ロードサイドのハイエナ流コスト1/5のムダゼロ経営術 その5
2010.07.23

冒頭申し上げたように、星野リゾートの社長と比較しながら
ハイエナ流経営術を読んでみました。
どんなコンセプトで、両社はどうちがうのだろう?
わずか32歳で快進撃をしている若きカリスマ経営者が
どんな経営理念かやはり知りたかったわけです。
ただ同じ「再生ビジネス」というカテゴリーに入れては
失礼なのでしょうか。


驚いたのは、井戸社長も「利他の精神」を真先にあげていました。
もうこれは、私の熱心なブログファンなら、もうお分かりですね。
京セラ稲盛会長の掲げるお言葉です。
私と同じ、「稲盛教の信者」だったのですね。

ただ単に、ロードサイド店の撤退したお店を低コストで取得し、
食べ放題の味付けだけで展開しているだけではなかったのですね。
当然ですが、それに「利他の心」が・・・。
要するに「お客様第一主義」ということらしいです。
「美味しいものを安くお腹一杯に・・・。」
実に分かりやすい経営理念ではないでしょうか。


これもご存知でしょうか。この4月に、
全国73店舗をチェーン展開しているステーキの「ふらんす亭」を
傘下に入れました。
同じように「居抜き」で安くチェーン店ごと買ったのでしょう。
実は、当事務所の近くに「ふらんす亭」もあります。
好奇心旺盛な私はすぐ行ってみました。
「メニューを一新しました」
という看板はあったものの、内装もまったく変わらず今までどおりの
「ふらんす亭」でした。
味もそんなに変わらなかったようにも思います。
ただ、残念ながら、他のチェーンのような、「サラダ食べ放題」
「カレー食べ放題」なんてなかったですね。
これからどんな手を打って、このチェーン店を再生していくのか
楽しみですね・・・。

ホリエモンのように、外食産業の「時代の兆児」ともてはやされて
マスコミに登場し続けることで、快進撃を進めていくのでしょうか。
露出すればするほど、ホリエモンのように認知度もあがり
その宣伝効果でフォローの風が吹き続けるでしょう。

このまだまだ若い経営者今後に期待したいです。
ホリエモンを越えるのはあなたかもしれません・・・。

(ハイエナ流シリーズ おしまい)


ロードサイドのハイエナ流コスト1/5のムダゼロ経営術 その4
2010.07.22

井戸社長は若き20代の頃にいろいろ経験されています。
その節目節目に決断し、その経験を糧にヴァージョンアップしています。

ただ無意味にサラリーをもらって過ごしている方々とは違うのです。
この点見習うべきところですね。
本当に独立起業には学歴なんて関係ないのです。
昨日ご紹介したように、26歳で地獄の苦しみを味わいます。
それを乗り越えた時に、さらグレードアップした井戸さんに
変わったのでしょうね。

ここでまさに運命の出会い。
その飲食事業向けの経営支援サービスの会社で、
経営不振に陥った焼肉レストランに出会います。
これが、現在エムグランドフードサービスが経営している焼肉レストラン
「いわたき」など6店舗でした。

親会社の経営不振が理由で倒産寸前の状態でした。
しかも、その経営支援サービスの会社も1億円の大口債権者。
想像ですが、その勤務先も連鎖倒産もありうるような状況だったのでしょう。

このときの井戸社長の身のこなしが見事でした。
本人も、この6店舗の経営状況を良く調べていました。
売上高、賃料比率、原価比率、人件費率など検討し、
やり方を変えれば十分経営は可能と判断していたようです。

井戸社長は、食肉の卸会社に6店舗の経営のお話を持ちかけました。
井戸社長のその当時の仕事ぶりから、食肉卸会社の
信用も厚かったと想像できます。
卸会社は子会社を設立した上で、その会社の「雇われ社長」に
収まることになります。
このとき、今から5年ほど前の2005年8月。
井戸社長27歳のときでした。
その1億円の連帯保証人にもなったということですから、
冷静に考えれば「若気の至り」かもしれませんが、
見事な決断力だったのでしょう。

その若さで見事6店舗を立ち直らせます。
新鮮野菜のサラダバーやフルーツ、スープ、カレー、ライスまでが
すべて食べ放題と戦略を買え、さらに次々と出店していきます。
このあたりは若くして十分苦労された経験が生きたのでしょう。

それともっとすごいのが、1年後の28歳のときに、
なんと「雇われ社長」から「オーナー社長」に変わります。
つまり親会社から、店舗ごと、資本ごと買い取ってしまったのです。

2006年9月、躍進企業「エムグランドフードサービス」の誕生です!


ロードサイドのハイエナ流コスト1/5のムダゼロ経営術 その3
2010.07.21

井戸社長は、飲食事業向けの経営支援サービスをする
「店舗流通ネット」に働きながら、いろいろ店舗を見て回ります。
かなり優秀なコンサルタントであったと思いますし、
その過程で、店舗の良し悪しを見る目を養ってきたのでしょう。

それで、若干26歳の時に、すばらしい店舗にめぐり合います。
目黒区の祐天寺駅前にある居酒屋です。
「居抜き」物件で、これなら自分でやれば間違いなく成功すると
思えたのでしょう。

現在、井戸社長が行っているロードサイド店を再生する原型となる
ビジネスモデルですね。
出店費用には1200万円もかかったそうです。
これも想像がつくことですが、26歳で1200万円も調達できる人も
いないですよね。
当然まともな金融機関は相手にしてくれず、
結局3歳年長の兄がポンと出してくれたそうです。
その借金は2年で返す約束で、月に50万円の返済額です。
よほど自信があったのでしょうね。

しかし開店当初からまったく予想が外れました。
月商380万円を予想しておきながら、実際は180万円。
飲食店の経営コンサルとは、いかにいい加減なものかも分かります。
でも死に物狂いになって計画通り2年で完済したそうです。
これも、ものすごい経験です。

しかもここで失敗した経験が持てたことが重要なのですね。
なぜ失敗したか、それを身をもって学んだのです。
そのときの苦労が、またあとから生きてきます。

東京を代表する一大繁華街の渋谷からわずか3駅の
祐天寺の駅前なら、間違いなく成功すると思ったのでしょう。
しかも祐天寺という土地柄、比較的所得水準が高い住民も多い。

でも「祐天寺は飲む街ではなく飲んで帰ってくる場所だった。」
それに店を持って初めて気がついたのですね。
立地開発をコンサルしてきた方が、念願の自分の店で見事に
外してしまったのです。
さらに失敗した理由として、業務委託した従業員のやる気のなさに
気がつかなかったことと、オープンのタイミングも悪かったことも
述べています。

失敗しても借金が残らなかっただけ良かったとは思いますが、
こういう失敗を若くしてやったことが結果的には良かったのでしょう。

この社長若いながら、実に経験豊富なのです。
社長の人生を変えるターニングポイントがやってきます。
それもまだまだ若干27歳のとき・・・。


ロードサイドのハイエナ流コスト1/5のムダゼロ経営術 その2
2010.07.20

まずこの井戸社長の経歴を見てみましょうか。

ロードサイドのハイエナ.jpg

出身は神奈川県。
川崎市で一番偏差値の低い工業高校出身だそうです。
(失礼なお話かも知れませんが、これは本人のブログに
そう書いてあります)
高校卒業後「築地すし好」に入社。ここで寿司職人の修行を
しました。
星野リゾートの社長さんは、慶応大学出身。しかもアメリカの大学院まで
行っていますから、恐縮ですがまったく違いますね。
学歴なんか関係ないと申し上げたいことなのですが
でもこの飲食店の板前修業を体験していることが
あとから生きているようです。


しかしこの方の偉いのは、寿司修行を4年やって悟るのですね。
「このままこの給料でやっていったら、いつ自分の店が持てるだろうか」
それを感じたのはすごいです。

お店の開店のご相談を何度か受けたことがありますが、
ほとんどが、お店を数店経験した上で、40くらいになって
ようやく自分の店を持てたというのがほとんどですからね。

しかも、
「収入面もさることながら、調理に従事していただけでは経営ができない」
そう思ったそうです。
それで30歳までに自分の店を持つことを自分と約束し、
それから、飲食店経営に必要な知識や経験を求めて転職を
繰り返します。

このあたり大事なことですね。
「どうやったら自分の理想の店がもてるか」
真剣に考えた上で転職を繰り返したのでしょう。

それで、まず焼肉チェーン「牛角」を経営する「レインズインターナショナル」に
入社します。
ここで立地開発のノウハウを学びます。
その後、テレビ番組「マネーの虎」で有名になった「小林事務所」に
転職し、経営も学びます。
さらに、「店舗流通ネット」という飲食事業向けの経営支援サービスを
する会社に移るのです。
このときまだ26歳。でも若いながら独立開業のためのキャリアアップを
着実にしてきたのです。
こういう方はお目にかかったことがないですね。

飲食店開業へと順風満帆突き進んでいったのかもしれませんが
ここで大失敗をしてします。
この失敗経験を正直に公開しています。
ここはぜひ学ぶべき点です・・・。


ロードサイドのハイエナ流コスト1/5のムダゼロ経営術 その1
2010.07.16

星野リゾートを研究しながら、実は「眞逆の本」も読んでいました。

ロードサイドのハイエナ流コスト.jpg

ご存知ですか?
ロードサイドのハイエナと呼ばれる、今話題の若き実業家。
最近よくテレビで見かけますよね。

井戸実氏。1978年生まれですので、まだ若干32歳です。
2006年の28歳の時に株式会社エムグランドサービスを設立し
まだ4年ほどですが、本当に急成長しています。

数字の専門家、税理士としてまず数字を見てみましょうか。
第1期 2007年3月 売上高 3億6716万円 経常利益160万円
第2期 2008年3月 売上高14億7748万円 経常利益330万円
第3期 2009年3月 売上高19億6032万円 経常利益870万円
第4期 2010年3月 売上高48億2291万円

と売上の割には利益がそれほど出てはいないものの、わずか数年で急成長、
2009年11月現在で62店舗を展開しています。
本でもテレビでも言っていましたが、もう今年度は売上140億円(見込み)
テレビでは数年で1000億!を目指しているとも言っていました。

なぜ、これだけ急成長しているのか?
これは一度勉強しておく必要があると思うのです。
特にこれから飲食店を開業しようと思っている方は必見です。


では「ロードサイドのハイエナ」と、なぜ呼ばれるのか。
これは、テレビで何度も紹介されたのでご存知の方も多いのでしょう。
ファミレス、回転寿司など大手チェーン店が撤退した店舗に、
そのまま「居抜き」で入り、独自のチェーン展開をしてきたのです。
しかも、本の題名の通り、コストをかけず、それこそ設備費8000万はかかる
豪華なロードサイド店を、まさに5分の1の1600万のコストで
いとも簡単に出店してしまう・・・。
そんな事業展開です。

一方で星野リゾートは全く違いましたね。
厳選されたホテルで、資本投下して自ら構築したコンセプトのもと、
まったく新しいホテルを作り上げているのです。
そこには教科書に基いたロジックがある・・・。

両社はともに「企業再生」というカテゴリーには入るのかもしれませんが
やはり眞逆の経営術です。
「星野リゾートの教科書経営」とこの「コスト1/5のムダゼロ経営」
と比較して考えてみることは、間違いなく経営に役に立ちます・・・。


星野リゾートの事件簿 その4
2010.07.14

星野リゾート・シリーズ最後に、「人材育成」について
ふれてみたいと思います。
どんな企業でも、この「人」の問題が大事ですね。
実際には育成以前の問題として、なかなか定着率が上がらなかった
そうです。

星野社長は

「社員が定着してこそ、一人ひとりが業務の習熟度を上げることができる。
それがサービスの質を高め、顧客満足度向上につながる」

こう考えています。
やはり旅館業の顧客満足度向上には、「人」がすべてなんでしょうね。
この「人」の問題に関し、先日ご紹介した教科書のとおり、
「スタッフの気づきを意識してもらうための議論」
が大事となります。
これは星野社長ご自身の経験からくる経営術だそうです。

星野社長が1991年に父親から経営を引き継いだ時、
会社の古い体質を変え、ムダや非効率を解消する必要を感じ、
トップダウンにより、事業を改革していきました。
その結果、改革により成果をあげていく一方で、社員が一人またひとりと
退職していったそうです。

なぜ辞めていったか。
それは、命じられて動くことに疲れたと同時に、自分の意見を主張する場が
なかったからなのです。

このあたりサラリーマン経験者なら誰でも想像つくことでしょうね。
それで星野社長は変えたのです。

「自分の判断で行動してもらうことで、社員のやる気を高めよう。
言いたいことを言いたいときに、言いたい人に言えるようにしよう。
そしてどんどん仕事を任せよう。」

社内を改革していった訳です。
これに裏づけとなる「教科書」があったことは、すでにご紹介したとおりです。
ここは自信をもって改革したのでしょう。
だからこそ成果がでたのです。


2007年11月に伊東の旅館「アンジン」が星野リゾートによって
再生されました。
それを主体となって再生したのは、入社5年の若干28歳の総支配人です。
それも新スタッフの社員とパート40人をわずか1ヶ月で開業前の
トレーニングを終えたそうです。
ご紹介した教科書どおりの「意見を出し合い、議論を重ねて決める」研修で
皆一人前のスタッフに成長したということです。
星野リゾートでは、これを「文化創造プログラム」というのだそうです。


すごいですね。
星野リゾートの「ぶれない」教科書経営。
参考になりましたでしょうか。
ぜひ真似して、貴社オリジナルの
「文化創造プログラム」を作ってください・・・。


(炎の星野・リゾートシリーズ おしまい)


星野リゾートの事件簿 その3
2010.07.13

「エコロジカル・ポイント」というキーワードもあります。

環境保護ということは、リゾート開発をする同社にとっては、
確かに矛盾するテーマですね。
でもここまで、「エコ」を経営目標に掲げているホテルは
少ないのではないでしょうか。

よく低価格をうたい文句にするホテルで、あえて「エコ」と称して、
タオルや歯ブラシも浴衣さえも置かないところもありますね。
確かにそれもエコなのでしょうけど、この星野リゾートは真正面から
この環境問題に取り組んでいます。
これは他のホテルでは多分真似できないでしょうね。

軽井沢の星野温泉ホテルの時代から、この環境問題に真剣に
取り組んできたそうです。
敷地内で水力発電もやっていたとは知りませんでした。

その星野温泉ホテルを取壊し、「星のや 軽井沢」を建設しようとした際に、
新たなエネルギーシステムを導入したそうです。
地中の熱をヒートポンプで活用するシステムで
その導入には、なんと!十億単位の巨額な資金が使われたそうです。

星のや 軽井沢.jpg

これはすごいですね。
これは星野グループの社運をかけた一大プロジェクトでは
なかったでしょうか。
結果どうなったか?

現在「星のや」は施設全体で使うエネルギーの7割をこの自然エネルギー
によってまかなうことができるようになりました。
今流行の「二酸化炭素の排出量」を大幅に削減できたわけですね。

巨額な資金の回収も、当初予定の5年を大幅に上回り、なんと
1年10ヶ月で回収したそうです。

見事ですね。
当然ながら、「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」なんかも受けた
ということも納得できます。
これはこれで宣伝効果も大きいのでしょうね。

「星のや 軽井沢」は2005年のオープン以来、
新聞や雑誌の一度は泊まってみたい温泉旅館で、常に上位に入ります。

一泊2食付で5万位するそうですが
本当に一度くらい(本当に一生に一度でも)泊まってみたいと
思いませんか・・・。(こちら)


星野リゾートの事件簿 その2
2010.07.12

「顧客満足度」こそが、星野経営術を理解する最大のキーワードです。

では実際にあった「事件」でご紹介しましょう。
新入社員のKさんは星野リゾートでこの「顧客満足度」を
叩き込まれます。
新人研修として、全員が必ず3箇所のホテルでのOJTを受けるそうです。
Kさんは、名門旅館の「星のや 軽井沢」と「ホテルブレストンコート」で
まずこのOJTを受け、「星野イズム」を叩き込まれたあと、
「アルツ磐梯」にまた研修で送り込まれます。

そこで、現場で「顧客満足」を考えていないような先輩社員の態度に
何度も遭遇します。
それを見かねたKさんは、そのあとどうしたか?

星野リゾート内では、職場内の疑問や不満などを、直接社内に問いかける
メールシステムがあるそうです。
これはすごいですね。大企業では何か問題があると、普通は直属の上司に
言うのが普通ではないでしょうか。
こういう風にメールで自由に発言できる会社は、なかなか少ないのでは
ないでしょうか。

どんな仕組みかというと、いわゆるメーリングリストのように、
社内の全スタッフに意見を送信できるそうです。
まあ普通の会社なら、直属の上司からどなられるかもしれませんね。
「何で俺に先に言わないのか!」と・・・。

メーリングリストは当然星野社長も見る仕組みです。
それを見た社長が、真先に反応したそうです。しかも
そのメーリングリストに応えるのではなく、
「ガンバレ!新人!!」。
と直接本人にメールをしたそうです。

実にうまいメールの使い方ですね。
これは感心しました。
スタッフは当然ですが、社長も見ているかもしれないという緊張感も
ありますからね。
それに対して、あわてた上司や先輩社員も、改善点を議論するメールが
飛び交ったそうです。

当然ですが、それを社長は黙って見ていたのでしょうね。
トップから指示したら、それでオシマイですからね。
「顧客満足度をあげるにはどうするか?」
それを現場に議論させようとしたのでしょうね。

なかなかうまいシステムです。
星野社長は実にうまくITを使いこなしていると感じましたね。
現場から離れた東京で、星野イズムを「遠隔操作」しているのです。

まあこれは「リクルート向けのネタ」かも知れませんが・・・。


星野リゾートの事件簿 その1
2010.07.09

まだまだ続く、星野リゾートネタ・・・。
星野ウォチャーとしては、もう一冊ご紹介しましょう。
「星野リゾートの教科書」と同じ著者が書いた、
「星野リゾートの事件簿」です。


星野リゾートの事件簿.jpg


いままでご紹介した本は、「教科書」ということで、いささかお上品な
書き方だったのですが、これは実際のお話をもとに星野経営術を
紹介しています。
この著者の丹念な取材力と洞察力、星野氏への愛情まで感じられる本です。

具体的な再生事案で、いままでの教科書経営を検証できます。
「なるほど教科書経営はブレない」
そう感じることができます。


北海道のアルファリゾート・トマムはご存知ですか。
アルファリゾートの再生のお話から始まります。

私には、ここは本当にバブルの象徴のようなリゾートだと感じます。
北海道のほぼ中央、新千歳空港から車で2時間あまりの場所に
ツインタワーができたのは、まさにバブル絶頂期でした。
バブル崩壊により、その会員権売買に頼った資金繰りが
当然ながら破綻したわけです。

それをどうやって星野社長は立て直したか。
非常に興味があるお話ですね。

これを今までご紹介した教科書的星野流で改革していきました。
ます、教科書どおり、スタッフに自由に意見を言わせ、顧客満足度を
あげることを徹底しました。

今までの経営者は、こんな立て直し策だったそうです。
「コストカット」、「上から命令」、「絶対服従」
どこかの超ワンマン社長が、やりそうな経営ですよね。

星野社長は、この再生を教科書どおり、現場のスタッフに任せました。
特に、冬場はスキーで繁盛するものの、夏場が極端に稼働率が
低下することが緊急の課題でした・・・。

生みの苦しみはあったものの、ようやく地元の方ならではのアイデアが
誕生しました。

それは、夏場に「トマムの山頂で雲海を見せるサービス」を
スタッフ自ら思いついたのです。
地元の方ならではの「気づき」なのでしょうね。
トマムの山頂から見る雲海は本当にすばらしいものらしいです。
雲海テラスはコチラ

それが結果的に大人気のサービスとなり、まさに夏場の稼働率アップに
貢献したそうです。
東京から、現場も行かないでひたすら「コストカット」などと
「命令」しているだけのワンマン経営者では
きっと思いつかないアイデアでしょうね。

トマムの雲海を一度を見てみたいと思いませんか・・・。


星野リゾートの教科書 その7
2010.07.08

これだけしつこく星野リゾートを取り上げる理由は
なぜだかお分かりになってきたでしょうか。
星野社長は、この教科書に沿った経営で成功されているのです。
しかも、星野社長が経営の「定石」として考える本を公開しているのです。
だからこそ、経営者の方々は、真似すればいいと思うのです。

こういうことを知らないで経営をしていることは、
まさに定石を知らないで囲碁を打っているのと同じなのです。
定石は覚えればなんでもないことなのです・・・。


「熱狂的なファンをつかむためにはコンセプトを作る」
これも参考になります。

コンセプトは社長が作るのでなく、その施設で働くスタッフが
主役になって決めます。
これが大事なのです。
テレビで何度かこの星野リゾートが取り上げられていますが、
必ずスタッフのミーティング風景が映し出されます。
ここで喧々諤々言いたいことを言いあうのです。
相手が社長であっても遠慮せず発言し、議論を深めるそうです。

この考え方は、米国の経営学者ケン・ブランチャード氏らが書いた
「1分間顧客サービス」という教科書からです。

一分間顧客サービス.jpg

星野社長はこの議論の際に意識することは、「スタッフの気づき」だそうです。
出てきたアイデア自体ではなく、このアイデアが好きだ、共感できると
気づいてもらうことが重要らしいです。

一方で星野リゾート流のマーケティング調査のデータなども分析しながら
スタッフが何度も議論を重ね、予約、サービスメニュー、食事、
家族市場、周遊市場など,こまかなコンセプトを決めていきます。

結果どうなるのか。

「スタッフが自分たちで考えてコンセプトを決めるからこそ、
納得感があるし、共感できるようになる。それはスタッフが自分たちでの力で
施設をよくしようとするモチベーションにつながる・・・」

なるほど!
そう思いませんか。
スタッフの力をどうやって引き出しているのか。
これはぜひ真似してください・・・。


星野リゾートの教科書 その6
2010.07.07

「社員の気持ちを一つにまとめる方法」とは?
これは参考になりますね。

星野社長は社員に経営ビジョンを繰り返し語っています。
本当に社員は耳にタコができるくらいだそうです。

この考え方は、ジェームス・コリンズ氏らの書いた
「ビージョナリー・カンパニー」を教科書としているそうです。

ビジョナリーカンパニー.jpg


星野社長の経営ビジョンとは、一言でいうと
「リゾート運営の達人」です。

しかも、この経営ビジョンの実現にどれだけ近づいているかを
自ら決めた「3つの尺度」で求めています。
それは
「顧客満足度」(客のアンケート結果から数値化)
「売上高経常利益率」(20%を目標)
「エコロジカル・ポイント」(環境基準に関する達成度を数値化)
ということです。

顧客満足度をあげるために、コストも脹らみます。
そうなると売上高経常利益率も下がります。これは矛盾していますね。
その売上高経常利益率も20%とかなり高い目標数値です。

エコというのも時代を追っていますね。リゾート開発とは
まさに環境破壊につながりかねない矛盾点です。
その相反する命題をクリアすることが、まさに「リゾートの達人」ということ
なんだそうです。

それを社員に徹底させるためにどうしているか?
これは笑えました!
「星野リゾート目覚まし時計」を作って、社員に配っているそうです。

アラームの音の代わりに、
「起きてください」という言葉と
先ほどの「顧客満足度」「経常利益率」「エコロジカルポイント」の
目標数値が流れます。
それでも起きないと、社長の声です。

「リゾート運営の達人を目指して今日も一日頑張りましょう!」

社員は毎朝イヤでもこれを聞かされるのです・・・。
星野社長!さすがです。参りました・・・。



星野リゾートの教科書 その5
2010.07.06

星野リゾートが手がける超高級旅館「星のや 軽井沢」があります。
この不景気に、一泊5万もするそうなのですが、大繁盛しているそうです。

どうしてなのか?これも気になりますね。
これは「顧客満足度をトコトン突き詰めた作戦」だからなのです。
その教科書として参考にされたのが
経営コンサルタント、ドン・パパーズ氏の「ワン・ツー・ワン・マーケケティング」
です。

ONE to ONE マーケティング.jpg

この理論に沿ったサービスを展開しようと星野社長は考えたのです。

具体的には
「お客様一人ひとりに合ったサービスを提供しよう」
ということだそうです。
例えば、宿泊の際にタオルをたくさん使った方がいたとしますね。
そうすると次回の宿泊の際には、部屋にはあらかじめタオルを
用意しておくのです。
また、シャンパンを持ち込んだ人がいたとしたら、次回の宿泊の際には
あらかじめシャンパン・クーラーを部屋に用意しておく・・
そんなサービスなのです。
つまり顧客情報をデーターベース化して、常にその方に合った
サービスを展開していくのです。

実際に自分が宿泊した時に、もしそういう状況に遭遇したとしたら
間違いなく喜ぶでしょうね。満足度が上がるわけです。
またぜひ次も泊まりたいと。
実際に「星のや」に宿泊したお客さんの5割は1年以内に
再び宿泊するそうです。


星野リゾートでは、それを「CRMキッチン」と呼ぶそうです。
「料理メニューを作るようにお客様のメニューを作る」
そんな意味です。
ただ、この本ではそれ以上の情報は公開していません。
残念ながら極秘情報なのでしょうね。

ホテル・リッツカールトンもそんなサービスをしていると
聞いたことがあります。
常連顧客のデーターベースがあるということです。

一泊数万円の高級旅館だから出来るサービスなのでしょうか。
これは他の業種でも間違いなく真似できることなのですね。
例えば得意先の方にお子さんがいたとしますね。
その子の名前や年齢をデータとして持っていれば
その方に会った時に
「〇〇チャンは今年小学校ですね。おめでとうございます。」
ということが、自然に言えたら相手も感激するはずですよね。

そういうことなのですね。
星野リゾートや高級ホテルだけのお話ではないと
私も思います。
これはぜひ真似してください。



星野リゾートの教科書 その4
2010.07.05

まだまだ続く星野リゾートネタ。
星野社長がどこまで自社のノウハウを開示しているか分かりません。
ホテル再生のプロである以上、その情報はやはり有料でなければ
ならないはずで、すべてを公開しないかもしれません。

でもこの本を信じて、そのノウハウを考えて見ましょう。
何か経営のヒントになるはずです。


「アルツ磐梯」というリゾートホテルがあります。
もともと第3セクターで運営していたものが、バブル崩壊で星野リゾートが
立て直すことになりました。

この建て直しのために、星野社長が参考にしたのが、米国の経営学者の
クリストファー・ハート氏の論文、「いかにサービスを収益化するか」でした。

いかに「サービス」を収益化するか.jpg

この論文の中に「サービスの100%保証システム」があるそうです。
これをそのまま参考にしています。
どうしたかというと、
「美味しさ保証付きのカレー」をゲレンデのレストランで販売したそうです。

これは実に面白いアイデアですね。
おいしさという主観的なものを保証するというのは難しいことでしょうけど。
まあ通常ゲレンデで食べるカレーなんて、もとから味には
期待しないですからね。
それをあえて「保証」した。
本当に美味しくなかったら返金するそうです。

本当に美味しいのか確かめたくなりますよね。
マズかったら絶対文句言ってやろうとも思いませんか。
でも実際には予想されたほどクレームはなかったそうです。
結果的に、これが1シーズン10万食も出る大ヒットになったそうです。

これがどうしてヒットになったのでしょうか。
星野社長の「教科書経営」の真髄ですね。


ハート氏いわく
「保証すると、サービスを提供する社員がサービスに責任もつようになる」
という効果があらわれるそうなのです。
本当にやってみるには、かなりの度胸が必要だとは思いますが
真似てみたらどうでしょうか。

「おいしさ保証付きラーメン」
「おいしさ保証付きうどん・・・」
飲食店ならどこでも真似できるお話ですね。
やってみませんか。


私もやってみようかなと。
「税理士の保証付き」決算書・・・・!
税務調査で問題になったら決算料全額返金します!?


星野リゾートの教科書 その3
2010.07.02

では経営の「定石本」をどうやって選ぶか?
これはまた参考になりましたね。

私のような選び方、例えば
本屋に行って、「平積み」のものや、アマゾンのランキング、
日経の広告あたりから手当たり次第に買う・・・。
これでは経営に参考になるものに出会わないそうです。
「書店の書棚に一冊だけ置いてあるような本」から選ぶそうです。

これこそが、「流行の波を乗り越えて、評価が定まった本が多いから」
だそうです。
本屋で「平積み」されているような本は、まだまだ評価が定まってない本が
多いということなのでしょう。
囲碁で言う「定石」とは万人が認める「最高の手筋」です。
でも、それが認められるには年月が必要ですからね。

さらに、星野社長の教科書=経営の定石本 とは、
「米国のビジネススクールで教える教授陣が書いたもの」
なんだそうです。
これは本の買い方を改めなければいけませんね。
今後ブログ「経営に役立つ本」の選定に悩みそうですね・・・。
アマゾンなんかで買ってはいけないみたいですね。
もう少し難しそうな本から選びますかね・・・。


また彼の「教科書の読み方」も参考になります。
1行ずつじっくり読むそうです。
何度も読み返し、本に書き込みも。
読むポイントとしては、
「自社にどうあてはめればよいのか」
「従業員にどうやって伝えるか」
それを考えながら読むそうです。

これは私自身も納得するのです。
ブログ「経営に役立つ本」を書いていますが、
私自身、どうやってブログで「分かってもらえるか」
考えながら読んでいるのです。
そう思って読むことで
間違いなく読みこなし方が違ってきますよ・・・。


しかし、本を読んだだけで経営がよくなるのでしょうか。
米国の大学教授こそが、すべての経営を理解しているということ
なのでしょうか。
星野社長の意見は参考にはなるものの、
まだまだ私も疑り深いのですね。

囲碁の川柳にこんなものがあります。

「定石を覚えて2目弱くなり」

定石だけに頼っても、返って囲碁が弱くなるのです。
これはこれで囲碁をやるものとして
またよく分かるお話なのですね・・・。



星野リゾートの教科書 その2
2010.07.01

私のブログで「経営に役立つ本」ということで何冊も紹介しています。
「本を読んだだけで、本当に経営に役立つのか!」
そんな反論も一方ではあるかとも、内心思っていたのですね。

でも、この本に出会ったことで、まさに「本は経営に役立つ」と
強い自信が持てました。
星野社長は、「経営判断を誤るリスクを最小限にしたいから」
本を読むそうです。

『企業経営には経営者個人の資質に基く「アート」の部分と
論理に基く「サイエンス」の部分がある・・・。』

ここは「なるほど!」と思いました。
今まで数多くの経営者にお会いしてきましたが、
多くの経営者は個性的です。
だからこそ組織に馴染めず、独立開業したんだと理解できます。
でも「アート」といういわば職人的なセンスだけでは
やはり実際の経営では息行き詰ることも
目の当たりにしてきました。
企業経営を「サイエンス」ととらえ、一方で論理的思考も必要なんだと
星野社長から教えてもらいましたね。


囲碁には「定石」というものがあります。
星野社長はこの囲碁の定石にたとえています。

私は囲碁を多少たしなむので良くわかるのですが、
(囲碁暦40年!7段!すいません。またプチ自慢・・・)
つまり、ここでいう教科書の経営と同じものだといっています。

「定石を知らないで経営するのと、定石を知って経営するのでは
正しい判断に差が出る。」

ここは、実に良く分かりましたね。
囲碁を勉強する時に、まずこの定石を覚えます。
私も小学生の時(!)囲碁の手ほどきを受けましたが、
とにかく定石をまず覚えさせられました。
定石を覚えることで、石の形(これを手筋といいます)を知るのです。
厳密では理屈の世界かもしれませんが、
何度も繰り返し覚えることによって
その石の形から囲碁の打ち方を自然と学ぶことができるのです。
逆に定石を知らないで囲碁を打てないとさえ思います。

そういう意味では、会社の経営者、定石である「経営学」と
いう「サイエンス」を学ぶ必要があるのでしょうね。
これは勉強になりました。
星野社長は

「定石を理解していることで、思い切った経営判断に勇気を持って
踏み切るきっかけを与えてくれる」

これは囲碁をやったことのある人ならよく分かるたとえでしょう。
ではその経営の定石をどうやって覚えるか?
これが大事なのでしょうね。
経営の「定石本」の選び方まで紹介しています・・・。


星野リゾートの教科書 その1
2010.06.30

ご存知「星野リゾート」の本です。
これは他の先生のブログを見て知った本です。
結構私も他人の意見も聞く耳を持っているのですね。
ブログを見た瞬間にアマゾンで発注していました。

星野リゾートの教科書.jpg

前々から星野リゾートの経営術に興味があったからなのです。
お客さんに旅館経営者の方もいらっしゃるので
よく旅館経営術を議論するのですが、よくこの星野リゾートの
ことを題材にしています。

最近よくテレビでも取り上げられますしね。
旅館再生のマジシャンみたいな・・。
どうやってやるのだろう?
従業員をどう扱うのだろう?
どういう客層でどういうコンセプトで・・・。
実に魅力的な経営者ですね。

でもやはり本当のところはどうなのだろう?
すべてうまくいっているのだろうか?
テレビ的に、成功したお話しか扱わないのだろうか?
再生に失敗したことはないのだろうか?
やはり実際の本音の部分を探りたかったのです。


星野社長は私と同学年です。
もともと軽井沢にあった星野温泉旅館の4代目の経営者です。
実は、その星野温泉旅館は、私も25年位前の野村證券の高崎支店に
勤務していた時に、社員旅行で行ったことがありました。
当時は申し訳ないですが、どこにでもあるような古ぼけた温泉旅館でした。
それがどうしてこのような「旅館再生」のプロになったか。
その点非常に興味がありました。

題名のとおり、旅館再生の成功の理由は
「教科書にもとづいた経営」だからだそうです。
これは確かに驚きですね。
有名なコンサルタントがついている訳でもなく、
すべて独学で書物から経営術を学んでいるそうです。

これは、他業種の経営にも参考になるので、経営者の方々に
読んでいただきたい本ですね。
では星野経営術を少しご紹介していきましょう。



とことんやれば必ずできる(原田永幸) その4
2010.06.11

最初に申し上げたように、この本は転職を考えている方なら
ぜひ読むべき本です。
ではその原田社長による転職の極意を。

社長のいう転職のメルクマールは
「ここに勤めていると3年先はこうなっている。5年先はこうだ。」
自分の将来の姿が簡単に創造できるのなら転職をすべきだそうです。

なぜなら、「安穏な将来が見えてしまったらそれに胡坐をかき、
怠惰になってしまうから」

こうもハッキリ言っています。
「来年は課長だ」
「このまま勤めれば出世は間違いない」
といった発想をする人は大したキャリアを築けない。

厳しい意見ですね。
悩んでいる方は、参考になるでしょうか。
ただ、この本が書かれた5年前と少し経済情勢も違いますからね。


では逆に経営者の立場からすれば、そういう有能な人こそ
会社に残って欲しいと思うのでしょうね。
では経営者側から見た、不要だと思える社員のタイプ。

1.ただハイと答える社員。
指示されたことだけをこなす社員は要らないということ。

2.予算を使いこなすだけの社員。
逆に「こうすれば業績が向上するから、もっと予算をください」と提案する人になること。

3.失敗をしない社員。
失敗をしないということは何を挑戦しないことの裏返しということ。

これも厳しい意見ですね。
やはりこういったことは転職は繰り返したことにより
身をもって学んできたのでしょう。
だからこそキャリアアップできた。

原田社長のように、とことんやってみませんか。
必ずできます!!


(ワールドカップ公式スポンサーのマクドナルド・シリーズおしまい。)
ガンバレ日本!とことんがんばれ!!


とことんやれば必ずできる(原田永幸) その3
2010.06.10

マクドナルドもアップルもアメリカ国籍のインターナショナル企業ですね。
その意味で両社は同じだと見るグローバルな考え方は
原田社長から学ぶことができます。

では経営的には、ハンバーガーを売ることとコンピュータを売ること、
これはどう違うと見ているのだろう?
誰でも思うことですね。


この社長は
「経営とは、顧客満足を高める→売上を伸ばす→利益額を上げる
→新たな顧客満足創造のために利益を再投資する」
この繰り返しだという。
その意味でハンバーガーとコンピュータを売ることは同じだと。

少し難しいですかね。
もっと分かりやすく言えば
「コンピュータは、以前はハードの性能が利益につながった・・・
でもその後価格競争を経てそれだけでは勝てなくなった。
いかに新しいデジタルライフを提案するか、
つまり新しいニーズを掘り起こすことが争点になっている・・・」

一方ハンバーガーも同じですね。
「新しい外食産業としてマックは市場をリードしてきた。
60円マックといわれるように価格競争も自ら仕掛けてきた・・・。
今後は新しい価値の創造をしていかなければならない・・・。」


例えば、つい最近「1000円バーガー」と言うのが流行りましたね。
でも原田社長はそれを真似しなかった。

社長いわく、
「変化に対応しようという発想はダメ。
変化は自ら創り出すことが大事」
だそうです。

マクドナルドというプライスバリューを保ちつつ、
お客さんに驚きを与えるプランを考え、
「変化を創り出す」方向で戦略を練る・・・。

なるほど!
ここでもドラッガー理論です。
現代経営学の「最先端理論」なのでしょう。
お分かりですね。
「イノベーション!!」


とことんやれば必ずできる(原田永幸) その2
2010.06.09

こういう「ベタな自己啓発書」を私が好きな理由をご説明しましょう。

最近「転職相談」をよく受けます。
30代くらいの人が多いでしょうか。
開業相談も多いのですが、やはりその前段階で、皆いろいろ思うのでしょう。
また人の採用にも立ち会うことも多くなりました。
30台、40台くらいの方の面接が多いでしょうか。
そういう方々がいままで何をしてきたか。
何を思って、どうキャリアを学んできた方が良いのか。
いろいろこの手の自己啓発書が参考になるからです。

この原田社長の言葉です。
この社長のポリシーらしいです。
「20代は学ぶ時、
30代は人生の方向を決める時、
40代は決めたことをまっとうする時、
50代は後継者を作って第二の人生・キャリアを考える時」

何となくそうかなと思いますね。
自己啓発本で年代別に出された本なんかみるとそうですね。
でもこの方のキャリアから見た「後付の理論」かもしれません。
なかなか思いようにいかないのが人生ですからね。

原田社長は31歳で初めて転職しました。
この点私が脱サラした31歳とダブります。
それまでSEとしてコンピュータの開発に没頭し、その過程で仕事のスキルを
身をもって学んだそうです。
この点、非常に共感を覚えました。
私も初めての職場で必死になって、仕事の「A to Z」を学んだからです。

そこで社長は31歳で、技術職でキャリアアップしたと思ったら、
実は営業に回された。良くあるお話かもしれないですね。
そこで腐らず、またチャンスと思って営業を学んだ・・・。
その営業を我慢しながら3年頑張ったところで、外資系の日本支店の
立ち上げに携わり経営も学んだ・・・。
そこまでが30代ですから結構紆余曲折した訳です。
そこで必死になってもがきながら「人生の方向」を決めたのでしょう。
その後英語をマスターし、40代になってアップルへ移ったお話は
ご紹介したとおりです。

40歳くらいまでで
「どれくらい自分の人生でもがいてきたか」
それが大事であるといっているのではないでしょうか。

転職相談や開業相談をたくさん見てきた中で、
原田社長ほど
「もがき苦しんで、とことんやって」成長された方はやはり少ないです・・・。



とことんやれば必ずできる(原田泳幸) その1
2010.06.08

iPadつながりで、元アップル社長のお話。
なぜか本屋で平積みされていたので思わず買ってしまいました。
これはまた面白い本です。

とことんやれば必ずできる.jpg

まあこの手の「自己啓発書」やこういうベタな題名は流行ですが、
実は私は結構好きです。
だいたい似たような内容のものも多いのですが
やはり著者の経験を踏まえた言葉は重みがあります。
納得するに足ります。

元アップル社長でしたが、現在は日本マクドナルドの社長。
最近は結構テレビに出てきますし、まだ60歳位ながら
今流の「ちょい悪オヤジ風」でかっこいいですね。
まずこの方のカッコイイ生き方にホレます。

東海大学工学部出身。まったくの理系です。
在学中はアルバイトにいそしむ苦学生。それでいてミュージシャンに
あこがれていた、どこにでもいるような大学生。

日本NCRに就職して、SEとして開発に没頭する。
でも30台になってコンピュータ会社に転職して営業も経験する。
外資系に移り、そこで英語を猛勉強する。

アップルのマーケティング本部長の際に、
ハーバード大のビジネススクールに。
その後「iMac」を大成功させ社長に。

それでまったく異業種のマクドナルドに・・・。
この華麗な転進「Macからマックへ」と
呼ばれた有名な人です。

趣味はドラムで毎晩練習するのが日課。
夢は最高齢のミュージシャンデビュー!
奥さんはシンガーソングライターの谷村有美さん。

どうでしょうか。
この本は転職を考えている人に、
特に月曜の朝に電車に乗るのが辛くなった方には
もってこいの本です。
マックでもかじりながら一度読んでみませんか!



ガラスの巨塔(今井彰) その3
2010.05.20

数年前にミャンマーで取材中のカメラマンの長井さんが
射殺された事件がありましたね。
「どうしてそんな危険なところに・・・」
誰しも思ったと思います。
でもこの本読んで、報道マンの強烈なスピリッツを
少しでも理解することが出来たのかもしれません。

湾岸戦争の際に、その頃「視聴率ゼロパーセントの」深夜番組の
「三流」ディレクター(失礼!)であった今井さんは、
命がけの取材を慣行します。
どうしてもバクダットの取材をするために、
フセインの名前を拝借して、偽の取材許可証まで作ってしまいます。
一歩間違えてたら、本当に長井さんのように射殺され
国際的に大問題となった取材だったかもしれません。
それを決意の思いで実行して、湾岸戦争のスペシャル番組を作成し、
なんとその番組が文化庁芸術作品賞まで受賞してしまいます。

これはすごいですね。
これで今井さんは一気に昇進していくのですが、
そのあとの「プロジェクトX」でも、当初は相当苦労したみたいです。
まさに波乱万丈です。


「ガラスの巨塔」という題名はお分かりの通り
山崎豊子さんの「白い巨塔」を意識していますね。
ご存知の通り、主人公の財前五郎に田宮二郎や唐沢寿明が扮して
大ヒットしたドラマです。

この「小説」をモチーフに、自分自身を主人公とした「プロジェクトX」を
制作してほしいものですね。
きっと彼もそれを意識して、脚本くらいもう書いているのかもしれません。
主役はまた江口洋介さんがいいですね。
多分というか絶対NHKでは放映できないでしょうから
民放ですかね。
いっそ映画化してもいいのではないでしょうか。

NHKをこれ以上批判してもし方がないので、
今後の今井さんの活躍に期待したいですね。
ワクワクしながら見て、感動したあの「プロジェクトX」のような番組を
また作って欲しいものです。


プロジェクトXのエンディングに必ず流れる中島みゆきの
「ヘッドライト・テールライト」も私は大好きでした。

ヘッドラ~イト♪  テールラ~イト♪
旅はまだ~♪ 終わら~ない~♪

今井さんの旅もまだまだ終わらない・・・。

(ガンバレNHKシリーズ おしまい)


ガラスの巨塔(今井彰) その2
2010.05.19

「怪文書が多い業界は3つ。
銀行と役所、そしてNHK。
理由は簡単でこれらに共通するのは人様のお金をタダでいただけること。
預金に税金に受信料・・」

一番面白かった箇所です。
「なるほど!」
妙に納得してしまいました。
「怪文書」という言葉ご存知ですか。
申し訳ないですが、私は証券会社にいたときはまったく知りませんでした。
最近知った言葉です。

これらの業界で人事異動の季節になると、この「怪文書」が
飛び交うそうです。
たいへんな業界なのですね。
まさに世間からの風当たりが強い業界なのです。
数年前に、あるNHKアナウンサーがタクシーの運転手をなぐったと
いうことで結構な事件になりましたね。
これら業界では痴漢のニュースが、なぜかよく新聞沙汰になります。
マスコミや世間から批判されやすい業界だからこそ、
本当の事件でなくても、この「怪文書」で事件にされてしまうのですね。

この著者もあまりにも出世が早すぎて、
この「怪文書」で叩かれることになります。
ある女性の上司からこう忠告されます。
「この会社(NHK)はね、横並びじゃなければいけないのよ。
飛び出しちゃまずいのよ。毒にも薬にもならない男ならともかく、
なまじ出来るといけないの・・・。」

本当に大変ですね。
人事評価は「加点主義」でなく「減点主義」なのでしょうか。

そういえば先週のNHKのドラマ国税査察官で
主人公がヘマしたらすぐ、「事なかれ主義の」上司から、
左遷を命じられる場面がありましたね。

体質が似ている国税庁とNHKでは日常茶飯事の出来事なのでしょうか。
妙にリアルティが出ていて見事な演出だったと思ったのは
私だけでしょうか・・・。



ガラスの巨塔(今井彰) その1
2010.05.18

NHKつながりで、ぜひご紹介したい本を。

ガラスの巨塔.jpg

新聞広告の
「この小説を書くためにNHKを辞めました」
につられて思わず衝動買いして、またまた幻冬舎の策略に
引っかかってしまいました・・・。

単なるNHKの暴露本か何かと思ったら違いますね。
これは実に面白い本です。
現在3月決算で、メチャメチャ忙しいのですが
一晩で一気に読んでしまいました。
NHKに対する考え方が変わりますね。

かつて「プロジェクトX」という、NHK最大の人気番組があったのを
ご存知でしょうか。
中島みゆきが
「風の中の~♪ すば~る~♪」
と歌って大ヒットした、あの番組です。

私はこの番組が大好きでした。
ちょうど開業してまだまだ数年の頃、あれこれ苦労していた時でした。
この番組でずいぶん勇気つけられましたね。
サラリーマンの方なら、そう思った方多いのではないでしょうか。
毎回無名の方が主人公になり、努力の結果成功するという
サクセス・ドキュメンタリーでした。

その「プロジェクトX」のプロデューサーであった方が書いた本です。
「こうやってプロジェクトX」は作られていたのか・・・。
かつてのファンとしては、そこだけでも面白く読めます。
しかし、あまりにも人気が出すぎて、このプロデューサーは社内で
誹謗や妬みを受けてしまいます。

この番組の最後は、「番組やらせ疑惑」が出たり、NHKそのものが
不祥事で批判を浴びていましたね。
「でも実際はそうだったのか」と妙に納得してしまいます。

「言い訳」、「弁明の本」だと言う方もいるみたいですが、
サラリーマンとして、なぜか感動する人も多いでしょう。

ノンフイクションとしないであえて「小説」と言っています。
その理由を私はこう思います。
最後にNHK内で、気に入らない上司をぶん殴る場面が出てきます。
誰も指摘しませんが、ここだけは事実と違うのではないかと思ってしまいます。
だからこそ「小説」とした・・・。

気に入らない上司を、「小説の中だけでも、ぶん殴ってやりたい。」
サラリーマンなら誰しも、一度くらいは思うのではないでしょうか・・・。



砂漠で梨をつくる(吉岡秀子著) その5
2010.05.14

ローソンシリーズの最後に「イノベーション」のことをもっと掘り下げて
申しあげておこうと思います。

この「イノベーション」というのは、成長企業のキーワードですね。
ドラッガーも何度も言っています。

「イノベーションとは新しい満足を生み出すことである・・・。」

ローソンの新波社長もこのキーワードを好み、
常にイノベーションしているようです。
おにぎり革命や生鮮コンビニなどなど・・・。
ライバル企業セブンイレブンに追いつき、追い越すには、
既存の発想ではダメなのでしょうね。

数年後にはコンビニが、また新たな業態に変わるかもしれません。
昨日申し上げた、「郵便局にコンビニ」という発想は
ものすごい斬新なことだと感じませんか。


例えば、コンビニで今や納税ができるのなら、コンビニでいずれ確定申告が
できるようになったら面白いですね。
自宅のパソコンで申告ができる時代です。
技術的には簡単なのでしょうね。

海の向こうの米国では、確定申告の時期にコンビニで当たり前のように
申告ソフトが売られているのです。
それを買った人がその場で、申告できたらこれも便利ではないですか。
そのソフトの使い方や、さらには、コンビニで記帳指導が受けられる。
さらには税務相談もできる・・・。
そんなサービスがあるコンビニ・・・。
電子申告がより普及し、国税庁が泣いて喜びますよ。
しかし、こんな「バカなこと」はまだ誰も言っていないですが・・・。

でも新波社長は郵便局内にローソンを出店させた方です。
コンビニ内にポストができて、郵便サービスが受けられますね。
ということは郵便という公の機能自体が、コンビニに解放されたと
思いませんか?

これはコンビニによって大打撃を受けつつある『や』のつく商売を
決して対岸の火事だと思ってはいけませんね。

「砂漠に梨を作ってやろう!」と考えてくるくらいの企業です。
「温室で楽をして生産性のない企業」は間違いなく滅んでしまいますね。

とにかく世の中常に
「イノベーション」です!

(ローソン・シリーズおしまい)



砂漠で梨をつくる(吉岡秀子著) その4
2010.05.13

まだまだ続くローソン・ネタ。
コンビニから見る日本経済予測・・・。

昨年流行った言葉で、「PB(プライベートブランド)」がありますね。
メーカー製の商品と同等の品質で簡素なパッケージだけど2、3割も安いPB。
イオンの「トップバリュ」、セブンの「セブンプレミアム」・・・
このデフレ経済に、「安さ」で売れに売れました。

ローソンは、別路線で「ローソンストア100」という100円ショップで
対抗しています。
低迷続く日本経済です。この路線でしばらく躍進していくのでしょう。

一方、そのあおりを受けてか、一般商店街は大打撃を受けています・・・。
「商店街の没落」ということが言われて久しいですね。
「や」の付く商売、「八百屋」、「魚屋」、「肉屋」・・・急激に減ってきています。
夕方に買い物かごを持って商店街で買い物する奥様達は
いったいどこへ行ってしまったのでしょうか・・・。

かつての商店街にビルが建ち、マンションに変わり、
一方不動産会社は駅前の商店を地上げして、高層マンションを立てるのに
躍起です。
駅前の古くからの商店街がなくなり、マンションが建ち、その1階に
コンビニが入る・・・。これも当たり前の時代の流れなのでしょうかね。

でも、コンビニのターゲットは「や」のつく商売だけでないですね。
カメラの現像やクリーニングなんて当たり前に始めていますし、
「FF(ファーストフード)」もこれからの柱とするそうです。
またローソンはマツモトキヨシとも提携しました。
ローソンに郵便ポストがあるのご存知ですか?

「イノベーション」を標語として、新波社長はさまざまな業種業態に
チャレンジしていくのでしょうね。
「トライ&エラー」で大資本をバックに、さらには情報処理を武器に
あらゆることに進出してくるのでしょう。


「街のホット・ステーション」
というローソンのキャッチコピーがあります。
これではコンビニの中に、かつての商店街を作ってしまおうと
しているのだと、私は本当に思っています・・・。


砂漠で梨をつくる(吉岡秀子著) その3
2010.05.12

題名のとおり、新波社長になってから間違いなくローソンは
「変革」したと思います。
コンビニに新しい風を吹き込んでいます。

プレミアムロールケーキ.jpg

写真は今ローソンで人気商品「プレミアムロールケーキ」です。
値段は税込み150円!
安くて実に美味しそうですね!

現在ローソンは、他のコンビにとの差別化戦略として
「ウチカフェ スイーツ」をやっているのご存知ですか。
ローソン行くと、ケーキの種類が豊富なのに驚きます。
しかも、せいぜい200円くらいの手頃な価格のスイーツが並んでいます。
「コンビニのケーキなんて・・・」
という方がいらしたら、一度騙されたと思って買って食べてみてください。
コンビニも進化していることに驚くはずです。
弁当やおにぎりの工夫しているくらいは想像できますが
すべてにおいて日々、「命がけで」研究されているようです。

当事務所も駅前にありますので、パン屋やケーキ屋もあります。
でもあのコンビニが
パン屋以上に美味しいパンを安く提供していたら・・・
ケーキ屋以上に美味しいケーキを安く提供していたら・・・
本当にどうなるでしょう。
普通のパン屋もケーキ屋も弁当屋も太刀打ちできないでしょうね。

それとローソンの秘密をこの本で知ったのですが
ローソンの会員カード、ローソンパス(現在はローソンPontaカード)が
マーケティング戦略を担っているということです。
お客さんの購入品目や購入時期、買い合わせなど
詳細な情報がデータベース化され、
それを仕入や商品開発に役立てているそうです。
POSレジですからある程度そういうことをやっているとは想像つきますが
それをさらに進化させて2009年から「PRISU(プリズム)」という
新しい発注システムもスタートさせたそうです。

セブンイレブンにも「ナナコカード」ってあるのご存知ですか。
ナナコカードなんて持っている税理士は私くらいでしょうかね。
あれもきっとこのように使われているのでしょうね。
恐るべし!コンビニ業界です。

駅前だからということだけで、何も考えず、パン屋、ケーキ屋、弁当屋を
始めようなんて安易に思っている方には
とても想像できないことでしょうね。
コンビニが何を考えているか知ることも
やはりこれからの経営に間違いなく役立つはずです・・・。


砂漠で梨をつくる(吉岡秀子著) その2
2010.05.11

今から10年前の2000年7月にローソンは、新規上場に伴い
公募増資を行いました。
その時の公募の値段は7200円。なぜかよく覚えています。
実はその頃から注目していたのですね。
でもその新規上場の実態はどうだったのか?

ダイエーの中内帝国が崩壊したのはその直後のことです。
そんなゴタゴタのあと、2002年に新波社長は三菱商事から
送り込まれます。
若干43歳のときです。
砂漠で梨どころか「火中の栗を拾う」ようなものだった
と私は思います。
せっかく「天下の」三菱商事に勤めていたのに、
しかもハーバードの留学経験もあるエリート商社マンの地位を
捨ててまで
「ガタガタの」この企業を立て直していきます。
まさにベンチャースピリッツですね。
そのあたり爽快感を味わえます。

40そこそこの年齢で巨大企業の舵取りがうまくできるのか?
それは社内どころか回りも見ていたのでしょう。
でもそれを見事にこなして行ったようです。

それがうまくできた理由として
三菱商事という「人づくり」のノウハウによるものだと感じます。
新波社長は30台で、給食会社の社長に出向した経験があります。
そのときもかなり苦労したものの、最後は売上を
なんと10倍にまで拡大したそうです。

やはりそういう経験がものをいっているのでしょうね。
給食会社での苦労が、その後ローソンの「おにぎり革命」に
生きてきます。
また三菱商事での経験や人脈を生かし、
食材の調達に商社ノウハウを取り入れて生きます。

新波社長は
「教育は共育」
といっています。
これはいい言葉ですね。

この8年間でまさに新波社長も育ってきたのでしょう。
自ら学ぶ姿勢を新入社員の時代から培ってきたそうです。
20代の頃から、社内外の勉強会に顔を出して、
中内功主催の勉強会が縁でローソンの経営に
関わってきたのも事実だそうです。

経営の羅針盤が間違った方向に行かないように
常にトップ自ら勉強し続ける。
もうこれだけで脱帽です・・・。


砂漠で梨をつくる(吉岡秀子著) その1
2010.05.10

久しぶりの書評ネタ。
話題の本です。

砂漠で梨をつくる.jpg

ところで先日友人から
「吉田さんのブログは読書感想文みたいですね。」
と言われてしまいました。
まあ、否定はしませんが、ブログに「定石」はないのでしょう。
好きに書かせてください。
また、「読書は経営に役立つか」というツマラナイ議論もあるみたいですが
役立つかどうかは本人次第ではないでしょうか。
私はこう思います。
「本を読まない人はサルである!」(成毛真)

さて、ローソンのお話に入る前に、
数年前、私の自宅と事務所と間に、ある日「ナチュラル・ローソン」が
できました。
「ナチュラル・ローソン」をご存知でしょうか。
焼きたてパンも提供する、健康志向のコンビニです。
「これは実に便利なものができた!」
と喜んでいたところ、実はその後半年で閉店になりました。
せっかく作ってあった、パン屋機器も全部取り払われて、全面改装して
「ローソンストア100」に生まれ変わりました。
これは驚きでしたね。

あまり人が入っていないのかなと思っていたら、急な撤退です。
この意思決定の速さはこの本を読んでようやく納得できました。
一般の中小企業では到底真似できないのでしょうね。
ローソン一流のマーケティング手法です。

ローソンの社長新波剛史氏は最近有名になりましたね。
名経営者の候補生なのでしょうか。
「どんな経営をしているのだろう?」
これも興味がありました。

また「アエラ」を毎週読んでいるのですが、彼のビジネス元気塾での
明快な文章も、大変好感を持っていたところでした。

ローソンという組織を勉強することで、また「経営に役立つ」と
私はお勧めしておきます・・・。


もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーのマネジメントを読んだら
2010.04.06

ずいぶん長いタイトルですね。
しかも、私のようなおじさんが買うのをためらうような表紙です。

もし高校野球の.jpg

本屋ではちょっと買えないですね。
でも今はアマゾンがある・・・。

以前ユニクロの柳井社長を取り上げていたら、
柳井さんもドラッガー信者であることが分かりました。
今や経営者に大人気のお方です。

いろいろ本も出版されているので一応買ってはいました・・・。
ドラッガーは結構難しい本が多いですね。
簡単には読みこなせない。
ただ奥の深さも感じます。

そう悩んでいたところに良い本に出合えました。
ドラッガーの「入門書」だそうです。

それより、このタイトルに奇抜さを感じますね。
筆者は「AKB48」をプロデュースした岩崎夏海という方。
それでこんな表紙とタイトルになったのですね。
マネージャーがマネジメントを・・・というタイトルに落ちを
つけるのも斬新ですね。

どこがドラッガーの入門書なのか、ドラッガーと女子高生がどう絡み合うのか、
それを知りたくてつい買ってしまいました。
(別にそれ以外に深い意味はありません・・・)

あとこの本がどうして出版されたのかという点も
興味がありました。
こういうネタをブログで発表したそうですね。
これは私も真似してみようかと・・・。

「もし女子高生が税務調査をしたら・・・」
「もし女子高生がベンチャー企業を起こしたら・・・」
そんなブログをアップしていたら・・・でも難しそうですかね。


ところで本の中味なのですが、女子マネージャーのみなみちゃんが
甲子園を目指して奮闘するところは確かに面白かったです。
作者の経営学入門書の意欲的な創作意欲に脱帽します。

では肝心のドラッガーをどこまで理解したかどうか・・・。
それはこれを読んで確かめてみてください。
因みに「マネジメント」も一緒に買いましたけど・・・。


生き方(稲盛和夫) その4
2010.04.02

稲盛経営学は、結構奥が深そうですね。
いろいろ書きたいことはあるのですが、
あと二つだけご紹介したいと思います。


「自然(じねん)性」

ということ。これは稲盛さんがよく使われる言葉です。
何かを成し遂げるには非常に大事な性格だそうです。

いつも例えが悪くて恐縮ですが、ゴミ出しの際に、「可燃物」と
「不燃物」というのがありますね。
火をつければ燃えるものと火をつけても燃えないもの。
あれをイメージしてください。
つまり、まず人も「可燃性」と「不燃性」に、分かれます。
ではその両者にも属さない「自然性」とは?
文字通り、自分で勝手に燃え上がる性質の人間だそうです。

また変な例えかもしれませんが、テニスの「松岡修三さん」いますね。
あのイメージです。
これは体育会系の私としては大変共感した点です。
「物事をなすのは、自ら燃え上がり、さらに、そのエネルギーを周囲にも
分け与えられる人間」
そういう人こそ経営に必要だそうで、
まさに松岡修三さんみたいですね・・・。


あともう一点。
「どんなときにも、『ありがとう』といえる準備をしておく」

非常に観念的ですね。
でも実際にやってみると分かります。
何事も常に意識しないと変わらないそうです。
これをまた稲盛さんの言葉で「有意注意」というそうです。
普段から「ありがとう」という言葉を意識しないと
なかなか出てこないものです。
例えば、コンビニでおつりもらう時にでも「ありがとう」って
言っていますか?


では、稲盛教のにわか信者である私の「ありがとう」の例を。
先週マラソンを走りました。
沿道から応援してくれる人と、給水所でお水を手渡ししてくれる人に
「ありがとう!」
大きな声で言ってみました。

最初は多少恥ずかしかったのですが、走っていて苦しい時こそ
あえて大きな声で言ってみました。しかも
「こんな休みの日にボランティアで申し訳ない。
私のようなヘボランナーのためにありがとう」
そういう感謝の念を込めて。

するとどうでしょう。そういう感謝の言葉もなかなか言われないのか
嬉がっているのがよく分かります。
応援している人もさらに応援したくなる。
「頑張ってください。あともう少しです!」
余計にそうなるのでしょう。

こちらも、無理してでも「がんばります!」
それで足取りが自然と速まることになります。
応援してくれる人にもっと喜んでもらおうと・・・。

「これか!」
少しだけですが「稲盛経営術」が見えてきました・・・。


さあ!週末、桜満開の中を、
「初ハーフ・マラソン・デビュー!」です。

「ありがとう」の気持ちで走ります!!


生き方(稲盛和夫) その3
2010.04.01

仕事柄若い経営者をたくさん見てきました。
20代、30代で起業される方も多いですね。
でも経営学を学校で勉強してきたから起業しよう
なんて方はそうそういません。
たいていは初めは経営の素人です。
脱サラして経営を始めるのですから普通そうなるのでしょう。
稲盛さんも最初は「素人だった」と自ら認めています。

逆に大学で経営学を学んだ方、それこそアメリカでMBAを取った方でも
そういう方が会社を起こせば、その経営が必ずうまくいくという訳でもない
とも思うのです。
残念ながら、学校で学んだ経営学どおりに物事が進むとも思えません。

つまりスタートラインは、皆同じなのです。
でも何年か経つと、厳しいですが勝者と敗者に選別されていく・・・。
その違いは何だろうか。そう思いながらこの本を読んでいました。
稲盛青年という経営の素人(失礼!)がどういう経緯で
平成の「経営の神様」に成長したか、その理由は何だったと思いますか。

20代から有能な経営コンサルタントを雇っていたという訳
でもないですし、優秀な顧問税理士?を雇っていたということでも
残念ながらなさそうです。

でもどうやってその稲盛流の経営学を自ら学んできたか。
この本を読む限り、やはり日々の仕事からすべて学んできたのだろうと
感じます。

稲盛さんの経営哲学で
「今日一日を一生懸命に働く」
ということがあります。

昨日より今日。今日より明日。一歩ずつ前に出ること。
その積み重ねが5年10年で差がついてくるといっています。
当たり前かもしれませんが、これはできそうで
できないことかもしれませんね。

さらに、その観点からもっと共鳴したこと。
「創業以来、長期の経営計画は立てたことがない」
そうです。

「事業計画を立てよう!」
ということが現在コンサルタントで流行ですね。
よくそういうセミナーがあったりします。
特にベストセラー作家の小山昇さんのお得意とするところです。

「遠くを見るお話は、たいていウソに終わるから」だそうです。
なるほど。と思います。

今日一日を一生懸命。しかも、尋常ではない努力、稲盛さん流の言葉で
「誰にも負けない」努力をするのです。
その毎日の積み重ね・・・。

だんだんあなたもできそうな気がしてきましたか。
稲盛経営学・・・。


生き方(稲盛和夫) その2
2010.03.31

稲盛さんは昭和34年に若干27歳で京セラを設立します。
そしてその後わずか10年で上場企業に育て上げます。
今と違って新興市場のない当時としては、
このスピードはすごいですね。
そのノウハウをぜひ知りたいと思いませんか。
ベンチャー企業という言葉がまだなかった時代です。
まさに「元祖ベンチャー」を創設された方です。

その後昭和59年に、第二電電(KDDI)も設立し、NTTに対峙する
巨大通信会社も育て上げました。
これでもし今回JALを再浮上させたら、間違いなく松下幸之助氏と
並び称される「経営の神様」になるのでしょうね。

ではその経営の極意とは何か?
それはぜひこの本を読んでいただきたいのですが、
今までご紹介してきた経営者本とはかなり趣が異なります。
人間本来の生き方から、問い正しているのです。
では「人生の目的は何か」、そんなところから始まっているのです。

これは先日ご紹介した香山リカさんの「しがみつかない生き方」が言う
「人生の目的なんか考えない方がいい
人はパンのために働くと考えた方がいい」
というのとは違いますね。
もうそれだけでノイローゼになってしまう方も
出てくるかもしれませんが、
稲盛さんは、「人生の目的は心を高めること、魂を磨くこと」
だと言われているのです・・・。
少し難しいですか。

こういうと怒られてしまうかもしれませんが、多少宗教的です。
それもそのはず、稲盛さんは65歳の時に、得徳をされ仏門に
入られているのですね。
その影響からか、かなり宗教的な、それこそカルト的な要素も
散りばめらています。
まさに「稲盛教」ではないかとさえ思います。

でも中国の古典の数々の例示など、その博識に驚きます。
また、こういうすばらしい経営者の方がいらっしゃったのかとも
感動さえします。


売上が伸びない、資金繰りに困っている・・・
悩み多き現代の多くの経営者の方々に、
「稲盛教」に入信されることをお勧めしておきます。



生き方(稲盛和夫) その1
2010.03.30

忙しければ忙しいほど、何故か本をまた読みたくなりますね。
3月15日まで目一杯だったので、終わったトタンあれこれ本を
また買い込んでしまいました。
それで書評ネタがもう溜まってきました・・・。
まず、今年1番の注目の方。稲盛さんです。

生き方.jpg

以前「アメーバ経営」という名著を取り上げましたが、
最近稲盛本を、やたら日経などで広告していますね。
皆全国の人々は
「JALはどうなるのだろう?稲盛さんはどうするのだろう?」
と期待と好奇心の目で見ているのでしょうね。

国家的損失を食い止めるには、この「稲盛イズム」が必要なのでしょう。
実は日経の広告に釣られて買ってしまったのが
似たような題名の「働き方」だったのです。
これは薄いし、ページも少ないのですぐ読めてしまいます。
出版社の「売らんかなの・JAL戦略」にまんまとひっかけられて
しまいました。
その際に、ついでに買ったのがこの本です。
この「働き方」の原書!です。
こちらの方が、稲盛イズムを正確に伝えているすばらしい本です。

何度も再販されてご存知の方も多いと思いますが、
これは名著ですね。
世界各国で翻訳されて70万部も売れている理由が分かります。

「JALをどうしていくか?」
とのマスコミの質問に対して、
アメーバ経営を実践していくのかと私も思っていましたが、
違うのでしょうね。

この本を読んでみてよく分かります。
「企業はただ儲ければいいという発想ではいけない。
原理原則を追求すること・・・」

いろいろ学びます。
稲盛さんは実にシンプルな発想です。しかも分かりやすい。
私はいままでいろいろな本を取り上げていましたが、
こういう本に出会うために、こういうブログを書き続けてきたのです。

これからの企業経営者に必携の本です。
私も迷った時、稲盛さんだったらどう考えたろう?と
繰り返しこの本を読むでしょう。もうすでに3回も読みかえしてしまいました。
この春の一押しです・・・。


大人気ない大人になれ!(成毛眞) その4
2010.01.29

では「大人気ない大人」とは一体何なのか?
それはこの本を読んでいただくしかないのですが、
成毛さんを始め、ビルゲイツやホリエモンはまさにITバブルの
創出者ですよね。
本当に「大人気ない大人」だったそうです。
彼らは結果的にはストックオプションなどで億万長者になったけど
最初から金儲けが目的ではなく、子供のように夢中になって、
ひたすらコンピュータの魅力に取り付かれた結果だそうです。
何となくそうかなと思いますね。
グーグルやソニーも大人気ない魅力が企業を成長させたのだと。

ただもちろん、運もあったのだと・・・。
そうでしょう、そういう企業は確かに時代にうまく乗れたと思います。
その運ということも成毛さんは、サラリーマンの成功の条件は、
昔から言われている
「ウン・ドン・コン」
であると認めています。
この言葉ご存知ですか?
「運」と「鈍感」そして「根性」です。
運や根性は分かるのですが、鈍感というのも必要なのですね。

また、彼のベンチャービジネス論が面白いですね。
「若者がラーメン屋を1軒始めてもベンチャーとは呼ばない。
ベンチャービジネスとは、権力や権威に反抗し、他人が無視しているものに
己の人生をかけることである」
これは納得しました。

その権力や権威に反抗するお話ですが、先月「税理士バー」でも
確定申告時期にやりましょうかってブログで書きましたが、
新宿のゴールデン街で本当にやる若手税理士が
現れたそうですね。
新聞で読みました。35歳に若手税理士だそうです。
きっと、「お堅い」税理士会から反対されるかもしれませんが
頑張ってほしいですね。私も無料で手伝ってあげましょうかね。

今だからこそ言える話ですが12年前、私が税理士登録した時、
移動式の税理士事務所があったら面白いと、
税理士会に掛け合ったことがありました。
携帯電話が普及し始めた頃です。車にパソコン積んで・・・
などなどいろいろ考えました。
「税理士事務所は住所を登録しなければダメです」
お堅い税理士会の職員から、厳しくそういわれたことが忘れられません・・・。

この不況の閉塞感を打破するのは、きっと
「権力や権威に反抗し、他人が無視しているものに己の人生をかける
大人気ない大人」
なのでしょう。
ということで、最後にまた座右の銘でこのシリーズを終わりましょう。

人の行く 裏に路あり 花の山


(新宿シティマラソンまであと2日)


大人気ない大人になれ!(成毛眞) その3
2010.01.28

成毛さんの読書術はさておいて、やはりこういう優れた経営者の
経営術を盗みたい、そう思うからこそビジネス書を私はあえて
取り上げているのです。
成毛さんはビジネス書を読まないそうですが、
やはり私はそこを知りたいからこそ読んでいるのです・・・。

経営者の直筆の書には、実はそのノウハウが見え隠れするのです。
でも本当のところは公開しない、これもそう思います。
昨年からこの手の経営者本を取り上げていますが、
なんとなくそう思っています。
ただ、ユニクロの柳井社長は別格ですが・・・。

成毛さんの経営術として2点気になりました。
まず、彼は「兵法」をかなり勉強したみたいです。
「軍事オタク」と自ら謙遜していますが、その戦術、戦略を経営に
生かしたのかなと感じます。
ベストセラー作家ですから、多分「成毛流 兵法を生かした経営術」
くらいそのうち上梓するかもしれませんが・・・。

その兵法に基づいた経営なのですが、マイクロソフトが躍進した理由に
「トヨタ自動車において全社的に導入されたこと」
をあげています。
これは兵法の初歩中の初歩の戦術だそうです。
トヨタ自動車という、産業ピラミッドの頂点を攻略したことで、そこから連鎖的な
効果が発生したそうです。
これは納得しますね。戦国武将も敵の大将のクビを真先に狙うことも
戦(いくさ)の極意かなと想像つくでしょう。

それ以外に、「ライバル会社を敵国に考えて徹底的に研究したり」
「相手の重要な人材を何人も引き抜いたり」したそうです。
これもありがちなお話なのでしょうか。

ただ、極めつけはこれです。
「部下の営業部長には、ライバル企業の同じ立場である人間の写真を
デスクに置かせ、人物像から趣味嗜好までそのすべてを調べさせた」
そうです。
ものすごいですね。

あともう一点、やはり若干35歳で社長になる方は違いますね。
「社長に就任したとき、元上司のクビを切り、その日のうちに
組織改革を断行した・・・」
「毎年全体の5%にあたる社員の最低レベルの人間からクビにしていた・・・」

もう驚愕ですね。
社員から「社長」と呼ばれず、「殿」と呼ばれていた・・・。
なんとなくうなずけます。
現代の織田信長かな・・・。


(新宿シティマラソンまであと3日)


大人気ない大人になれ!(成毛眞) その2
2010.01.27

成毛さんが子供の頃、「三国志」を読んでから読書に芽生えたそうです。
この箇所は本当に共感しました。
実は私もそうだったからです。
「こんな面白い世界があるのか!」
小学生の頃「水滸伝」を読んだ時、本当にそう思いました。
三国志を読み終えたとき、それが終わるのがあまりにも悲しくて
最後のページからすぐ最初のページに戻り、また読み返したのを
覚えています。

ただ残念ながら、成毛さんとその後の読書量の差が
二人の人生の差になってしまったのでしょうか!?
彼はマイクロソフトの社長になれたのに対して
私は野村證券の社長になれなかったからです・・・!?

成毛流の読書術は、本を読むことによって、知識を得ることではないと
しています。
その証拠にビジネス書はあまり読まないというのも面白いですね。
私もビジネス書を一生懸命読み込んで、このブログで「偉そうに」ウンチクを
たれているとは違います。

彼の読書術のポイントは二つです。
「本は最初から最後まで読まなくていい。」
「本の内容を頭の中に入れなくていい。」

これだけだそうです。
実に気楽な読書術ですね。つまり、
「本を読むことで衝撃を受け、自分の内部に精神的な組み換えを
発生すること」
こそが大事なんだそうです。

これを繰り返していって、若い時から給料の7割を本代に費やせば、
マイクロソフトの社長くらいにはなれるそうです!?

どうでしょうか。
特に男性が勝間本を一生懸命に読んで「カツマー」になるより、
「成毛教」を信じてあなたも実践してみませんか!

「カツマー」より「ナルゲー」・・・!


(新宿シティマラソンまであと4日)


大人気ない大人になれ!(成毛眞) その1
2010.01.26

成毛さんは昨年「本は10冊同時に読め!」という本を取り上げてから
ずっと注目している方です。

大人気ない大人になれ.jpg

元マイクロソフト社長という肩書きもずいぶん前のことになりましたので
「書評家」としての肩書きの方が有名になってきたでしょうか。
昨年の「10冊同時に読め!」をご紹介してから、私の机の上には
「本のタワー」がずっと林立するようになりました。
「勝間本」というのを私は良くも悪くも散々取り上げてきましたが、
私は正直に告白すると「成毛教」です。

この方の書評もさることながら、生き方、考え方が非常に参考になります。
誰しも成毛さんのように、誰でも成功する訳ないのかもしれませんが、
人生を悠々生きている、そんな感じがします。
これも以前ご紹介した香山さんの「しがみつかない生き方」にも
通じるところがあって「カツマー」(勝間ファン)と対峙する「カヤマー」側
なのでしょうか。

まずこの本は成毛邸の「地下書棚」の写真から始まっています。
これを見ただけでも、(立ち読みでも)この本の価値があります。
「こんなに本を読んでいるのか!」
感動します。

「30代の前半までは、給料の7割が本代であった・・・」
と書いてありますが、これは驚くべきすごいお話ですね。
ウィンドウズを開発し、急成長したマイクロソフト。
その営業部長から社長まで上り詰めた方です。
その社長になったのが若干35歳のときです。
その社長になるまで「給料の7割を費やした!」
日本で一番忙しかった会社だったのでしょう。
その営業部長さんが、必死になって本を読んでいた・・・。
この事実に素直に驚きます。

「これはマズイ!」
と気づいてもらうには最適のお勧めの本です・・・。


(新宿シティマラソンまであと5日)


服を変え、常識を変え、世界を変えていく
2009.12.15

ユニクロ・ネタで今年も終わってしまいそうですね。
これだけ力を入れているのは、この不況の突破口が
ユニクロを通じて見えるような気がするからなのですね。

「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」

これは良いフレーズですね。
柳井氏のお気に入りの文章だそうです。
ドラッガーさんがこう言ったかどうか分かりません。
私自身もこの言葉は非常に気に入りました。
あと正月休みにドラッガーを読み込んで柳井経営学に
少しでも近づこうと思っています。
柳井氏のぶれない哲学がドラッガーにあると確信しました・・・。

このフレーズはいただきですね。
この「〇〇を変え」をご自分の業種に置き換えれば
簡単に来年のキャッチコピーが出来上がります。

建築業なら
「建築を変え、常識を変え、世界を変えていく」

食品業なら
「食品を変え、常識を変え、世界を変えていく」

になりますね。
もう年賀状の文章に迷うことはないですね。

因みに税理士紹介業のビスカスさんなら
「税理士を変え、常識を変え、中小企業を変えていく」
でどうでしょうか。八木社長!

当事務所の来年の年賀状もこれで決まりです。

2010年吉田事務所は

「会計を変え、常識を変え、中小企業を変えていく」


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その15
2009.12.14

柳井社長はあと10年で売上高5兆円にするといいながら
一方であと4年の65歳で第一線から引こうとしています。
「そんなの無責任ではないの!」
だれでも突っ込みたくなりますね。

65歳で会長になって院政でもやろうと思っているのでしょうか。
それまでに柳井氏を越えるような経営者を育て上げられるか
甚だ疑問ですね。

数年前に玉塚氏に社長をバトンタッチしましたがうまくいかなかった。
社長復帰後も、執行役員制を取り入れたがそれもうまくいかなかったと
本に正直に書いてあります。
強烈なカリスマ社長を超えるのは大変ではないでしょうか。
「5兆円?オレが10兆円にしてやるから山口で隠居していてよ・・・」
それくらい言えるような真のリーダーを本当に待っているのでしょうね。

売上高5兆円を実行するために、経営幹部を200人育てるそうです。
確かにそれくらいの規模にするには、この「ワンマン経営」では
絶対に不可能でしょう。

一橋大学大学院の教授陣と教育機関を作って、後継者教育を
本格的に取り組んでいるとも書いてありました。
でもどうやって育てるかこれは非常に興味があります。
後継者教育をどうやってやるのか・・・。

「演説や討論がうまくなる、パワーポイントの使い方が上手にできる、
他社のケースを分析し、課題を探るなど技術論は教えるつもりは
まったくない。経営の本質を教える。」

大学教授が得意そうなことを一切学ばずに、現場の実地で教えるそうです。
これは私も学びたいくらいですね。
現場でOJTでどうやって経営の本質を教えていくのか・・・。

ところで、柳井氏の経営の手本としている方はドラッガーと松下幸之助で
特にドラッガーはNHKの特番に出演されるほど傾倒されているそうです。
松下氏はご存知のとおり、松下政経塾を設立して、
日本の将来を背負ってたつような優秀な人材を数多く育てました。

いっそのこと65歳になってもし一線を引かれたら、「柳井経営塾」を
山口で開講されたらどうでしょうか。
日本経済の真のリーダーを育てるために・・・。


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その14
2009.12.11

あまり偉そうなことを言って、ユニクロからクレームが来ても
困りますね。
でも、これからもユニクロの「一人勝ち」にならないように
中小企業のためにユニクロを迎え撃つヒントを申し上げるまでです。

今やユニクロの対抗馬は国内にはいないそうです。
少し前では、「ユニクロ 対 しまむら」とか「ユニクロ 対 量販店」など
言われましたが、柳井社長の目は完全に海外に向けられています。
世界のアパレル小売業の上位3社はGAP(アメリカ)、ZARA(スペイン)
H&M(スウエーデン)なのですが、この社名とブランド名がこの本には
何百回と出てくることか!本当に関心するくらいです。

H&Mは、2008年9月に銀座に初進出したことで話題になりましたね。
もうそういう世界企業にどうやって対抗していくかで必死だそうです。
それに対抗するために、今後売り場面積2000平米以上の大型店を
日本に数多く作っていくそうです。
すごいですね。全館ユニクロの大型デパートみたいなものでしょうか。
その戦略は果たしてどうなのでしょうか。
それを本当に実行して行ったら、日本の中小小売業はまた大打撃を
受けてしまうのでしょうか。
でも、日本人は全館ユニクロのブランドしか売らないような
巨大デパートに皆喜んでいくのでしょうか。
日本人が皆それを望んでいるとも思えないのですね。
もっと多様なファッションを楽しみたいのではないでしょうか。
今までの郊外型店舗展開から大幅な方針転換です。
それがうまくいくかです。

第二の危惧する点は、ユニクロの「M&A戦略」です。
これも果たしてうまくいくかどうか。
確かに異業種に参入してくることは脅威です。
「ユニクロ・シューズ」はもうスタートしていますが
それ以外にインターネットや携帯の分野に進出すると発表しています。
それがどうなっていくのでしょうか。

2007年にアメリカの高級百貨店バーニーズをM&Aしようと
しましたが、買収に失敗しました。
でも結果的に買収しなくて良かったと書いてありましたが、
実際に1000億円もの資金を用意したそうです。
確かに買収していたら、アメリカのサブプライムの大不況の荒波を
まともに受け、深刻な経営危機にまでなっていたかもしれません。

M&Aによって「売上を買おう」ともし考えているとしたら
危険なことではないでしょうか・・・。

最後に、ユニクロの一番のウィークポイントですが、
それは皆マスコミも指摘していますね。
もうお分かりですね。カリスマ社長がいる企業の常にある問題、
「後継者問題」です・・・。


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その13
2009.12.10

このアパレル製造小売業=SPA 本当にすごいと思います。
あの大ヒットのフリースがなぜ1900円で売れるか。
単に中国で作っているだけではないのですね。
これは感心しました。

まず原料を東レから買っています。
あの日本を代表する繊維メーカーがユニクロと手を組んでいたのですね。
だからこそ、現在もヒットしている「ヒートテック」が作られたのだとも
思います。

フリースはその東レから買った糸を、インドネシアで糸を紡いで
それを中国で作っているのです。
だからこそ1900円で売れる・・・。

そのあと現在でも売れている990円ジーンズはどうしてできたか。
これも驚きです。
中国製の安価なデニムを使ってカンボジアの工場で縫製している
そうです。

これでは、そう簡単には日本の中小企業には、ユニクロの真似を
できないかもしれませんね。

でもユニクロに本当に死角はないのでしょうか。
10年間で売上が本当に5兆円になってしまうのでしょうか。
そろそろその回答を発表しましょうか。

でも本当に売上が5兆円になって、利益が1兆円になると思うのなら
ぜひ株を買っておけばよいと思います。
10年間で利益が10倍になる株なら株価も10倍以上になって
おかしくないと本当に思うのです・・・。

ブログなんかで、あまり断定的なことを言って株の購入を勧めると
金融証券取引法によって逮捕!?されてしまうかもしれないので
ハッキリは申し上げません。
でもここで投資勧誘しても意味がないのです。
日本の中小企業のためにも、そうならないようにユニクロ以上に
努力をしていただきたいのです。

ユニクロの死角を三点申し上げて、このシリーズを終わりたいと思います。
ユニクロの攻略方法!です。

まず第一点このSPAはすごいとは思いますが、この戦略で5兆は
達成できないと私は思います・・・。


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その12
2009.12.09

ユニクロ・ネタで連続してアップしています。
書きながら自分でもヒートアップしているのを感じています・・・。
なぜこれだけユニクロにこだわるのか、ここで本心を書いておきます。

このデフレ・スパイラルの崖っぷち日本経済の中で、
「一人勝ち」のユニクロの飛躍の理由を「暴く」ことは
この不景気に立ち向かう中小企業の原動力になると思っているからです。

結論を先に言います。こんなことは言い過ぎかもしれませんが
「ユニクロを10年間で売上を5倍になんかさせてはいけないのです!」
ユニクロの売上が1兆円から5兆円になるということは
他の企業の4兆円の売上が食われてしまうということではないでしょうか。

今や中小企業はこのデフレで喘いでいます。
事務所の近く中野では、100均ショップが大繁盛し、立ち飲み酒場が乱立し、
ワンコインランチも増えてきました。
ユニクロが990円ジーンズを売り出し、今まで2980円や
3980円で売っていた洋品店が大打撃を受けています・・・。

値段を安くするということは、原価は無論、どこか切り詰めなければならない。
人件費なのか他の経費緒なのか、リストラの相談も本当に多いのです。

「がんばれ!日本の中小企業!」
という応援メッセージで書いているつもりです。
わざと年代を追って書いていますが、何度も申し上げるとおり
昭和の時代ではユニクロは「田舎の中小企業」だったのです。

昨日アップしたように、15年前は「単なる安売りの店」で
それが平成になってから飛躍的に急成長しただけの企業なのです。
こういうストレートな表現は語弊があるかもしれませんが、
この本を読んで本当に感じました。
最近の柳井社長のコメントにも「山口県の田舎の企業」と自ら言っています。

それでも、この企業はそこから、もがき苦しんだのです。
その結果、日本に生産拠点を求めるのではなく世界へ向かったのでした。
単に仕入れて、販売する従来のアパレル業ではなく、
もちろん単なる安売りでもない、

「お客のニーズを掴み、自分自身で企画し、商品開発を行い、
タイムリーなマーケティングとともにお客に商品の良さを伝えて、
自分の手で売っていく」

これこそがユニクロを成長させた「アパレル製造小売業」=SPA
なのですが、もうお分かりですね。
これはアパレルに限ったお話ではないのです。
この不景気を突破する処方箋がここにあると思いませんか!


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その11
2009.12.08

「会社はお客さまのもの」
という言葉は、個人的には少しキレイすぎるとは思います。
でもこれこそがユニクロの戦略なのですね。
何度も読み返してそう思いました。

「会社は誰のものか」という商法学者が好きなテーマは
経営者にとっては違うのですね。
これは勉強になりました。
このお話は深いです。私自身もっと勉強してからまたアップしましょう。


では「会社はお客さまのもの」という観点から、
ここでユニクロの強みについてもっと掘り下げてみましょうか。

これは柳井流の経営哲学というより、柳井社長のこれまでの
意地といったら失礼でしょうか。

お話を1994年の公開時点に振り返って見ましょう。
1990年に公開しようと宣言して、わずか3年ほどで広島証券取引所に
株式を上場します。
ユニクロ = 安売りの店
そういうイメージがもともとあったのでしょう。
だからこそ、安売りの商品 = 粗悪品
そうではない!と意地でも何としても言いたかった・・・。

それで上場して
「購入後3ヶ月は理由を問わずに返品します」
そういう画期的な戦略に出ます。

これは幻のCMで、見た人はほとんどいないらしいですが
関西のおばちゃんがユニクロのレジの前で、
「この服気に入らんから交換して」と言いながら服を脱ぐCM。
なんと強烈で下品なCMでしょうね。
私も記憶がないのですが、当然クレームの嵐ですぐ中止に。

そのあと、すぐ
「ユニクロの悪口言って100万円」
という奇抜なキャッチコピーを全国紙に出しました。
そのときも、
「1900円のトレーナー1回洗ったら糸が解けた、2回目は脇に穴があいた」
「Tシャツを一度洗っただけなのに、首のところが伸びた・・・」
などなどクレームの嵐だったらしいです。

この安売り=粗悪品 とのイメージとの戦いこそが
「会社はお客さまのもの」
という理念というか信念に結びつきます。

その悔しさがバネになって、その後、今までの日本にはない独自の
アパレル製造小売業(これをSPAというそうです)
という新規分野を開拓していったと思うのです・・・。


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その10
2009.12.07

「会社は誰のものか?」
というくだりがあります。
こここそ柳井流の経営学の真髄だと思います。

先週かなりしつこく公開のお話をしてきましたが、
株式の公開というのは、基本的には「会社は株主のもの」という
考えに立つものです。
だから、配当をして株主に報いなければならない。

でも、この柳井社長は
「会社はお客様のもの」
と言い切っています。
「上場企業の社長がそんなことをいっていいの?」
私としても突っ込みたくなるところです。
それこそいつか株主訴訟でも受けてしまうのではないかと
危惧さえしてしまいます。

100歩譲って「ユニクロというブランド」は
お客様のものと考えたとしても
上場している以上、「会社は株主のもの」と考えるべきでは
ないのでしょうか。
でも「そんなことはありえない」と社長は完全に否定もしています。

このお話は、日頃中小企業の経営者と接している税理士として
よく問いかける「問答」です。
以前「会社は誰のものか?」
というテーマで証券税制のセミナーをよくやりました。
私自身このお話はライフワーク!にしようかと思っているくらいの
テーマなのですね。

株式公開を念頭におかない中小企業は、会社=社長のもの
という発想が多くなります。

例えば決算前に1000万円も利益が出ているとします。
「では決算大バーゲンをやりましょう!」
そういう発想は、ユニクロのような「会社 = お客様のもの」
という考え方なのでしょう。
消費者側に立てば実に望ましい経営です。

会社は株主のものという発想なら
「1000万円で税金400万円支払った後
600万円配当して株主に報いよう」
となります。難しいですがこのあたりお分かりになりますか?

「では1000万円を決算賞与として従業員に配りましょう!」
そういう発想は「会社は従業員のもの」となるのですかね。
実際はほとんどないですが・・・。

でも多くの中小企業はこうです。
「繰り延べの節税策を講じて、社長の役員報酬を来期から上げましょう」
だいたいこれで納得してもらえます。
やはり日本の中小企業経営者に特有の発想はこれです。

「会社 = オレのもの」


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その9
2009.12.04

「日本の税制が悪いから!」
当時の公開する理由を柳井社長は明確に言っています。

これは税理士としてよく理解していなければならないことですね。
「当時は利益の6割が税金だった。仮に2年続けて10億円の利益が
出たとすると、約6割が法人税等に支払われる。おまけに前年度の
税金の3億円を当年度に予定納税しなければならない。・・・
一瞬にして9億円が税金に消えるような気さえする・・・」

これは理解できますね。
ただ、その後税率は下がってきたのですこし状況は
当時と変わってはいますが。
急成長する企業にとって納税が大事な問題になってくる。
だからこそ、資金を得るために株式公開しかなかった・・・と。

どうでしょうか。
これが柳井社長のいう公開の真の目的です。
結果的に公開によって彼は世界有数の株長者なったのですが、
もともと株長者を狙ったわけでなく、資金繰りのために
資本市場から資金を調達したかったのです。


でもここで、株式公開と税金のお話、もっと突っ込んで書いてみましょうか。
税金を支払うのが好きな社長はいません。
私もこの業界に飛び込んで15年くらいは経ちますが、そんな社長には
お目にかかったことはありません。
どんな社長でも、税金を好き好んで、喜んで支払う訳ないのです。

顧問税理士としていろんな社長にお会いしました。
「なんとかならないか!」
納税額を説明すると、そう怒り出す社長も多いものです。
それで多くの税理士は
「では関連会社を設立して、経費を発生させ・・・」とか、
「社長のお持ちの土地を会社がお借りして、賃料を払う・・・」
などなど、あれこれ知恵を絞って「合法的な」節税策を講じるのですね。

でもお話が株式公開となると、こういう関連会社や社長との
私的な取引はご法度なのです。
「資本政策」といって、上場公開を目指すとまず関連会社の整理から
入るのです。
会社が本当にどれくらい儲かっているか、明確にするためです。
当然節税ではなく、正しく納税することも要求されます・・・。

つまり、株式を公開するということは
「当社はこれだけ儲かっています。よって配当もキチンと出します。
当社の業績はこれだけすばらしいですので、ぜひ出資してください。
株も買ってください。」
それが公開ということなのですね。

配当するということは、節税なんかしないで利益を
たくさん出さなければならないということなのです。
大変大事なお話です。この発想お分かりになりますか!


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その8
2009.12.03

1990年からユニクロは安本先生の指導のもと、
公開に向け準備作業を進めていくのですが、
ここで公開準備作業について、詳しくご紹介してみましょう。
ぜひ知っていただきたいこともあります。

まず、「月次決算」をスピーディーに正確に実施するようにします。
こんなこと当たり前だと思われる方も、絶対にいるかもしれませんが
先日ご紹介しましたように、当時は地元の税理士に経理を「丸投げ」
していたのですね。それでは公開なんかできるわけないのですね。
だからこそ、自社内の経理システムの確立を真先にしました。
と同時に、仕入、販売、在庫、店舗運営、出店管理などの
不正や間違いを防止、発見するための牽制制度を確立していきます。

当時は言われなかった言葉ですが、今はやりの「内部統制制度」ですね。
それと、社内管理規定や運用マニュアルを作っていきます。
給与体系も整備したそうです。

ここまで読んで、
「なんだ!ユニクロも、昭和の時代までは、日本全国どこにでもいる
そのあたりの中小企業そのものではなかったのではないの?」
そう思うでしょう。
だからこそ「田舎の中小企業」であったと私が申し上げたまでです。

でも日頃、会計事務所を経営している者として、
次の言葉は非常に参考になりました。
安本先生の次の言葉で、このユニクロの経理システムが
一瞬にして変わったのです。

「決算書は経営者の成績表です。
それを自前で作れなければいけません。
毎月、月末で締めて即座に作って評価し、翌月の対策を打つ。
この月次決算書の流れも大事です。」

この一言で、世界のユニクロへと経理システムが確立していったのです。
日頃、商売柄「記帳代行業」という職業があることを十分知っています。
それを商売の種としている業界人として、実に「深い」言葉です。

このフレーズは、中小企業がユニクロのように
世界に羽ばたいていただくために、
私はこれから1000回くらい言っていくでしょう!


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その7
2009.12.02

ユニクロ経営学を学んで一番うらやましかったのはここです。
41歳の青年実業家は必死になって経営を勉強していた際に
一冊の本に出会います。安本先生の書かれた
「熱闘 株式公開」という本です。
今では絶版になって手に入らないのですが、社長いわく、
「読者の立場に立って、経営や株式公開のイロハが分かりやすく
書かれている」そうです。
この本によって、柳井社長は上場公開を目指すようになったのです。
すぐさま安本先生を山口県の宇部本社に招き、コンサルティングを
依頼します。

その時は36歳の若き会計士だったのですが
それ以来お付き合いが続き、現在は株式会社ユニクロとその持ち株会社
である株式会社ファーストリテイリングの監査役をお勤めになっています。
20年間ずっとこのユニクロの成長を支えてきた方なのです。

ユニクロのホームページにもバッチリお顔も出ています。こちら
若々しくやさしそうな先生ですね。
アスクルの監査役もお勤めで、現在は大学教授でもいらっしゃいます。
しかも、いろいろ本もお書きのようですね。
「ユニクロ!監査役実録」も読んでみたい本です。

しかし会計士として、こんなうれしいことはないのではないでしょうか。
自分の関与した企業が大発展をして、売上数十億から一兆円になる・・・。

なんと幸せな会計士でしょうね。
業界人としてたまらなくうらやましく思います。
当事務所の経営方針として
「顧客とともに栄える 開業から上場まで」
を私は開業以来掲げています。
こういう企業とお付き合いしてみたいですね。

ここで個人的に 「しまった!」 と思いました。
私もこれでも30台で「個人事業の超簡単経理」を書きました。
読者の立場に立って、経理の初歩を分かりやすく書いたつもりです。
ありがたいことにその後ずっと改訂を続けています。

こんなことなら、そのとき
「超簡単 株式公開」
も書いておけばよかったと本当に残念に思います。

そうすれば、今頃私も一兆円企業の顧問税理士になっていたかも
しれませんね!?
売上が一兆円だと顧問料は一億円!?(下品なお話ですいません・・・・)


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その6
2009.12.01

ここで柳井社長は会社を上場公開しよう!と
決意します。
これは公開の典型的な例ですね。
なぜ柳井氏は公開企業にしようとしたのか、これはまた参考になるお話です。

90年当時、私も現役の証券マンだった頃なのでよく覚えています。
当時は売上高が30億円くらい、利益が1億円を越えてくると
証券会社は皆「上場しませんか」とアプローチをかけていました。

「公開すると持ち株の価値が跳ね上がって億万長者になります!」
そんなセールストークが横行するくらい、上場すると株長者が
全国で出現していました。

でも、この社長は会社の公開の目的を、まったく違う次元においていたと
思うのです。
ずばり「資金調達」です。
当時は、本当に資金繰りが大変だったそうです。本にも

「1990年当時の我が社は、洋服の販売店がユニクロ7,8店舗を
含めて直営店は10数店舗しかなかった。
運転資金はいつもぎりぎりで、設備投資資金はほとんどなかった・・・」

なるほど!だからフランチャイズ(FC)展開を図ったのですね。
ずばりカネがなかったから・・・。
この本にも前著(一勝九敗)にも2回でてくるお話。
よほど悔しかったのでしょう。

「3年間で100店舗出店してから公開する!」

この急成長期にそう宣言したものの、メインバンクから資金の引き上げを
通告される・・。
これは公開しかない!そう思ったのでしょう。
「公開して銀行を見返してやる!」と。


それとここでまた業界人として感動したお話。
ここでユニクロを急成長させた運命の方と出会いました。

公開コンサルタントの公認会計士 安本隆晴先生 との出会い。
柳井社長41歳。安本先生36歳のときでした・・・。


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その5
2009.11.30

ユニクロは、1988年売上高27億円、経常利益4300万円。
89年売上高41億円、経常利益4800万円になります。
順調に売上を伸ばしていきます。店舗数は22店舗に。
でも、ここではまだまだ、失礼ながら「田舎の中小企業」だったのです。

90年に、つまり時代は平成のバブル景気に移り、柳井社長も変わります。
誰も言ってないし、本にも書いていないことですが、
柳井社長が「田舎の中小企業経営者」から「世界企業の経営者」に
変革したスタートの年ではないかと思うのです。
私はその年がユニクロの本当の意味での「第二の創業」だと感じます。
自らその当時は「経営の素人」と言っていたところから、
その年から真の経営者に変わろうと努力をし始めます。

まず、数字から見て、売上は伸びているけど、利益は伸びていませんね。
先日ご紹介したように、バイイング・パワーをつけることによって
仕入コストを下げようとした。
でも、この経営者はなぜ利益が出てこないのか分からなかった。
必死になって勉強します。
このあたり、並みの青年実業家とは違うところです。


ではなぜ、そのあたりが分からなかったか?
これからお話しすることは税理士として読んでいて
本当に考えさせられました。

そんなことさえ分からなかったのも当然です。
売上高が41億円にもなっていながら、この会社に経理の担当者が
いなかった・・・。
この事実に対して、驚きですね。
でも当時としては、「地元の税理士の先生にみてもらうのは
当たり前」(本人談)のようでした。

いわゆる業界的に言えば「記帳代行」なのです。
しかも完全丸投げだったのではないでしょうか。
通帳のコピーと領収書から決算書を作るような・・・。

どんな先生が見ていたかは分かりませんが、今日成長して22店舗にも
なった会社です。
それも経常利益が4000万円も越える・・・。
関連会社が数社あったようですし、
これは会計事務所としては「おいしい」お客さんだったのでしょう。
でもそんな「丸投げ経理」では、管理会計なんかできるわけないですね。

確かに急成長企業としては、こんなドンブリ経営では本当に問題です。
でもこの社長のすごさはそれに気づいたことです。
「これではダメだ」と。
社長は経理担当者を募集し、経理を強化し、POSシステムを導入し
各店舗の標準損益を設定して、それを中心業務とする業務改善室を
作った・・・。

そうして、この90年から、上場公開を目標に掲げ、
次々と改革整備を進めていったのです。



成功は一日で捨て去れ(新潮社) その4
2009.11.27

ユニクロは本当に10年で利益が10倍になるかどうか
私としての予想は最後にします。

ユニクロがなぜこれほどまでに飛躍したか、これは中小企業にとって
本当に参考になるお話です。
このネタは私は今後言い続けるかもしれません・・・。

1984年(昭和59年)6月、ちょうど私が社会人として歩み始めた年に
広島市で「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」としてスタートしました。
その名前が省略されて、後に「ユニクロ」になるわけです。
柳井氏はこのとき35歳。
会社は個人経営のメンスショップを法人なりした「株式会社小郡商事」。
その年でその社長を引き継ぎます。

コンセプトは 「週刊誌みたいにカジュアルウエアを買える店」
商品は1000円と1900円の2プライス中心。
もうすでにユニクロの原型みたいですね。

まず注目すべきは、若干35歳の新社長の決断力です。
メンスショップ小郡商事はもともと名前の通り、紳士服の店でした。
「VANブランド」ってご存知でしょうか。
私の年代のおじさんでないと知らないでしょうね。
アイビーブームで一時流行した・・・。

でも、この新社長は早くも紳士服に見切りをつけていきます。

「紳士服は接客しないと売れない。同じ商品でもうまく勧めれば
売れるが、勧め方が悪ければ売れない。セールストークから
採寸まで、技術や熟練が要求される・・・。」

それに対してカジュアルウエアは「接客せずに売れる」
「もしそのまま紳士服を売り続けたら、潰れていただろう」と
その後本当に言っています。

ちょうどその頃は「紳士服の青山」など、郊外型の紳士服チェーンの
勃興期です。
当時証券マンだった私もよく覚えています。
デパートや専門店で買うような商品が、郊外の大きな店で
品揃えと安さで拡大していきました。
その波にユニクロも乗れたのでしょう。
FC展開して売上を伸ばしていきます。

経営学的になぜチェーン展開するかお分かりになりますか。
もともとユニクロは安い商品を売る店ですね。
当然大量仕入することによってコストを下げたかった訳だと
誰でも想像がつきますね。
大量仕入できる力=バイイングパワーをつけたかったのです。

一方で自社企画商品を作ろうともします。
オリジナル商品を手がけようと、メーカーに製造委託をし、
香港に現地法人を設立していきます。

30台の若手社長、やはりなかなかのやり手です。
店舗も増えていき、87年には13店舗、売上高22億円、
経常利益6500万円になっていった。

ただ、そのうち7店舗はまだ紳士服の店で
当時としては、よくある田舎の(失礼!)中小企業だったのです・・・。



成功は一日で捨て去れ(新潮社) その3
2009.11.26

「2010年に売上5兆円! 経常利益1兆円!!」
これはきっとこの本を読まない限り、意味が分からないかもしれません。
数字的に見れは現在の売上7倍、経常利益はなんと!10倍にもなります。

普通はこの数字だけ聞けば

「そんなバカな! アパレル業界で売上を10年間で7倍なんて
絶対にできる訳ないさ!」
「10年で経常利益を10倍に??? アパレル業界の利益率を
分かっていないのではないの!」

こう必ず突っ込まれるでしょう。
アパレルの会社の顧問税理士でもある私としても本当にそう思います。

でも、この柳井社長のポジティブな考え方は業界内の人とは全く違います。

この本には
「衣料品小売業界内の人とぼくの考え方が一番違うのは、
 チャンスは既存のこの業界内には無いと考えている」

とハッキリ言っています。このままでは
「狭い市場の中の同じサイフの奪いになるだろう」と。

そうでしょうね。
いくらユニクロが売れに売れても、やがて回りの人が
全部ユニクロを着ていたら・・・と思いませんか。
例えば、子供服でも将来、学校行ったら、
クラス全員がユニクロだった・・・。
そうは確かにならないと思うのですね。
そのあたり、しごく当たり前というか、冷静にお考えになっていると思います。

ではこの社長さんは、どうやって売上高5兆円にもしようと考えているの
でしょうか。
本の中でも、昨日の日経新聞でも掲載されていましたが
実に恐ろしいことをお考えになっているようです。

海外の大手アパレル会社と当然競争したいというのは分かりますが
他の業態とも競争したいと考えているのです。
今後M&A戦略を強烈に推し進めるのではないでしょうか。

具体的に上げているのは、携帯電話とインターネットです。
10年後にユニクロは大きく変わるかもしれないですね。

AUあたりを買収して「ユニクロ・フォン」?になっているかもしれないですし
楽天あたりも買収して「ユニ・天」?になっているかもしれないです・・・。

これは恐ろしいことを考えているお方だと本当に思います。
10年後にはアパレルというカテゴリーには属さない大企業グループに
しようと考えているのですね。

多分10年後には、きっとフリースなんか売っていませんよ・・・。


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その2
2009.11.25

急成長した「ユニクロ」。でも誰でも
「知っているよ。中国で安く作らせたあの激安のフリースで有名な・・・。」
そう言うでしょう。
10年前のユニクロは確かにそうだったけど、
今やもうそれだけではない会社なのですね。
真面目にこの本を3回読み直してみました。
「なぜユニクロが躍進したのか」
その答えを知りたいがために・・。

実はこの本の前に、6年前に柳井社長が「一勝九敗」という本も
出していて、その続編なのですね。

一勝九敗.jpg

単行本だけでなく文庫で出ていますから、ぜひ比較して呼んで下さい。
柳井哲学が良くわかります。

6年前のユニクロの状況はご存知ですか。
フリース・ブームが一段落して、柳井社長が53歳ながら
急に社長交代を宣言した状況でした。
次期社長に若干40歳の慶応大卒のイケメン・ラガーマン玉塚氏を
抜擢したのですね。
皆驚いてこの成長企業を見ていたはずです。
その直後に、先ほどの「一勝九敗」が出版されました。
それまでのユニクロの生い立ちから何から書いてあります。
一勝九敗の題名どおり、ユニクロは失敗をし続けた
ベンチャー企業そのものであったと・・・。

ところが残念ながら、わずか3年ほどで期待の玉塚社長はなぜか
ユニクロを離れることになる。
それでまた、柳井氏が社長に復帰し、これまた大躍進・・・。

「でも一人勝ちではないよ。社員よ、おごるなよ。
 我々の目標は日本一なんかではない。世界一なんだよ。」

そう言いたいのでしょうね。
それがこの題名「成功は一日で捨て去れ」によく現れています。


先ほどの玉塚氏がなぜユニクロから離れたかから
この本は始まります。

要するに、柳井氏のお眼鏡に適わなかったということなのでしょうか。

「彼の人柄や育ちの良さのせいか意外と安定成長志向である。」

そう言いきっています。

「突っ込んでいかなければいけないようなシャンス時に、
思い切って挑戦しなかった・・・」

すごいですね。
アパレル業界に多少今足を突っ込んできた私としても
本当にそうなのか疑ってしまいます。
この経済環境下、業界的には本当に厳しいと
感じています。

でもこの柳井氏のパワーには脱帽です。
この不景気の中、巨大戦艦「ユニクロ号」と、さらに日本経済までをも
強引に進める馬力を柳井氏から強烈に感じます・・・。
この本にも書いてあるのですが、今朝の日経新聞でも言っていますね。

「2010年に売上5兆円! 経常利益1兆円!!」


成功は一日で捨て去れ(新潮社) その1
2009.11.24

ご存知、今や「一人勝ち」のユニクロの経営学。

成功は一日で捨て去れ.jpg

週末に「60周年記念セール」のチラシご覧になった方も多いでしょう。
限定特売のために、朝6時!から並びましたか?
60周年とは知らなかった方も多いのではないでしょうか。
60年前に現社長の柳井正氏のお父様が山口県宇部市で創業したのが
そのルーツだそうです。
そのときはただの田舎の洋服屋(失礼!)だった訳で
実際に今の「ユニクロ」として第一号店が広島に1984年に出店されたので
60周年というより、25週年くらいが妥当かもしれませんし、
一般の方がユニクロを知ったのはあの「フリース・ブーム」からでしょうから
おおよそは10年ほどでしょう。

その新興企業が、あたかも老舗企業のように60周年と言い張り、
しかも、朝6時から特売品を売っているのは、
この柳社長の実にしたたかな経営術であると、
この本を読むと良くわかります。

個人的なお話ですが、最近アパレル関係のお客様が増えてきました。
そんな関係で、以前からアパレル業界の急成長企業である
このユニクロには注目してきました。
本も何冊か出ているので、それを買って読んでいたのですが、
どうもよく分からない。
多分評論家や経営コンサルタントの方の勝手な解釈で
この柳哲学を想像で書いていたから、よく分からなかったのですね。


この本は、柳井社長の経営哲学が実によく分かります。
どうしてかというと、これは柳井社長直筆の本であるからなのです。
何冊も経営者本をこのブログでご紹介してきましたが、
通常は代筆がほとんどです。
忙しい経営者のこと、なかなか本を執筆する時間などない訳で
たいていの経営本は、ライターさんが取材を元に書いているそうです。
これは出版社の方から聞いたお話なので本当なのでしょう。

しかしこの本は明らかに違います。
まず文中に、柳井氏の全社員へ宛てたメールが5回も出てきます。

ユニクロは毎年1月1日に全社員に社長から、その年の経営方針を綴った
実に長いメールを送っているそうです。
元旦早々、社長からメールを送りつけられる社員の方々は
大変でしょうけど、「それを全員熟読している」と社長は断言しています。

そのメール文と、この本文がまるで同じ文体で同じ主張なのですから
間違いなく柳井社長自ら書いているのでしょう。

よって「ユニクロ哲学」がこの本にすべて書いてあります。
巨大戦艦「ユニクロ号」がどこへ向かうかを知っておくことは
アパレル業界に限らず、これからの経営者として必要なのでしょう。

ただ、どことなくかつての巨大戦艦「ガリバー野村号」と同じように
思えるのは私だけでしょうか・・・。


社長が変われば会社は変わる!
2009.11.10

小山経営学を語るには、どうしてもこの本をご紹介しなければいけませんね。
ご存知ですか。昨年のベストセラーです。

社長が変われば、会社は変わる!.jpg

もっと早く取り上げたかったのですが、昨年の古いネタかなと
思って少しためらっていました。

昨年この本が大ヒットしたおかげで、逆に小山さんの本も
つられて売れたのではないでしょうか。
小山さんの本を何冊も読むより、この本一冊を読んだ方が
小山経営学が良くわかります。
しかも、この作者「ホッピーミーナ」こと石渡女史は、
実に文章がうまいですね。
元祖ブロガーらしいですが、それにより企業業績をあげた理由も
確かに垣間見えます。

しかし、ホッピーは今結構流行っているのですが
個人的にホッピーは飲まないのですね。
せっかくの焼酎を、またさらに割るのに抵抗があります。
同じ理由で、サワーとか酎ハイといのも、あまり飲みませんね。

どうも私の年代では、駅近の路地裏の安い居酒屋に
「ホッピーあります」の看板を思い出してしまいます。
労働者向けの安いお酒の代名詞ではないでしょうか。(すいません)

でも最近はなぜかホッピーブームですね。
ホッピーが急に飲まれるようになったのは
「プリン体ゼロ」の健康ブームに乗れたことと、
やはりこの「ホッピーミーナ」の功績なのでしょう。

創業100年の老舗企業の三代目として、
それもこの小山氏の明確なアドバイスのおかげで、
変革をやりとげるというサクセスストーリー仕立てになっています。
古参の工場長が辞めたときや、製品に異物が混入して自主回収と
なったときなど、まさにありがちな会社の危機的状況の際に、
師匠のアドバイスからたち直ることができるですね。

小山経営学はこういう老舗企業ではちょうど合うのでしょう。
先日は小山流が古いのではないかと、つい指摘してしまいましたが
古参の経営幹部がいるような老舗企業にはマッチするのでしょう。
でもホッピーミーナの経営者として苦労しながら成長していく姿に
やはり感動してしまいます。

読んでいて、正直このホッピーミーナの応援をしたくなる
本ですし、それとやはり、ホッピーを飲んだことのない人も
必ずホッピーを飲みたくなります。
さらに小山経営学も知りたくなります。
こういう本は本当に宣伝効果高いのでしょうね。

最後に、この題名がいいですね。
実は顧問先の社長に怒られるのを覚悟で買って差し上げた
経験があります・・・・。

秋の夜長にホッピーでも飲みながらぜひ読んでください・・・。


経営の見える化(中経出版) その4
2009.11.06

小山節は個人的には好きなのですが、正直に申し上げて
どうも「古い」のでは?と思ってしまう点があります。
8年前にこの小山流経営学を知りましたが、当時は感動しましたの
ですが・・・。
このやり方で30年もやってきたのですから、これは致し方ないかとも
感じます。
この本を読んだ方はどう感じるのでしょうか。

またブログで批判することは避けますが、個人的な「感想」を
「見える化シリーズ」の最後に述べておきましょう。

まず、私の専門の経理の立場でこれは面白いと考える「見える化」を。
小山さんの会社では、「元気が出るシステム」という月次の損益を
表示するソフトを導入しているそうです。
部門ごとの損益を毎日更新するソフトだそうですが
これは面白いですね。中小企業では間違いなく有益でしょう。

これを毎日入力している経理の方は大変だと思いますが、
社内でこれだけのシステムがあれば理想形ですね。
会計事務所に普通に経理を代行しているような会社は
普通そんなことを考えもしないですからね。

ついでにいうと、小山さんは税理士や会計士をあまり重要視していない
みたいです。どの本にもそう感じます。
それだけ、ご自分で会計が分かっているのなら、経理を外注する必要は
ないからですね。
これは私としても今後真似して、会計事務所として「元気がでるシステム」を
考えてあげればいいと思っています。
通常の会計ソフトなら、どれでも部門管理はできます。
それを全社員が見れる「共有フォルダ」に入れておけば
結構簡単に可能なのでしょう。
社内にここまで公開している企業は少ないでしょうが・・・。


最後にちょっと「やり方古いのでは」と思う点を。

「実名で賞与の額を公表したり、それを現金手渡しするシステム」

これは今批判を浴びている「成果主義」の権化みたいなやり方ですね。
社員にそれが受け入れられているから成立するのでしょうけど、
成績のビリの人が現金の袋詰めをさせられるとは・・・。
これは実際に現場の営業マンとしてはつらいでしょうね。
香山リカさんではないですが、これは行き過ぎると
それこそ「うつ病」の原因になるのでしょう。
多分小山さんの会社ではうつ病になる前に
きっと辞めてしまうのでしょうが・・・。

結局、小山流の経営術はいいと思う点だけ真似すれば
私はそれで良いと思っています・・・。


経営の見える化(中経出版) その3
2009.11.05

経営計画の発表会をわざわざやるかやらないかは
さておき、社長の意思をどう従業員に徹底するかこれが重要ですね。

小山さんが経営計画書に実印を押して「魂」を入れるそうです。
これも実印を押すかどうかどうでもいいことで、社員がそれを
素直に実行してくれることが大事なのでしょう。

ただ誤解のないように書いておきますが、経営計画書は書けるなら
本当に書いて欲しいと思います。
ただ、このご時勢では計画通りなかなか行かないのですね。
だからこそ書くべきなのでしょうけど・・・、
書いても計画通りに行かなくて、余計がっかりしてしまったり・・・。

でも中小企業は社長がすべてですから、社長自ら行動し
それを従業員に周知徹底させる、これがやはり重要なのですね。


その社長の思いを徹底するお話ですが、小山さんは毎朝7時30分から
1時間かけて朝礼をするそうです。
従業員の方も大変ですね。あの社長のお話を毎朝聞かされるのですから。
そういえば、楽天の三木谷さんもワタミの渡辺社長も朝会をやっていました。
伸びる企業はどうやら、朝会をやって社員のとの意思疎通を図っている
みたいですね。
楽天は毎週月曜日に朝から掃除というのもご紹介したとおりです。

でも中小企業の現場から一言。
最近だと朝早く来ることも「サービス残業」の一種なのですね。
昔は朝早く来るのは当たり前のようにいわれていましたけど
採用の段階で
「始業時間は何時ですか。その時間に来ればいいのですね。」
「朝早く来てトイレ掃除なんかないですか。」
そう本当にいわれるのですね。
私もおせっかいながら、顧問先の採用の面接に立ち会うこともあるから
よく分かるのですね。

「始業時間が9時からなので7時30分に来ると1時間30分の残業代は
もらえるのですか」
「今日はデートなので朝からトイレ掃除なんかしたくないのですが・・・」

そういわれないように経営者は頑張るしかないのですね。
(またおっせっかいか・・・)


経営の見える化(中経出版) その2
2009.11.04

まず最初に、この小山さんが必ず言う「持ちネタ」から。

「経営計画書を作ろう!」
これ小山さんの大方どの本でも言っていますね。
これを理解すれば小山さんの主張の大筋を理解できます。
昨日申し上げたセミナーでもこのお話に終始していました。

ただ経営計画書を作ろうという話は、この小山さんが発案ではないと
思いますが、この経営計画書にかなりのエネルギーを使っていますね。
それだけ効果があるということなのでしょう。

本の副題のとおり、
「9割の社長・幹部は自分の会社のことを知らない」
そうです。
確かにそうでしょうね。
日頃多くの中小企業の経営者に接していますが、
まずこの自分の会社のことを冷静に分析する機会は
少ないのではないでしょうか。
だからこそ、
「年に一度、経営計画書を作ることによって、己を知ろう!」
ということなのでしょう。


実は、この経営計画書を作るセミナーは小山さんに限らず
全国各地で行われていて、結構流行っています。
講師の大方は税理士か会計士が多いですね。
好奇心旺盛な私としてもいくつか出席してみたことがあります。

皆講師は同じことを言っています。
ただ大企業を経験した私としても、どうも大企業が普通やるようなことを
真似しているだけではないのかと思いますね。

好評シリーズ?の「夢をかなえるゼイ」で多分あとでご紹介しますが
私も大企業の企画の経験があります。
まさにこの「経営計画書」の作成をやったことがあるのですね。
代表者とホテルに泊り込みで原稿を書いたのも懐かしい思い出です。
大企業であれば、従業員の意思疎通を図り、巨大組織の末端まで
経営者の意図を浸透させるために
この経営計画書を作成することは必要でしょう。
また各組織ごとに予算案を出させることも上場企業として
当然のことなのでしょう。
また実際に経営計画を従業員に発表する場もありました。

でも相手は中小企業ですからね。
社長が朝大声でどなって指示すればそれで、社長の意思は従業員に
十分伝わるはずですね・・・。
何もそのためにホテルを借りて発表会までやらなくてよいのでは・・・。
まあ、100名規模のそれなりの中堅企業になってきたら、
これは必要だと私も思います・・・。


経営の見える化(中経出版) その1
2009.11.02

昔話をやりだすととまりませんね。
20年以上も前の暴落のお話や、証券会社の話など興味がない方も
いるののでしょうね。でも、また不定期にアップしていきます・・・。

読書の秋でまた本を読みまくっていると、どうしても取り上げたい本が
ぞくぞく出てきました。
まずはこれ。

経営の見える化.jpg

小山昇さん。有名な経営コンサルタントですね。
たくさん本もお書きになっています。
この方は講演会もよくやっていらっしゃるのもご存知ですか。
年間120回もセミナーをやっているそうです。
自分の会社の経営をやりながらですから、そのこと自体すごいことですし、
赤字経営の会社を年商35億円まで育て上げた実績からの
コンサルはかなり説得力あることだと思います。

もう7、8年前のことでしょうか。私が開業して数年たってあれこれ
試行錯誤していたときです。
ちょうど東京税理士会の研修講師になったときでもありました。
「本当の経営コンサルタントはどうやって指導しているのだろう?」
「売れっ子の研修講師とは、どんなセミナーをやるのだろう?」

それを知りたくてこの方の講演会に出席してみました。
確か1時間半ほどのセミナーだったのですが、会費はなんと1万5000円!
もう「売れない」演歌歌手のクリスマス・ディナーショウの値段ですね。

「人気コンサルタントはこんなに高いのか!」
その値段だけでかなり感動しましたが、その当時はどうしても
そのノウハウを知りたかった訳です。

でも確かに出席してみて感動しました。
この方の話し方というのは流石です。本当に聞き手を飽きさせません。
その後の研修講師としてのかなり参考になりました。
高い値段の価値は確かにありました。

その後この方の出される本はほとんど買っています。
それで今回この本を取り上げた次第ですが、内容は
「小山ウオッチャー」としては、実はほとんど聞いたことのあるネタです。
結局は焼き直しがほとんどなのですが(内緒・・)
またこの題名のつけ方と内容の簡易化に、「出版のベストセラー化」を
垣間見るような気がします。

でもやはり私はこの「小山節」は好きです。
経営ノウハウを分かりやすく伝えてくれます。
顧問税理士として中小企業をどう指導するか参考になるし、
考えながらよく読みます。

秋の夜長に、この本を読んで、自分の経営を見えるようにしましょう・・・。


しがみつかない生き方 (幻冬舎新書)その5
2009.10.22

また昨日は言いすぎたかもしれません。
このシリーズまた終われなくなってしまいました。
できるだけ固有名詞を上げて批判することは、
本当に絶対やめようと思っていたのですが・・・。
「勝間先生にしがみついて生きている方々」から
きっとお叱りを受けるかもしれません・・・。

人のことは書かず自分のことから反省しましょう。
ブログ書きながら、本当に自分の夢のことを「哲学的に」考えてしまいました。
「自分の夢は何だろう」
「自分は何のために生まれてきたのだろう」
そんな、香山先生が考えなくてもよいといったことまで考えてしまいました。

「税理士になるために生まれてきました。」
なんて口が裂けても、パソコン?が避けてもブログでいえませんね。
だいたい、税理士になろうと思ったのは30を過ぎてからですから・・。
そのあたり、またいずれ、人気ブログシリーズの(本当か?)
「夢をかなえるゼイ」に書こうとは思っています。
では、その夢は何だ?ということになりますね。

確かに考えれば考えるほど、私ですら、うつ病?になりそうです。

でもこのブログを始めて一年以上になりますが、
結構この「夢」というのもテーマのひとつだったのです。
「脱サラして自分の夢を追い求めよう」
そんな方への応援メッセージを書きたいと当初から思っていましたし、
よく書く、私の造語「夢をかなえるブログ=夢かなブログ」も
本当にあると思っています。

うつ病にならない程度に、さらっとまた書きましょうか。
最近の夢です。夢かなブログ・・・。

ハイブリッドのベンツが欲しい!などという世俗的な夢ではありません。
本当に考えている夢・・・。

「超簡単経理術のもっと簡単な本」を書きたいと本当に考えています。
それを読めば誰でもこの嫌な経理から開放される・・・。
これを読むと会計事務所の世話にならなくてすみます!
そんな副題をつけて・・・。

必死になって考えています。
その夢を実現しようとしている自分が好きですし、本当に楽しいです。
昨日出版業界まで批判しましたが、
決して金儲けのための出版でもありません・・・。

そういう本を待っている人がいるはずですし
そういう方々のために・・・。


しがみつかない生き方 (幻冬舎新書)その4
2009.10.21

「夢にしがみつく生き方」と「夢にしがみつかない生き方」
どちらがよいのか。
このブログを書きながら迷ってきましたね。

香山先生は「その夢が本当にやりたいことかどうか」
自らそれを問えといっています。
精神科医の立場で
「私は、自分の本当の夢を実現できるような仕事がしたい」
というような人はとても危ない人らしいそうです。
そういう人は、その夢がかなわなくなると、将来「うつ病」にでも
なってしまうのでしょうか・・・。

精神科医の経験から非常に面白いこともいっています。
「このために生まれたという確信が揺らがなかった人は
新興宗教で洗脳された人か精神病患者しかいない!」
そうです。
つまり、このために生まれたと確信できる人はいないという
ことなのでしょう。

「自分が何のために生まれたか」
などということは絶対に考えない方がよいそうです。
まあ、そんなものなのですかね・・・。


最後にこの香山先生はここが一番言いたかったのではないでしょうか。
「おカネにしがみつかない」
「勝間和代をめざさない」

この箇所は強烈な勝間本批判ですね。
出版業界も同列に批判しています。
「とにかく売れるものがいちばんいいもの」
「本はお金が大好きな著者と出版社のためにあるもの」

これはおかしいといっています・・・これはもうズバリですね。
正直「ここまで言っていいの?」とさえ思いました・・・。

香山先生は「お金儲けが動機で本は書けない」といっています。
私も作家のはしくれ!?として、本当にそう感じています。

先日のある週刊誌の対談で私も読んだのですが、勝間先生は

「私は原稿を書くと、1行書くたびにチェリン、チャリンと
お金のなる音が聞こえます・・・。」

対談の一部のデフォルメされた文章かもしれませんが、
ここを読んだだけで、もう二度と勝間先生の本は読むまいと
さえ思いましたね。

よくぞ言った!
いいぞ カヤマー!!


しがみつかない生き方 (幻冬舎新書)その3
2009.10.16

このブログでも「夢」について多くを語ってきました。
「夢をかなえるゼイ」
という造語を考えたのも私です・・・。

夢をかなえるために頑張る・・。
それはそれでよいのではないかと思うのです。
夢を見るのは楽しいと思うし、夢があるからこそ頑張れるし、
夢のない人生というのもつまらないのではないかと思うのです
これは私の主張であり、今後も続けていきましょう。

しかし、香山先生は
「仕事に夢をもとめない」
とまで言っています。
「実際の社会で、夢を仕事にすることができる人はいったい
どれほどいるのだろうか」
「人はパンのために働く」
と思ったほうがよいまで言っています。

精神科医の立場ではそうなのでしょうね。
夢がかなう人もいればかなわない人もいる。
一度抱いた夢がかなわなかった夢の方が無数にいる・・・。
確かにそうでしょう。


精神科医として、有名な芸術大学の学生のケアを
したことが紹介されていました。
そこには夢破れた「天才音楽家」が大勢いて、
精神科医として非常に難しい治療法が要求されるのだそうです。
それもそうでしょうね。
芸術大学に入学するような人は、小さい頃から回りから「天才」と
言われてきた方々です。
しかし現実には、その「天才」の中から、世界的なコンクールに入賞して
著名なソリストになれるのはほんの数名しかいないのです。

多くは自分の意図とは違う、学校や音楽教室の先生などに
なっていくのです・・・。

マラソン選手の高橋尚子さんがいった
「あきらめなければ夢はかなう」
と言ったことも例示にあげています。
誰もがオリンピックに出られて、金メダルを取れるわけはないと・・・。

それもそうかもしれませんが、やはり夢を見ることは楽しいと
私は思うのです。
といってその夢がかなわないことが分かったら
皆必ず「うつ病」になってしまうのでしょうか。
誰でも金メダルを取れるわけがないとそれは自覚している
はずです。
学校の音楽の先生はすべてうつ病でもないでしょう。
年とともに、いつまでも皆全てが「夢見る夢子さん」で
いるわけもないでしょう。

どうもこのあたり同年代の香山先生の主張とは私は違います。
パンのためだけに働くのはつまらないと思いませんか。
私は少なくと「夢にしがみつく生き方」です・・・。


しがみつかない生き方 (幻冬舎新書)その2
2009.10.15

勝間先生を支持する方々を「カツマー」というのだそうです。
一方香山さんは「カヤマー」と呼ばれ
「カツマーVSカヤマー」
の争い?だそうです。
週刊誌でそう取り上げられていました。

週刊誌ネタはどうでもいいのですが、
香山さんは精神科医の立場で書いているのが面白いですね。
必死になって生きれば生きるほど心が病んでしまって
香山さんのところへ駆け込む方々が増えているのでしょう。
香山さんいわく、
「飽くなき成長願望型」の人が現代では多いそうです。
特に女性に関して言えば
あこがれや欲しいものを何でも手に入れてしまう「松田聖子」が
その象徴のようです。
松田聖子を学生時代からの一ファンとしては
(少し恥ずかしいけど事実です・・・)
となるほどなと思います。

そういう人々は
「幸せになる本」などそういう類いの自己啓発本を買いあさります。
勝間さんの本もすべて買ってしまうのでしょう。
でもやがてどこかでそうならない自分を発見してしまうのです・・。

「もうそこそこの幸せでいいでないか」
「仕事や恋愛や家族にしがみつかないで生きれば」
と彼女は言ってくれているのですね。

人だけでなく企業も病んでいるとも言っています。
例えば「成果主義」を批判しています。
確かに売上増大のために、企業はここ数年急速にこの「成果主義」を
取り入れてきました。
企業間競争だけでなく、企業内でも競争することが奨励され
「蹴落とすか。蹴落とされるか。」の雰囲気が蔓延してしまったのです。

その結果うつ病で休職する人が相次いでしまった。
それで会社の業績が上がってきたかというと、
「会社全体としても、威勢のよい人、鼻持ちならない人が増えた」
だけだそうです。

これは経営学として非常に参考になるお話です・・・。


しがみつかない生き方 (幻冬舎新書)その1
2009.10.13

三連休で十分「人生のしわ」を伸ばしてきました・・・。
これからどうやってビジネス展開するかなど
結構真面目に考えたりして、リフレッシュしただけでなく
よい休養でした。

最近書評が続いたので、違うネタも考えていたのですが
どうしてもご紹介したい本が出てきました。

読書の秋ですから、先日、思う存分本を読もうとしてアマゾンで
探していたら見つけてしまったのですね。

しがみつかない生き方.jpg

題名の通り、「会社にしがみつかないで独立しよう!」
という本かと思って買ったら、まったく違いました。

これは面白い本です。
ズバリ!
「アンチ勝間本!!」です。
要するに
「勝間本にしがみつかないで生きよう!」
という本なのですね。
さすが天下の幻冬舎です。
ベストセラー作家の勝間先生を向こうに回してやるものです。

作者は香山リカさんです。
テレビでよくコメンテーターとして出てくる人ですね。
精神科医だというのは知っていたのですが、
私と同い年の1960年生まれでした。
テレビではあのキツそうな眼鏡をしていますが、
文体は面白いし読みやすので
さっと読めてしまいます。
これも今やベストセラーになっているのです。
幻冬舎の戦略にまず感心してしまいます・・・・。


幻冬舎のお話はよいのですが、これは自分も反省しなければならないな
と思ったのです。

精神科医として、
「ふつうの幸せをつかむのもそれでよいのだよ」
と言ってくれているのです。

どういうことかというと、勝間先生はじめ、今や自己啓発本ブームですね。
私自身もこのブログでいろいろ自己啓発本も取り上げています。
どうも
「がんばれ!がんばれ!!」
と言いすぎではないかと代弁してくれているのですね。

「本のように誰もが成功する分けないのだよ。
 もっと肩の力を抜いたら・・・」

そう香山リカさんは言ってくれているのですね。
たまにはこういう本もいいですね・・・。



木村秋則さんが教えてくれたこと その3
2009.10.08

自分が門外漢の農業で「受け売り」にしろ、
よく分からないものが、また偉そうにブログでいうのは、
これくらいでやめておきましょう。
ただ「食」の問題というのは非常に大事な問題だと
木村さんから気づかせていただいたので、
もう少し勉強した上でこの続きはアップしましょう。

木村さんの頑張りに本当に感動しました。
信念を貫くことはすばらしいですね。
私も木村さんに見習って、少なくとも自分のテリトリーに関して
信念を貫こうと思います。
これも本当に木村さんが教えてくれたことです。

私が開業以来信念をもってやっていることを、もう一度ここで
アップしましょう。

「超簡単経理」の実践です。
本も何度かご紹介してきましたが、「超簡単経理術」を
経理に悩んでいる方々に知って欲しいということです。
経理を簡略化することは、やがては地球温暖化にもつながるのでしょう!?

会計ソフト、最近では弥生会計というソフトを中心としていますが、
これの入力方法をできるだけ多くの方々に教えています。
何度も申し上げていますが、会計事務所で一般の方にまで入力セミナーを
やっているのは東京では三事務所くらいしかありませんね。

本当にどうしてでしょうか。
パソコンがこれだけ普及しているのに。
なぜ、いまだに経理で悩む人が多いのでしょうか。

本当にいまだに
「どうせ入力なんかできなのだよ。」
「黙って領収書もってきなよ。」
「毎月監査してあげるから大丈夫だよ。」
といって、料金をふかっけてくる会計事務所もありますね。(内緒)

もうそういう時代でもないと思うのです。
20年前のパソコン黎明期ならまだしも、この時代の変化に
我々業界も対応しなければならないのかもしれません。
旧態依然のやり方を、いまだに連日新聞の全面広告に出して
アピールするところがいまだにあるのです・・・・。(これも内緒)


「租税教育」という言葉があります。
小中学生に租税教育をすることは何らかの意味があると思いますが
子供に「歳入」だ「歳出」だといっても、なかなかピンと来ないでしょう。
自分の子供時代を振り返ってもそう思います。

最低限の簿記会計の基礎知識を教えることの方が意味があると思いますし、
それこそ「お小遣い帳」を毎日パソコンで作らせて
収支という考え方を教えてあげた方が、将来役立つのではないでしょうか。
「義務教育で簿記会計を教えるべし」
これは私がよくいう主張です。

記帳代行を「飯の種」としている会計事務所から、
文句を言われるかもしれません。
会計事務所が木村さんのお話の「農薬会社・肥料会社」のように
大打撃をうけるかもしれません。
それこそ、木村さんが迫害されたように、私が税理士会から「村八分?」に
なるかもしれません・・・。
でも世の中は間違いなく変革してきているのです。
それを気づかないと我々業界も・・・・。

信念をもってやることのすばらしさを教えてもらいました。
木村さん。
ありがとうございました。

(りんご経営学シリーズ)おしまい
この続きは信念をもってそのうち・・・


木村秋則さんが教えてくれたこと その2
2009.10.07

自然栽培米は身体に良さそうなのは、何となく分かります。でも

「農薬はよくないので使わないようにしよう」
そういうと農薬会社の方々が困ります。同様に
「化学肥料はよくないので・・・」
もちろん肥料会社の方々も困ってしまうのです・・・。

既存の農業を否定すると、既存の農業で今まで収益を上げてきた方々が
当然のことながら影響を受けてしまうのですね。

ちょうど、「ダムはよくないので作らないようにしましょう」
と言っている今の政府に対してゼネコンが困っているのと同じですね。

環境問題を取り上げてくると、今までの産業やそれに関係してきた方々が
影響を受けるのです。
「地球温暖化のために背広は着ないでノータイにしよう!」
と言われたために、紳士服やネクタイの製造会社や販売会社が
現在大打撃を受けているのと同じですね。
しかし、これはこれから日本が取り組んでいかざるをえない、
難しい問題なのでしょう。


また木村さんは、実はりんごだけが専門でもないのです。
お米を含めすべての農業まで研究されています。
特に「有機農業」に対しても警鐘をならしています。

「自然栽培」は肥料も農薬も使わないで作る栽培に対して、
「有機栽培」とは国が定めたいわゆる「JAS法」に基いて
栽培する農法だそうです。
このあたり非常に専門的なので、農業をよく知らない都会っ子の私には
理解不能です・・・。

それでも分かりやすい例で、NHKでも放映された実験を紹介しています。
お米の実験です。
有機米(新JAS法認定のもの)は、炊いたご飯をコップに入れると
2週間で腐ってしまいます。
一方、自然栽培米のご飯は腐らず、最後はアルコールを発酵して
酢になってしまうそうです。

「人が作ったものは腐ってきます。自然のものは腐らず枯れていく。」
これは本当に知りませんでした。

日本人は毎日お米を食べる人種です。
腐るものを毎日食べているということなのです。
他人事ではない重大な問題ですね。

最後にまた名言を。

『腐ることのない野菜を食べていれば、
 人はどれほど健康になることでしょうか。
 「人」を「良」くすると書いて「食」と読みます。
 栽培する人も、「食」を生産するのだという誇りを
 持ってください・・・。』


木村秋則さんが教えてくれたこと その1
2009.10.06

昨日アップした身を投げようとされた場面、
なぜか私は昔の「ディズニー映画」の一場面を見ているような気がしました。
木に目玉がついている「森の精霊」がいる、あのディズニー映画です・・・。


身を投げようと森をさまよっている木村さんを森の精霊が見つけます。
「この方を死なせてはいけない。」
「森を、自然を蘇らせてくれる人だ。」

ロープを枝に投げつけようとした瞬間、木の枝が腕のように動いて
するりとよけてしまうのです。
その瞬間に森の精霊が、ロープを飛ばし、森の中で最も自然に満ち溢れた
聖地に木村さんを誘うのです。
どんぐりの木が瞬間にリンゴの木に変わり、虫の被害もまったくない、
見事な枝振りを見せます。
そうやって、山の中で農薬も使っていないのに、なぜこれだけ葉をつけるか
なぜ虫や病気がこの葉を食いつくさないのかを教えてあげたのです。
大自然の営みを、自然の摂理を後世のために・・・。


勝手な解釈で、つたない映画の一場面で恐縮ですが
木村さんがそこで生き延びた訳を、いずれ後世の方々が
分かってくれるのでしょう。

木村さんが、無農薬や無肥料栽培を思いついた、昭和50年代ころは
確かに「消費は美徳」とされました。
「農業は大きな変化を遂げました。化学肥料や農薬の大量投下が始まり、
生産の追及と効率に血道を上げる農業に変わってしまいました。」

日本の農業を支えてきたのは、確かに農薬や肥料だったのでしょう。
でも現代では、環境問題が声高々にそれこそ毎日のように
言われるようになりました。
お米も減反の問題さえ起こり、今や生産性を上げることは
それほど重要視されなくはなってきています。
知らなかったのですが、日本は世界最大の農薬、肥料使用国だそうです。
地球環境を修正するには、確かに「自然栽培」は効果的なのでしょう。


「自然栽培に移行したら生産性が落ちるではないか!」
そういう反論に対して木村さんは実によいことを述べています。

「あなたがたは1万円の売上に7000円の経費をかけています。
肥料、農薬、機械に7000円もかけているのです。だからあなたの
給料はでません。
自然栽培は、肥料、農薬を使いません。機械は丁寧に使えば長持ちします。
半分の5000円の売上でも経費を1000円以下に抑えられます。
どっちが得ですか・・・。」

木村流農業経営論。なるほどと思います。


りんごが教えてくれたこと その3
2009.10.05

この著者は何度も申し上げますが、まったく農業を学んだことがありません。
そこが本当に不思議なことです。
でも、それがかえってよかったのかもしれません。
「私は自然の山の姿を手本にしています」
本人もそういっていることから、今までの農業理論にまったくこだわらなかったのでしょう。

作物と対話する場面が何度もでてきます。
リンゴの木に本当に話しかけているのです。
リンゴの木の気持ちを分かろうとしているのでしょう。
その観点から備わった自然観察眼こそ、この著者の真骨頂です。
「自然界には本には書いていないことが山ほどある」とまで言っています。

しかし、いままでの農業理論は何だったか?ということにもなりますね。
農業大学で日夜研究されている方も多いのです。
農薬や肥料を使わないということは、今までの農業を否定することに
なりますね。
やはりそれが奇人変人扱いされてしまうのです。

ではまた感動の場面をご紹介。
6年ほどやっても、まったく成果がでません。
このときは本当につらかったのでしょう。
生活も困窮を極めます。
二反あった田んぼも手放さざるをえなくなります・・・。
「奇人変人」扱いする近隣の農家からの反発も想像を絶します・・・。

このときは本当に「死んでお詫びしよう」と思ったそうです。
リンゴ箱をトラックに積む際に使用するロープを取り出し
山をさまよい歩きます。
ようやく枝振りのよい木をみつけ、ロープを枝に投げかけたときに、
それが勢い余って飛んでいってしまいます。
そのロープを取りに斜面をおりたとき、どんぐりの木がリンゴの木に
見えてしまいます。
それも、山の奥深い中に、当然農薬も肥料もないところで、
自然の驚異に気がつくのです。
「これだ!」とようやく突破口を見つけることができたのです・・・。
まるで映画のようなワンシーンですが、本当のことなのでしょう。

人間死ぬ気になってやればなんとかなるのですね。
これも感動しました・・・。


りんごが教えてくれたこと その2
2009.10.02

もちろん私は農業に関してはまったくの門外漢です。
都会のど真ん中のコンクリート・ジャングルの中で生まれ育った私は
農業はしたこともありませんし、農業をしている田舎もありません・・・。
無農薬で栽培することは何となくイメージがわきますが
無肥料で栽培するというのもまったく想像がつきません。
それが当たり前だった30年前の農業を
変えようとする努力はどれだけ大変であったか、
これも私のようなものは想像もつかないお話なのでしょう。

りんご.jpg

ところで、りんごと言えば、子供の頃から丸かじりで食べるのが
好きでした。
でもいつ頃からでしょうか。
「りんごは皮をむいてから食べなさい」
と言われるようになったのは・・・。
リンゴはやはり皮のところが美味しいのでないかと本当に思うのです。
でも、「やはり農薬がついているから」といつのまにか言われるように
なりましたね。

私が小学生の頃、これからの近代的な農業というのは
アメリカのように飛行機で農薬を空中散布して・・・
と教わったように思います。
農薬というのは近代的な農業の象徴だったのかもしれません。

この方は昨日申し上げたように経理がご専門で
農業関係を学校で学んだことはありません。
すべて独学で学ばれたのです。
試行錯誤で努力されていきます。
当然、回りの同業者の方から白い目で見られたのでしょう。
白い目どころか田舎ですから、いわゆる「村八分」の残酷な扱いです。

成功するまで11年かかったそうですから、10年間は無収入です。
「奥さんには月3000円しか渡せなかった・・・」
と書いてあります。(涙・・・)
家族を養うために出稼ぎをしたり、ピンサロで働いたり、
便所掃除のアルバイトまでしたことを赤裸々に書かれています。
ピンサロで客引きして、地元のヤクザに絡まれて、殴られ歯まで
折られたそうです・・・。
でも「自分の歯よりりんごの葉の方が大事だったから」
と当時を明るく言っています・・・。

それでも何度も挫折しそうになります。
また私しか突っ込まない一番感動した場所を。
昨日ご紹介した税理士試験科目合格証を畑で焼く場面があります。
「これでまだ飯を食おうとするから」
とソロバンとともに焼いてしまいます。

不退転の決意というのはこのことをいうのでしょう。
ここは本当に感動しました・・・。



りんごが教えてくれたこと その1
2009.10.01

いつまでも大好きな「佐世保バーガー」のお話を続けたいのですが
「読書の秋」です。
お勧めの本をご紹介しましょう。

りんごが教えてくれたこと.jpg

NHKの人気番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられた
無農薬リンゴのお話です。
この作者木村さんは、一躍「時の人」となった感じもします。
そのため同様の内容の本が、あの人気出版社「幻冬舎」などからも
出ています。
脱サラして農業を始めようとする「キカッケ」となっている教本ですね。
あるお客さんからも、
「この事業がもしダメになったら、田舎で農業をやろうと思っています・・・。」
と真面目に言われたこともあります。
脱サラして農業というのは極端かもしれませんが、結構いるらしいですね。
それも時代の流れなのでしょうかね。

今やエコとか環境問題が、さかんに論じられていますが、
この書に書かれている「絶対不可能といわれた無農薬・無肥料栽培」の
リンゴを成功させたのは20年前のことです。
しかも、それを思いついたのがそれを遡ること10年前。つまり30年も前に
そんなことを思いつくというのは、この方の天才的なところなのでしょう。

ただ残念ながら、それが天才ではなく、当時はまったくもって変人扱いされた・・・。
その苦労話に、ここでもベンチャー・スピリッツを非常に感じます。
ただ、その約11年間の血のにじむような努力に本当に目頭が熱くなります。
秋の夜長、リンゴをかじりながら読んでいただいて、
そのスピリッツをぜひ味わってください・・・・。

まず、最初にだれも気づかない、多分読み落とすところをご紹介しましょう。
この方は本当に頭のよいお方のようです。
弘前の高校時代に、2年生ながら工業簿記1級に合格します。
その後、卒業時に税理士試験にもチャレンジしています。
40年も前の税理士試験のレベルは正直知りませんが、
あと一科目のところで不合格だったそうです。高校時代に4科目も合格した
大変優秀だった方なのでしょう。

高校卒業後、集団就職して、川崎でサラリーマン生活を経験しますが
家庭の事情で、すぐ弘前に戻ることになるのですね。

ですので、本来ならこの方はそのまま経理マンを続けていたら、
間違いなく税理士になっていた方かもしれないのです。
でも、税理士にならなかったおかげで、日本の農業を変えることができた・・・。
本当に偉大な方だと心から尊敬します。

でもこの方が、もし税理士になっていたら、税理士会を無農薬リンゴのように
劇的に変えていたかもしれません。
汚染されていないピュアな税理士を育ててくれて・・・!?
個人的には大変残念なことです・・・。
以上、誰も思いもしない私だけの感想・・・。


著者の方からコメントいただきました!
2009.09.25

ジャイアンツ優勝と匹敵するようなうれしいことがありました。
先週ご紹介した「朝4時起きですべてがまわりだす!」の
著者の池田千恵さんご本人から、なんとコメントいただきました!
本当にうれしかったですね。
池田様どうもありがとうございました。
ファンの一人に私も加えてください。

今まで好き勝手に本のご紹介をしてきましたが、まさか著者の方が
このブログを読んでいるとは思ってもみませんでした。
「こんなブログ見るわけない!」
と決めつけて勝手な解釈で、本の解説をしてきたのです。
今後は、もう少し気をつけなければいけませんかね!?


以前ブログ関係のお話でアップしましたが、今やブログで
取り上げられるかどうかは、「マーケティング」で重要なファクター
らしいのです。
勝間さんのブログで本を紹介されるとベストセラーになると前にも
ご紹介しましたが、
新商品開発の発表会では、最近「人気ブロガー」がご招待されるという
お話を読んだことがあります。

一応、私も「ビスカス・サイト内限定の」人気ブロガーですから
何か新商品の発売の際に呼ばれたらうれしいですね。
個人的には新発売の日本酒かワインあたりが・・・。
(そんな訳ないか・・・・)

でもブログのアクセス・ランキングというのも個人的には
結構気にしています。

実は、最近こんなことがありました・・・。

私が通っているテニススクールのコーチに、突然こう言われたことが
あります。

「吉田さんって、税理士のブログで人気ナンバーワンですって?」

もう、みなの前で言われたから結構恥ずかしかったけど
またうれしくもありましたね。

「税理士のブログで」というのは「ビスカス内の税理士のブログで」
と訂正しようと思ったけど
税理士とはまったく関係なさそうな、テニスコーチにビスカスというものを
説明するもわずらわしく、
「まあ、そうです!」
と思わず、ハニカミながら言ってしまいました。

しかしテニススクールでそんなことを言われるとは
思ってもいませんでしたね。
でも、さすが業界トップのビスカスの「ブログ・サイト」だと!

ただ、テニスのコーチからそう言われたというのも、
あとからその本当の意味に気づきました。
どういうことか分かりますか?

かつては、そのテニスコーチも、プロテニスでランキングを
争っていたわけです。
いわゆるテニスの専門用語で「ランカー」だった方なのです。
プロテニスプレーヤーにとってランキングの順位こそが、
生活そのものに直結するのです。ですから
「ランキング・トップ」
という言葉はまさに彼にとっては
非常に重みがある、「あこがれ」なのでしょうね・・・。

「ブログ・ランカー」として相応しいブログを今後も続けましょう。
頑張ります!


朝5時起きで夢をかなえるゼイ!
2009.09.18

恐るべし!スリープ・ストラッカー!!
ここで特定商品の宣伝をするつもりもないのですが
使ってみると、5時前にキチンと起きることができました。
目覚ましだと、ケタタマしい音で寝起きもスッキリしないのですが
そっとやさしく起こしてくれているようです。
本当に浅い眠りのときに・・・。
ということはいかに惰眠をいままでしていたかということ
かもしれませんね。
しかも音が出ず、バイブレーターで起こしてくれて
家族にも迷惑かけないのもいいですね。

こういう「すぐれもの」をもっと早く知っていれば
税理士試験も、もっと早く受かっていたかも・・・
大学受験も、ハーバードくらい受かっていたかも・・・!?

これで早朝の貴重な時間は自分だけのものです。
さっそく夢をかなえるために使いましょう!!


ご紹介している「朝4時起き」本なのですが、
最後に本当に良いことを書いていました。

ワタミの渡辺社長曰く、
「人生の6本柱つまり、仕事、家庭、教養、財産、趣味、健康
この6本の柱のバランスが取れてこそ人生がうまくいく。」

なるほど!と思います。
人生の6本柱のために、貴重な早朝の時間を当てることができるのですね。
筆者も、仕事のために始業前の30分だけを使い、あとは自分の趣味に
あてているそうです。
決して早朝の時間すべてを仕事だけに費やしているのでないそうです。
趣味や家族との団らん、マラソンなどなど・・・。
人生をエンジョイするには4時起きもいいかもしれませんね。

私もこれから真似しようと思います。
とりあえず5時起きからですが・・・。
つらい早起きをして、無理をしてイヤイヤ仕事するより、
自分の好きなことに費やせば、余計早起きが楽しくなる訳です。

自分の好きな、ジョギング、テニス、囲碁、読書をやってみたいですね・・・。
好きなことができると思えば早起きはまったくつらくないのでしょう。

それで始業前もゆっくりその日の仕事の段取りなど準備できる。
これはいいことですね。

最後に、ただ楽しむだけでなく、自分のスキルアップのために、
たとえ30分でも1時間だけでも、人知れず努力すれば
よりいいのではないかと思っています。

9年連続200本安打を達成したイチローもいいこと言っていましたね。

「一本ずつの積み重ねです。199本目があるから200本目がある・・・」

毎日少しづつ積み重ねていけば、自ずと結果が出てくるのでしょうね。
毎日たとえ1時間でもやっていけば200日で200時間です。
200時間を9年連続すれば、イチローのように何か夢を
かなえられるかもしれませんね。

あなたも5時起きで夢をかなえませんか・・・。

朝5時起きで夢をかなえるゼイ!


朝5時起きで少しだけうまく回りだす!
2009.09.17

「私は、ブログに目標を宣言すると夢がかなうと思っています・・・。」

これは私のブログでも読んだのでしょうか!?
この筆者は私が以前アップしたことと同じことを言っていますね。

夢をかなえるブログ=「夢カナ・ブログ」
彼女も、ブログで不特定多数に向かって早起きを宣言したそうです。

「ブログに書いて、家族や友人など不特定多数が見ている環境を
作ると、後には引けない状態に自分をもっていくことができる
からです・・・。」

まさにそうですね。
何だ。彼女も私のいう「夢カナ・ブロガー」だったのかと・・・。

では、元祖「夢カナ・ブロガー」の私も自分の夢をかなえるために、
ブログで宣言しましょうか!
実は、昨日ありがたいことに、久々に「ブログランキング・トップ」を
取りましたので、「トップ・ブロガー」として、
より多くの不特定多数の来訪者のために、宣言してしまって
自分もあとにはひけない状況を作ってしまいましょう。

「朝5時起きで少しだけうまく回りだす!」
今日から早速5時に起きることにしました!!

その早起きのために、早起きのノウハウや目覚めの作戦など
この本にもいろいろ書いてあったので、まずまねてみることにしました。

でもこの本には本当に良いことが書いてありましたね。
こういう発見をするのもまた読書の楽しみなのです。

なんと彼女は「腕時計式目覚まし」というのを愛用している
らしいのです。
「スリープストラッカー」
というものです。

スリープストラッカー.jpg

本当に、こんな「すぐれもの」があることを知りませんでした。
受け売りですが、
「腕に着けて寝ると、その人のレム睡眠(浅い睡眠)・ノンレム睡眠(深い眠り)
のリズムを把握して、設定した時間に最も近いレム睡眠のところで
起こしてくれる」
そうです。

こんな画期的な商品があるのですね。
早起きしても目覚めが悪かったらあまり意味がありませんからね。

早速ネットで調べたら、何と2万円以上もする高級!腕時計です。
これは若干買うのをためらいましたが、これも何度も私がアップした言葉を
いいましょう!

「レッツ・ビギン!」

迷わず買ってみました。

ネットで買うと多少は安そうですが日数がかかりますね。
思い立ったら吉日です。それで新宿の東急ハンズまで行って、
即効買いしました。
これで早起きによる「夢」を買えるものなら安いものです!

それで、この腕時計の効果はどうだったか・・・・・?


朝4時起きですべてがうまく回りだす!(マガジンハウス)その3
2009.09.16

ワタミの渡辺社長が、早起きを推奨しているのですね。

「ワタミでは朝の会議がたくさんありました。
朝7時にスタートして、始業時間の9時までの間に
決めることをポンポン決めていく・・・。」

そういえば、いままでご紹介してきた経営者本も早起きの社長が
多かったですね。
サイバーエージェントの藤田社長も早起きして新聞を6誌も
読んでいましたね。

やはり忙しい経営者にとっては、時間は限られているので、
それを有効に活用するには、早起きは「3億円!」の得なのでしょうね。

この筆者はワタミには3年ほどしか在籍しなかったみたいです。
それも1年間は早朝まで居酒屋の現場のフロアー係・・・。
まあやはりキツカッタのでしょうか。
その後、外資系のコンサルタント会社に転職します。
ヘット・ハンティングというステップアップではなく、最初はパートだった・・・。
と正直に書いています。
よく私が比較する勝間女史がマッキンゼーだったそうですが、
この著者は外資系・・・と謙虚に書いているのがいいですね。
要するに勝間女史ほどカリスマでもない普通のOLが(失礼!)
早朝4時に起きて頑張ったことにより、成功するお話なのですね。
そこがこの本が売れた理由なのでしょうね。

詳細は書きませんが、本人曰く
「まったく勘違いOLでダメダメ社員だった私も、朝の時間を
使うことで、徐々に仕事の何たるかを理解できるようになっていました・・・。」

やはり恐るべし、早起きの効用ですね。
これは私ももっと早起きを実践しようとここで宣言しましょうか。

でも税理士だから夜の宴席もあるし・・・。(言い訳・・・)
やはり朝の4時はつらそうだ・・・。

でもこの本では「飲んだ朝は早起きしない」そう書いてありました。
なるほどですね。無理しなければいい。
しかも無理をして早朝から仕事をするより、自分の趣味や興味のあることを
勉強すればいいそうです。
確かにいまさら受験勉強する訳ではないのですから、
自分の人生をより豊かにするために早起きすればいい・・・。


でもやはり4時はキツそうだから・・・
6時からもう一時間早めて5時にしようかと思っています。
何か私もがんばれそうな気がしてきました。

うまくいけば私も本を書こうかと。
題名は、
「朝5時起きで少しだけうまく回りだす!」


朝4時起きですべてがうまく回りだす!(マガジンハウス)その2
2009.09.15

バリバリのキャリアウーマンの本が本当に流行っていますね。
この本のプロローグがこうです。

「今の自分よりも、本当の自分はもっとできる人のはずだ!
自分はまだ本気を出していないだけだ!
今の自分には到底満足できない!
だからもっと頑張って、将来の『できる自分』に追いつきたい!」

もうこれだけ読んだだけで、ファイトが起きそうな本ですね。
ここを見ただけで思わず買ってしまう「肉食系女史」の方が
多いかもしれません・・。

ちょっと話が脱線しますが、今やベストセラーになるかどうかは
1.題名
2.プロローグ
3.目次
で決まるのですね。
ベストセラー作家(!?)の私もそう思います・・・。

この作者は慶応大学を出て、あの「ワタミ」に就職しました。
そのあたり正直に書いているところが好感持てますね。
10数年前のワタミと言えば、まだまだ新興の居酒屋チェーンです。
慶応出の女の子に人気があったかどうか・・・。
事実就職には相当苦労したらしいです。
でもそこで、今や日本の若手経営者として有名な渡辺美樹氏の側近で
働くことができたわけです。
そういう経験というのは本当に貴重でしょうね。

筆者は今やコンサルタントとして働いているそうですが、
そういう生の実体験というのは本当に必要だと思うのですね。
私も税理士としていろいろな職業の方と接していますが、
過去証券会社だけでなくもっといろいろな職業に就けばよかったと
たまに思います。

ワタミで生の渡辺美樹氏に触れて経営を学んだのでしょう。
その頃ではまだまだ30台の超若手経営者(若造?)でしょうが・・。

渡辺社長は、4時間睡眠で朝四時半起き。
それに刺激を受けたのでしょうね。
今一線で大活躍している経営者も早起きが多いですね。
これはやはり見習うべきものなのでしょう。

どうですか。
だんだん早起きをしてみようという気になってきましたか・・・。



朝4時起きですべてがうまく回りだす!(マガジンハウス)その1
2009.09.14

インフルエンザのおかげで、じっくり本を読むことができました。
書評もたまってきたので、またご紹介しましょう。

朝4時おき.jpg

まず題名に惹かれますね。
「朝4時に起きよう!」
ということです。自己啓発本としては最高の題名ですね。
まずこれから変えていこうということなのでしょうね。
政権交代もされたし、世の中変わりそうですからね。
まずあなたもここから「チェンジ!」しませんか・・・・。

個人的なお話として、過去に4時どころか、私も「3時起き!」を
していた時期があります。
別に新聞配達や牛乳配達をしていたわけでもないのですが、
ちょうど大学受験の1年間毎朝3時に起きて勉強していました。
あの頃は確かに10台ですから若く体力も今以上にありました。
夜の9時か10時には寝ていましたけど、3時に起きて勉強していました。
ふとあの頃のことが蘇りました。
これは私自身も「チェンジ」しなければいけないかなと
今思っています。
以前アップしましたが、今は毎朝6時に起きています。
朝起きてジョギングしているからなのですね。

この作者も朝起きてジョギングしているそうです。
ホノルルマラソンを完走することを目標に。
そのあたり非常に親近感が沸きますね。

またこの作者は慶応大学卒業です。
しかも外資系コンサルタントの経験もある・・・。
これもすぐ連想しますね。
慶応大学卒で外資系コンサルタント・・・。
あの勝間和代さんと同じキャリアですね。
第二の勝間本にするのでしょうか。

そういえば先日ご紹介した「裸でも生きる」の山口さんも慶応でした。
慶応卒のバリバリのキャリアウーマンというのが
今ベストセラーのトレンドなのですね。
「肉食系女史」の・・・。

これは早稲田卒の「草食系男子!?」の私も思い切ってチェンジ!
しなければいけませんね・・・。



裸でも生きる(講談社BIZ) その5
2009.08.26

今後、山口さんのマザーハウスがどうなるか
大注目ですね。
心から応援したいと思います。
東京の入谷に本社を置いたのもなぜか面白いですね。
普通の発想なら、原宿や青山あたりがファッションの基点なのですが
あえて、その既存の発想に挑戦しているみたいです。
ところで、この会社2006年に設立されたばかりです。
まだまだ3年ほどです。
これまで、設立したばかりの会社を数多く見てきましたが
やはりこの3年目あたりがターニングポイントなのですね。
今に限って言えば、この本やテレビ雑誌の取材のおかげで注目され、
多くのファンから愛されているようです。

ただ、それもいつまで続くか分かりません。
きっとあの方の、あのど根性で切り抜けていくのでしょうが・・・。

まだまだ、いろいろ波乱万丈あると思いますが
お父さんのような?気持ちで見守り続けたいと思います。


・・・以上ベンチャー・スピリッツの生の報告書を
ご紹介してみました。

既存の発想では到底思いつかないことを
思い切ってやってみる。
そういう観点なら、まだまだいくらでもビジネスチャンスは
あるのでしょうね。
世界はとてつもなく広いのです。

この業界のことを言えば、数年前に、会計事務所を中国の上海に作って、
日本の経理代行をやってみようとする会社をご紹介していただきました。
まさにベンチャーなのですが、大成功しているみたいですね。

私もあと20年若かったら、税理士なろうなんてつまらない発想もたず、
中国の大学へ行って上海の大学院へ行って、「会計事務所工場」でも
作れば面白かったですね・・・。

後悔する前に、思い切ってチャレンジしてください。
それを山口さんに教えられましたね。
人間どこにでも、それこそハダカでも生きられます・・・。

(ガンバレ!マザーハウス・シリーズ おしまい)


裸でも生きる(講談社BIZ) その4
2009.08.25

全国の「カバンの真実」のファンの皆様(いますかね?)
お待ちどう様でした。
最近は「一澤帆布」のことにまったく触れていませんでしたからね。

先日最高裁の判決が出て、遺言書の無効が確定してしまいました。
そのあたりを含めて、いつか渾身の「完結編」を書こうとも思っています・・・。

でもこの事件を通じて、相続のお話だけでなく、「カバン経営学」について
非常に多くのことを学ばせてもらいました。
一澤帆布のカバン経営術は、以前ご紹介した通り、
「徹底的に京都にこだわったこと」でしたね。つまり、
京都の職人が製造し、京都で直接販売したことです。

あれだけ行列ができるカバン屋さんになりながら、
京都在住の永年の職人に頼り、無論海外生産なんて考えたこともない。
また、高島屋や三越など大型店に出店しようとさえ思ったこともない・・・。
かたくなに京都商法を守り通そうとする「頑固」経営術でした。

それを知っているがゆえに、こんな素人の女の子(失礼!)が
カバン製造なんか見よう見まねでやって大丈夫かと・・・。
もうハラハラして読んでいました。
事実山口さんはカバン製造にはまったくの素人でした。
それもそうですね。学生ベンチャーですから・・・。
そのため、ある専門家にカバン製造について、初歩から無理やり
学ばせてもらうくだりがあります。
やはりそこでもそれなりに苦労したらしいのですが
そんな簡単に、カバン製造がマスターできるものなのでしょうか。

一澤帆布でミシン一つまともに縫えるようになるのに、
何十年とかかることを読んで知っていました・・・。
どうあがいても無理ではないか・・・。
そう思っていたのですね。
それも、バングラディッシュの現地人に作らせるという、
一澤帆布の製造方法に比べたらトンでもない作業・・・・。

京都商法は、日本人に日本のやり方で作ってもらう
それにこだわったのでしたね。
山口さんのやり方はまったくの真逆です。
本当に大丈夫かと・・・。

・・・でもこれこそがベンチャーなのですね。
既存の発想にとらわれない・・・。
まあ若さの特権でもありますね・・・。


裸でも生きる(講談社BIZ) その3
2009.08.24

たった一人でアジア最貧国のバングラディッシュの大学院へ進み、
学びます。
そこでもいろいろ苦労があるのですが、卒業間際になって
日本で内定までもらって就職の道を一度は選ぼうとします。
しかし、その安定した道を捨て、バングラディッシュで特産のジュート(麻)を
使ったバッグを生産することを思いつくのです。
わずか23歳の女の子がです。

本当にこの本のすごさはこの点です。
「ベンチャービジネスの生の報告書」だと思うのです。
しかも、そのベンチャーといっても社会人がスピンアウトして
起業するというものではなく、まさに学生ベンチャー。
社会に出たことがない学生さんがビジネスを創造していくのです。
以前、産学協同のベンチャーのお手伝いをしたことがありますが
この本に比べたら、そんなものは「大甘の」お話なのでしょう。
(これは内緒のお話)
学生さんには考えもつかない、落とし穴が通常待ち受けているはずなのです。

まずベンチャービジネスは、「資金不足」という壁に必ずあたります。
でもこの山口さんは、カネのことはあまり書いていないようですが
自らそれをクリアしてしまったのでしょう。
働きながら学び、しかもその仕事を通じて人間関係を築き、
その人脈が後に生かされてきます。
これはただの23歳ではないですね。

通常なら、どこかで資金ショートする場面が、必ずでたはずだと
思うのです。
その自ら築き上げた人間関係や工場の人たちに助けられていきます。
ただ残念ながら、何度も裏切られもします。
普通の23歳なら、何度でもこのビジネスを諦めていた
場面があったはずです。

でもやはりそれを乗り越えたのは山口さんの持つ
潜在能力とあのど根性なのでしょう・・・。
そのあたり、いつの間にか山口さんを応援しながら
一気に読み終えてしまいましたね。

でも、ここで「カバンの製造販売」という点で、
どうしても比較してしまう会社があります。
私の熱心なブログファンの方?なら、もうお分かりですね。
以前渾身の力で書き下ろしたブログ「カバンの真実」でした。
(それでもあまりアクセスは伸びなかった・・・)

京都の「一澤帆布」のことです・・・。


裸でも生きる(講談社BIZ) その2
2009.08.21

スポコン物語のつづき。
「柔道一直線」が今度は「東大一直線」ではなく
慶応大学を目指します。
本人曰く、「偏差値40台の工業高校」から、なんと慶応大学を狙うのです。

「本当かよ~。」
と突っ込みたくなりますが、これまた必死の頑張り。
苦労の末、見事合格します。
「ヤッター!」
本人以上に読んだ人も一緒に喜んでしまいます。

しかし、慶応大学に入ると、今度は「語学コンプレックス」に悩みます・・・。
でもまたここで彼女の「ど根性」。
語学力の必要なアルバイトをしながら、自ら語学を克服してしまうのですね。

このあたり彼女の持つ、潜在的なパワーに敬服してしまいますね。
そうやって、語学力や国際支援の経験を武器に、学生の身分ながら、
あこがれのニューヨークでの国際機関で途上国の援助の仕事に
つくことができます・・・。しかし
「何かが違う・・」

そう感じてしまって、アジア最貧国のバングラディッシュに行くことに
なります。
せっかく慶応大学を卒業したのに、就職もせず
バングラディッシュの大学院へ・・・。
何かこのあたりの脈絡はよく分からいのですが、
今時の学生ベンチャーの典型例なのでしょうか・・・。

でも、このあたりでもドラマ化しても十分楽しめるでしょうね。
波乱万丈の女子大生ヒロイン。
途上国の援助の現場を見ようとするのは
この彼女の特有の感性、さすがですね。


ここで、日本テレビの「行列のできる法律相談所」を思い出しました。
日本のタレントが書いた絵を無理やりオークションにかけて、
その法外なカネでカンボジアに学校を作ろうという
やや俗悪な(失礼!)「大義名分の立派な」プロジェクトのお話。

視聴率という意味ではすばらしい番組なのでしょうけど
「ただ学校を1つ作るだけでその国が幸せになるのか!」
誰もが突っ込みたくなるところですが、
この山口さんに意見も聞いてみたいですね。

日テレをこれ以上批判しませんが、
この山口さんの途上国の援助をするために
単身現場に飛び込む・・・。
この姿に素直に感動します。
これこそがベンチャースピリッツでしょう。

日テレに反省を込めて、ぜひ山口さんの「ドラマ」を作っていただきたい
ものですね・・・。



裸でも生きる(講談社BIZ) その1
2009.08.20

この夏一番感動した本。
最近経営本をあれこれ取り上げてきましたが、これ!です。
ようやくすばらしい本に出遭えました!

裸でも生きる.jpg

経営者本たるもの、経営者自身の赤裸々な実体験を、
本当にこのように書いて欲しいのです。
先日楽天の社長さんの本も取り上げましたが、なかなか開業時の苦労話を
正直にここまでは書けないでしょうね。
こういう本は成功話、自慢話に結びついて、通常は鼻持ちならない気持ちに
なるのですが、この著者の人間性、人柄でしょうか。
この本を読んだら、誰でも必ず、この著者の山口絵里子さんのファンに
なるでしょうね。

テレビでも取り上げられたこともあるようですし、
ご存知の方も多いかもしれません。
株式会社マザーハウスの社長の山口絵里子さんの自叙伝というか
こてこてのベンチャー苦労話」

アジア最貧国のバングラディッシュでバッグ製造の
「なみだ涙の」起業のお話です。
これからいろいろ参考にしていただきたい点を、
いくつかご紹介しようと思いますが、
まさに起業家必見の本ですね。


まず何が面白かったかというと、この方の学生時代のお話。
小中学校でイジメを受け、非行に走り・・・。
そのあたり正直に書いています。

高校に入り、それも工業高校に入学し、普通の女の子なら誰も考えもしない、
柔道部に入る。
そこが全国でも有名な男子柔道部の強豪校。

ナックルボールの吉田えりちゃんが、男子校のPL学園野球部に
女性一人で入部したようなものです!?

この本の写真から想像すれば本当に可愛らしい女の子です。

「普通そんなことを考えもしないだろう!」

と突っ込みたくはなりますが、そんな強豪校に女性一人で入部すれば
だいたい予想がつきますね。
本当に空前絶後のしごきに遭ってしまいます・・。
締め落とされる・・・肋骨が折れる・・・

もうここだけで、オジサンとしては昔の「巨人の星」と「柔道一直線」を
思い出してしまいます。(かなり古いたとえ・・・)
そのしごきに負けず、全国大会出場を果たす・・・。
そこだけで「スポコン大好き」税理士として
「ウル~ウル~」してしまいます。

マザーハウスがこれからもっと大発展すれば
この箇所だけでもドラマ化してほしいところです。
映画化してもいけると思いますね。

「これだけのガッツがあるからこそ頑張れるのだ・・・」
本当に勇気をもらえます・・・。
どうでしょうか。この夏の一押し。


日本を貶めた10人の売国政治家(幻冬舎新書)
2009.08.17

終戦記念日に靖国問題を考える・・。
総選挙を前に政治家並びに政党を考える・・・。
政権交代の可能性を考える・・・。
小泉改革を改めて考えてみる・・・。

そんな気分にさせられますね。
お盆休みにじっくり読んでみました。

日本を貶めた10人の売国政治家.jpg
「売国」という非常にショッキングなタイトルが目に付きますが
これはまた幻冬舎の戦略かと思えば、さらっと見過ごすことが
できます。

著者は漫画家の小林よしのり氏です。
我々の世代ですと「東大一直線」という面白い漫画を昔書いていた・・・。
最近は評論家のような活躍をしている方です。
その方が、持論を展開するのかと思ったら、識者の方にアンケートを
お願いして、その方々のいう「売国」政治家の論拠を展開する
面白い構成になっています。

知らないことも多く、いろんな方々が政治家に対して
自説を痛烈に書いています。
著者いわく
「数名の方には、実に熱のある力の入った売国政治家の論表を
書いて頂けた。おかげで殺気をはらんだ書物になっています・・・」
本当にそう思います。
ストレートに特定政治家を論評し、
「ここまで書いて大丈夫か!」
と変に感動さえします。

例えば、小泉元総理に対する評価は、その人の持つ
思想信条に基くものだから、いろいろ分かれてしかるべきもの
なのでしょう。
しかし、正直知らないことも多くあり
「郵政改革とはそういう見方があるのか」
などあらためて勉強にもなりました。

ブログで政治の話題を避けるべきだと思っていますので
あまり深くはコメントしませんが、
元総理の森喜朗氏が「IT革命」を「イット革命」と読んだお話や
クリントン大統領に「How are you?」と挨拶するところを
「Who are you?」(あんたは誰?)と言ってしまったところは
十分笑えます・・。

今月30日の総選挙前に、一度読んでおかれることをお勧めします。



成功の法則92ケ条(幻冬舎) その7
2009.08.13

昨日申し上げた
「テレビとネットの融合」
これを最初に言い出したのは、あのホリエモンなのですね。
ご承知の通り、フジテレビを傘下に入れようとして失敗した。
楽天もTBSとの統合問題について、うまくいかなかった。

やはり保守的なテレビ業界が新興勢力であるネット業界と
手を取り合って行こうなどとは考えもしないのではないでしょうか。

テレビ業界はや特定のグループに独占化とまでいいませんが
寡占化されていますからね。
放送という1つの確立されたビジネスが
ネットという「新参者」に侵入はされたくないのでしょう。

中川淳一郎氏も「ウエブはバカと暇人のもの」
でもこの点が一番いいたかったのではないでしょうか。

「ここまでテレビがネットを敵視しているのはもったいない。
そろそろホリエモンが言っていたテレビとネットの融合を
真面目に考えてもいい時期ではないだろうか。」
(ウエブはバカと暇人のもの より)

本当にそういう時期なのでしょうね。
ここでいう「テレビとネットの融合」とは
「番組で紹介した商品をネットで買える」とか「投票できます」とか
言う程度のものではないそうです。
技術的には私は専門家ではないので分かりませんが
きっとこれはどこかで日夜研究されているのでしょう・・・。

多分三木谷さんは日々これを考えているはずです。
日本で一番初めにこれを成功させれば、また今後10年、20年は
日本経済に君臨していられるでしょう。

いろいろ書いてきましたが、やはり三木谷さんはそこには
触れていません。重大な企業秘密なのでしょうね。

最後に一番感動したお話を。
「楽天では月曜日の朝、社員全員で自分達の職場を
掃除するルール」があるそうです。

三木谷さん一流の組織論の集大成です。
さすが今後日本経済界を背負っていくお方です。(ヨイショ!)
(楽天シリーズおしまい)


成功の法則92ケ条(幻冬舎) その6
2009.08.12

「ネットはディアになり、メディアはネット化する」

こう三木谷さんは言っています。
「マスコミという既存のメディアは、一対多の情報伝達手段に
よる既存の広告手法に依存している」から
「趣味の多様化の新しい世界観に対応できない。」

とも言っています。
ネット通販の世界ではそうかなとは思います。
ただ、まだまだ「ウェブはテレビを抜いていない」と
思うのです。
これは何度も出てきた「ウェブはバカ」でご説明したとおりです。

この点については、私自身でも1つの研究テーマですね。

例えば、ここ数日、台風や地震の大きな話題がありましたね。
誰もが現在の状況を知りたいがために、テレビをつけたと
思うのです。
インターネットで情報を得ようとした人もいたかもしれませんが
どれほどでしょうか。
速報性ではやはりかなわないと本当に思います。

「近い将来にメディアの中心はネットになろう」
そう三木谷さんは言い切っていますが、これはどこまで
本心かは分かりません。
やはり数年前の楽天とTBSとの統合問題の経緯から考えて
テレビというメディアとしての確立された存在は
もちろん十分意識しているのでしょうね。

これは本には書いていませんが
「テレビとネットの融合」
を当然彼は大真面目に考えているはずです。

台風や地震で日本全国の人が思ったはずです。
「何度も同じ災害場面を繰り返すより、
これから私の関係する地域はどうなのだ?」
もし、テレビからリンクしてネットで地域限定の災害の詳細情報が
即時でつかめたら本当に便利でしょうね。
ニュースで必要なところだけ検索できるような・・・。

これも今思いませんか?テレビが検索できて
「のりピー覚せい剤の話題はもう飽き飽きだ。
芸能ニュースがでないニュース番組を見たい・・・」


成功の法則92ケ条(幻冬舎) その5
2009.08.11

個々のショッピングモールが楽しくなるには、
それぞれの出店者が自分の店のホームページを作ることが
絶対条件だったのです。
それに彼は踏み込んだのですね。
つまり、パソコンに触れたことがない人でも、簡単にホームページができる
システムを開発したのです。
ホームページ作成業者の方には悪いですが、そこをクリアしないと
ショッピングモールそのものがなりたたなかったのでしょう。

それとこの本を読んで知ったことですが、楽天がショッピングモールを
やる前は、他のショッピングサイトはサイトの運営者自体が商品を
売っていたと言うのです。
いわゆる「委託販売」ですね。
しかも商品を作るのも、商品の発想も、顧客対応も、ショッピングモール側が
引き受けていたそうです。

「なるほどな」と思いました。
それではショッピングモールは成功する訳はないですね。

楽天市場は、それぞれの出店者に、自分のホームページを作り
商品の発送も、顧客対応もすべて任せた・・・。
当然ホームページの更新もリニューアルもすべて・・・。

それがインターネットの本質であると・・・。
ここでも「ウエブはバカ」でも聞いた、また次の言葉がいえますね。

「誰もインターネットのことが分かっていなかったから・・・」


ここでまた三木谷さんもこう言っています。
「ロングテールを理解せよ。」

ウエブ進化論を書いた梅田望夫が提唱する「ロングテール論」
これはネットビジネスをやる人にととっては定番の理論なのですね。
既存の小売店の常識を覆したという意味でこの理論は納得できます。
ここでアマゾンの例を説明するまでもなく、ネット販売は在庫がない以上
ロングテールで勝負ができるというのもお分かりでしょう。

このおかげで「楽天市場が10年でここまで成長した」
と言い切っています。
さらに
「既存のビジネスは、現実の社会がロングテール化しているのに
ショートテールのビジネスで対応してきたわけだ。それでは
対応しきれなくなったのが近年の不況の大きな理由」
とまで言っています。

おそるべし「ロングテール」!


成功の法則92ケ条(幻冬舎) その4
2009.08.10

私の税理士試験の自慢話をいつまでも続けても
経営者の方には何も役立たないでしょうか・・。

先日ご紹介した三木谷さんの本なのですが、どうも「尻切れトンボ」に
終わってしまって、また、私の言いたいことがうまく伝わっていないのでは
ないかと不安になってきました。

三木谷さんはこれからの日本経済界を背負っていただくことになる
若手経営者のホープです。
批判ばかりしていないで、少しは「ヨイショ」もしておきましょう。


一連の経営者本をこのブログでご紹介しながら、
やはりインターネットビジネスの将来像を真面目に
考えていました。
もちろん、現在ネット関係に携わっている方だけでなく、
これかネット関係で起業開業しようとしている方にとっても
この本は重要なのです。
その点もう一度「反省をこめて」触れておきましょう。

楽天市場を始めた時、ショッピングの本質について
大真面目に考えたそうです。
「人がモノを買うのは、本質的にはそれが楽しいからだ」
これが、三木谷さんのたどり着いた結論です。

「だからこそ、毎日のように何万というユーザーが
ホームページをのぞき買い物をしてくれるのだ・・・。」

そうでしょうね。さらにその楽しさをよりアップするために
彼はどうしたか?

10数年前のネットの状態は
「どのショッピングモールのサイトを覗いても、魅力が
感じられなかった。更新頻度が低くて、情報が古い。
バレンタインデーが目前なのに、クリスマス用品を
並べているサイトがあった・・・。」

なるほど。と思いました。
前回「ウエブはバカと暇人のもの」の本でご紹介したとおり、
専門家でなければホームページを作ることが
できなかった時代です。
業者に依頼して、高額な更新料やサイト変更料を払わない限り
サイトのリニューアルはできない・・・。

だからその当時のショッピングモールは楽しくなく
魅力もなかった・・・。

そこに彼は気づいたのですね。
今なら当たり前のことかもしれませんが、
当時のネットビジネス界では
ノーベル賞!?ものだったのでしょう・・・。


成功の法則92ケ条(幻冬舎) その3
2009.08.03

楽天のビジネスは、誰でも成功したと思うのでしょう。
だからこそ題名どおり「成功の法則」として出版した・・・。

でもその成功は、やはり紙一重だったと思うのです。
その本当の成功の理由をどうしても知りたいと思うのです。
だから開業時「・・・な苦労した」、「もう倒産するかもしれない・・・」
まあそんな弱音も吐かなかったと思うし、ましてや今更
そんな苦労話は彼には似合わないのでしょうか。

この三木谷さんはもちろん会ったこともないですが、
お顔から拝見するに、プライドがものすごく高そうな気がします。
(これは私の想像です。)

でもそのあたりの本音をどうしても聞いてみたいと思うのです。
何度もこの本を読み返しましたが、どうも本音の部分が書かれていない。
どうも朝礼で話しているような精神訓話的なお話が多い・・・。
誰しも成功しようと思って商売するのです。
その開業時の本音の部分を中小企業のため、
特にネットビジネスをやっていこうと思っている方々のために
もっと公開して欲しかったと思いますね。

「楽天を始めた時、他のインターネット・ショッピングモールは
ことごとく失敗していた・・・
それは、どのような機能を提供するものなのか。どのような優位性があり、
どういうマイナス面があるのか。それを徹底的に考え抜いたのだ・・・。」

確かにそうでしょうね。どんな方でも、どんな商売でも必死になって
考えます。それでメシを食うのですから・・・。
申し訳ないですが、勝てば官軍です・・。

でも、10年以上前のショッピングモール開設時に
「楽天市場の現在から未来までのあるべき姿が、高い山から
見下ろすように、手に取るように明瞭に見えた・・・。」

本当かな?と思ってしまうのです。
確かにインターネットの将来性で勝負していた人は、
その当時星の数ほどいました。
ネットバブルと称される一瞬のよい時代に
その恩恵に与かろうと皆必死の努力をしていました・・・。

その波に乗れた人と、乗れなかった人との差はなんだろうか?
そう思いながら何度も読み返してしまいました。

それともう1つの疑問。
ネットとテレビの融合のお話です。
以前ご紹介した「ウェブとバカは暇人のもの」で
「ネットはテレビを抜いていない。」
との結論に対して三木谷さんはどう思っているのか。

ずばり、「TBSの買収問題」をどう考えているのか?
それが一番興味があったのですが、若干肩透かしを食らってしまいましたね。
やはり活字にはできないお話なのですね。
本音の「成功の法則」なんて、まだまだ発展途上の彼には似合わないし
やはり本気で公開なんてしないのでしょうね・・・。


成功の法則92ケ条(幻冬舎) その2
2009.07.31

スタート時の楽天の出店数わずか13店舗!
そしてスタート月の売上高わずか14万円!!

これでめげなかった三木谷社長!それがすごいです。
「14万しか売れなかったのでなく、14万円も売れたのだ!」
その当時インターネットでは日本人はものを買わないと
思われていたそうです。

「1万円の商品が14個売れたのか?
100円の商品が1400個売れたのか?」
「お客様がなぜ楽天市場で買ってくれたのか?」
「なぜ買ってくれたか理由を探し出し、それを増やす努力をすれば
その14万円は何倍にも、何百倍にもなる・・・」

確かにそうですね。
なるほどと思いました。
その努力を繰り返すことによってそれから10年たって、
楽天の年間流通総額は1兆円!を越えたそうです。

出店数の増加についても相当努力されたたようです。
当時の出店料は月額5万円でした。
それも6ヶ月分の前払いシステム。
よく分からないインターネットのショッピングモールへの出店を
30万円も先払いで、出店する企業がどれくらいいたか。
事実一年たってもわずか100店だけだったそうです。
出店する側も毎月5万円回収できなければ
当然出店する意味がない・・・。

多分楽天ができて一番きつかった時期ではなかったでは
ないでしょうか。

そのあたり、あまり詳しくふれていませんが
たった6人の社員で日本全国を相手に必死の営業をしたそうです。
本当はそのあたりの努力も書いて欲しかったですね。

でも2年目は倍になり、3年目になると月100件ペースで
出店が増加したそうです。
結果的に今の出店数は2万8000件になったそうです。

この本はベンチャーの方、起業家の方に参考になります。
特に
「1兆円の売上は始めは14万円だった・・・」
これは本当に言い続けましょう。

読みながら、自分の開業当初の売上を思い出しました。
楽天が1997年5月開業なら、当吉田信康税理士事務所は
1996年3月です。ほとんど変わりませんね。
3月の売上は80万円!でした・・・。
(自分でも忘れられない数字です。詳しくはそのうち「夢をかなえるゼイ」で・・)
でも私のほうはそれからあっと言う間に
楽天に抜かれて!?しまったのですね・・・。

まるでパリーグの楽天の後塵を拝する名門「オリックス」のようですね。
(オリックスファンの皆様。変なたとえでスイマセン・・・)


成功の法則92ケ条(幻冬舎) その1
2009.07.30

またまた経営者本。読書の"夏"です・・・。

成功の法則92ケ条.jpg

今話題の本ですね。幻冬舎の戦略につられ、また思わず買ってしまいました。
別に私がプロ野球の楽天ファンという意味ではありません・・・。

やはり、インターネットの雄「楽天」がどこへ向かっていくのか。
また何故楽天がここ10年あまりで急速に伸びたのかその理由を
知りたかった訳です。

でも、あれだけ忙しそうな三木谷社長が、本当に本なんか書き上げている
暇があるかどうか?不思議に思いますよね。

これも、先日訪れた出版社の方に確かめたくらいです。
これは内緒というか、当たり前かもしれませんが、経営者本のほとんどが
「ゴーストライター」の方が書いているそうです。
ただ、当然勝手に想像で書いているはずもなく、やはりかなり綿密な
ヒヤリングや打ち合わせの上、出版しているそうですね。
だから、この本の8割、9割は三木谷さんの言葉と考えていいのでしょうね。

まず、この本は非常に読みやすいです。
ほとんどの単元が、3ページほどに細切れになっています。
見出しが多すぎるくらいなので、はっきり言って簡単に読めてしまいます。
まあ、それも出版社の戦略か・・・と思いつつも、やはりこの「三木谷語録」
非常に参考になります。

一単元ごとに何を言っているのか考えながら読むといいですね。
特にネット通販を考えている方にはバイブルかもしれませんね。
きっと役に立つと思いますので、少しご紹介していきましょう。

まず楽天のショッピングサイトは1997年5月にオープンしたのですね。
たかだか12年ほど前のことです。
そのときの最初の売上高いくらだったか想像がつきますか。
これは非常によいお話です。
私はこれから開業した人に対して、「何万回も」ネタとして
本当に言い続けるでしょうね。

先日も新聞報道されていましたが、いまやインターネット通販の売上高が
コンビニの売上高を抜いてしまっているそうです。
でもその12年前のインターネット通販「黎明期」はどうであったのか?

本当に驚愕する数字が出ています。

楽天のショッピングモールへの出店数わずか13店舗!
そして5月の売上高わずか14万円!!


最新ビジネス書ベストセラー108冊(扶桑社)
2009.07.28

またまた書評ネタ。
最近のこの手の本をすぐ買ってしまうのですね。
「何を次に読もうか」
その1つの指針にしています。

最新ビジネス書.jpg

今月出たばかりの新刊本ですね。
「何をお勧め本として紹介しているのか?」
期待してあけてみたら、また出ました「勝間本」!

真先に紹介ししているのが、勝間先生の「断る力」
「ああ又か・・・」
といささかガッカリしてしまったのですが、本当に「勝間本」
が売れているのですね。
20台、30台の若いOLに圧倒的な支持を受けているそうです。
これを外しては書評本としての価値が問われるみたいですね。

先日もある出版社の人が「勝間本には勝てない・・・」
とこぼしていました。
出版業界でも注目しているらしいですね。
「でもどうしてこんなに売れるのか分からない」とも・・・。

ところで、その出版社とあるお話が進んでいまして・・・
この夏がんばって書こうと思っています。(内容はまだ内緒・・)

ところでこのベストセラー108冊ですが、
結構知っている本も多くて、少しまた「売らんかな」の書評でしたね。
でも、いろいろな本がコンパクトに論評されて面白かったですし、
本好きの方に"話を合わせる"「裏技」としてお勧めですね。

ただ最後に、「徳川家康全26巻」を進めていたのには
マイリました。
このシリーズ全巻読見切ったことのある方はどれくらいいるのでしょうか。
私は学生時代に挑戦して、10巻くらいで挫折してしまいました・・・。
読みきれないと何故か損した気分になる本でしたね。

ということで、そのうち、このベストセラー108冊の中からまた書評を
書きたいと思っています。
私の夏休みの宿題・・・。


検索はするな(サンマーク出版) その3
2009.07.24

"ちくわの穴"経営学のつづき。

仕事ができる人は
「指示を出した人が何を教えようとしているのか考えることができる。」
これはそうですね。
「上司が自分に何を求めているのか。」
「クライアントが自分に何を求めているのか。」
瞬時に分かること・・・。

ではそれをどうやって身につけるか?
これは参考になります。
「常に要するにこういうことなんだという、
置き換えをすることを習慣化する」
例えば
「オバマさんが大統領になるということは、要するに・・・」
「リーマンブラザーズが破綻すると言うことは、要するに・・・」
常にこのように考える訓練をするのだそうです。

この「要するに」が身についてくると
相手の本質が見えてくる・・・。
今日から私もこの「要するに」の訓練をしようと思っています。

最後にショッキングな内容をご紹介。
この経営者は9.11のテロの際に、社員旅行で全社員が
サンフランシスコにいたそうです。
当然足止めをされて、テロのあと数日間飛行機が運航しなかったので
社長も倒産の覚悟までしたそうです。
しかし、その困難を乗り越えた結果、社員の結束が固まり
それが大きな財産となった・・・。

面白い出来事なのですが、私の経験談を。
サラリーマン時代、社内旅行の幹事は得意でした。
全国各地を低予算でツアーを組む特技がありました。
新潟に社員旅行で訪れた時、佐渡まで足を伸ばすか迷いましたけど
万が一、悪天候で帰ることができなかったことまで想定して
名幹事は佐渡は諦めました・・・。
この若き名経営者。リスク管理がいまひとつかなと、少しだけ突っ込み・・・。

でも"ちくわの穴"経営学は本当にためになりました。
どうぞあとは買ってお読みください。


検索はするな(サンマーク出版) その2
2009.07.23

ちくわの穴の理由を考えることは1つのたとえとして
この社長さんはいったい何を考えているのでしょう?
そう思いながら「ビジネスの達人」のノウハウを盗もうと読みました。

まずビジネスの基本をどう考えているのか?
「何のために仕事をするのか。どういうことを仕事ができるというのか。
こういうことを考えずに、ただ漠然と仕事ができるようになりたいと
思っていてもダメ・・・。」
これはそうでしょうね。

「ビジネスの軸」というくだりがあります。
そういえば、「軸がぶれまくって、ついには解散してしまった宰相が
いましたね・・・。
政治家のお話はいいとして、やはり、経営者としては軸がしっかり
していなければダメなのでしょう。

「ビジネスの基本は役に立つ」
という考えだそうです。
そういうことを常に考えていれば、軸はぶれることはなくなる・・・。

これもなるほどと思いました。
そうか。あの宰相も「国民の役に立つ」と言う確固たる信念が・・・

ビジネスにおいて
「自分の仕事は誰の役に立つのか」
「どうやって役に立てるのがいいのか」
「それが社会においてどういう役にたつのか」
こうしたことをキチンと考えることだそうです。

これは参考になりますね。
そういう視点で考えるということです。

あと「ちくわの穴」をしつこく言っています。
「普段考えようともしないちくわの穴について真剣に考えた方が
よっぽど仕事ができるようになる・・・」

これは本当にどういうことでしょうか。

「普段考えているようなことは、いったん脇にどけて
普段考えないことをあえて深く考えると、視点は劇的に変わる。」

ちくわの達人。見事です・・・。


検索はするな(サンマーク出版) その1
2009.07.22

大好評?の書評シリーズ。
ブログのおかげで最近本を読みまくっています。

7.22.jpg

これもまた題名につられて買ってしまった本です。
著者はワイキューブという企業を主宰する経営者ですね。
本も数冊書いているベストセラー作家でもあります。
ビジネスで成功した経営者のノウハウをまた盗もうと言う
いつもの「安易な」購入動機でもありました・・・。

私もパソコンの前にずっと座っていることが多い仕事柄です。
確かに「検索」は便利です。
ヤフーやグーグルはしょっちゅう使います。
専門的なお話として、税理士会の税務検索も使います。
これは一般の方には開放していないのですが、
税務判例や質疑応答など瞬時に出てきます。
また業界専門紙の検索サイトも使って調べることも多いですね。
国税庁のサイトもよく使います。

確かに昔は、法規集を使いながら、時には質疑応答集なども参考に
関連書籍を数冊ながめながらアナログであれこれ考えていましたが、
この検索の便利さにはかなわないですね。
キーワードを入れるだけでその関連のデータが取り出せるのです。
昔ほど苦労しないでも済むようになりましたね。
ということは考えることが少なくなってきてしまったのでしょうか・・。

そういえばパソコンを使い出してから、本当に漢字を忘れてしまっている
ようです。
最近では漢字を調べるのに、ワードを立ち上げて・・・
だめですね。もっと頭を使わないと。

題名の通り、検索なんかに頼らず、自分で調べて自分の頭で
考えろ!ということがこの本の趣旨でしょうか。

これは少し反省しなければいけないなという
思いを込めて読みました。

まず冒頭に書いてある文が面白いです。

「ちくわにはどうして穴が空いているか」
そんな出だしで始まります。
「ちくわ」とは、おでんに入っているアレです。

「そんなこと誰も考えるか!」
そう突っ込みたくなりますが、この著者は大真面目に
考えているのですね。
「アイデアはひらめきではなく、誰も気づいていないものを
考えて抜いて見つけること」
だそうです。

成功する経営者からのヒントです。
どうでしょうか。
今晩おでんでも食べながら、じっくり考えてみませんか。


ウェブはバカと暇人のもの(光文社新書) その5
2009.07.10


「HPを作成して、SEO対策して、ヒット件数を上げれば・・・」
そう言ってネットに期待される方も多いです。
検索上位になれば商品が飛ぶように売れると信じている方々です。
でも本当にそうなのでしょうか?

ところで、この「SEO対策」ってご存知ですか。
ここ数日いろいろ申し上げている「検索」対策ですね。
まさに「AISAS」の根幹の作業です。
ヤフーやグーグルで検索すると上位になるようにするのですね。
今そのSEO対策の会社が本当に流行っています。
当事務所のお客さんにはいらっしゃいませんが、
結構現在そのSEO対策で利益をあげている会社も多いようですね。
会社が儲けているということは対策料金が結構高いということもいえますね。
なんか先日ご紹介したネット黎明期のHP制作会社と同じですね。

当事務所にも毎日のようにSEO対策会社からメールが来ます・・・。
ただ、最近では成果報酬型のものが多いですね。
成果が上がらなければ費用はかかりません・・・。
余程強気の経営なのです。
それでも検索上位にしたい会社は依頼しているのでしょう。

その効果については技術的なお話は私には分かりません・・・。
ただSEO対策して、売上をあげている会社も多いことも
また事実です・・・。

この本の中で良いことを言っていました。
「ネット向きの商品とそうでないものがある・・・」

ただこの本の中で、「ネットで受けるにはB級のもの・・」
という言い方をしています。
ネット向きの商品はズバリ「安くてコンビニで買えるもの」
だそうです。

ネットの特殊性である口コミやネット利用者の層から考えたら
確かにそうなのかもしれませんね。

高額な商品や高級品はネット販売には向いていないのかもしれません。
「企業はネットに期待しすぎるな」
というのがこの本の結論のようです・・・。

これは自分なりに納得しました。
詳しくは買ってお読みください・・・。


ウェブはバカと暇人のもの(光文社新書) その4
2009.07.09

「AISAS」なんて横文字使ってマーケティングのお話を
偉そうに言ってもなかなか分かりにくいことなのでしょうか。
でも「検索」を気にしてSEOビジネスも本当に流行っていますね。

要するに、ここ10年大企業はネット戦略に対してただひたすら、
「大金を投じて」やってきたというのです。
その効果が期待するほどあったか?
それを広告のプロとして検証しているのですね。
これは面白い見方です。

広告のプロとしては、結論として
「ネットはやはりまだテレビを抜いていない」
と言っています。
そうなのかもしれませんね。

しかし、大企業はおカネがあるでしょうから、いくら宣伝費使っても
よいのでしょうけど、税理士として大事なお客さんである中小企業にとっては
ネットとはどういう役割を果たすのでしょう?
それを考えながら読んでいました。
中小企業ではテレビCMなんてやらないし、考えもしないですからね。
もしそれがネットで安価で可能なら・・・・誰でも考えますからね。

中小企業の社長から
「会社のHPは作った方がよいですか?」
という相談よく受けます。
HP作成のお話は昨日申し上げた広告代理店の「暴露話」が
大変参考になります。
たしかに作成費はかつて「ピン・キリ」でした。
数年前、本当に数百万円かけてしまった方がいました。
可哀想なのですが、確かに「言い値」だったのでしょう。
最近では
「自分で作りました・・・」
そういう方も多いですね。
数万円程度で簡単に自分でできるシステムも今や多いです。

「HPで商品を売るにはどうしたらよいですか?」
これもよくある相談です。
現在、あるお客さんとネット販売の会社を立ち上げる準備をしています。
これにはこの本かなり役立ちました。


ネットを使ったプロモーションとはどうやったらよいのか。
どういう商品がネット販売に適しているのか・・・。

本当にネットでモノが売れるのでしょうか?
この不景気に切実な質問です・・・。


ウェブはバカと暇人のもの(光文社新書) その3
2009.07.08

この本は広告業界の暴露本といったら言いすぎでしょうか。

でも私自身勉強になったことをご紹介しましょう。
広告業界で昔からよく言われる「AIDMA」という基本的な言葉があります。
A  認知(Attention)
Ⅰ  興味(Interest)
D   欲求(Dsire)
M  記憶(Memory)
A  購入(Action)
消費行動のプロセスということなのですが、
なんとなくでもお分かりになりますか。

それがネット時代になると
「これからは過去の「AIDMA」は通用しない。「AISAS」になった。」
そう言われだしました。
「AISAS」とは
A  認知(Attention)
Ⅰ  興味(Interest)
S  検索(Search)
A  購入(Action)
S  共有(Share)

広告代理店やそれこそコンサルタントが好きそうな言葉ですね。
確かにそうかもしれませんね。
ただ当時は、あの「情報革命」を謳って企業を煽ったのです。
「検索」ということが一大キーワードだと・・・。

今から10年ほど前は広告代理店がそうやって大手企業に
広告戦略の大転換を促したのでしょう。
大手企業はこぞってHPを制作し、HP戦略を練ることになります。
「テレビの時代は終わった・・・」
そうも断言されたのです・・・。
ここで筆者の広告代理店時代の暴露話があります。

テレビに向けていた広告宣伝費をネット戦略へ振り向けるよう仕向けます。
つまり、巨額な制作費を吹っかけたというのです。
「ロゴを1センチ動かすと5万円、1.5センチ動かすと7万円かかります・・・」
素人相手に、それがまかり通っていたということなのです。

「HPみたいな最先端のことをやっているのだから仕方がない。
その金も先行投資だ。」
そう納得してどの企業も払ったそうです。

そこで思い出しました。
今から確かに7、8年前のこと、広告代理店を脱サラして、HP制作会社を
作ろうとする起業の相談を多く受けました・・。
守秘義務があるので詳細には言えませんが、確かにビックリするくらい
売上を受注している会社が多かったです・・・。
制作費に数千万円!運営費に毎月数百万円!・・・・。
ただ、今はその会社がどうなったかも守秘義務があるので・・・。

まさにインターネット黎明期・・・。ネットバブル・・・。
そんな時代があったのですね。
著者はその理由を明確に言い切っています。

「みんなネットのことがよく分かっていないから・・・」


ウェブはバカと暇人のもの(光文社新書) その2
2009.07.07

いきなり、この題名の通り
「ウェブをやっている人はバカか暇人!」
と言われたら確かにハラを立てる人がいるでしょうね。
一応私も自称"ブロガー"の一人ですから、
「毎日更新しているような人は暇人だ!」
と言われているようです。
私自身それほど暇ではないですが、確かにブログを毎日書いたり
毎日チェックするような人はどんな人種だろう?
どんな目的でやっているだろう?
これについては興味あります。

「ネットのヘビーユーザーはやはり暇人です。」
そうかもしれません。
日中ネットサーフィンしている人は時間があるからなのでしょうね。

どうもこの本言い方が悪いような気がしますが
この本は
ネット戦略のマーケティングの本」
だと思って読めばいいのでしょうね。
1つの意見かもしれません。
この著者は、一橋大学を卒業して博報堂に入社した経歴をもつ
プロのPRプランナーなのですね。
長年ネットの世界で生きている方が、どうこのウェブの世界を
みているか非常に興味がありました。
特にマーケティングの考え方からこのブログというのを
どう見ているか知りたかった訳です。

日本のブログで芸能人のブログのアクセスが多いそうです。
私自身あまり興味がないので覗いたことはないのですが
有名タレントが多いそうです。
一日に100万アクセス!あったなどとても信じられないですね。
ファンだからといって片付けられるお話でもないのではないでしょうか。

そういわれてみると確かに時間のある方=暇な方
だと思わざるをえないのですね。

いろいろ申し上げていますが、このサイトにせっかく訪れていただいた方を
暇人だと申し上げているのではないです。
ネットによって売上をあげようとしているビジネスユース向けに
あくまで「マーケティング論」としてみると結構正しいことを
言っているような気がしてきます・・・。


ウェブはバカと暇人のもの(光文社新書) その1
2009.07.06

私のすばらしい?テニスフォームをアップしたら
ウィンブルドンでフェデラーが優勝してしまいました。
ここで私がまたテニスのウンチクを言っても誰も
興味がないでしょうから、面白い本をご紹介しましょう。

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どうも最近はショッキングなタイトルを付けて
読者の気を引くような戦略が多いです。
まあそれにつられて私も買った訳ですが、結構参考になる書物でした。
実はその前に梅田望夫氏の名著「ウェブ進化論」を取り上げて
これからのインターネットのお話をしようかと思っていたのですね。
こちらの方が題名通り少し高尚な本で、数年前に出版され、ある企業では
社員全員に読むよう指示が出たなど聞いたことがあります。
この本も感動したのですが、この「ウェブ進化論」に対する
反論のような書き出しです。

「ネットの使い方・発信情報について『頭の良い人』、『普通の人』、
『バカ』に分けて考えたい。梅田氏の話は『頭の良い人』にまつわる話で
あり、私は本書では、『普通の人』、『バカ』にまつわる話をする。・・・」

要するに、「ウェブ進化論」の中いうで、夢にあふれた原理や
技術のもたらす可能性を説いたり、皆に希望を与えるようなお話は
『頭の良い人』向けのお話で、一般の方向けではないということらしいです。
ここで『頭の良い人』とはコンサルタント・研究者・ITジャーナリスト
という方々を指しているそうです。

これは確かに私もそうかなと思います。
「ウェブ進化論」は私も何度か読み返しましたが、どうも難しい。
ところどころは分かるのだけど、要するに
「これからはWeb2.0の時代だ」
「情報革命とは現在の産業革命なのだ・・・。」
と何となく総論のお話だけで夢を見てしまう感じなのですね。
そういう夢をインターネットに感じることは楽しいのですが
でも実際の現場は違う・・・

そういう反論なのですね。
ネットの最前線で生きている人が
「実はネットなんて・・・だよ」という本です。
これは一度読む価値はあります。
「ネット万能論」はおかしいという論拠も少しご紹介しましょう・・・。


税金天国
2009.06.19

昨日名著「アメーバ経営」をご紹介して
管理会計のお話をもっと突っ込もうかと思いましたが
でもなかなか難しいなの題材ですね。
これは今年のテーマとしてもう少し勉強してからにします。
スズキのお話もそうでしたが、いままさにマイブームですからね。

ただ、勉強すればするほど感じるのですが、
やはりある程度の規模のある企業が前提ではないかと思います。
中小企業ではここまでできるか?悩んでおります・・・。
それで日頃接している中小企業のために、「会計天国」の中から、
もう1つご紹介したい箇所を。

社長として成功できる才能とは?
スケベ」、「ワガママ」、「ケチ
だそうです。
くれぐれも誤解のないように私がいっているのではなく、
この本の作者です・・。

「スケベ」とは、欲望が強いこと。
「ワガママ」とは、自己実現の力強さ
「ケチ」とはコスト管理に長けていること。

言い方はかなり悪いかもしれませんが
なんとなく当たっているようにも思います・・・。(世の社長様方。すいません)

しかし、話をまた戻しますが、この本のこの筋書き本当に見事でした。
この本に影響を受けた私は、今このような書きぶりで税金の本が
書けないか本気で考えています。


『辣腕税理士が交通事故で瀕死の重傷を負う。
 突然天使が舞い降りてきて、命題を与える。
 「これから相続でもめている事案を5件出すから、このすべてを
  解決しなさい。そうすれば生き返らせてあげる。」

 その辣腕税理士が難題の相続事案をつぎつぎ見事に解決していく・・・。
 しかも、最新の税制改正を踏まえた実例を紹介しながら・・・。』

どうでしょうか。
もちろん。
題名は「税金天国」!!


会計天国 その3
2009.06.18

あまりこの本の詳細を披露すると、これから読もうとする方の
楽しみを奪うことになるでしょうから
私なりに「突っ込みたい」ところを少し。

分かりやすい会社で「会計の危なさ」を表現していますね。
「北欧家具の卸売販売業」、「レストラン事業」、「人材派遣業」の
なんと3種類もやっている会社が出てきます。

「こんなに展開して大丈夫か・・・」
だれでも思うところでしょう。
想像通り、会社の経営がおかしくなってきています・・・。
そこでこの原因を探ろうとするのですが、根本的なお話として
この3種類の損益計算書がないのですね。
部門ごとに分かれていなければ、その部門の問題点が
まったく見えてこない・・・。
まあ、ありがちなお話かもしれませんが、会計の専門家として
「それはないだろ!顧問税理士は何を指導しているのか!」
そう思ってしまいますね。

中小企業の場合、例えばお店やっていて、同時に不動産も貸しているなど
よくあるケースです。
お店の部門と不動産賃貸部門と部門損益計算書まで作って・・・
などとはやらない場合も確かにあります。
ただ、この本のケースなんか、まったく違う業種に
新規参入しているのですから、部門ごとに把握しなければ
何の戦略も打てない・・・。

ただ実際の会計の現場として、確かに部門別に把握するのは
難しい場合があります。
このようにハッキリ分かれた業種なら分かると思いますが
似通った業種だと経費を按分するのが手間になったりしますね。
でも、やはりそういう会社こそ、手間ヒマかけて
やらざるをえないことなのでしょうね。

それと、また他の会社の例として「会社内の部門損益を出す」
ようなお話が出てきます。
「これは確かに理想論だけど、実際の中小企業にそこまでできるか?」
なんか突っ込みどころ満載でした・・・。

でもここで私は、名著「アメーバ経営」を思い出しました。
6.18.jpg
京セラの稲盛会長のお言葉と同じです。
言っていることの真実は同じなのですね。

「企業を長期的に発展させるには、
 正しい経営哲学を確立し全社員と共有すること、
 経営実態を正確タイムリーに把握する管理会計が必要である。」


会計天国 その2
2009.06.17

この本の読み方として、税理士やコンサルタントだったら
「こういう会社にどうアドバイスするか」
という観点から読んだら本当に役に立つかもしれませんね。

本に出てくる「危ない会社5社」が現実に
目の前にあったとしたら・・・。
でもこの作者は、本当に経験豊富なのかもしれませんね。
まさに実話を元にしているような・・。

「儲かっている会社がなぜ倒産するか」
これが実にありがちなお話です。
設定は、元有名アイドルがアパレル会社を開いたお話。
経営の素人がなんとなく始めたけど
偶然にも最初は大儲けしてしまったケース。
でもそのあとやはり経営で行き詰ります。
そういう社長に対してどう説得し立て直していくか。
これは興味あります。
税理士ならこういう会社にだれでも遭遇した経験があるでしょう。

経営と言うのは最初は苦労した方が良いのですね。
最初から偶然でも当たってしまうと、
それこそ「イケイケ!ドンドン!」
どこかで行き詰る場合が往々にして出てきます。
しかも、良い時にした借金の負担に耐え切られなくなってしまう。・・。
問題なのは、どうして今カネがないのかさえも
分からなくなってしまっています。
それでも「役員貸付金」がやたら脹らんでもいます・・・。

ちょっと極端な例かもしれませんが、世の中の経営者のために
「固定資産を買っても経費にならない」
「税金を支払わないと借金を返せない」
このあたり、経営の基本としてよく読んでいただきたいところですね。

税理士として経営者に何度聞かれたことでしょうか。
「税金を支払わないで借金を何とか減らせませんか?・・・・」

ただ、この会社を救う手立てが・・・というオチは
この個人的には少し納得いきませんでした・・・。


会計天国 その1
2009.06.16

またベストセラーネタを。
これは掛け値なく面白い本です。

6.16.jpg

前にもアップしましたが、最近いわゆる「会計本」を読み漁っています。
勝間先生を始め、やたら会計に関する本がいろいろ出版されて
いますからね。
ただ残念ながら
「一般の方がこれを理解するだろうか?」
疑問に思う本も正直多かったですね。
なかなか面白い本に当たらない中、ついに見つけましたね。

まずこの書き出しがすごいです。
主人公が交通事故で瀕死の重傷を負うことから始まります。
こんな出だしの会計本は絶対にありませんね。
ただ、この主人公が死んでしまうかどうかは、この本の重要なファクター
なので、結論はもちろん言いません。

この主人公はコンサルタントなのですが、生死をさまよっている時に
天使が舞い降りてきて、「5人の人をコンサルして全員幸せにしたら生き返る」
という誠に奇妙な命題を与えられます。

そうやって、5社を会計の力によって再生していくのですね。
この筋書きが見事です。
最後のオチもキチンとあって、さわやかな読後感も得られます。

筆も見事なので、難しい会計のお話を会話調の中で理解できます。
最近の会計本ベストセラーで「餃子と高級フレンチではどちらが儲かる」
という本がありましたね。
あれはあれで、筋書きが面白いのですが、会計のお話は
まとめて後ろに注記されているので、そこを読み飛ばせば、
誰でも読んでしまえるような戦術の本でした。

しかし、この本は飽きずに一気に読めます。
例えば
「経常利益はケイツネとも呼ばれ・・」
「そう巨人軍のオーナーのことね・・・」
「それはナベツネでしょ・・・」
というようなマンザイみたいなところが結構楽しめます。

もう少し詳しくご紹介していきましょうか。


中野ではたらく所長のブログ
2009.06.08

先月、サイバーエージェントの藤田社長の本を続けてアップしていたら
結構反応ありましたね。
個人的にかなり面白かったです。

初めてお会いする経営者の方が
「私もあのブログ(渋谷ではたらく社長のアメブロ)をよく読んでいます。」
といきなり言われたこともありました。
藤田社長は、若い経営者としてもあこがれの目標でもあるのでしょう。

ちなみに、このサイト昔は「渋谷ではたらく社長のブログ」と呼ばれていたの
ですが、パクられて?変えたそうです・・・。

有名人のサイトだとアクセスも多いらしいですね。
でも内容はそれほどたいしたことはないと思っていたら
ちゃんと6月4日に自分のサイトにこの本のことをアップしていました。

「これだと思う本は何度も熟読しよう」と確かに書いていましたが
「逆にいまいちだと思った本は、思い切って本棚から捨てている」
そうです。

これも良いことをいうなと、自分の机の上に高く積み上げられた本を
眺めながら、また感心してしまいました。

それとブログの反省を。
藤田ネタを熱くアップしていたら、ある特定の方を
特に悪く言ってしまったのですね。
厳しいご指摘をある方からいただきました。
すぐ削除いたしました。
自分では固有名詞をアップするときには、結構注意しているつもりなのですが
今後気をつけます。ご指摘ありがとうございました。

ブログは本当に難しいですね。
でもこのブログにより、新たに出会えた方もいました。
偶然検索にでもヒットしたのでしょうか。高校時代の後輩が
尋ねてきてくれました。うれしいものです。

初めて訪問される方が、先ほどのように私のブログも
チェックされてから来られることがほとんどです・・・。
うかつなことも書けないのですね・・・。

ブログの難しさも感じつつ、喜びもまた味わいながら
まだまだブログがんばります・・・。


GM破綻でスズキはどうなる?
2009.06.03

先日まで気持ちよく「スズキ・ネタ」をアップしていたら
提携していたGMが破綻してしまいました。
スズキ・ウッチャーとしてはビックリ・ニュースです。
スズキはこれからどうなってしまうのでしょうか。

昨日スズキ本社からもきちんとプレス・リリースされていました。
GMに対して直接の債権は持っていなかったものの
カナダにある合弁企業との債権など716億円もあり、
今後業績予想の変更があったら速やかに修正するということです。
ただ、GMとの共同開発は継続していくそうです。

面白かったのは、スズキの社長は
「GMが破綻した理由は小さな車を作らなかったことが問題」と
ハッキリ言っていたことですね。

ただ、「スズキがGMの支援をすることはない」とも言っていました。
数年前にすでに資本関係を解消していることに加え、
カナダの合弁企業もGMの再建計画上の中心車種を作っていること
ですから、それほど被害はないのではないでしょうか。

先日アップしたように、個人的には、この「スズキネタ」で講演会の資料まで
作って、もう印刷にかけ準備してしまったので、今さら変更もできませんね。
ただ困りもしません。余計タイムリーなネタになりましたね。

アメリカを象徴する大企業と、浜松の地方企業が永年提携をしていて
その田舎企業(失礼!)が「アメリカを救う」お話が出てきたことさえ
愉快なことではないではないでしょうか。

これから、「なぜGMが破綻したか」という話題が、経済紙等で
間違いなく話題になってくるでしょう。
逆に、そのことによりスズキがよりクローズアップされてくるのでは
ないでしょうか。
アメリカ的経営の象徴であるGMと
日本の古来のGNN的(義理人情浪花節的)経営のスズキ。
(という個人的イメージです)

「小が大に勝つ」
というのは日本人が昔から好みのお話なのですね。
GNNというのも忘れかけている「大和魂」そのものなのですね。

ガンバレ!スズキ!!


情報収集の仕事学
2009.06.02

藤田社長は本当に不思議な方ですね。
大学卒業して、たった1年で独立起業された方です。
大手企業なら数年間の研修プログラムを受け、社会人として
ビジネスマンとして研鑽を積んでいくわけですね。
そのあたり、まったく経験もないのに、当然教えてくれる上司が
いるはずもなかったのに、どうやってビジネスを学んだのか
この上場企業を育て上げたのか、どうしても知りたかった訳です。

よほど腕の良いコンサルタントを雇ったり、優秀な顧問税理士が
ついていたりしたわけでもなさそうです。(これは想像です)

ビジネスに対する嗅覚とは持って生まれたものなのでしょうか。
ご自分でも解説していますが、学生時代からビジネスを
やっていたそうです。
並みの新入社員とは違ったというのも間違いなさそうです。

20台で築きあげる人脈や、ビジネス経験はそう多くも
ないように思います。
かつて自分でも31歳まで一応サラリーマンをやった経験のある
私でもそう感じます。

ここで私が感じたのは藤田社長の「研鑽力」なのですね。
これこそが彼の持つ「仕事力」の根幹なのではないでしょうか。

藤田社長は毎朝30分かけて日経4紙と朝日新聞、日刊スポーツを
読んでいるそうです。
「30分でこんなに読めるか!」
と突っ込みたがる、新聞どころか朝食も取らずにあくびをしながら
会社に駆け込んでいるようなサラリーマンは
絶対に想像もできないことなのでしょうね。

「新聞は興味のないところから読もう」
とも言っています。
若いのになかなか良いことをいう方です。

私自身は日本経済新聞と朝日新聞の2紙だけを読んでいます。
30分もかけませんが、15分くらいでしょうか。
真面目に読んで、日経と朝日の社説の主張の違いくらい感じなければ
ダメだと思って必死に読んでいます。一応「吉田信康の仕事学・・・」

あと最後に
「通勤時間と移動時間はビジネス書を読もう」
とも言っています。
やはり人と同じことをしていては勝てないのですね。
若くして上場公開で巨万の富を得ても、決してぶれなかったのですね。
ITバブルで浮かれすぎた社長さんも多かったですからね。
社長だけでなく社員にも
「ライブドア事件を忘れるな!」
と行動指針として徹底しているそうです。

彼はきっと24時間仕事漬けだったのではないでしょうか。

・・・どうしてあんなにきれいな奥さんと別れたのか
私なりに結論付けた次第です・・・。

(以上 藤田晋の仕事学 おしまい)


新規事業の仕事学
2009.06.01

役立つ「藤田ネタ」をもう少し続けましょう。
この本1470円なのですが、たった1470円で藤田社長のこの10年間の
苦労の経験がそしてそれから得たノウハウが分かるのです。
安いものだと思いませんか。
こういう本に出会うと本当に得した気持ちになります・・・。

自分の仕事にも役立つ「仕事学」を、盗んでしまいましょう。
今まで税理士として多くのベンチャー企業経営者に接してきました。
この新規事業をどう立ち上げるか。どう事業化、収益化できるか。
まさに興味のあるテーマです。

先日ご紹介した「J1からJ5」に引き上げていく社内の制度
ありましたね。
社内のモチベーションをたくみに上げる仕組みだと思いますが
同時に「撤退のルール」も決められているそうです。
例えば「J5」から「J4」に上がるルールは
「9ヶ月で月額の荒利500万円を達成すること」
だそうです。できなければ即撤退です。
変化の激しいネット・ビジネスならではの法則なのでしょう。

中小企業の現場を見ていますが、9ヶ月で見極めるというのも
難しいものなのでしょうね。ただ大手企業がこういうスタンスで
新規事業に取り組んでいるということも勉強になりますね。
ただ
「9ヶ月でダメだったら廃業してください。」
とも言えないでしょうけど・・・。

もう1つ勉強になったことを。
「新規事業に挑む時の判断基準として、成功の確立が3割あれば十分

これは今までの経験から裏打ちされた言葉なのでしょう。
「そもそも新規事業の多くは失敗します。成功する確率はかなり低いので
ものすごくシビアな目で見なければなりません。」

なるほどと思います。
「がんばりましょう。」という無責任なアドバイスはできないということです。
多くの人は、新規事業の相談を受けると、
「少しでも励ますことをいって自分のイメージをよくしたい。」
という心理が、特に社外の人に働くそうです。
「他人は無責任な発言をする」とも言っています。

ベンチャー企業のアドバイザーとして、これは肝に銘じておくところだと
痛感しました・・・。


ネーミングの仕事学
2009.05.29

社内の士気をあげるために、誰にでも分かりやすいメーミングをつける。
これは本当に伸びる企業がやっていることなのですね。
そういえば、先日までアップしていた鈴木社長も見事でした。
「トップダウンはコストダウン」など、やはり通じるものがあります。
藤田社長もこの「仕事学」を習っています。

しかし藤田社長の方が若い人を引っ張っていくような
ネーミングです。これも実に見事です。
まず、社内の新規事業を発展させるために
J1からJ5
にランク分けしているそうです。
最初はJ5から初めステップアップしていく。
実に分かりやすいですね。
「J1昇格を目指す!」
こんなキャッチで、若い社員の心を掴んでいるのでしょう。

それと関心したのは
2駅ルール

何だか分かりますか。
これは中小企業でもすぐ真似できるルールですね。
「近距離通勤者に対する家賃補助」
の制度です。
職場から二駅以内であれば月額3万円も補助されるそうです。

サイバーエージェントは確か渋谷にあるから、
渋谷から二駅というと恵比寿や原宿。
東横線なら代官山や中目黒ですね。
若者に人気のある街ばかりですね。若い人なら絶対に住みたいのでは
ないでしょうか。
これはリクルートにも効果があるはずですね。

商売柄、社内の通勤費の金額はやたら目に付きますが
結構月額2万円くらいかかっている方はざらです。
いっそ通勤費を補助にあてて、近くに住んでもらえば、
通勤時間もかからずに仕事に没頭できます。
身体的にも楽だし、近くに住むことで社内の友人が
自然と増えるそうです。
この会社は割りと社内結婚が多いそうなのですが、
それをあえて意図している制度かもしれませんね。
若い社員同士が毎晩のように代官山あたりのレストランで
食事していれば、かなりの確立で仲良くなるはずですよね。
こういった制度が社内の結束力を固める副次的な効果を
上げているのではないでしょうか。

いろいろ知恵を絞って、しゃれたネーミングで社内の
士気を高め、強力な組織にしているのですね。
この仕事学も本当に脱帽です・・・。


ケータイの仕事学
2009.05.28

メールだけで感心していたら、今度はケータイのお話です。
なかなかの社長さんですね。
「20代後半から30代半ばの人で、ケータイを使いこなしていなかったら
危機感持った方がいいでしょう。」

これにはグサッと来ました。
パソコンが普及した当時と状況は同じだといっています。
でも、この会社のブログのサービス「アメブロ」のユーザーが4割が
ケータイからということなら多少は納得します。
35歳が若いといってはいられないみたいですね。
もう藤田社長のような35歳の「オジサン」のターゲットは
もはや高校生や大学生だそうです。
ケータイのアクセスは10代が決め手となるそうです。
私のような40代の「オジイサン」はもはや相手にもされないのでしょうね。

ケータイビジネスはこういった企業にとってはドル箱だと考えているのですね。
当然このモバイル市場にどう取り組むのか。
「若き」経営者は必死なのですね。

まず自分で10代の子がサービスをどのように取り組んでいるのか
試しているそうです。
これはモバイル市場で生きるビジネスマンとしては当たり前なのかも
しれませんが、笑えたのは35歳の「オジサン」経営者でも
ケータイの絵文字に日常でも無理して使えるうようにしている
と書いていたくだりでした。

私のひと回りも下の経営者が絵文字に悩んでいるとは・・・。
もちろんケーターメールくらい私も使えますが
そういう私も絵文字を使ったことはありません。
やはり照れてしまうからなのですね。
私も男性の友人からケータイで絵文字なんか送られると
「殴り倒してやりたくなる」くらいの硬派ですからね・・・。

でもそんな頭の固いこといっていたら取り残されてしまいますね。
明日から、絵文字一杯でカラフルなブログに変えましょうか・・・。

ところで私もケータイくらいは使いこなしたいとも本当に
思っています。
私のケータイは昨年ドコもが新機種を出した時に、
新宿のカメラ屋に行って真先に買ったものです。
何だかよく分からなかったけど
「宣伝しているテレビも見れて一番新しいやつを・・・」
でもワンセグもカメラもその他の機能もあまり使ったことも
ありません・・・。

しかし40代で老け込むにはまだまだ早すぎますね。
本当に使いこなして、いつか
「ケータイでできる会計」
なんていうソフトでも開発したいですね。



メールの仕事学
2009.05.27

この若い経営者がメールをどのように使いこなしているのかも
知りたかったのですね。
藤田社長は
「メールを書く能力は会話力と同じくらい重要」
といっています。
確かにそうですね。

メールで相手に正確に伝える能力が問われているのですね。
メールでの伝達能力を高めるには昨日ご紹介したブログも効果が
あるとしています。
確かに毎日書いていると文章力がアップするのかなとも思います。
もうパソコン見ただけで頭に文章が並んできます!?

藤田社長は一日500通ものメールを処理しているそうです。
ものすごい仕事量ですね。
私はそんなにも処理していませんが、仕事のウェイトとしては
かなり需要になってきています。
自分の仕事を顧みてももうメールなしでは仕事が
できなくなってきていますね。
一日に100人の方に会ったり電話さえもできないでしょうが
100件のメールくらいならやれる自信ありますね。

メールが市民権を得てもう何年も経ちます。
やはりメールを使いこなさないと本当に仕事にならなくなってきて
いるのでしょう。
今日の午後のアポの変更をメールで朝に伝えてくる経営者も
出てきました。
まあこれは仕方がないご時勢なのでしょうね。

仕事術としては、「メールを自分宛にも送る」そうです。
これは確か勝間女史もそういっていたと思います。
仕事をメールソフトで一元管理しているそうです。
現代の若手経営者はこんな風にやはり使いこないしているのです。

一方で、これは内緒のお話なのですが、
旧態依然とした某税理士会では、いまだに、
「忘年会や新年会の申込みが封書で、しかも返事は同封のはがきで・・・」
なんてまったく持って時代遅れですね(くれぐれも内密に・・・)


ブログの仕事学
2009.05.26

ブログ屋さんの社長がブログをどう考えているのか
本当に興味がありました。
今までブログを世間に認知させることによって
ビジネスを拡大してきた会社ですからね。
当然、そこに肯定的な意見やポリシーがあるはずですね。

ただ、サイバーエージェントというこの会社を「ブログ屋さん」
なんて言ったら怒られるくらい今は拡大しています。
でもその総司令官の社長もやはり当然ブログをやっているのですね。
実はブログを1年前に始めるにあたって、真先に見たブログでした。
ただその時はあまり興味が沸かなくて数回見てそれっきりでした・・・。

ブログの効用として、「リクルートに効果」があると言っています。
確かに多くの上場企業の社長さんがブログをやっていますね。
個人的にマネックスの松本大さんのブログを覗くこともあります。
情報を得るというだけでなく、確かにその社長さんをより身近に
感じることができます。
仮に転職したりする時に、候補の会社になるのでしょうか。
会社パンフレットの社長さんの型どおりの挨拶文を読むより
よほどマシですからね。

藤田社長も
「等身大の自分を知ってもらえ、素の自分を出せる場所」
としてブログを活用しているそうです。
今までもリクリートにきっと効果があったのでしょう。

それと彼はブログを「ストレス発散の場」ともしているそうです。
これはなかなか明言ですね。
ブログをそんな風に考えているとは・・・。
私も1年やってみて、実はそう感じる時もあります。
どうしてか分かりますか。
ブログに感じたことをありのままに書きつらねるのです。
口で自分の真意を正確に伝えることは意外に難しいものです。
思ったことをストレートにさえ言えない場面さえあります。
自分の文章で自分の言いたいことをキッチリ書くことで、
結構すっきりとした気持ちになるのですね。

読み手側にとっては「ストレス発散の相手」となるのは
かなわないと思われるでしょうけど、
これはブログをやったことがある人しか
多分、分からないお話なのでしょう。
ただ、小学校のときの毎日の作文の宿題が
イヤでイヤでたまらなかった方には、
まったく想像もつかないことなのでしょうね・・・。


藤田晋の仕事学
2009.05.25

先日79歳の老経営者の名著を連続アップしましたが
79歳の人生経験に裏打ちされたお言葉は確かに為になったものの
でも正直言って、ちょっとギャップも感じていました。
それで思い切って、今後は真逆の本を。

5-25.jpg

35歳でいながら10年間も公開企業サイバーエージェントを
発展させてきた若き経営者のお話。
これもアマゾンで衝動買いした本なのですが、結構面白かったですね。
35歳でこれだけのものが書けるのか、これだけのことを経験したのかと
正直びっくりもしました。
何度か読み返しながらまた本は線だらけになってしまいました。
真面目に考えながら読むと結構読み応えありますが、
その時その場面で経営者にとっての「教則本」として
読み返してもいい本なのかもしれませんね。
とにかく若いのにしっかりした方だと感心してしまいます・・・。
結構筆も立つし・・・。
失礼ながら、有名女優と結婚、離婚し、あのホリエモンと同類かと
思っていたのですが、まったく違うかなりまともな人種の方でした。
内容はかなりのブログネタだったので、少しご紹介していきましょう。

ところで、サイバーエージェントとはインターネットで「ブログメディア」
Ameba(アメブロ)を発展させてきた会社です。
私も新米の「ブロガー」の一人として、どんな経営術、またブログの利用術を
されているのか興味もあったのですね。
ブログ学を習得してまた「オードリーのように偉そうに」ウンチクをたれようかと・・・。

また、最近30前後の若い経営者からの相談も増えてきています。
若い経営者がどんな価値観をもって仕事をしているのか
参考にもしたかったのですね。

ただ自分の20台、30台の時を振り返っても、これだけのことを思って
仕事したとは絶対いえず、ちょっとお恥ずかしい次第です。
そういえば私が35歳のころは、会計事務所でこき使われながら
まだまだ必死に税金の勉強をしていた頃でした・・・。

これまたジェネレーション・ギャップを感じつつ、自分の人生を反省するには
まったくもって良い本です・・・。


強烈なリーダーシップ
2009.05.15

「ワンマン経営が絶対いいのか!」
勝手なことをアップすると反論がきてしまうでしょうね。

でもここで、少し私の持論をご紹介しておきましょう。
ちょうど数年前からでしょうか。「内部統制」という言葉が
大企業で流行っていますね。
「委員会制度」など組織を作るような動きが、改正でなかば強制されて
大流行になっております。
監査法人をはじめコンサルタントまでが大忙しのようのです。
でも、リーマンショックまではでした・・・。

確かにワンマン経営の悪いところもありますね。
だから、そうならないように、大企業は「内部統制」などチェック組織を作って、
お互いに牽制しあってより良い組織にしよう!
というスローガンのもとに改正されたのですね・・・。

一方でコンプライアンス強化や、情報漏えいを防止など、
ここ数年で、そういうコストの増大はやむをえないものとなっていました。
コンプライアンス強化のために専門職を増強し、情報漏えい防止のために
セキュリティ費用を増加させ、事務所を増床し保管費も増大させ・・・と
あらゆる面で大企業はコストをかけていました。
その恩恵をこうむっていた企業も多かったのでしょう。

しかし、リーマンショック後に「100年に一度の大不況」が
訪れてしまいました。
右肩上がりの企業業績なら、そういう「大義名分の費用」は惜しみなく
捻出したでしょう。
ただ残念ながら、この大不況でそういう組織強化のための費用は
捻出しにくくなってきているのではないでしょうか。

厳しい不況を乗り切るためにも、ある程度コストカット=リストラは
必要なのかもしれません。

特に将来有望なベンチャー企業が、売上が激減したことで、
急にこれらの「内部統制」などの費用を捻出できなくなって
上場公開を見合わせるような動きもでてきています。
残念なことですが仕方ないことなのでしょう。

やはりここは原点に立ち返って、特に中小企業は社長さんが
3倍働く時ではないでしょうか。
多少ワンマンくらいでもよいのではないでしょうか。
「内部統制」ではなくトップが統制する「トップ統制」なのですね。
そうしたら、もろもろのコストもカットできるのです。

トップダウンはコストダウン本当にそう思います。


ワンマン経営のすすめ
2009.05.14

トップダウンの戦略が「ワンマン経営」に結びつくかどうかは異論が
あるかもしれません。

でもトップダウンが明確にできるというのは、ある程度ワンマン経営だから
だと思いませんか。
スズキの社内でも、スズキ社長に文句を言えそうな人は誰もいそうも
ないようですね。
入社して50年。30年も社長、会長の座にいる方に誰もたてつく事なんて
誰もできるはずないでしょうからね。

この不景気を乗り切るのには、強烈なリーダーシップ=ワンマン経営が
必要ではないかと感じております。

トップダウンができるということは、ある意味で「人の言うことを聞かないこと」
ですからね。
よってストレートに社長の考え方を従業員に伝えることができます。
経営幹部や中間管理職の合議制だったら、この厳しい経営環境下で
明確で、しかも思い切った意思決定ができないのかもしれません。

いろいろ起こりうる難問を
「スズキなら5分で決断できる」
と社長は明言もしています。

ところで、今「研究の対象」はあのユニクロにまで広げています。
ユニクロの本を読んで比較もしています。

ご存知の通り、ユニクロも柳井社長の「ワンマン経営」の会社です。
この不況期に1兆円を宣言し、事実大躍進している企業です。
一時期、慶応ラグビー部出身の玉塚氏を社長にし、権限を委譲したかに
見えましたが、数年前、その玉塚氏を就任わずか3年で解任して
また社長の座にカンバックしました。
会社の役員構成を見ても、また執行役員制度も導入していることからも
柳井氏の完全な「ワンマン経営」といえます。

スズキもユニクロもこのワンマン経営です。
この2社をお手本に考えてみたらどうでしょうか。

本当にワンマン経営こそが中小企業の「お家芸」です。
間違いなく中小企業のほとんどがワンマン経営です。
このことからも「動脈硬化に苦しむ」大企業に勝てるチャンス到来なのです!


スズキが黒字確保!
2009.05.13

昨日ちょうどスズキの決算発表がされました。
何というグット・タイミングなのでしょうか。
特定会社の決算予測を元にブログを書いていた訳ではないですが
ブロガー冥利に!?つきますね。

新聞等でご存知の通り、大幅な減収減益となったものの、同業他社が
赤字に陥る中、スズキは黒字を確保したということです。

昨日ご紹介した海外事業の中核であるインド市況が安定したことが
黒字の原因だったそうですね。
四輪の世界の販売台数が4%も減っている中、
インドで、スズキの「スイフト」が72万2000台と2%も伸びたのが
貢献したと新聞報道されていました。

まさに社長自ら海外市場を拡大し、スズキの利益を増大したのです。
本当に
「トップダウンはコストダウン!」
を証明したのですね。

決算発表のスズキ社長の元気そうな顔も印象的でした。
力強くスズキを牽引したのでしょう。

でも会計の専門家として、これで余計に「3年償却」を
どうしても確認したくなりました。
本当に固定資産をこの3年償却でしているとしたら、経費を余計に
計上していることになりますね。
そうなると、普通に償却していたらもっと黒字が拡大していたはずです。
それをあえて早期償却していることは見事なものです。
「粉飾してでも」黒字を確保しようとする経営者に聞かせたいお話です。

でも「口うるさい」公認会計士からは文句はでなかったのでしょうか?
そのあたりどうも気になるところですが、「トップダウンの経営戦略」により、
この厳しい経営環境下に黒字確保したのはお見事でした!!

でも一番ホッとしたのは従業員だったのではないでしょうか。
赤字に転落したらどうなっていたのでしょうか。
熱心なブログファンの方ならもうお分かりですね。
スズキ社長の厳しい一言が、間違いなく彼らに待っていた
はずだったのですね。

儲けがないなら水でも飲んでおけ!」


トップダウンはコストダウン
2009.05.12

これは本当にいいフレーズだと思います。
このフレーズをしばらく真似して言い続けようかとも思っています。
しかし、このスズキの社長さんは、こういう造語を生み出す天才!
ではないでしょうか。

この厳しい経営環境下において、経営者としての行動指針をこの一言で
表しています。

スズキ流の経営術をあれこれご説明していましたが、
今まで申し上げてきたことは、正直大企業的な発想もあるのでは
ないかと思います。
特に「大企業病」にならないために、あえてスズキの社員に言い聞かせてきた
経営術です。

最後に申し上げたいこのフレーズは、これこそ中小企業が、
絶対に大企業に勝てる戦術なのでしょう。
トップダウンこそ中小企業の「お家芸」だからです!
中小企業は、こんな「大企業病」という"インフルエンザ"になんかには絶対にかかるはずないのです。

社長さん自ら、つまりトップダウンをしていけば、結局はコストダウンに
つながるのです。
この言葉をよく噛み締めていただきたいと思います。

スズキの社長さんはこの「率先垂範」を自らやってきたようです。
スズキがインドで自動車工場を立ち上げたのは、まさにこの社長の
「率先垂範」だったそうです。
あまり内容を詳しくご紹介すると著作権に触れるでしょうから、
あとはこの本を読んでみてください。
工場の社員と幹部の垣根を取っ払い、社長自らが
このインド工場に足しげく通い、あれこれ細かく指示してきたそうです。
時には社員食堂で、従業員と一緒に昼食を並んで食べ、ともに汗を流し、
インドという未開拓の地で自社工場を軌道に乗せてきました。

ところで大企業は今、どこも必死にリストラをやっています。
組織ばかり肥大して、「動脈硬化」になり、100年に一度のアゲインストの
寒風をもろに受け、まさに瀕死の重傷になりかけてもいます。
ダブついた中間管理職をスリム化するにはまだまだ時間がかかるでしょう。
中小企業こそ、社長さん一人が、まずがんばるしかありません。

トップダウンはコストダウン!」

このフレーズを唱え続けることによって
今こそ大企業に勝てるチャンス!だと本当に思いませんか。


3兆円の大企業でも1円の利益の積み重ね!
2009.05.11

「大企業だからできることさ!」
そろそろ、そう言いたい中小企業の経営者が出てくるでしょう。
「3年で資金回収できるのは、他に資金が潤沢にあるからさ・・・」
資金繰りに苦しむ中小企業から、そういう「切羽詰った」突っ込みも
来るでしょうね。

スズキ流 "中小企業の生き残り術" をマスターしていただくために
もう少し解説しておきましょう。
スズキの直近の連結決算の数字で分かりやすく説明しています。

売上高3兆円、利益900億円、販売数が300万台だそうです。
「そら、300万台も売れれば儲かってかたないさ・・・」
天文学的な数字を聞かされて、自嘲気味の突っ込みをいわず
スズキ社長の言葉をお聞きください。

クルマ一台の売上は3兆円÷300万台=100万円
利益は900億円÷300万台=3万円

ということになります。
一台100万円のクルマを一生懸命売って
300万台も売りあげているにも関わらず、一台3万円程度の
利益ということになります。
「そんなにしか儲からないのか」
そう皆思うでしょうか。

さらに、ここからが大事なお話です。
車というのは一台2万点の部品から出きているそうです。
3万円÷2万点=1円50銭
ということになり、一部品あたりの利益は「たかだか」1円50銭
ということになります。

この1円50銭の利益の積み重ねで900億円もの
利益を たたき出している という会社なのです。
多分あのトヨタ自動車をはじめ、自動車業界はこういう産業構造なのでしょう。

よって「1円単位、10銭位のコストダウンがどれだけ大事か!」
ということになるでしょう。

ここに「100年に一度の不況を乗り切る処方箋」を発見しました。
よく顧問税理士として経営者の方からこう聞かれます。
「この経費は交際費にしてよいですよね?」
売上に直接結びつかない交際費など、正直次元が違うお話なのかもしれません・・・。

大変失礼な言い方かもしれませんが、
中小企業の方々にも見習うべき考え方だと私は思います・・・。


3年で元が取れる自信!
2009.05.08

「減価償却」のお話はいつも苦労します。
多分一般の方には、なかなかピンとこないお話なのかもしれませんね。
もう少し分かりやすく、「ご当地ネタ」で、具体例でご説明しましょう。

中野駅の北口には有名な中野サンプラザがありますね。
そこの隣に中野ブロードウェイがあります。かつては有名人が住んでいて
昔はかなり人気の高級マンションでした。中野駅北口からそこにつながる
一大商店街があります。これが「中野サンモール商店街」です。

5-8.jpg

中野区一の繁華街です。休日になると大混雑する商店街です。
私も中野に住んで20年以上になります。
休日になるとこの商店街に買い物に出かけることも多いです。

この20年間でこの商店街はどう変わっていったか分かりますか。
個人経営のお店が多かったのですが、今やほとんどが
「大手チェーン店の中野店」に変わってしまいました。
あのユニクロもメガネスーパーもマツキヨもあります・・・。
でも、なんだか「地元の」昔ながらの商店街ではなくなってしまったようです・・。

ここで、スズキの社長の言葉を思い出しましょう。
投資は3年で元を取る!」
この経営術です。
この言葉がこの商店街にも当てはまると本当に思うのです。

例えばこの商店街に新規出店する経営者から
顧問税理士として相談を受けたとしますね。
仮に店舗の造作に1500万円かかったとします。
当然この店主から顧問税理士はこう聞かれるはずです。
「店舗の造作の償却期間は何年ですか?」
「15年ですね」
そうなると毎年100万円ずつ経費になることになりますね。
この経営者は15年かけて設備資金の回収をすることになるのです。
出店する誰もが、コレだけ人がいるのなら間違いなく売れるだろう。
15年もあれば絶対に何もしなくても元を取れるはずさと・・・。
・・・でも、なかなか商売は思うようにいかないもの。
15年どころか5年くらいで、売上不振にあい家賃負担に耐え切られなくなって
撤退していく・・。

それに対してこの商店街にまさかスズキは出店しないでしょうが、
大手チェーンも、このスズキ流を倣い、3年くらいで資金回収を
しているのではないでしょうか。
つまり毎年500万円ずつ利益出してゆこうとするはずです。

やはりこの経営姿勢の違いでもう勝負あったなのですね。
残念ながら、かつては個人経営の味のある良いお店が多かったのですが、
結果的に画一的な大手チェーン店ばかりになってしまったと
本当に思うのです・・・。


投資は3年で元を取る!
2009.05.07

楽しいGWですね。「今ハワイからアップしています・・・」
なんていつか書きたいですね・・・。
新型インフルエンザが怖いので海外旅行を避け、
ETC大渋滞に会いたくないので、どこにも行かずお金のかからないテニスと
読書三昧です・・・。ちょっと寂しい言い訳ですが・・・。


スズキの経営学をもっとご紹介しておきましょう。
「投資は3年で元を取る!」
名著「俺は、中小企業の社長」で一番感動したのがこのくだりです。

これは頭をガツン!と、やられたような気がしました。
「それだから税理士は中小企業を育てられないのだ!」
と、この「オヤジ」にげんこつでやられたような感じでした。

なぜ私がそれほどまでショックを受けたのか、ご説明しておきましょう。
スズキでは生産設備を平均して3年で償却しているそうです。

「減価償却費」という言葉をご存知でしょうか。
これは設備投資をすると、支出した金額がすべて経費とはならず、
「法定の償却期間」により減価償却費として経費にされるのです。
このあたり難しいお話のようですね。
開業された方に特によくご説明する点です。

例えば、企業が大型の機械を導入したとします。その法定の償却期間が
仮に10年とすると10年間に渡って経費となるという意味なのです。
その経費の「勘定科目」が「減価償却費」と呼ばれるものです。

ではその定められた10年ではなく、異なったより短い期間で償却すると
いったいどうなるのでしょうか。
税務上はその過計上された減価償却費は否認されてしまいます。
でも現実のお話として、中小企業であれば顧問税理士がついている
訳ですので、法定の償却期間が10年のものを、あえて3年で償却しようとは
「絶対に」しないのです。
万が一経理担当者の方が、償却期間を間違えたとしたら
「間違っています!」
と顧問税理士は得意げに言うに違いないのです。
それをあえてこの会社は3年にしているのです・・・。

お分かりになりますか。この意味が。
ここがスズキ流の見事な経営哲学です。
「ゆっくりと10年単位で元が取れればいいといった悠長なことは
いっていられません・・・。工場も機械も、あるいは新車をつくるときの
金型もすべて3年くらいで投資を回収できるという判断がなければ、
そもそも投資しません。」

この不景気を乗り切るは、本当に中小企業のオヤジが自ら
こう言わなければいけないのですね!
スズキ流!不景気対策の処方箋です!!


売上が3兆円あっても中小企業!?
2009.05.03

スズキの社長さんは在任30年間で、売上高3000億円を10倍の
3兆円!までにも引き上げたそうです。
まだまだお元気な御年79歳だそうですが、この強烈なリーダーシップに脱帽です。
それでもまだ、この本の題名のごとく「中小企業だ」と言い張っているところが
すごいですね。
3兆円が中小なら、通常のどんな中小企業でも「弱小零細企業」に
なってしまいますからね。

ただこの発想、考え方に学ぶべきところは多いと思います。
これには昨日のお話を別の表現で言い表しています。

売上高と取扱高は違う

つまり3兆円は「売上高」ではなく、単なる「取扱高」であると!
またこれはまた、どんな会計学の権威も真っ青な理論ですね。
これも参りました。

これはどういうことでしょうか。
社長さんのお言葉を借りて説明してみましょう。
5000円のタイヤを仕入れて100円の工賃で取り付けて5100円で売ったとします。
四輪の自動車ですから5100円×4本ですから2万400円の売上ですね。
だれがどう見ても、売上はこの2万400円と見るはずですね。
多分税務署でもそう見るでしょう。

でもこの社長さんの考え方は、2万400円は単なる「取扱高」であって売上ではない。
会社の「売上高」は400円であると。

この考え方には、我々凡人な税理士の発想では
「売上400円としたら税務署が飛んでくるのではないか・・・」
そう恐れてしまいますからね。

昨日ご説明した「会計の基本は2つのポケット」と同じ考え方なのですね。
タイヤの仕入の2万円はタイヤメーカーに支払うものなのです。
だから「売上」ではないと。

でも昨日の八百屋さんの発想なら400円は「利益」ではないの?
と突っ込みたくなるのですが、数字が脹らむと400円は
今度は「売上高」となるのです・・・。

つまるところは、こういうロジックで、社員が「大企業病」に
感染しないように社長自ら厳重な危機管理をしているのですね。

「3兆円は取扱高であって実質的な売上は3000億円程度です」
とまで言い切っています。
見事なまでの大企業病感染防止の水際対策ですね!

スズキに習って中小企業もこの発想で、
これから経理改革に取り組んだらどうでしょうか。
勘定科目に「取扱高」というのを作るのです。
でも残念ながら税務署から文句が絶対来ませんとも
言い切れません・・・。


儲けがないなら水でも飲んでおけ!
2009.04.30

この言葉をこの社長さんが自ら考えついたのなら、
やはり経営の神様ですね。
勝間大先生もどんな会計学の権威もかなわない。
次の言葉で簡単に言い当てています。

会計の基本は2つのポケットだ
実にシンプルです。
私もよくいいますが、難しい専門用語なんて意味がない。
まさに「複式簿記なんてくそ食らえ!」ですね。
(すいません。私の方はすこし下品か・・・)

八百屋さんで例えています。
この八百屋さんは「左右に2つポケットがあるエプロン」をしています。
例えば今日の仕入れが10万円だったら、その日の売上が
10万円になるまで右のポケットに入れておくのです。
売上が10万円を越えたら、はじめて超えた分のおカネを
左のポケットに入れるのです。

もうこれだけです。
お分かりになりますか。
どんな会計学の権威も真っ青なシンプル会計です。
超簡単経理の教祖(一応私のことです)も脱帽です。

右のポケットのおカネは仕入代金です。また明日仕入れのために
出て行っていくおカネですね。
左のポケットはまさに儲けです。
これは今晩飲みにいこうが何に使ってもいいおカネなのです。

簡単に「売上と利益は違う」ということを言い表しているのです。
普通の経営者なら多分おカネは1つのポケットに入ってしまって
まったく「ポケットの中でごちゃ混ぜ」になっているわけです。
まさに「ドンブリ経営」ですね。
そもそも「利益は別だ」とさえ、考えもしないかもしれません。
これにさらに借入金なんか加わったらまったく分からなくなります。
日々儲かっているかどうかさえ分からなくなっている(失礼!)
経営者も多いようです。
それこそ「赤字の経営者でも毎晩飲みに」行っていますね・・・。

当然この社長さんの頭には借金という二文字はまったくありません。
スズキは永年、「無借金経営」を実践しているそうです。

もし万が一利益がでなかったらどうなるか、
これでこのオチになるわけですね。
まさに
儲けがないのなら水でも飲んでおけ

もう参りました。
「儲けがないのに毎日アルコールを飲んでいる」
経営者に聞かせたいお話です。

この不景気に開業した方には、この意味を込めて
2つのポケットつきのエプロン
を開業祝に謹呈しようかと思っています・・・。


俺は、中小企業のおやじ
2009.04.28

ツヨシ君のように酒ばっかり飲んでいる訳ではなく、
いかに最近私が本を読んでいるかをアピールするために
ちょっとベストセラーネタを・・・。

428.jpg

スズキの社長さんのお話。
いかにもベタな題名だったので、多少買うのをためらったのですが
結構売れているらしいと聞いていたことと、中小企業の社長さんのために
なればと、思い切って買って読んでみました。

これは掛け値なく面白い本です。
本当に3度読み直して、本は線だらけになってしまいました。
これは近々やる予定の講演会ネタになりますね。
経営術というだけでなく会計についても学ぶところが多かったです。
実は6月に経理と会計に関する講師をやる予定なので、ちょうどテキストを
作成しているところでした。
それで最近会計本を読み漁っていて、何かないかと探していたところでしたが
これはまさにドンピシャの本でした。

これから浜松の地方企業を3兆円の世界企業に押し上げた
経営術をご紹介してみましょう。
しかし、本当にこうやってブログで書いたり、人に言いまくっていると
自分の言葉になっていくものです。吉田流ブログ活用術・・・。

まずこの言葉に感動しました。

儲けがないなら水でも飲んでおけ

もうこの本はこの数ページのところでもいいから本屋さんで
立ち読みしてください。
ここだけでもこの本を買う価値があります。

こういう厳しい言葉を中小企業の社長さんに聞かせて(浴びせて!?)
あげたいです。
確かに一国一城の社長さんですので、なかなか人の言うことを
聞いてくれませんね。
顧問税理士のことすら聞いてくれない場合も多いのです。
でもこの言葉かみ締めて欲しいですね。

売上がないなら水でも飲んでおけ」
ではないのです。
儲けがないなら
です。

どうでしょうか。この違いお分かりになりますか。
まさに名言です!!


読書術
2009.04.17

あれこれ本のお話を好き勝手に書いていますが、
結局本は本人が好きに自由に読めばよいと思います。
読み方に正解などないのではないかと思っています。
確かに「フォトリーディング」をマスターできれば、たくさん読むことができ
知識も増えるし、本屋さんも儲かるしよいことなのでしょうが・・・。

最近ビジネス書が結構売れているそうですね。
よく後輩から
「最近はアフターファイブで飲むことも減り、読書三昧です・・・」
なんて話をききます。
景気が低迷し、リストラや残業代カットなので、サラリーマンとしても
もてあました時間を読書に当てるのでしょうか。
先行き不安から自己啓発本などを買ってしまうのでしょう。

でも「評論家の書いた」啓発本は正直面白くないです。
どちらかというと、最近経営者の書いた本をよく読みます。
やはり経営者の生の声を聞きたいからです。
「どうしてこの会社は発展したのだろう」
その理由をやはり知りたいですからね。
そんなノウハウやら知恵を自分も知りたいし、
できれば関与している顧問先にも知ってほしい。
本当にそう思います。でも
「経営のノウハウは正解があるようでない。」
そう感じています。
「たまたまこの会社は当たったのではないか・・・。」
そう思いながら、その経営者から秘術を盗もうとします。
この景気の悪い時にそう簡単にはフロックでも成功しない
ですからね。

今度ブログネタとして、ベンチャーキャピタルのお話をしようかと
思っていますが、
「こんな会社がこんなことを・・・」
ということばかりです。
非常に経営のヒントになります。
当たり前のことを当たり前にやっていただけでもダメなのかもしれません。
「寝ずに努力しています・・・」
何て開業された方から聞きますが、誰でも皆必死なのです。
そんなことは「当たり前田のクラッカーです」
(すいません。知らないかもしれませんがかなり古いギャグ・・・)

自分もかつて開業した時にそう思いました。
「何が足りないのだろう・・・」
そう思いながら努力することが重要なのではないでしょうか。

自己啓発本をいくら読んでも回答は書いていません。
自分でもがいて苦しんでその答えを見つけるしかありません。
本当にがんばって欲しいと思います。

では最後に私の座右の銘を
「人の行く 裏に道あり 花の山」


一ヶ月に100冊読む?
2009.04.16

勝間会計士は一ヶ月に100冊読むと「10年後のビジネス書」で
書いてありました。
「本当?」
誰でもそう思いますよね。
「一ヶ月で10冊は読むぞ!?」と空威張り!?した私としても
そう思います。
どうやって読んだらよいのかという読書術があるそうです。

ところで、この出版社側の「売らんかな」の姿勢が
どうも気になっているのですね。
活字離れの世の中で当然本の販売数は減少し、
出版不況と言われています。
本をたくさん読んで欲しいから、この手の「ベスト100」とか
読書術の本が出版されているのかもしれません。
本当に最近読書術の本がやたら目立ちますね。
そのあたり「疑い深い」私の性格かもしれません。

「売らんかな」の姿勢この「ビジネス書100」にも入っていました・・・。
何だかお分かりになりますか。
フォトリーディングの本」です。
つまり、勝間さんはこの「本を写真を撮るように瞬間に読む」速読術を
マスターしたおかげで一ヶ月100冊も読んでいるそうです。
一冊1時間くらいで?軽く読めるそうです。
また、その「フォトリーディングの本」の翻訳者が
この「ビジネス書100」の共著でもあるわけです。
疑い深い私でも無くてもこの「売らんかな」の姿勢お分かりになるのでは
ないでしょうか。
皆この術をマスターしたら、本がもう売れて売れて仕方がないですからね。

でも好奇心旺盛な私はまず、この「フォトリーディングの本」を
買ってしまいました。
「よし!まずこのフォトリーディングをマスターしよう!!」

・・・ただ、残念ながら半分も読まないうちに断念してしまいました。
ビジネスマンなら頑張ってマスターすべきことかもしれませんね。
大変ですね。ビジネスマンが生き残るにはこれくらい当たり前みたいです?

でも新潮文庫を一ページ一ページめくりながら、どきどきしながら、
ゆっくり味わって読んでいる方が、やはり私は好きです。


新潮文庫の100冊
2009.04.15

先週説明しかけた「ベスト100」のお話がありましたね。
気になったのでネット検索してみました。
そうしたらもっとも新しいので「新潮文庫の2008」
なんていうのがあるのですね。

懐かしさのあまり思い切って100冊を「大人買い」しようかと思ったけど
中味みたら昔とかなり違うのですね。
毎年更新されているからなのですね。
確かにあれから数十年経ったのだから、名作と言われる本も
あまた出版されたのは当然ですね。
10代の頃ワクワクしながら読んだ本は懐かしいものです。
でもそういう本は等身大で読めるような本でしたね。
つまり主人公もそれに近い年代だったりして・・・。

もう一度読み直してもあの頃の感動を味わえるか少し
疑問ですね。
でもいつかまた太宰治や芥川龍之介などあの頃感動した本を
読んでみたいとも思っています。

そういう発想で考えてみたら、先日ご紹介した
「10年後あなたの本棚に残るビジネス書」
は中味見ると
「20台、30台で読むにはコレ!」
というような勧め方ですね。
そうなると40台のおじさんにはなじめないかな
とも思ってします。
正直読んでいない本も多いのですが、
こういう本をもう少し20台、30台で読んでいれば
自分も変わったかなと少しだけ後悔しています。
でも20台の自分は人に負けないくらい、それこそ
「本なんか読んでいられないくらい」仕事したと思うし、
30台の自分も税理士になるために、これも
「本なんか読んでいられないくらい」に受験勉強した・・・。
・・・少しなんか言い訳がましいですか。

でもまだ間に合いますかね。
もう一度人生をやり直すために・・・。
「10年後のビジネス書100」を思い切って
大人買い」してみましょうか。


ガンバレ!ベルグ!
2009.04.10

飲食店のコンサルタントは確かに存在します。
そういう大先生の本も何度か読んだこともあります。
でも飲食業には、なかなか正解があるようでないのではないか
とも現場を見ている税理士としても感じています。

昨日ベルクの驚異的な原価率のお話をしましたが、
飲食業で一番重要な数字ですね。
おいしいものを作るには原価をかけなければならない。
でも原価をかけると利益が減る。
逆に原価を抑えるとおいしいものを提供できず客足が減る。
結局売上が減ってしまう・・・。

どこにでもある問題ですが、杓子定規には解けない難しい問題です。
しかし、個人経営の飲食店は、確かに大手のチェーン店には
資本力では勝てません。
大資本で内装にカネをかけ、食材の大量供給からコストを下げてくる・・。

ベルグの店長はそれに真っ向から挑んだのですね。
そこが痛快です。
面白かったのは、まず手本にしたのは「ドトールコーヒー」だった・・・。
チェーン店のマニュアル経営から脱マニュアル化も進める・・・。
SMAPの歌ではないですが
ナンバーワンよりオンリーワン!♪」

普通の喫茶店なら日商15万円!が限度の店をいまや60万円!を
越えるまでに繁盛させてしまいます。
よほど美味しく、かつ顧客回転率を上げているのでしょう。

あとこれから開業する方にとって切実な問題として、
「定期賃貸契約」の問題に最後に触れています。
家主からこの新制度の「定期借家契約」に結び直すように
迫られているそうです。イヤなら出て行けと・・・。

結局この本はこれに触れたくて書いたのだと思います。
「これだけ努力して繁盛させたのに、立ち退きにあうのか!」
この理不尽な世の中の道理に嘆いて
この本は間違いなく出版されたのです・・・。

がんばれ!ベルク!
こんどこのコーヒー店で、美味しい自慢の日本酒でも
飲みに行こうかと・・・。
(て書こうと思ったら、ギネス樽生とハーフ&ハーフは最高です!って
ファンの方からメールいただきました。ありがとうございます!)


飲食店の原価率
2009.04.09

原価率なんて専門用語を出してすいません。
どうしても昨日の「ベルグ」のお話を続けたかったもので・・・。
原価率というのは、「原価÷売価」ということで、
原価、つまり仕入値をいくらの値段で売ったかという割合ですね。
30円で仕入れたものを100円で売ったら原価率30%となります。
これは経営上本当に大事な数値です。

名店ベルグの原価率はなんと50%近い!
この数字は飲食店経営者なら絶対にビックリするはずです。
でも本当に本には、「例えばドリンクなら50%です・・・」
と書いてあるのです。
ビール一杯300円で出しています。
(コーヒー店といいながら実はアルコールも出しているというところにも
実はこの店の秘密があります。ビールもワインも日本酒もあって
メチャ・クチャ!ウマイ!!そうです・・・。)
原価率50%ということは実際にはビールの仕入値は150円となります。
つまり150円で仕入れたビールを300円で売っても150円の儲けしか
ないということです。

多分普通の居酒屋さんなら潰れてしまいます・・・。
一般的には普通の飲食店なら原価率30%が目安とされます。
チェーン店などの居酒屋なら25%!なのですね。
だから「今日はワタミで2000円で安く飲んだ!と喜んでいても
ワタミの仕入れは500円で店には儲けは1500円もあるということ
なのですね。
確かに、それくらい儲けがないと実際に家賃も人件費も払えない・・。

この「ベルグ」はそれで本当に儲かっていると公開しています。
店長はその秘密は、「薄利多売」であると・・・。

「何だ。新宿駅前だからできるのでしょ。
場所がよければお客さんもたくさん来るし・・・」
だれでもそう突っ込みたいでしょう。

でもやはりキチンとした経営哲学があるのですね。
ここには飲食コンサルタントと称する人がアドバイスしているらしいです。

「ベルクの価格は安い。けれども安物を安く売っているのではない。
良い物をできるだけ安く売る。
必然的に商品の原価率は高くならざるをえない。
これで採算を取る方法はただ一つ。薄利多売しかない。」

これは別に飲食店に限ったお話ではないですね。
原価率というのはどんな業種でも、永遠の課題なのです・・・。
一度この哲学を確かめに、この店にビールでも飲みに行こうかなと・・・。


新宿駅最後の小さなお店ベルク
2009.04.08

昨日ご紹介した「ビジネス書100」なのですが、
私が単なる「へそ曲がり」かもしれませんが、
どうもお二人の紹介した100冊をすんなり受け入れられなかったのですね。
どうしてそうだったか後で書くとして
本の巻末に付録と書いてあった「全国カリスマ書店員」が語る一冊
の中からこの本を見つけました。

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ちょうどこれも昨日ニュースでやっていましたが、「2009年本屋大賞
というのもあるのですね。受賞作が必ず映画化される面白い賞が。
書店の方の選ぶ本というのは、きっと見る目が確かなのでしょう。

「ベルク」の本の副題が「個人店が生き残るには?」というので
これにつられて買ったのです。税理士という商売柄、性(さが)ですかね。
この本は本当に参考になります。私は本当に3度も読み返しました。

ところで、この「ベルク」という店どこにあるかご存知ですか?
新宿駅の東口の改札を出て、左にいくと「笑っていいとも」で有名な
アルタ」がありますね。
その行く途中の改札の近くにある「単なる立ち飲みコーヒー」なのです。
私も月に一回アルタ行くので (なぜ行くか。このお話はそのうち・・)
たまに「軽く腹ごしらえに」寄るため、よく知っていました。

「新宿駅改札から徒歩15秒で、そんな場所が良かったら誰でも成功するさ」
多分そういう人も必ず多くいるでしょう。
でもこの店主の経営哲学から大繁盛店を作り上げたと思います。

実は、この店主が私と早稲田の同級生で(当然会ったことないが)
もともと飲食関係はまったく素人の人でした。

それがなぜこれだけ流行っているのか、それを全て公開しています。
接客のノウハウから食材のコスト計算まで・・・。
「個人店が生き残るには?」
という回答を知りたいがために、むさぼるように読みました。
要するに「スターバックス」や「ドトール」とはまったく違った経営術なのです。

これは個人経営者必見の本ですね。
ウソだと思ったら、一度500円の
コーヒー付きホットドック
注文してみてください。きっとご納得いただけます・・・。ウマッ!!


10年後あなたの本棚に残るビジネス書
2009.04.07

年初に「毎月10冊必ず本を読みます!」と宣言して早3ヶ月。
「先生もう30冊読んだんですか?」
といつ聞かれないかビクビク(!?)しながら毎日を過ごしています・・・。

「いや~。確定申告で忙しかったので~。」
という言い訳を一応用意していますが
「毎月10冊必ず本を買っています!
とまた胸を張っていえるかもしれません。(またオードリー春日・・・)

何を買おうか迷うのは、結構これが楽しみでもあります。
新聞や雑誌の書評欄を熱心に読んでいます。
「次はどれを読もう・・・。」
最近のベストセラー情報にもかなり詳しくなってきました。
ベストセラー本の書評はそのうちアップするとして、先日本屋で思わず
「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」
という本を衝動買いをしてしまいました。

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今流行のベストセラー作家勝間公認会計士の「勝間本」のトレンドを
忠実に受けた本なのでしょう。
彼女がブログで紹介すると必ず売れるという「神話」があるので、
また人気の神田昌典氏とのコラボ本となったのでしょう。
まさに「売らんかな」の・・・。

勝間本のお話はそのうちまたするとして、「ベスト100」というタイトルに
引かれた訳です。
これまた「得意の」昔話ですが、中学生の頃「新潮文庫の100冊」というのが
ありましたね。ご存知でしょうか。
当時図書館でこの100冊を探しながら、見つけてはワクワクしながら
読んだのを思い出しました。
私が金持ちの御曹司だったら100冊まとめて買ってもらっていたかもしれません。
でも「幸いに」そういう家庭でもなかったものですので、借りて読んだ訳です。
正直子供心に買って欲しかった気持ちもあったかもそれませんが、
「今度何を借りようか?」と探すのも当時また楽しみだったのも覚えています。

あれから30数年たって、今なら文庫100冊くらい思い切って
「大人買い」できるかもしれませんが
でもまたこの本で、「何を買おうか」楽しみながら迷うことができる。
これもまたいいものですね。

それでこの本を買ってまず何を選んだか?
まだ当然100冊全部読んだ訳でもないですが、
いきなりこの本のおかげで良い本に出会いました。
でも実はこの本中でおまけに!?紹介された本でした・・・。


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