人前
昨日、一人の若人と2時間程お話をさせて頂く機会がありました。
いずれ一緒にお仕事が出来ると良いな、と思わせてくれる方だったので、
その時が来るのを楽しみにしております。
講演会や研修会を聞きに行くことも多いのですが、最近はポチポチと人前で
話す機会を与えて頂くことがあります。
そんな時、聞き手の中にこちらの言わんとしていることを分かって下さる方が
一人いて、フォローをしてくれると大変に助かるものですね。
そういった方の質問は、得てして問題の本質を突いたものが多いので、その質問に
解答することで周囲の方たちの理解も進みます。
私がこのことを学ぶきっかけになったのは、やはり趣味の合唱でしょうか。
指揮者、というと皆さんどんな印象をもたれるでしょうか?
完全に自分の世界を構築し、音楽にいっぺんの迷いも無い…なんてことはなく。
音楽の譜面はあくまで基本素材であり、そこにどんな味付けをするかは指揮者次第です。
例えばシンプルに塩コショウ炒めを作ってみたところ、どうも味にパンチがなかった。
で、次の時にはしょうゆを一たらししてみる、が味に深みが無い気が。
ので、少し感じを変えて、味噌炒めにでもしてみようか。
これら行程について、最初から確信をもって挑む指揮者は極少数です。
大半は、少しやってみては味見をし、途中でスパイスを加えていきます。
(もちろん、各指揮者によって味付けの好みはあります。)
その際、歌い手たる側からの意見や感想は、重要な要素となります。
指揮者が「どう思う?」と尋ねてきたときは、味付けの方針についての相談なのです。
また、尋ねてきていないときでも、歌い手側からの意見表明により味付けが変わる
こともままあります。
その曲を仕上げるには指揮者と歌い手の両方の意見表明が重要になります。
これは、よくコミュニケーションの基本として言われる「話し手と聞き手の重要性」という
事項そのままだと思います。
指揮者などという唯我独尊の典型を思わせる職業ですらそうなのですから、普通の
講演ともなれば何をかいわんや、という所でしょうか。
…というのが私の意見なのですが…まぁね、世の中には私の想像なぞ軽く吹き飛ばす
傑物というのがいらっしゃるわけで…明日にでも、10年近く前にあった私の稀有な体験
でも書いてみようかと思います。
私が出会ったのは、まさに「我が道を行く!!」という方々でした。


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