厚生労働省は、「厚生労働省職員などを装った不審電話」が多発していることを発表しました。手口はさまざまで、厚生労働省職員や市役所職員を名乗ることもあります。紹介されていた主な手口をご紹介します。
(1)医療費等の還付を匂わせて口座番号などを聞きだす
自動音声で「こちらは厚生労働省社会保険局です。あなた様に対する医療保険特別補助金7万3265円の振り込み期日が本日となっております。担当者におつなぎしますので9番を押してください」と流れ、その後、銀行口座などの個人情報を聞き出そうとする手口。
このほかにも、「医療保険特別補助金の請求期限が今日までなので請求手続を行ってください。」「高額療養費の申請手続きが行われていません。銀行/郵便局のATMに行って電話をしてください。すぐに振り込みます。」「医療費控除の還付金があるので、銀行/郵便局のATMに行って電話をして下さい。すぐに振り込みます。」 などの理由で、個人情報を聞き出す手口も報告されています。
厚生労働省では、このような手続の依頼は行っていません。すぐに振り込みます、と言われても、銀行口座等の個人情報を教えたり、金銭の振込をしないよう、ご注意ください。お問合せは厚生労働省大臣官房総務課行政相談室(03-5253-1111:厚生労働省代表より)まで。
(2)講習会の募集やアンケートにより個人情報を聞き出す
「厚生労働省が新たに食品のリスクマネジメントに関するライセンスを新設し、現在講習会の募集をしている」又は「夏場の食品衛生に関するアンケート調査を行っています。品質保証担当責任者の氏名を教えて下さい。」などと言って、氏名を聞き出そうとする手口です。
厚生労働省では、ライセンスの新設や食品衛生に関するアンケートは行っていないとのことです。本件担当は厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課(03-5253-1111:厚生労働省代表より)まで。
例え中央省庁や市役所などを名乗っていても、個人情報を聞き出したり、銀行や郵便局のATMへ誘導するような電話は疑ってかかったほうがいいでしょう。
不審に思ったときは、相手の部署名と名前、連絡先を確認し、必ず一度電話を切り、当該役所の代表電話から相手を呼び出すくらいの用心をしたほうがいいかもしれませんね。
厚生労働省・市役所の職員を装った不審な電話にご用心!
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