青色のお金(行動経済学:一時所得)

2008.03.01

3月。

おはようございます、終わりと始まりの月です。
私もそろそろ開業満1年というところです。


宝くじで1万円当たったら、どうします?
この問いに対する応えの大部分が、一時的な消費ではないでしょうか。

私は車を運転中によくラジオをかけています。
よく聞く番組で、リスナー参加型のクイズコーナーがあるのですが、最高賞金が
1万円なのです。
で、パーソナリティが「1万円当たったら、何に使います?」と質問して、返ってくるのは
「家族と食事に」が半数を超えるのではないでしょうか。
あとは「引越」だの「入学」だのの個別イベントに対応した出費に充てます、等々。
未だに「貯蓄します」だの「投資します」という答えを聴いたことがありません。


この疑問に対し、「だってクイズの賞金でしょ?」と片付けるのは簡単です。
しかし、この問題には案外と人間の行動の深い所が関わっています。
昨日述べた「不労所得」の問題も相まっていますが、何故これほどに人間はお金に
色をつけて生きてしまうのか?

真に合理的な経済人であれば、どのような手段で獲得使用とも1万円は1万円です。
資金獲得源泉を問わずに、効用が最大化するように行動するというのが、伝統的な
経済学における定説のはずです。
が、実際にはそのように行動する人があまりいません。
「クイズでもらった賞金位、パーっと使っちゃおう!」という意見が大勢を占める訳です。


この性質は、別に日本人特有のものではありません。
海外でもクイズの賞金をパーっと使う傾向に変わりはないようです。
少なくとも、このレベルの「色分け」に差は余りないようです。

昨日の話にリンクさせるなら、こと日本国内における特質性を挙げるならば、やはり
「給与」と「それ以外」の「色分け」が異様に強いことでしょうか。
このような特質が、日本企業の労働者分配率が他国と比べて非常に高い、つまり
日本企業の給料は高い、という特色につながるのだと思います。
(この点につき、後日補足をしてみます。)


何が良いのか、悪いのか、正解があるわけではありません。
しかし、そこに区別が存在することを認識することは、決して無駄ではありません。
そこから自分の生活にフィードバック出来るものがあるはず。

五色目、了。


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