NBC税理士法人ブログ

税理士:野呂敏彦

『作業頭と仕事頭』

2011年8月12日

こんにちは。野呂です。

  蒸し暑い日が続きますね。

  皆様、いかがお過ごしでしょうか。

  さて―、

先日ある指導先に訪問した際、一人の社員から相談を受けた。

「頑張って毎日業務を行っています。でもいつも社長に怒られてばかりで...。
もう疲れ果てています。」というものだった。確かにその社員の表情を見ると
疲弊しているように見えるし、聞くところによると1ヶ月間休みなしで働いて
いるとのことだった。自分の目の前の仕事をひたすら一生懸命にやっているの
だが、なかなか成果に結びつかず、店長という立場上成果が出ないのに休みを
取るわけにはいかず...という状況が続いているということなのである。

当社の社長と面談すると、次のような言葉を聞くことができた。「彼は店長の
仕事をするというより、ワーカーになっていて...」ワーカー=作業者という意
味であろう。社長は社員、特に本来作業者であってはならないはずの店長クラ
スが作業的業務に没頭し、本来の店長としての役割を果たしていないというの
である。


人が行動を起こすことにおける頭の使い方として2種類の頭の使い方があると
いう。
それは作業頭と仕事頭である。作業頭とは日常空間的な頭の使い方であり、本
来仕事をすることにおいては望ましくない頭の使い方である。それは、「ダロ
ウ思考」といえるものであり、その思考の延長線上に「おそらく何々という結
果が待っているだろう」というものである。
一方、仕事頭は文字通り仕事をするにあたってふさわしい頭の使い方であり、
その思考の結果をあらかじめ予測し、その結果が必ず出るという考えのもと行
動に駆り立てる頭の使い方である。これは「担保思考」であり「先行管理的」
な頭の使い方ともいえるのである。

「担保思考」とは仕事をする上で、求める結果を必ず達成するということを確
信し、行動を起こす考え方である。銀行で借入をする際に差し入れる所謂「担
保」同様、達成することに絶対の責任が生じるくらいの確信に満ちた結果の予
測である。「担保する」という考え方が、ほとんどの会社や職場で実践されて
いないから、結果としてどこの職場も非効率極まりない状態で毎日が過ぎ、厳
しい経営環境の中で業績悪化にあえいでいるのである。

「先行管理」とは、「担保思考」で行動を起こす際に先行きの結果を予測し、
その予測値と目標とを比較して先行的に軌道修正していくことである。目標
達成のための非常に強力な経営手法となる。
「仕事頭」は鍛えれば鍛えるほどより優れた「仕事頭」になり、もっと大きな
仕事ができるようになる。「作業頭」は鍛えるといった概念からはほど遠いも
のである。ただ単に体験した作業の種類や範囲が拡大することで、その分だけ
知見が増え、色々なことができるようになるだけである。対して「仕事頭」は、
まさに「濃密」な頭の使い方をするもので、使えば使うほど実際に頭が良くな
り、そしてさらに優れた「仕事頭」になっていく。

冒頭の社員の言葉の中に「いつも社長に怒られてばかりで...」というものがあ
った。この社員は自分の仕事に視点をおくというより、どちらかというと「社
長にどのように思われるか」ということに視点をおいて日々過ごしてきたと考
えられるのではないだろうか。いつも社長の視線を気にして、社長のいう通り
に「作業頭」で業務を行ってきた。つまり、自分の頭を使って「仕事頭」で
業務を行って来なかった可能性があるのである。「仕事頭」であれば日々成長
が期待できたはずであるが、「作業頭」のため、単に経験のみが増えて生産性
の高い業務を行うことができないようになってしまった。

皆さんの会社には、そのような社員はいないであろうか?

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         「『作業頭と仕事頭』」
                                                NBCコンサルタンツグループ
                                      代表  野呂 敏彦
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『企業改善の秘訣』 その2

2011年8月 5日

こんにちは。野呂です。

  蒸し暑い日が続きますね。

  皆様、いかがお過ごしでしょうか。

  さて―、

 先週に引き続き企業改善をすすめるための秘訣について、書かせて
いただきます。

 

3. キーマンをつかむ
社員の特性・能力には当然大きな違いがあります。よって全ての社員に同じ
目標・役割を与えていては改善は進みません。ここで重要となるのは、改善
を成功させるためのキーマンをつかむということです。キーマンとは、

●高いモチベーションをもっている
●周囲への影響力が大きく、強いリーダーシップを持っている
●経営者の方針や改善の趣旨に大きな理解を示している

といった点を兼ね備えている人物です(役職は関係ありません)。このよう
な人物を数人選出し、企業改善のための委員会を設定し具体策の立案や目標
進捗管理を実行させます。経営者一人が旗振り役となって改善を進めようと
しても「また社長の説教が始まった」くらいにしか社員は認識しません。
上から押し付けるのではなく、横や下から突き上げるような風土を醸成する
ことが重要となります。


4. 決めたことをやりぬかせる
経営計画書や改善方針を作成するところまで実行している企業は多数ありま
す。しかし、立てた方針・目標に対し執着心をもって、徹底した進捗管理ま
で実施できている企業はほんのわずかしかありません。業績が好調な企業と、
苦戦している企業の決定的な差は、ここにあります。実は我々コンサルタン
トがもっとも重視しているのもこの点なのです。前述のキーマンを中心に
「決めたことをやりぬく」社風を構築してください。そこに一切の妥協は許
されません。そして、まずは「最低でも一年間厳しい企業改善を実践してい
く」という強い決意を、経営者の方が持ってください。すべてはそこから始
まるのです。
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改善の秘訣なんてあるのか?そんなに簡単なことなのか?と思いますが、その
答えは意外と身近にあるものではないでしょうか。当たり前の事を当たり前
にする、これがなかなか難しいものですね。

 

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         「『企業改善の秘訣』 その2」
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                                      代表  野呂 敏彦
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