運転資本の具体例

随分と前から通っているピザ屋さんです。
おはようございます、こちらのお店です。
子供連れでも行きやすいお店ですし、パーティなんかも対応しています。
昨日からの続き、運転資本に絡んだ具体例を一つ。
最近お付き合いが始まったお客様なのですが、何故か資金繰りが苦しいとのこと。
私が顧問契約を結ぶ少し前に新規の借入をしていたので、当初は大分余裕があった
はずだったのがどんどん預金残高が目減りしていました。
社長さんは何故残高が減ってしまうのかよくわからないようでした。
そこで私は幾つかの質問をしてみたのですが、これがどんぴしゃり。
・売掛先の回収で少し遅れているところがある。 → 売掛金の増加
・在庫は少しずつ積みあがっているような気がする。 → 棚卸資産の増加
・最近付き合いを始めた仕入先が、支払サイトがかなり早い。 → 買掛金の減少
どうでしょう、一昨日の運転資本の計算式に当て嵌めてみてください。
この会社がなぜお金がなくなってきたのが、すぐにわかるかと思います。
そこで私は以下のような提案をしました。
・回収はもう少しこまめにやる。
・回収までのサイトの短縮を図る。
・必要以上に在庫を積み増していないか確認する。
・不良在庫はないか、あるなら値引きしてでも現金化してしまうべき。
・ざっくりとで良いので、現在の在庫金額を把握できるようにシステムを作る。
・支払のサイトについて、仕入先との交渉をすること。
実際にはもう少し細かかったですが、このような方策をうった結果、こちらの会社は
現在まずまずの資金繰りを達成しています。
ここで問題なのは、困ったことに運転資本の増加は利益計算ではプラスに働くことです。
極大雑把にいうと、資産が増えて負債が減るのだから、その分利益は計上されます。
利益の拡大を狙った戦術が、資金繰りを苦しくする可能性を秘めているのです。
利益計上と資金繰り改善、両者は密接に関係していますので、バランスが必要です。
この項続く。


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