吉田信康税理士事務所ブログ

税理士:吉田信康

裸でも生きる(講談社BIZ) その3

2009年8月24日

たった一人でアジア最貧国のバングラディッシュの大学院へ進み、
学びます。
そこでもいろいろ苦労があるのですが、卒業間際になって
日本で内定までもらって就職の道を一度は選ぼうとします。
しかし、その安定した道を捨て、バングラディッシュで特産のジュート(麻)を
使ったバッグを生産することを思いつくのです。
わずか23歳の女の子がです。

本当にこの本のすごさはこの点です。
「ベンチャービジネスの生の報告書」だと思うのです。
しかも、そのベンチャーといっても社会人がスピンアウトして
起業するというものではなく、まさに学生ベンチャー。
社会に出たことがない学生さんがビジネスを創造していくのです。
以前、産学協同のベンチャーのお手伝いをしたことがありますが
この本に比べたら、そんなものは「大甘の」お話なのでしょう。
(これは内緒のお話)
学生さんには考えもつかない、落とし穴が通常待ち受けているはずなのです。

まずベンチャービジネスは、「資金不足」という壁に必ずあたります。
でもこの山口さんは、カネのことはあまり書いていないようですが
自らそれをクリアしてしまったのでしょう。
働きながら学び、しかもその仕事を通じて人間関係を築き、
その人脈が後に生かされてきます。
これはただの23歳ではないですね。

通常なら、どこかで資金ショートする場面が、必ずでたはずだと
思うのです。
その自ら築き上げた人間関係や工場の人たちに助けられていきます。
ただ残念ながら、何度も裏切られもします。
普通の23歳なら、何度でもこのビジネスを諦めていた
場面があったはずです。

でもやはりそれを乗り越えたのは山口さんの持つ
潜在能力とあのど根性なのでしょう・・・。
そのあたり、いつの間にか山口さんを応援しながら
一気に読み終えてしまいましたね。

でも、ここで「カバンの製造販売」という点で、
どうしても比較してしまう会社があります。
私の熱心なブログファンの方?なら、もうお分かりですね。
以前渾身の力で書き下ろしたブログ「カバンの真実」でした。
(それでもあまりアクセスは伸びなかった・・・)

京都の「一澤帆布」のことです・・・。

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