財政規律派と目される菅直人氏を首相に選出

2010.06.04

普天間問題に対するブレまくった発言と「政治とカネ」を巡る問題から
鳩山内閣が総辞職し、菅直人氏が新しい首相に選出された。

まずは、鳩山内閣が裏切った国民に対する信頼を回復するところから
始めることになるのだろう。

そういう意味では、鳩山さんが、小沢さんとともに辞任したことは、
小沢シンパからは批判されるだろうが、新党さきがけ時代からの
鳩山さん、菅さんが目指してきた政治の実現に向けて、
期待を持たせる決断だったと評価したい。

ただ、菅さんは、財政規律派と目され、鳩山さんが「私の在任中の
4年間は上げない」と明言してきた消費税の増税が現実のものになる
と考えてよいだろう。

少なくとも税・財政に関しては、鳩山さんが昨年の衆院選で示した
マニフェストは非現実的なものであり、消費増税は避けて通れまい。
公務員制度改革を断行し、わが国経済の在りようを改革することにより、
小さな政府への転換を図ることは不可能ではなかろうが、
そうすると、民主党が重点課題として取り組んできた社会的弱者に対する
より一層の保護は望めない。
民主党の政策を実現するためには、大きな政府を志向する必要があり、
そのためには、「まず増税ありき」でなければ、赤字国債を垂れ流し、
将来世代が背負い込む借金が膨大となりすぎるのだ。
我々の今の生活のために、子どもたちが犠牲になるのでは、
少子高齢化は当然の帰結だ。
誰が好き好んで、不幸な子どもを増やしたいというのか。
将来への不安を取り除くためには、財政規律が必要で、
その意味では、菅さんの首相、官房長官に仙石さんは歓迎だ。

事業仕分けにより明るみに出された埋蔵金や、高級官僚の既得権益を、
「イラ菅」と称されたぶっ壊し屋がどこまで指導力を発揮できるのか、
注目せずにはいられない。


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