曖昧性回避

毎週日曜日に届く新聞。
おはようございます、日経金融新聞の後釜です。
この新聞から、別に自分の投資判断をしている、というわけでもありません。
もちろん、判断に使うこともあるのですが、そもそもそんなに頻繁に判断が
迫られるような投資手法をとっていないので…。
どちらかというと、このBlogなり顧問先での話のネタを探す為に、読んでいる
人が比較的少ない媒体に目を通しているわけです。
で、この新聞等、経済や相場に関する見通し等を所謂識者と呼ばれる人々が
語っているときに、面白い傾向があることに気が付きました。
以前から少し触れている行動経済学における「曖昧性回避」の原則です。
簡単にいうと「知らないものは過度に避けたがる」というニュアンスです。
例えば、世界の経済見通しに関する記事を読みます。
仮にこんな紹介だったとしましょう。(内容適当)
1.アメリカの金融不安は今後も続くだろう。
2.アメリカから派生した金融不安は、むしろ欧州でその影響が大きくなる。
3.産油国では、先進国における経済不安の影響は限定的である。
4.産油国を始め、各新興国においても、先進各国の金融不安の影響を
非常に強く受けるであろう。
さて、それぞれどんな人が言っている傾向が強いか?
ずばり、1.は欧州人、2.はアメリカ人、3.は投資銀行の中東出身者、
4.は投資銀行のアメリカ出身の着任暦が浅い中東担当者、こんなところでしょう。
要するに、自分が知っていることは過度に楽観的に、知らないことは過度に
悲観的に評価を下す傾向が人間にはある、ということです。
例えば、先進的な広告手法を試すような場合、同業他社からは
「あんな変なことやって、絶対にコケルよ」と言われることが予想されます。
理由は単純、周囲には先進的な手法の内容がわからないからです。
そう考えると、日本人というのは、世界でも稀にみる合理的経済人かも。
なにせ、これだけ日本国内の市場に悲観的で、海外市場に注目しているの
ですから。
この「曖昧性選好」の傾向一つとっても、日本人が投資に対して過度に
慎重、という前提は、当て嵌まっていない気がしています。


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