物語はキーボードにより語られ
webに継がれる
今、その物語を語ろう…
今回も敢えて世間に対してケンカを売るようなお話を。
こちらの記事を読んで。
色々と思うことがありますが、まず先に私の主張をはっきりさせておきます。
・実在する児童を対象とした児童ポルノの単純所持について規制することについて、全く異論は
ありません、厳罰化多いに結構。
・漫画、イラスト等の安易な規制には反対します。
何故そのような結論になるか、3つの面から意見を述べます。
1.調査方法が明らかにおかしいです。
実在する人間に対する主権の侵害と実在しないキャラクタに対する調査がごちゃまぜに
なっているのは、調査結果に偏向を生むのではないかと思います。
調査手順についても「こうした「有害情報」が「近年、多くなっています」などととする説明を
調査対象に提示して実施」とは、明らかに結果の誘導ではないでしょうか。
更に「全国の20歳以上の3000人に対し個別面接で実施」、目の前で質問された状況で
規制に批判的な意見を述べられる人間がどれ程いるのか、疑問を抱かずにいられません。
2.因果関係がよくわかりません。
この調査は「有害情報が増えました、だから犯罪が増えています。」と暗に示しています。
が、インタネット等による「有害情報」の氾濫が犯罪を増加させているという明確な統計結果が
出ているのでしょうか?
少し調べて頂ければわかりますが、凶悪犯罪と呼ばれるものの絶対件数は数十年前よりも
減少しています。(検挙率等の低下もあるのかもしれませんが)
この規制を正当化する為には、この因果関係をもっとはっきりして頂きたいのです。
テレビのワイドショーで犯行手口を放送することに犯罪の誘発性がなく、インタネットを
介すると犯罪誘発性が増加するという証拠があるなら、是非出して頂きたいものです。
3.明確な法文化が余りにも難しいと思います。
伊藤正己さんという最高裁判所判事を勤められた方が書かれた「憲法入門」という本があります。
この本の中に所謂表現の自由についての解説があります。(P158より要約します)
・例えばわいせつ表現等、価値が一般的に低いものを規制するのは違憲ではない。
・でも、価値較量は必要で、表現の自由を保護することは重要。
・規制が有効となる目安は次の4つ
(1)検閲は絶対にダメ。(事前の抑制についても厳密なルールは必要)
(2)抑制される表現の明確な法文化が必要。
(3)複雑な場は「明白かつ差し迫った危険」が有効。
(4)より制限的でない他の手段がないか考えよう。
私が特に問題視したいのは(2)です。
例えば私は「顧問に間違われた15歳」も知っていますし「中学生にしか見えない30歳」も
知っています。
実在する人間にすらこれだけのバリエーションがある中、架空の存在であるキャラクタの
どのような容姿を対象とするのか明確に法文化出来るのでしょうか?
「設定年齢300歳の外見10歳相当」はアウトですか?セーフですか?
もしこの点について裁量権のようなものを行政側に認めてしまえば、拡大解釈される
可能性はかなり大きいのではないかと思います。
まず(4)により表現者側に節度ある対処をしてもらった上で考えるのが穏便ではないかと。
例の「教科書検定問題」での対応と今回の件では、余りにもダブルスタンダードでは
ないかと思います。(別に私は沖縄の当事者の方々に不満はありません)
「歴史の事実と漫画では重みが違う」とおっしゃられるかもしれません。
しかし、歴史とは人間が「事実らしきもの」を表現するものです。
完璧な歴史の事実を記述することは絶対に不可能です。
体験した人間が言うのだから間違いはないというのであれば、人間の記憶がどれほど
劣化せず、変遷しないものなのかを明確にして下さい。
また、全ての当事者たちの正確な心情を漏らさずに記述して下さい。
そういった所をある程度すり合わせ結果でしか、歴史とは記述できないはずです。
繰り返します、歴史とは表現なのです。
この検定は不当、あの規制は正当、その論拠はどこにあるのでしょうか?
2つの議論において、証拠や論拠の明瞭性について余りにも対応に格差があり過ぎです。
もし今回の表現規制を無批判に受け入れるのであれば、少なくとも教科書検定問題に
ついても、無批判に国の対応を受け入れるべきです。
要は私は、フェアな議論をして欲しいと言いたいだけなのです。


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