悪餓鬼と鋏

2007.11.28

ここ最近、運動不足解消のため、近所に用がある時はなるべく歩くようにしています。
昨日は3~4kmは歩いたのではないでしょうか。
で、その際にとった一枚がこちら。

kspandtower.jpg

当事務所の近所にある遊歩道からの風景です。
手前方に見える建物群は、KSP(かながわサイエンスパーク)といいまして、今からもう
17~8年前に建てられた、当時では最先端の総合オフィスビルです。
奥に見える大きなマンションは、地上30階建てという代物でして、最近はソレを目印に
すればどこからでも家の方角がわかるようになりました。


で、話はKSPについてです。
この施設、開設当初には館内各所に情報端末のようなものが設置されていました。
そこには現在で言うところのBBSのような機能がありまして、館内ネットワークを
通じてその書き込み内容は共有されていたようです。
今では当り前過ぎる話ですが、当時は1980年代だということをお忘れなきよう。

当時の私の友人たちが、この面白そうな端末に目をつけました。
まぁ中々にやんちゃな友人でした(私自身は割と大人しかったんですよ、ホント)ので、
当然のようにその端末を使ってのいたずらに取り掛かったのです。

で、何をやったかというと…同級生をからかう文章を定期的に書きこんだのです。
悪戯なんてのは、いつの時代でも変わらないものです。

私がそのいたずらを知ったのは、ソレが始まってからもう大分経ってからのこと
だったのですが、当時は「大丈夫なの、そんなことして?」という風に思ったのを
よく覚えています。
私自身は(これは本当に)書き込んだことは全くなかったので、割と他人事のように
傍から見ていたような気がします。


この話、どうやってオチをつけようか先ほどから悩んでいるのですが、実をいうと
どのように決着がついたのかよく覚えていないのです。
何かしらお咎めがでたのだか、何となくみんなが飽きたから止めたのか…。
私の知らないところで始まり、知らないところで終わっていました。


おそらく、このイタズラ、いや敢えて言うならイジメは、大人の想定の外から持ち
込まれたモノだったことが、今になってみるとよくわかります。
何せ、私の周囲の大人はその端末のことをほとんど知りませんでした。
近所の目ざとい悪餓鬼共が、一番最初に目をつけ、新しい使い方を編み出したのです。
その使い方が褒められたものではなかったにしろ、この発想力は評価できるのでは
ないでしょうか。

以前にも書きましたが、私人同士におけるネット上のトラブルについては、
技術的に特化した救済機関を用意したほうが良いのかもしれません。
しかし、では全ての技術を否定しなければならないというと、それは早計に過ぎる、という
ことも、前述の通りです。


世の中少子高齢化が叫ばれ、老人産業が栄華を極め、子供産業は衰退の一途、という
ような風潮がみられます。
が、子供の数が減るということは、一人当たりに与えられる様々なグッズ、選択肢は
相対的に増えることになります。
色々なおもちゃを手にした「悪餓鬼共」が、大人にも思いも付かないような使い方や遊び方を
編み出していく、それは老人が何人束になってかかっても適わない力ではないかと。


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