税制調査会専門家委員会委員名簿公表
2010.01.29

昨日28日の第27回税制調査会で税制調査会専門家委員会の委員名簿が公表
されましたが、正直なところ、人選に「がっかりだよ!」と言いたいですね。
三木義一立命館大学教授が選任されたことはヒットだと思うところだが、
租税法を専門とするのは、ほかには、中里実東京大学教授のみであり、財政学
サイドではなく、租税法サイドからの起用を期待していただけに残念です。
改正法案を官僚主導ではなく、政治主導で作成することが期待されるだけに、
経済学の研究者ではなく、法学の研究者の起用が必要だと思うんですがね。
ただ、旧税調とは違って、財政政策や金融政策に精通した方ばかりの人選
なので、数段ましですが、この人選から推測すると、社会保障財源としての
消費税の大増税と環境税の導入が想定されているとしか思えませんので。

委員長の神野直彦関西学院大学教授は地方財政のエキスパートです。
井出英策慶應義塾大学准教授は、「希望の構想―分権・社会保障・財政改革の
トータルプラン」(岩波書店2006)を神野先生と共編で出版されています。
関口智立教大学准教授も執筆しています。関口先生は、地方財政の若手の
登竜門東京市政調査会藤田賞を東京大学の博士課程院生時代の1999年に
受賞しています。池上岳彦立教大学教授は地方財政改革、社会保障改革の論客で、
2002年藤田賞受賞。藤田賞は神野先生が1994年に三木先生が1995年に受賞
されています。植田和弘京都大学教授は、環境問題と財政問題のエキスパート。
田近栄治一橋大学教授は財政・社会保障の経済分析を専門とされる租税論の
エキスパートです。副委員長の大澤真理東京大学教授は男女共同参画会議・
影響調査専門調査会で会長を務め、配偶者控除・配偶者特別控除制度の廃止を
主張していた人物。翁百合日本総研理事は、日銀出身の金融政策のエキスパート。
辻山栄子早稲田大学教授は税にも造詣が深い会計学者です。

まずはお手並み拝見。新税調専門家委員会が実質的に機能して頂かなければ
政治主導による改革が税の場面で発揮できなくなる危険があるだけに、
是非とも頑張って頂きたいところですね。


最高裁、不在区分所有者への協力金負担を認める
2010.01.28

26日、最高裁に行ってきました。
1時30分から弁論を行ったわけですが、我々の弁論の前に言い渡された
判決が、マンション管理組合にとって画期的な判決だったようです。
26日7時のNHKのニュースでも紹介されたこの事件について、
1月27日付goo住宅・不動産ニュースは次のように報じています。

大阪市住宅供給公社が分譲したマンションの管理組合が、マンションに
居住していない区分所有者(不在組合員)にだけ、管理組合の運営を
負担するための「住民活動協力金」の支払いを求めることができるかが
争われた訴訟の上告審判決が1月26日、最高裁第三小法廷(裁判長・
堀籠幸男)であり、判決は不在組合員に「協力金」の支払いを命じた。
このマンションは昭和40年代に建設されたもので、分譲後20年を
経過したころから第三者に賃貸される物件や空室が増加し、総戸数
868戸のうち、2割近い約170戸が不在となっていた。
不在組合員は管理組合の役員に就かないため、運営負担が居住組合員に
偏り、保守管理や環境維持に協力しないなどの問題が出たため、管理組合は
不在組合員に、全員が負担する一般管理費(月額1万7,500円)などとは
別に協力金(月額5,000円。後に和解で2,500円)を負担させることを
決定。支払いを拒否した不在組合員に対し、管理組合が訴訟を起こしていた。
[住宅新報社 2010年01月27日]

事務所があるマンションで管理組合監事をやっていることもあって、
非常に興味深い事件です。管理組合は区分所有者で構成されるために、
不在組合員は自分の資産の管理運営負担に協力することなく、
家賃を受け取り続けていることを考えれば、居住組合員が不在組合員に
対して協力金の負担を求めたくなるのは、よく理解できる。

実は私は居住していないため、昼間しかいない半不在組合員なのだが、
最高裁が協力金の負担を認める判決を下した英断に敬意を表したい。
組合員のご協力がなければできないことが実に多いんですね。
居住組合員の皆様には何とかなるのだけれども、不在組合員の皆さんには、
状況を実感して頂くことが出来ず、ご協力頂けないこともあります。
老朽化して大規模修繕が必要になると負担を伴うご協力が必要なケースも
多いですから、これから同様のケースが増えてくるんでしょうね。


ひとしくんのビジネス日記1-2
2010.01.26

<お店探しを始めよう!>


でも待てよ。
僕がお店にしちゃっても大丈夫なところに引っ越してもいいかもね。

ネットで調べてみよう!

  どれどれ

今より私鉄の駅に近い方にいくと、9畳1間の木造アパートの1階
って物件があるぞ。
でも古いなあ。大して家賃も変わらないし、一度見てこようっと。

  (見に行く)

不動産屋さん、この物件、見せてほしいんですけど。
お店を始めたいんですよ。できれば店舗兼用住宅で。
他にもいい物件ないですかね?

不:では、この物件はいかがですか?
お隣の駅になりますが、駅前で7坪ありますから、小物屋でしたら、
奥を仕切れば、寝泊まりもできますよ。
築20年を超えるの建物ですが、作りはしっかりしていますし、オススメですよ。

じゃあ、さっそく見に行きましょう!


今日のポイント:物件探しには不動産屋に条件をしっかり伝えましょう。


26日1時30分最高裁第3小法廷
2010.01.25

26日13時30分より最高裁第三小法廷で、私が税理士補佐人を務める
税額3億円強の不当課税事件について、口頭弁論公判が行われます。
この事件の地裁・高裁については、去年の8月5,6日に書いていますので、
詳しい話はバックナンバーを確認してください。
最高裁に入るのは初めてなので、楽しみでもありますが、
私が何かするわけでもないの、緊張しますね。

東京都側が上告した上告理由書のうち、1つだけが上告受理されたので、
最高裁で争われることになったのですが、高裁で逆転判決を頂いていますし、
また、都の上告理由で取り上げている判例には、判決文全文を読んでいない
ことが明らかな判決がありますので、勝つ気満々です。
都が上告理由書に引用した判決は、酒税の判例で、お酒の材料を持ち込んで
作らせた場合には、その納税義務者は作った人ではなく、作らせた人だという
ものですが、この判決を全部読んでみると、お酒を作った人が、持ち込まれた
材料でお酒を作って他人にも売っている場合には、それは作った人が
納税義務者であるとの判決なんですね。
私どもの事件は、軽油を頼まれて持ち込んだ原告は、不正軽油を作っていた
業者に、持ち込んだ油と引き換えに同量の軽油を受け取っている事例ですから、
上記判例を当てはめると、不正軽油を製造した業者が納税義務者となり、
納税者勝訴の高裁の判断が是認されることになるんですよね。

それに、他の論点も、平成13~14年の事件に対して、平成16年改正で
新設された規定の解釈を争うことは、遡及立法に当たり、許されないですね。

明日は、我が師匠西野敞雄国士舘大学教授が口頭弁論を行う予定です。
税大の副校長まで勤めた先生の経験と見識に基づいた鋭い弁説が楽しみです。


江戸北研修で連舫議員が
2010.01.22

今日22日、江戸川北支部の会員研修会で初鹿衆議院議員と連舫参議院議員
による民主党政権による税制改正等に関する研修を受けてきました。

正直なところ、民主党の主張のオンパレードを想定していたんですが、
政策の背景にある彼らの思いを理解できる内容で、私とは相容れない部分も
ありますが、なかなか良かったですね。

連舫議員の話は、担当した事業仕分けが中心でしたが、報道だけではなく、
行政刷新会議HPからダウンロードした膨大な資料からだけでは見えない
裏話的な話もあり、4年間でどこまで出来るかわからないけれども、
明治維新や第2次大戦からの復興のときも4年かかった話を例に、
わずか1ヶ月でできたことから、4年間かけて、国家の基礎を描く自信を
得たことがよく理解できた。
それも、過信から確信にまで強まるほどの自信を得たことが。

最後の質問への解答で連舫議員が「専門分野ではないから解答できる
立場にない」との解答には残念でした。それでも、雇用対策には
総体としての対策を念頭において個別の業種への対応は考えていないとの
解答でしたね。誠実に対応しようとする言葉には期待したい。

「官に依存する時代ではなく、自立の時代」と仰られていましたが、
この点をもっとマスコミを使って、国民の理解を深めるべきかと思います。
今の痛みに耐え切れなくなっている方々に、我々は日本経済の構造転換を図る、
と言うならば、公共事業を増やして、仕事を出してくれとの思いに引導を
渡しておかないと、構造不況にあえいでいる建設業を中心とする従来型産業を
支えてきた中小企業者や労働者の理解を得ることは難しくなるでしょうね。

マスコミも国民も、民主党の成長戦略の真意を図りかねている気がします。
法改正をしなければ出来なかったことを理解して頂く必要があると思いましたね。
その意味で、今日の研修は実に有意義な研修でした。


世界経済は出口戦略を模索始めたと言うのに・・・
2010.01.19

日本は小沢問題で大揺れの政局を迎えていますが、世界経済は回復基調にあり、
出口戦略の構築を模索始めている。
ただ、成長戦略が定着しているとは言い切れないだけに、落し所を間違えれば、
回復どころか、再び低迷しかねない危うい状況のようだ。
18日15時21分トムソンロイター記事はこう報じた。

来日中の国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は18日、
出口戦略の実施が早すぎれば、一部の国で景気が二番底に陥る可能性がある
との認識を示した。都内で記者団に述べた。
同専務理事は、民間需要と雇用の回復は、政府が景気刺激策を解除し始める
ための必要条件と指摘した上で、その適切な時期は各国の状況により異なる
との見方を示した。
「先進諸国の回復はゆっくりとしている」と述べ「回復はぜい弱でわれわれは
慎重になる必要がある」と語った。
また、高水準の政府債務に対処することが多くの政府にとり最優先課題になる
との見方を示した。ただ、財政と金融両方の措置を既に講じていることから、
新たな低迷に対応するツールが残されていない可能性があり、景気刺激策の
解除が早すぎれば、逆効果になると指摘した。
「新たなツールを見つけることは困難だ」とし「民間需要と雇用が最良の
指標になる。大半の国で、成長は政府措置に支えられている。民間需要が
政府措置の必要性を相殺するほど強くならない限り、出口戦略を実施する
べきでない」と語った。

新成長戦略により内需拡大による成長戦略を描いたとはいえ、実行力を
伴いえるのか不透明な民主党政権下で、わが国が内需による経済成長を
果たせるのか、疑問があるだけに、世界経済の回復による外需への期待感は
大きいのがわが国の実情であろう。
それだけに、世界経済の動向には目を離せないところですが、出口戦略の
成否は、わが国経済にとって死活問題となっている。

わが国も世界各国と協調した出口戦略を描く必要があり、政局に終始している
事態ではないのだけれども、野党時代には、政策より政局と言い続けてきた
小沢さんや鳩山さんが、この期に及んで国民が納得できるような説明をして
頂けないというのは、筋違いだと思うんですけどね。


ひとしくんのビジネス日記1-1
2010.01.18

<お店を出してみよう!>


はじめまして、ぼく、ひとしくんです。

お裁縫って面白いね。
はまっちゃって、小物も作れるようになったんだよ。
もともと雑貨を集めるのが趣味なんだけど、自分でも作ってみたら、
友達も結構に気に入ってくれて、「お店出したら」なんて言われたんだ。

お店出したら、儲かるのかな?

まず、何から始めればいいんだろう。

そうだ、まずはお店を出す場所を考えてみよう。

今、僕が住んでいるのは賃貸なんだけど、ここをお店にしてもいいのかな。

ごそごそ

押入れの金庫に賃貸契約書をしまってあったんだ。

どれどれ

うーん、残念。ここはお店にしたらまずいみたいだ。
それにお客さんがたくさん来ちゃったら、困っちゃうよね。
CMの妻夫木くんみたいだよ。

やっぱり、お店を探さなきゃいけないなあ。


今日のポイント:自宅で事業を始める場合、賃貸契約書を確認しましょう。


頑張れ!寛平さん、がんに負けるな!
2010.01.14

アースマラソンに挑戦中の間寛平氏に前立腺がんが見つかったことが
自身の公式ブログで公表した。
http://www.earth-marathon.com/
がんの転移は見られないとのことで、ホルモン注射をしながら
がんの進行を食い止め、アースマラソン完走を目指すという。

昨年5月にがんで亡くなったミュージシャン忌野清志郎さんの最後の曲
となったのはアースマラソンにチャレンジする寛平さんへの応援歌。
寛平さんが走り続けることは、清志郎さんへの鎮魂でもあるようだ。

私は両親をがんで亡くしているので、がんと聞くと戦慄が走りますが、
早期発見であれば、完治も可能になっているとも聞いています。

がんにも負けず、治療しながら走り続ける姿は、がんと闘っている
多くのがん患者に勇気を与えることにもなるでしょう。

治安や医療体制に問題のある国をこれから通過しなければならないことは
心配ですが、ぜひとも元気な姿で完走し、2011年から本格的な治療をして
完全復帰を目指してほしいものですね。


魁皇の幕内通算808勝新記録の影で千代大海引退
2010.01.13

魁皇関が幕内通算808勝の新記録を打ち立てた影で、新記録達成の相手、
千代大海関が引退、年寄佐ノ山を襲名するという。
両力士とも、恵まれた体格と筋力を生かした取り口で一時代を築いたが、
晩年は怪我に泣かされ、苦戦が続いている。

千代大海関には、「お疲れ様」と言いたいところですね。
突き押しにこだわり、貫き続けたスタイルは豪快そのもの。
「最後が魁皇関で良かった」と話していましたが、日本人関取受難の時期を
ともに大関として責任を全うしてきた者同士だからこそ、感慨無量でしょうね。

魁皇関は満身創痍の体でも、ボロボロになるまで大好きな相撲を取り続ける
道を選んだのですから、元気のないベテラン世代を勇気づけるためにも、
頑張り続けて欲しいですね。

記録の裏にある影。
魁皇関の新記録達成の相手が、破られた記録を持っていた千代の富士の弟子の
千代大海関だったこと、その彼がこの一番で引退を決意したことは
偶然にしても、ドラマを感じる一瞬ですね。


世界経済は正常化へ 中央銀行総裁会議
2010.01.12

各国の中央銀行総裁らは世界経済が正常化し、世界経済が回復しているとの
認識で一致したという。12日0時3分時事通信社記事は次のように報じる。

国際決済銀行(BIS)の定例中央銀行総裁会議が11日、スイス・
バーゼルのBIS本部で行われた。各中銀総裁らは、世界経済は正常化
しているとの認識で一致。また、各国政府に対しては持続可能な財政運営の
必要性を訴えた。同会議には日銀の白川方明総裁も出席した。
同会議議長を務めたトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は記者会見で、
「世界レベルで経済正常化の進展が確認されており、景気は回復している」
と強調。一部に根強い景気の二番底懸念について、可能性は低いとの見解を示した。

輸出産業頼みの外需型経済であったわが国経済にとって世界経済の回復は、
景気回復に向けて、重要な要素であろう。
内需主導型の経済への転換を目指しているとはいえ、急激な構造変化は
従来型産業から新産業への人材移動がスムーズに行われる場合以外には、
大きな軋轢と、大量の社会不適合者を生むだけであり、近々の景気対策に
おいては、円安の誘導とともに世界経済の回復が至上命題であろう。
それだけに、BISの今回の声明はわが国経済への希望の光といえよう。

ただし、将来に向けては、わが国経済の構造変換を避けて通ることはできず、
建設業中心の就業体制から、サービス業への労働政策のシフトが求められる。
民主党の新成長戦略もその流れの中にあるものと考えられるが、
単純肉体労働で肉体を酷使してわが国を支えてきた中高年建設作業員らを
全く異なるサービス産業へ配置転換することができるのだろうか。
派遣村に集まる人たちを見ていると実に不安でならない。

雇用のミスマッチへの対応は官僚では難しく、まさしく政治主導による
リードが求められるところですね。


藤井財務相辞任、後任に新成長戦略策定の菅国家戦略相
2010.01.07

新年明けましておめでとうございます。 ってもう7日。
年末からアップしていた税調答申の記事も中途に年明け初アップです。

正月早々、驚きのニュースでしたね。藤井財務相の辞任。
藤井氏は元々昨年の総選挙には立候補せず、勇退の意思だったところを、
鳩山代表(当時)の説得に応じて、比例区の下位名簿で立候補したんですよね。
その藤井氏が財務相を引き受けたと聞いて、殉職覚悟だなと感じていました。
だから影の内閣で財務相を経験していた野田氏を副大臣に選んだのでは?
もう一人の副大臣である峰崎氏は解散した民主党税調のトップだっただけに、
自分が倒れても後顧の憂いを排除していたんですよね。

ただ、菅氏が経済に明るくないとしても実力者であることは間違いなく、
菅氏に代わって国家戦略相を兼任する仙石行政刷新相の負担を減らすために、
事業仕分けを仕切った枝野氏が首相補佐官になるという。
事業仕分けで辣腕を揮ったコストカッターがどこまでの手腕を発揮するのか、
期待してみていきたいところだ。

菅氏は年末押し迫った12月30日に閣議決定された「新成長戦略」の
責任者だっただけに、新成長戦略実現のための予算執行責任者に就任した
ことは今後の景気・経済対策に向けてプラス材料だろう。

公共事業による経済成長に限界が見え、構造改革の名の下における
市場原理主義が破綻した今日において、グリーン・イノベーションによる
環境・エネルギー大国戦略、ライフ・イノベーションによる健康大国戦略の
2つの基本戦略によって新たな成長産業を構築し、アジアの架け橋としての
アジア経済戦略、地域活性化の切り札とする観光立国による地域活性化戦略
をもって成長戦略の根幹にすえたのだから、予算執行上も傾斜的に執行する
ことは当然であろう。
また、円高の進展についても95円程度と具体的な水準をもって方向を
発信している点も政治主導の旗を明示したところだろう。

いずれにしても早急な景気回復が求められるだけに、決まった以上は
手腕を大いに発揮して頂きたいものである。