何者だ、名を名乗れ!

2007.11.06

名乗るほどの者ではございません…。

こんばんは、高橋昌也です。
真夜中に目が覚めてしまい、気が向いたので更新します。

とある芸能人達のこんな発言が目にとまりました。
1「ネットの匿名性が自殺サイトや犯罪請負サイト等の温床となっている」
2「誹謗や中傷の類が溢れている」
3「権利を主張するには義務が伴う」

一言で言います、「底が浅い」。
まず、匿名性がもたらしている利点に対する評価が全く行われていません。
ネットには様々なものを対象にしたレビューが溢れていますが、その数多くは匿名です。
そして、対象に対する誹謗中傷だけではなく、絶賛する声も数多くあります。
責任がないからこそお勧め出来るのです。
自分の書いたAmazonのレビューに対し「責任を取れ」と言われたら、対処できますか?

以上を踏まえて、これら主張に対する反論を、実名公表の上で行いたいと思います。


一点目、犯罪の温床になるのが問題なら、全ての技術を停止するしかありません。
電話があるから遠方の人との遠隔犯罪が可能になります。
テレビやラジオで犯罪手法を放送するなんてのはもっての他ですので、全て禁止です。
新聞で事件の詳細を掲載すると、マネする人が出るかもしれないのでやめましょう。

新しい技術が犯罪を生み出すなどというのは詭弁でしかないと思います。
確かにネットを介した事件は目に止まり易いですが、テレビでみてマネをしたという
事例だって(敢えて強調されないだけで)数多くあるわけです。
どちらがより悪影響を及ぼしているかなどという議論はナンセンスではないかと。


二点目、ちょっとこの文章からは真意が汲み取れないのですが…
「匿名での誹謗中傷がダメ」なのか「誹謗中傷そのものがダメ」なのかわかりません。
そして「誹謗中傷の対象が誰なのか」もはっきりしませんが、ザックリとまとめます。
もし芸能人が誹謗中傷されていることを問題視しているなら、お話になりません。
色々と言われるのが嫌なら、テレビなぞ出ないことです。
その際に匿名性を問題にするのは、まるっきり見当違いでしょう。
自分の芸事で世間を納得させれば良いだけの話です。

公人でない一般人に対する誹謗中傷が溢れていることについては、何がしかの
救済があっても良い気はします。
(技術的に)ネットに特化した救済機関等が用意されても良いのかもしれません。


三点目、因果関係がよくわかりません。
何故「誹謗中傷する権利」と「名前を明かす義務」がつながるのでしょうか?
これが問題なら、新聞の投書欄は成り立たないと思いますが。
あと、記者名の入っていない新聞記事は全てダメということなのでしょうか。
政治家に対する誹謗中傷とも思えるような記事、沢山あると思うのですが。


世の中には良い話も、悪い話も溢れていて、それらに分け隔てなく触れていく
ことで多様な内面性を育む、これが憲法でいう「表現の自由」の理念のはずです。
悪いものに触れなければ良い人間に育つというのは、幻想ではないかと。


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コメント (2)

お世話になっております。ビスカスの大野です。

今回もまたタイトルに惹かれてしましました。
内容はタイトルを裏切らない硬派なものでした。
中途半端な新聞の社説を読むよりも
うなずく回数が多かったです。

先生は芸術家肌で右脳型だとばかり思っていたのですが
すばらしく理論的な文章を拝読して
「全脳型」かしら?と見方が変わりました。



大野様
いつもお世話になっております。

私の場合、単に性格が天邪鬼なので、世の中で
支配的と言われる意見に反抗してみたくなる
のです。
特に大手メディアに対する反感みたいなものが
根底にはあるのかもしれません。

あと理屈は大好きです。
「理」というものを理解するのは、どんなもの
でも好きですね。
だから天文や物理も雑学程度の勉強は楽しいし、
最近では法理が面白くてしょうがないです。


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