドラッカー氏の言葉です。

『有能なリーダーに共通する二つ目の習慣(注:一つ目の習慣は「やりたいことから始めることはない。何をする必要があるか」を問う、です。)は、「何をすべきか」を考え抜いた後に、その中にどれが「自分の仕事なのか」を問うことです。言葉を言い換えれば、なすべきことのうち「何が自分に適しているか」あるいは「何が自分に適していないか」を突き詰める作業を行うということです。
 この習慣を持つ人は、とりもなおさず「自分は何を得意としているか」を的確に把握しており、同時に「自分は何が不得手なのか」についても熟知しています。
そして三つ目の習慣として、「不得手なことは、決して自ら手がけない」ことを徹底しているのです。』

どうでしょうか。私はこの言葉を聞いたときに、ゲーテもまったく同じようなことを言っているのを思い出しました。自分の不得手なことをやろうとするのは時間の無駄である、という発想です。人間ができることや人生の限りある時間を考えた時に、不向きなことに手を出すおろかさを、お二人は体験的にご存知だったのだと思います。


名言集 ローレンス・J・ピーター ピーターの法則
2008.05.04

こんばんは。月岡です。

連休も後半ということですが、今日は事務所でお仕事をしてきました。この時期は3月決算ということと、営業日が少ないということもあって、どうしても休日に仕事をしなければなりません。休日出勤は、基本的に営業の電話もなりませんし、仕事に集中できますから、思ったよりも早く終わるので、それほど苦にはなりません。もちろん、ビールでも飲んでいる方が楽しいですけね。

仕事を終えて、帰りますと娘が寝ておりました。寝ていると静かなのですが(当たり前)、起き出すと活発に活動します。最近、娘は麦茶を一度口に入れた後、ぴゅーと飛ばすことに夢中です。何度注意しても、ひっきりなしにしています。それともう一つ、舌を出して、それを震わせて「ブー」と音を出すことにも夢中です。よだれがダラダラ垂れるのですが、お構いなしです。私が合わせてやったりするものなら、興に乗って、ずーとしております。

皆さんは、ピーターの法則についてご存知でしょうか。この前、冨山和彦氏の著作をご紹介した際に、ピーターの法則について触れられておりましたが、特に説明をしてませんでしたので、今日はこれについてご紹介いたします。

この法則は、ローレンス・J・ピーター氏が1969年に出版された本の中で述べたことですから、もう40年ちかく前になります。ピーター氏は1919年生れのカナダ人で、1990年には亡くなられています。

ピーターの法則とは以下のものです。

『階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおの無能レベルに到達する。
やがて、あらゆるポストは、職責を果たせない無能な人間によって占められる。
仕事は、まだ無能レベルに達していない者によって行われる。』

少し説明しますと、すべての階層社会において、下層の段階で有能ということになりますと、次のレベルに昇進しますが、新しい地位でも有能と認められれば、さらに次の昇進が待っています。つまり、すべての人にとって、最後の最後の昇進は、有能レベルから無能レベルへの昇進となるということです。もしも、十分に時間があれば、そして組織に十分な階層があるなら、すべての個人は、その人なりの無能レベルに行きつくまで昇進し、その後はそこに留まり続ける事になります。ただし、現実問題としてはすべての社員が無能レベルに達している組織はあまりないので、無能レベルに達していない人によって、組織に必要な仕事は成されているということです。

どうでしょうか。なかなか的を得ていると思いませんか。


日高義樹 『アメリカ狂乱』を読んで
2008.05.01

こんばんは。月岡です。

どうしたのでしょう。随分熱いが続きます。温暖化の影響なのでしょうか。最近は余裕があまりなく、季節を十分に楽しんでいないような気がします。熱くても寒くても、雨が降っても花が咲いても、たいした感慨もなく日常がバタバタと過ぎ去っていきます。こういうときこそ、心にゆとりを持たないと大きな失敗をするのですね。私のような粗こつ者は。


さあ、今日は本日読み終わった本についての感想です。皆さん、日高義樹さんの本はお読みになりますか。私は好きで新刊がでますと大抵買ってきます。かなり沢山本を出されるので、1年に何冊も読むことになります。いずれの本も日本のマスコミがあまり伝えない、保守のアメリカの素顔がよく見えて面白いのです。この前、新聞に広告が出ていたので買ってさきほど読み終わったのが『アメリカ狂乱』という本です。現在の大統領予備選挙はハチャメチャな異常事態であり、非常に低次元なものであること。そして、2009年の新しい大統領はおそらくマケインであろう、オバマとヒラリーのどちらが予備選に勝ったとしても、最高司令官である大統領には選ばれないであろう、という予測です。そして、仮にマケインが大統領になったとしても、人事面で十分な準備がなされていないので、アメリカの政治は相当混乱するであろう、としています。

さあ、どうなるかは来年にならないとわかりません。しかし、アメリカという国の知らない側面が様々垣間見ることができて、それなりに面白かったです。