将来は読めない

2009.01.28

おはようございます、また写真が尽きました。


昨日からの続き、かんぽの宿売却問題について。
政府側からは「こんなに不動産が安い時に買いたたくなんて」という
批判が出ているようです。
この言葉の裏側にあるのは「もう少し待てばもっと価格が上がるはずだ」
という前提でしょうか。

この考え方は非常に危険です。
多くの個人投資家が陥る「塩漬け株」なんてのは正しくこの発想法から
きているわけです。
投資における最も基本的でただ一つの真実は「将来は読めない」という
ことだけです。
つまり「待てば上がるはず」なんて前提は絶対に持ってはならないのです。
そんなことをしているうちに不動産価格が更に下がるかも、という可能性を
何故もっと真剣に検討しないのかが私にはよくわかりません。


しかも今回のケースでは、待てば待つほど資産の老朽化が進み価値が
低下するという可能性が十分にあります。
つまり時間の経過によって損失が拡大する可能性はどんどん進むわけで。
どんな資産・投資でも「売ると決めたときが売り時」だと私は思います。

「地元資本に個別売却を」などと言っていると、買ってくれる人を探して
いる間にどんどん価値が下がり、結局は真の不良債権となるのでは。
一括売却で確かに割安に買える物件もあるでしょうが、買う側からすれば
「当面の利益が出せる物件」がなければ「赤字垂れ流し物件」を購入する
のはやはり無理なのではないかと。


この項続く。

いつもお読み頂きありがとうございます。

<追記>
本日のニュースで「建築費が2,400億円もかかっている」というのが流れました。
おそらく言いたいことは「こんなにお金をかけたものを100億円で売るなんて」と
言いたいのでしょうが、これこそ本当に意味のない数字です。
お金をいくら投資していようが、毎年50億円の赤字が出ているのには
変わりがありません。
大切なのは「過去にいくら投じたか」ではなく「これからの収支はどうなるか」です。
これこそが機会費用という考え方なのですが…お役人には最も受け入れがたい
考え方なのかもしれませんね…。
ちなみに過去に投じた無駄な費用のことを「埋没費用(サンクコスト)」と呼びます。
かんぽの宿の過去の投資がサンクコストなのかどうか、もう少し真剣に検討する
ことをお役所側には強くお勧めしたい所です。


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