分からないことが分からない

2009.01.26

Soleilfuji.jpg

駿河湾、夕日、富士山。

おはようございます、そりゃぁもう綺麗ったらなかったですよ、ええ。
三日くらいならあそこで仕事しても良いかも・・・。(それ以上は飽きそう)


私が好きな漫画に加藤元浩さんの「Q.E.D.-証明終了」という作品があります。
以前にもこのBlogでご紹介したのですが、今回もとても面白かったものがあった
ので少しご紹介を。

金融工学に絡む作品だったのですが、作者がその作品を描くきっかけになった
のはラジオのとあるコメンテーターのこんな言葉だったそうです。
「金融工学の学者は何やってたんだ!偉そうなことばかり言って!!
 暴落一つ防げないなんて金融工学なんて役に立たないじゃないか!」みたいな。

…私、多分これ、同じラジオ番組を聴いていたんですよ…。
で、その時にこの作者さんとまったく同じ感想を持っていたんです。
「コイツ、分かってないな~」って。


金融工学でも経済学でもなんでもそうなのですが、そういった学問のみで
市場を正しく運営できるというのは単なる幻想です。
どのような経済も結局は人間が動かしているのであり、人が絡む以上は
心理が絡むわけですから、要は結果は「気分次第」でどうとでも変わるわけで。

皆が明るい気持ちになれば景気は上向くかもしれませんし、気分が沈めば
景気は上向くかもしれません。
どんなに研究された経済政策でも、どんなに研ぎ澄まされた金融工学でも、
絶対の結果を保証することなど無理なのです。

定額給付金が失敗に終わるであろう最大の要因はただ一つ。
皆が効果がないと思いこんでいる、ということではないかと。
あれ、もし皆が「これで景気が良くなる」と信じ込めば、一定の効果は
あがると思いますよ。

私がマスコミを嫌っている最大の要因は、彼らのせいで日本経済の
停滞がどうしようもない状態になっていることだったりします。
皆の気分をあれだけ落ち込ませておいて、な~にが企業だ、政治家の
責任だと言いましょうか…。


私がそのラジオ番組を聴いていて最も不快だったのは「自分がわからない
ものに責任を押し付けようとする態度」です。
金融工学を理解してこその批判ならまだしも、分からないから役に立たない
という論法が成り立つのでしょうか?
そもそもの役割も理解しないままの非難ほど的外れなものはないと思います。

どんな学問も、研究も、所詮はツールです。
結果ではありませんので、その点だけはよく理解しておくべきかと。


いつもお読み頂きありがとうございます。


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