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吉田信康税理士事務所ブログ

成功は一日で捨て去れ(新潮社) その10

2009.12.07

「会社は誰のものか?」
というくだりがあります。
こここそ柳井流の経営学の真髄だと思います。

先週かなりしつこく公開のお話をしてきましたが、
株式の公開というのは、基本的には「会社は株主のもの」という
考えに立つものです。
だから、配当をして株主に報いなければならない。

でも、この柳井社長は
「会社はお客様のもの」
と言い切っています。
「上場企業の社長がそんなことをいっていいの?」
私としても突っ込みたくなるところです。
それこそいつか株主訴訟でも受けてしまうのではないかと
危惧さえしてしまいます。

100歩譲って「ユニクロというブランド」は
お客様のものと考えたとしても
上場している以上、「会社は株主のもの」と考えるべきでは
ないのでしょうか。
でも「そんなことはありえない」と社長は完全に否定もしています。

このお話は、日頃中小企業の経営者と接している税理士として
よく問いかける「問答」です。
以前「会社は誰のものか?」
というテーマで証券税制のセミナーをよくやりました。
私自身このお話はライフワーク!にしようかと思っているくらいの
テーマなのですね。

株式公開を念頭におかない中小企業は、会社=社長のもの
という発想が多くなります。

例えば決算前に1000万円も利益が出ているとします。
「では決算大バーゲンをやりましょう!」
そういう発想は、ユニクロのような「会社 = お客様のもの」
という考え方なのでしょう。
消費者側に立てば実に望ましい経営です。

会社は株主のものという発想なら
「1000万円で税金400万円支払った後
600万円配当して株主に報いよう」
となります。難しいですがこのあたりお分かりになりますか?

「では1000万円を決算賞与として従業員に配りましょう!」
そういう発想は「会社は従業員のもの」となるのですかね。
実際はほとんどないですが・・・。

でも多くの中小企業はこうです。
「繰り延べの節税策を講じて、社長の役員報酬を来期から上げましょう」
だいたいこれで納得してもらえます。
やはり日本の中小企業経営者に特有の発想はこれです。

「会社 = オレのもの」


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