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先生教えて



先生教えて
Vol.38
2010.6.21

答えていただく専門家:税理士 和田大志

近年、拡大してきているIT業界。そのIT業の税務のポイントについて、和田先生に解説して頂きました。


■IT業界の様々な業務内容について


一言にITといってもその業務内容は多岐に渡ります。ソフトウェアの開発・制作・アフェリエイト・情報処理等の人材派遣、また最近ではmixi・モバゲー・グリーといったSNSの普及に伴い、SNS上でのゲームアプリの制作会社が増えています。
そして、その業務の内容により、税務に関して注目する点が異なってきます。


■注目すべき税務の内容


ソフトウェアの開発・制作であれば、受注金額が大方確定した段階で制作に入ります。
受注金額を前金で受け取るのか、完了段階で受け取るのかにより、処理方法が変わります。
また製作期間が長期にわたることが多い為、そのプロジェクト毎の進捗管理が非常に重要になります。
期末時点において完了してないプロジェクトについては、かかった費用を全額経費に算入するのではなく、仕掛として資産計上する必要があります。
加えて、ソフトウェアの開発については、受注制作・市場販売目的・自社利用目的とその目的によっても会計上の処理が変わってきます。

アフェリエイト収入に重きを置く会社であれば、一般的に経費が少ない事業になりますから、どの程度の収入が見込まれるかを期首の段階から計算した上で、役員報酬の決定など、細かい節税対策が必要となります。
情報処理などクライアント先に従業員を派遣する事業形態であれば、人件費等の支払を細かく管理することで、先の事業計画が立てやすくなります。


■IT健康保険の加入について


従業員を10名以上抱え、社会保険に加入している会社については、IT健康保険への加入を検討してもいいかもしれません。
従業員の平均年齢・標準報酬月額・債務超過でないことなどの基準はありますが、加入が実現できれば、健康保険料は安くなります。加入の基準がそれなりに厳しい事を考えるとしっかりとした事業計画の基、事業を進めていく事が必要となります。


■先々の見通しをたてることが重要です!


IT業界は事業としての可能性が非常に高く、うまくいけば短期間で高収入を得る事が可能です。
しかし、会社の成長という視点に立つ場合には、長期的な視点から資金繰りや事業戦略を練る必要があるでしょう。
経営陣としては、単に売上が上がることに満足するのではなく、内部の管理が非常に重要であることを心してください。


――先生ありがとうございました。




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