descendit de caelis, Et ascendit in caelum

2007.10.05

盆暮れ正月もお参りすれば、クリスマスも好きな人間ですけども。(タイトル補足)

二つの価格の話。

今日の日経金融新聞の一面にIPO銘柄(新規公開株)の初値が、公募価格を
ことごとく下回った、という記事が載っています。
色々と原因は書いてありますが、特に私が共感出来るのはこの二つ。

1.他の投資で損失を被った個人投資家がIPOから手を引いた。
特に八月におこった急激な円高により、FX(外為証拠金取引)に手を出していた
多くの個人投資家が、かなりの損失を被りました。
何回か書いている話ですが、現在は「投資が投資を呼ぶ」時代ですので、一箇所で
こけるとそれが連鎖して他にも波及する可能性が高いのです。

2.監査人が足りない。
みすず監査法人の解散は、日本の会計業界にとって大きな傷を残したといえます。
会計への不信を抱かせたのはもちろんです。
それに加え、上場を目指す法人の拠所まで奪っていきました。
質の高い会計監査が出来る人間を数多く確保する必要があります。


もう一つの価格。
広い意味で「商品」の価格が値上がりし続けています。
スーパーでの食料品から工業用製品の素材まで。
原油高、バイオ燃料への転化がきっかけとなった穀物の高騰、天候不順等々。
最近では水資源価格の上昇がよく取りざたされています。
景況感の悪化という意味で、少なからぬ影響をもつ要素といえます。


片や金融経済での下落、片や実体経済での上昇。
この二つは互いにリンクしています。
株の下落から商品への逃避が起こり、素材価格の上昇が株価を押さえ…
というスパイラルです。

もっとも、いずれ両方が落ち込むor上昇する可能性も十分あるのですが…。
投資商品ごとの相関性が強くなっているのも現代市況の特徴です。

投資の際は、ひろい視野を持つようにしましょう。


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