企業価値とは

顧問先に配布している会報です。
おはようございます、これもここのところで配布を始めました。
せっかく得た知識ですので、顧問先に還元できるものを即座に、という早さの観点です。
昨日の続き、企業価値とはという問いに対する答えの一つ。
それは「現在の利益」ではなく「将来のキャッシュフロー」だというものです。
まず、大前提を説明。
現行の企業会計において、利益の数字とキャッシュの増加額は一致しません。
それこそ簿記の手続きを勉強するとわかるのですが、お金が出ていっても費用に
ならないものもあれば、入ってきても売上にならないものもあります。
原因は「期間損益計算」という構造にあるのですが、詳細は今回は省略します。
企業価値に関する答えの変遷を簡単に。
大航海時代に現在の企業の原型のようなものが出来ました。
企業が出来ては潰れ、潰しては作っていたそんなころです。
そんな時代ですから、その企業がいつまでも残っている、なんて前提は
利害関係者の誰もが考えていないことになります。
その場合、皆が知りたいのは「現在いくら儲かっていて、いくら金があるのか」
という簡単なものでした。
少し時代が進んで、割と最近まで。
継続企業(ゴーイングコンサーン)という前提が出来ました。
企業は一度生まれると、基本的に永遠に存続を続けるという大前提です。
法人登記制度の発達や、商習慣の成熟も相まって、企業社会は成熟しました。
そのような状態になってくると、利害関係者やその候補者(企業に投資をしようか
迷っている投資家や、融資を検討している金融機関等)が知りたい企業価値は
「現在の利益」よりも「将来どれ位利益が出そうか」というものに変わりました。
現在その企業に投資をすることが「割に合う投資かどうか」を測定するわけです。
そして最近、基本的に「将来の儲けがどんなもんか」ということを知りたいという
欲求に変更はありません。
ところが「儲け」の定義が少し変わってきました。
従来は「儲け=利益」だったのが「儲け=キャッシュフロー」となってきたのです。
帳面上の儲けである利益ではなく、現実に目に見えやすいキャッシュの動きこそが
企業の適正な価値を測るのに適切なのでは?と考え出したのです。
現在のキャッシュフロー、つまり現預金の出入りは会計を利用すると結構簡単にわかります。
じゃ、将来のキャッシュフローってどうするの?という質問。
この項続く。


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