あなたにも来る怖い相続(フォレスト出版)
相続を専門とする税理士は多くはないですが、クライアントとその家族を
守ってあげるためには、最低限の相続税の知識だけではなく、民法相続編の
知識も必要ではないでしょうか。
今日は、誰にでも相続対策を必要だということを啓蒙してくれる本をご紹介。
松田茂樹「あなたにも来る怖い相続」(フォレスト出版2010年8月刊)
実話に基づいた7つの物語を通じて、相続税とは関係のない方々を含めた
相続悲喜劇を描いた本書は、相続を「争族」にしないためのヒントが満載だ。
・ニートの相続
・2通の遺言書
・残されたローン
・知らない借金
・余命1カ月
・分配ドロドロ
・譲り合いの精神
この7つの物語はどこにでもある当たり前の風景だけに、「うちは揉めるほど
財産がないから大丈夫」なんて言っている方でも、身の毛がよだつ話だ。
財産がなくて安心というのは相続税の話であって、民法上の相続の話を
踏まえて相続対策を考えている方がどれだけいらっしゃるのだろうか?
正直な話、法学部出身者が圧倒的に少ない税理士業界では、民法相続編まで
キチンと理解して相続対策を考えている税理士がどれだけいらっしゃるのか、
私には疑問です。
なぜか?
相続のタイムリミットが10カ月なんて話が当たり前なのが税理士だから。
相続開始から3か月が相続の意思決定のためのタイムリミットなんですよ。
そういう意味では、あらゆる方に本書を読んで頂き、残された家族の不幸を
できるだけ少なくできるような死に様を考えるきっかけにして欲しいですね。


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