頭抜けた数字(その2)

2008.02.23

2月が終わる。

おはようございます、この間まで新年だと思っていたのですが。


昨日の続き、引き続き題材は「決算書の暗号を解け!」という本です。
少しみてみると、この勝間さんの本は、よく売れているんですねぇ…。


昨日は、少しだけ本の内容についての感想を書きました。
今日は、その中で触れられているデータについての雑感です。
本の中で、営業利益率についてのデータが出されています。
日本のような成熟社会では、精々1ケタがいいところだ、ということが
データからわかります。
(売上100億円に対して、営業利益が10億円ということです。)

で、本の中では「営業利益が頭抜けて高い場合、何か会計操作があるかも」という
趣旨の指摘がなされています。
確かに、同業他社と比べて明らかに高すぎる営業利益率は、不自然ととれます。


が、問題は、そもそも日本全体での営業利益率が低すぎるのでは、という
点なんですよね…。
今までにもなんどか触れていますが、日本企業は資金効率が悪いのでは、という
指摘が海外から多く為されています。
そもそもの数字が低すぎるから、少し率が高いだけでも目立ってしまいます。


もし、ある企業が物凄く経営努力をして、平均よりも高い営業利益を上げたとします。
そして、特に大きな会計操作もなく、それを決算短信なりで発表したとして、
それに対する評価が「会計操作じゃない?」だったら、どうしましょう?
「オレ、本当に頑張ってるのに…」ってことになっちゃうのかな~と。

もちろん、プレゼン能力が必須なのは間違いないわけで。
真の努力の結実ということがわかるような魅せ方を、企業側も努力する
必要があるのでしょう。


私がこんなことを考えてしまうのも、日本企業全体の活力がイマイチだから
こそ、ともいえるのですが。
もう少し素直に「頑張ってるな~」と思えるような方向に進んでくれると、
評価の仕方も少し変わってくるのかもしれません。

この事は、この本に書いてある内容を否定する意味では全くないということは
改めて書いておきます。


ちなみに、税理士の顧問先の大半を占める小規模・零細法人においては、
平均だとか率ってのは意味を持たないケースもままあります。
データというのは、ある程度の規模にならないと、意味を持ちません。
(だからこそ上場企業の分析にはデータが有効なのですが)
その意味で、税理士の顧問先には色々な意味で頭抜けた会社が沢山
あります。
昨日と同様、会計にも色々あるということで。


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