裁定

2008.01.27

昨日、針灸院に行ってきました。
肩と首の症状が洒落にならなくなってきたため、早めの対処です。
本当の繁忙期はこれから、体が動かなければ仕事もままなりません。
針の経験は以前にもあるのですが、やはり単純なマッサージよりは
根治がしやすいような気がします。


マッサージといえば、最近では方々で見かけるサービスです。
概ねの相場でいうと、10分1,000円程度の料金設定が多いでしょうか。
さて、何でみんな測ったように同じような金額設定になるのでしょうか?

答えは簡単、「他の店がそうしているから」という、至極当然なものです。
同じサービスを提供するのに、片方が10分3,000円、片方が10分1,000円なら、
皆迷わず後者に行くでしょう。


一つのモノやサービスに付される価格は一つだけ、という考え方を
一物一価と言いまして、経済学の基本中の基本事項となります。
マッサージであれば、まだその店によって品質に差異があるので多少の価格差は
あってもおかしくありませんが、例えばペットボトルのお茶はどこで買っても同じもの
ですので、どの店でも同じ値段で買える筈、という理屈になります。


ところが、実際にはそのようになっていないことをみなさんよくご存知でしょう。
家の近所には、イトーヨーカドーとセブンイレブンが道路を挟んである場所がありますが、
同じグループ企業でありながら、片方は安売、片方は定価で販売しています。
この価格差はどこに由来するのか?

この価格差には、所謂手間だとか時間だとか、金額以外の機会費用(コスト)が
含まれている、と考えるのが妥当です。
スーパーの食品売り場は地下にあるので、そこまで行くのが多少手間です。
また、レジもコンビニに比べて待たされることが多いので、時間に無駄が出ます。
その点、コンビニであればさっと買ってさっと店を出ることが出来ますので、
例え定価販売でも需要は確実に存在するわけです。


では、このような条件(手間や時間)に差がない状態で、二箇所で価格差が
発生した場合にはどのような事が起こるのか?
この場合、裁定という動きが発生します。
裁定とは、一物一価の方向に価格が動くような働きを考えてください。

例えば、近所に安売りの電気店が3箇所あって、同時にセールを開始します。
ある店がある品物を安くすると、他の店もそれに負けじと価格を下げます。
仕入面において相当の条件差がなければ、このような動きが働きます。


この裁定という動きは、機会費用(コスト)がなければないほど強く働きます。
従って、PC一つで気軽に取引できるようになった金融商品の世界などで、
この裁定取引という単語がよく聞かれるわけです。


この辺りの話は、こちらの「スタバではグランデを買え!」という本辺りに
よくまとめられています。
身の回りのコストに対する考え方がコンパクトにまとめられていますので、
興味をもたれた方は是非お読みになってください。


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