りんごが教えてくれたこと その3

2009年10月 5日

この著者は何度も申し上げますが、まったく農業を学んだことがありません。
そこが本当に不思議なことです。
でも、それがかえってよかったのかもしれません。
「私は自然の山の姿を手本にしています」
本人もそういっていることから、今までの農業理論にまったくこだわらなかったのでしょう。

作物と対話する場面が何度もでてきます。
リンゴの木に本当に話しかけているのです。
リンゴの木の気持ちを分かろうとしているのでしょう。
その観点から備わった自然観察眼こそ、この著者の真骨頂です。
「自然界には本には書いていないことが山ほどある」とまで言っています。

しかし、いままでの農業理論は何だったか?ということにもなりますね。
農業大学で日夜研究されている方も多いのです。
農薬や肥料を使わないということは、今までの農業を否定することに
なりますね。
やはりそれが奇人変人扱いされてしまうのです。

ではまた感動の場面をご紹介。
6年ほどやっても、まったく成果がでません。
このときは本当につらかったのでしょう。
生活も困窮を極めます。
二反あった田んぼも手放さざるをえなくなります・・・。
「奇人変人」扱いする近隣の農家からの反発も想像を絶します・・・。

このときは本当に「死んでお詫びしよう」と思ったそうです。
リンゴ箱をトラックに積む際に使用するロープを取り出し
山をさまよい歩きます。
ようやく枝振りのよい木をみつけ、ロープを枝に投げかけたときに、
それが勢い余って飛んでいってしまいます。
そのロープを取りに斜面をおりたとき、どんぐりの木がリンゴの木に
見えてしまいます。
それも、山の奥深い中に、当然農薬も肥料もないところで、
自然の驚異に気がつくのです。
「これだ!」とようやく突破口を見つけることができたのです・・・。
まるで映画のようなワンシーンですが、本当のことなのでしょう。

人間死ぬ気になってやればなんとかなるのですね。
これも感動しました・・・。

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