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e-Taxって?

【 質 問 】
確定申告の時期になると
よく聞くようになった e-Tax。
でも e-Tax って
どのようなものでしょうか ?
誰にでも簡単に使え、
なにか
メリットがあるのでしょうか ?
あまり利用されてない
ようですが・・・
【 答 え 】
e-Taxとは、 国税電子申告・納税システムのことで、
電子政府構想の一環として
平成16年度より始まっています。
開始届出書を提出し登録しておくことで、
税務署に行くことなく、
自宅やオフィスにいながら
インターネットで申告や納税ができる
便利なシステムです。
所得税・法人税・消費税などの申告、
税務に関する申請・届出だけでなく
納税にも利用できます。
当初は少なかった e-Taxの利用件数も
平成18年度(平成18年4月~平成19年3月)
には急増。
平成19年度も、法人税申告での利用は
昨年度の3倍近く(平成19年10月末現在)、 所得税での利用も確定申告の時期には
かなり増えると思われます。
http://www.e-tax.nta.go.jp/topics/kensu.html
e-Taxのメリットは、
なんといっても「時間を節約できる」こと。
所得税の確定申告時に、
税務署まで行って並んで提出したり、
混雑した銀行で、
いらいらしながら納税・・・
ということがなくなります。
受付時間(データ送信)も平日は
午後9時まで。
確定申告の時期は
24時間受け付けてくれます。
毎月、源泉所得税を納付されるかたには
電子納税がとても便利ではないか
と思います。
申告は今まで通りに文書で提出、
納税だけ電子納税にすることもできます。 その他、
電子申告促進のため
平成19年度の税制改正で、
e-Taxで所得税の確定申告をすると
■「源泉徴収票」や「医療費の領収書」
などの添付を省略できるようになりました。
ただ、確定申告期限から3年間は
提出または提示を求められることが
あります。 ■最高5,000円の税額控除が
受けられます。
平成19年分か平成20年分の
いずれか1回、
電子証明書を取得した納税者の
電子署名及び電子証明書を付して
期限内に申告することが必要です。
など、
e-Tax推進のための特典もあります。
このように
以前に比べかなり使い勝手が良くなり
特典も受けられるようになった e-Tax。
とはいえ、まだかなり手間がかかります。
① パソコン等の準備

② 開始届出書の提出(税務署)

③ 電子証明書の取得(市区町村等)

④ ICカードリーダライタの取得

⑤ 利用者識別番号等の受領(税務署)

⑥ インターネットバンキングの契約
(金融機関・電子納税をする場合に)
以上のことを事前に準備します。
確定申告期になると、混雑して申請しても
取得まで時間がかかることも想定されます
ので早めの準備を心がけて下さい。
開始届出書を提出して税務署より
「通知書」が届くまで、
最長で25日程度かかります
(平成20年よりオンラインで申請した
場合には、即時に取得できるように
なりました)。
そこまで終了すると、その後 ⑦ e-Taxソフトのダウンロード

⑧ 初期登録

⑨ 電子申告・納税

⑩ 受付結果の確認
となります。
一連の手続きは、
国税庁のホームページに
詳しく解説されています。
http://www.e-tax.nta.go.jp/
このホームページでは
とてもわかり易く説明されていますが、
あまりのボリュームに
途中で投げ出したくなるかもしれません。
インストールするソフトや設定の多さに
戸惑いや不安を感じるかもしれません。
そんな時は、
迷わず税理士に依頼して下さい。
税理士に依頼する場合の手続きは、
②の開始届出書の提出だけでO.Kで、
後は全て税理士に任せられます。
しかも、税理士が納税者の承諾により
届出書を提出することもできます。
もっとも、その場合にも
5,000円の税額控除をうけるには、
③の電子証明書の取得が
(市区町村によってはICカードの
一日の発行枚数が限られて
いるようですので早めの申請を)、
⑥のインターネットバンキングをするには、
金融機関との契約が
納税者に必要となります。
パソコンも Windowsにしか
対応していないなど、
課題も指摘されていますが
来年の確定申告で一度利用して
みてはいかがでしょうか。

税理士:飯田幸洋
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