このままだと伝統工芸になる

一週間ほど前の桜。
おはようございます、今年も開花は早かったですね。
ウチの近所のしだれ桜が綺麗に開いてきました。
昨日からの続き、製造業が迎えている局面について。
しつこいくらいにこのBlogでも取り上げていますが、今の日本で本当に
高めるべきなのは「技術力」ではなく「技術利用力・産業産出力」とでも
呼ぶべき能力なのだと思います。
更には狭い意味での「営業力(売る力)」なども不足しているでしょう。
これらを総称した力が所謂「マーケティング力」、つまり仕組みを作る
力です。
相対的に見て「モノを作る現場」にいる人の方が経済的に恵まれて
いないということが先日の寿命に関する記事から分かります。
目指すべき方向は二つ。
・製造業からサービス業などへの産業の転換を促す
・より付加価値の高い製造業へと転換する
ここでよくある勘違いが後者に関するものです。
「技術が高まれば付加価値が高くなるに違いない」というものです。
それが勘違いではないか、というのが私の考えです。
無論、本当の意味での「革新的な技術」で価値が高まることはありますが…。
仕事で東京都大田区に行くことがあります。
かの工場町では、現在多くの零細企業が倒産の危機にあるのだとか。
「機械には出来ない細かい切削が出来る技術をもっている企業なのに」といった
類の話が私の所まで漏れ伝わってきます。
確かに技術のレベルはとんでもないものなのでしょう。
失われたら二度と戻ってこないような貴重なものも多くあるのかもしれません。
が、結局の所「その技術を使えばこういうことができます」という売り込みを合わせて
出来なければ、技術だけで周囲が拾ってくれるほど甘くないわけで。
技術力の高さのみで商品になるのは「伝統工芸・芸能」と呼ばれる類のもの程度です。
(いや、あれだって実は立派なマーケティングのたまものなのですが)
私は、このままだと日本の多くの企業が「伝統工芸の職人」のような扱いに
なってしまうのではないかと思っています。
そして、伝統工芸である以上その市場は縮小せざるを得ないのではないかと。
この項続く。
いつもお読み頂きありがとうございます。


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