頭抜けた数字(その1)
少し緩めな日々。
おはようございます、今週後半は少し余裕がありました。
毎度エンジン全開というわけにはいきません。
先日、勝間和代さんという有名な会計士の方が書かれた本を読みました。
読んだのはこちら、「決算書の暗号を解け!」です。
所謂会計操作についての入門書的な一冊なのですが、非常にわかりやすいです。
特に、私のように税理士をやっている人間が陥りやすいポイントを改めて
指摘されているので、勉強になりました。
さて、何が陥りやすいポイントなのか。
本の中で触れられているので、簡単にしか説明しませんが、会計操作には
二通りの考え方があります。
一つは「守備的」な操作、これは利益を小さくして、課税を少なくするのが主な目的です。
会計操作は、何も不法なものではなく、合法的なものも多数あります。
税理士は、こちらの方法については皆それなりに長けているものです。
当り前ですが、顧客に過度の税金がかからないよう、常に気を付けているからです。
もう一つは「攻撃的」な操作、これは利益を大きくして、投資家にアピールするのが
主な目的です。
投資家が気にするのは、なんといっても利益の数字です。
税金が多く課されようとも、利益が大きいことは上場企業にとって至上の、そして
市場の命題なわけです。
税理士は、こちらの方法には疎いです。
なぜなら、税金を沢山払いたいなんていうお客さんは、まずいないからです。
たまに、税理士が株式投資をやれば、決算書も読めるから大層儲かるでしょう、
なんて言われる方がいらっしゃいます。
え~こんなことをいうのもなんですが、株をやっている税理士で、儲かっている人を
みたことが余り無いんですよねぇ…。
単純に、顧問先と上場企業では余りにも規模が違うというのが一点。
税理士は所謂「経営や投資のプロ」ということではないので、それほど投資に関する
知識が豊富というわけでもないのが一点。
それに加えて攻撃的会計操作に関する知識がそれほどないのが一点。
細かく挙げればまだまだきりがありませんが、ようは一般の投資家の方に比べて
物凄く有利、とかいうこともないということが言いたいだけです。
税務の為の会計と、上場企業を見る為の会計には大きな乖離があります。
投資としての会計は、複式簿記や伝票の切り方をしらなくてもわかります。
結局は、勉強した人の方が間違いない成果を出せる、ということでしょう。
で、この本の中でもう一点だけ触れたいことがあります。
それは明日にでも。
繰り返しになりますが、中々面白いので、是非本を読んでみて下さい。


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