石井公認会計士逮捕、プロデュース粉飾決算事件で
以前、このコラムでも書いた事件の続報が入りました。
新潟の電子部品メーカー、プロデュースの粉飾決算事件で、
とうとう担当していた公認会計士の逮捕にまで発展してしまいました。
9日12時30分時事通信社ネット記事はこう報じた。
ジャスダックに上場していた電子部品装置製造「プロデュース」(新潟県長岡市、
民事再生手続き中)の粉飾決算事件で、さいたま地検特別刑事部は9日、
証券取引法違反容疑で、会計監査担当だった公認会計士石井清隆容疑者(40)
を逮捕した。
特別刑事部によると、同容疑者は容疑を認めているという。
また、金融商品取引法違反などの容疑で同社前社長佐藤英児容疑者(40)
=証券取引法違反罪で起訴=ら2人を再逮捕した。
石井容疑者の逮捕容疑では、佐藤容疑者らと共謀し、2005年11月、
同社の同年6月期決算で、実際は売上高が約14億7600万円、最終損益
(税引き前)が約6800万円の赤字だったのに、架空の売り上げを計上し、
最終損益を黒字と偽った有価証券届出書を提出したとされる。
特別刑事部によると、石井容疑者は資産の振り替えや利益の水増しなどの
粉飾方法を指示していたという。
専門家が結託して投資家を騙した詐欺事件である以上、石井氏の刑事責任は
免れ得ないものと思います。
公認会計士という専門職業人の歴史は常に粉飾との闘いであっただけに、
自分の職責の何たるかを理解しないバカが、偏差値秀才であるがゆえに
難関の試験に合格し、結果として社会的に抹殺されることになるのは、
非常に近しい専門職であるものとして嘆かわしい事態ですね。
公認会計士を目指される方には、是非以下の2冊を熟読されたい。
友岡賛『会計プロフェッションの発展』有斐閣2005
R.H.パーカー、友岡賛・小林麻衣子訳『会計士の歴史』慶應義塾大学出版会2006
2冊とも慶応の友岡教授の本ですが、偶然です。
僕は友岡先生と面識ありませんので・・・
お会いしてみたい先生のお一人ですけどね。
イギリス・アメリカにおいて、公認会計士制度がいかにして現在の地位を
築いてきたのか、よくよく理解できよう。
先人たちの努力を無にする石井氏の行為には怒りさえ覚える。
アメリカにおいても、エンロン事件に伴い、世界最大の会計事務所の1つだった
アーサー・アンダーセンが崩壊しました。
いくら弱小の監査法人であったとしても、業界の品位を疑われるような
行為をしたわけですから、日本公認会計士協会には、石井氏の除名を含め、
処分を検討して頂きたいものですね。


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毎々ボクの本をご紹介戴き恐縮至極です。
洵に有り難う存じます。
慶應義塾大学 友岡賛
投稿者: 友岡賛 | 日時: 2009.04.09