もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

2010.05.25

最近、ビジネス書のコーナーに平積みされている萌え系の表紙の本が
気になっていました。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を
読んだら」(岩崎夏海 ダイヤモンド社2009年12月)

作詞家秋元康氏を師事する元放送作家で、AKB48のプロデュースにも
携わった方が書いた異色のビジネス書である。

「企業の目的と使命を定義するとき、出発点は1つしかない。顧客である。
顧客によって事業は定義される。事業は定款や設立趣意書によってではなく、
顧客が財やザービスを購入することにより満足させようとする欲求によって
定義される。顧客を満足させることこそ、企業の使命であり目的である。
したがって、「われわれの事業は何か」との問いは、企業を外部すなわち
顧客と市場の観点から見て、初めて答えることができる。」
とのドラッカーの言葉から、「野球部の定義」を考えようとした高校野球の
女子マネージャーが、
「野球部のするべきことは、『顧客に感動を与えること』なんだ。
『顧客に感動を与えるための組織』というのが、野球部の定義だったんだ。」
(57ページ)と考え、
「人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。
悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは、
費用であり、脅威である。しかし人は、これらのことのゆえに雇われる
のではない。人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。
組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。」
とのドラッカーの言葉に、
選手それぞれの強みを活かした練習方法を取り入れ、戦略を練り上げた結果、
程高伝説と呼ばれる奇跡が達成できたというストーリーなんですが、
随所にドラッカーの「マネジメント」(上田惇生編訳 ダイヤモンド社)の
珠玉の言葉がちりばめられ、ドラッカーのエッセンスを楽しみながら
読むことができるようになっています。

面白おかしく作ったフィクションではあるけれども、いわゆる教科書に
抵抗感がある方にとっては、最適な入門書になるのではないですかね。
昨日の記事とともに、ご参考にして頂ければ幸いです。


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