債券投資とはどんなもの?債券投資の内容から債券の種類まで徹底解説 – マネーイズム
 

債券投資とはどんなもの?債券投資の内容から債券の種類まで徹底解説

投資には様々なものがありますが、その中でも注目を集めているのが債券投資です。債券投資は比較的低リスクの投資として人気がありますが、他の投資商品と同様、メリットやデメリットがあることを知っておく必要があります。
ここでは、債券投資の内容から債券の種類まで徹底解説します。

債券投資と債券の種類

はじめに、債券投資の内容と投資のできる債券の種類について見ていきましょう。

そもそも債券投資とは

債券投資とは、その名前のとおり、債券に投資することです。投資の対象となるものは、不動産や会社の株式、外貨など様々なものがあり、その中でも債券を対象にした投資を債券投資といいます
 

債券の特徴として、満期(償還期限)になると、債券に記載された金額(額面金額)が戻ってくることが挙げられます。また、債券を所有している期間は、利息を受け取れます。
 

次に、債券を発行した側の立場を見ていきましょう。国や企業などは、債券を発行し資金を集め、その資金を基に事業活動を行います。事業活動から得た利益の一部は、利息として、債券の所有者に支払い、満期(償還期限)になると額面金額を返済します。
 

つまり、債券は国や企業などの発行元からすると、借入金などの負債と同じ意味合いになります。
 

出資者としては、額面金額の戻り(償還)が約束されている債券のため、初心者でも投資がしやすくなっています。
 

詳細は後で述べますが、債券にも様々な種類があります。一般的に、どの債券であっても、証券会社や銀行などの金融機関で購入できるので、債券投資は比較的多くの人が行っている投資のひとつです。
 

また、日本だけでなく、海外の企業の債券にも投資ができることも、債券投資の特徴といえるでしょう。

投資できる債券の種類

次に、債券投資で投資の対象となる債券には、どのような種類があるのかを見ていきましょう。投資のできる債券には、多くの種類のものがあります。その中で代表的なものは、次のものになります。
 
・国債
国債とは、国が発行する債券のことです。国債は大きく分けて「利付国債」と「個人向け国債」の2つがあります。
 

利付国債は、利息のついた国債のことです。短いもので2年、長いものでは40年のものがあるなど、償還期間が比較的長いのも特徴のひとつです。利付国債は、市場でいつでも売り買いできます。ただし、元本割れの可能性もあるので注意が必要です。
 

個人向け国債は、個人の投資家に向けた国債のことです。個人向け国債にも、もちろん利息はつきます。償還期間は、3年から10年と利付国債よりも短く設定されています。個人向け国債は、売却が可能(発行1年が経過したものに限る)ですが原則、国が買取をします。そのため、元本割れをすることはありません。
 

・地方債
国債と似ているものに、地方債があります。地方債は、国ではなく都道府県や市区町村などの各自治体が発行する債券のことです。地方債は、証券会社などで購入できます。
 

・社債
社債は、企業が発行する債券のことです。企業が、資金調達のために発行します。一般的に、社債のほうが、国債や地方債よりも利率が高くなっています。
 

・外国債
外国債とは、発行元や通貨などが日本以外の債券のことです。日本の債券よりも利率が高いものも多いですが、為替リスクもあるので、注意が必要です。
 

債券投資のメリットとデメリット

債券投資は、個人でも行いやすい投資ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
債券投資をする際には、そのメリットとデメリットを把握しておく必要があるでしょう。
ここでは、債券投資のメリットとデメリットを見ていきます。

債券投資のメリット

債券投資の代表的なメリットには、次のものがあります。

・金利が高い
債券投資のメリットといえば、金利が高いことです。債券の中で比較的金利の低い国債でも、銀行預金に比べて、高い金利が設定されています。そのため、預金に預けるなら債券に投資するという人も多いです。
 

・計画的に運用できる
債券には、償還までの期間や利息を受け取る時期などが決まっています。そのため、計画的に資金を運用できます。
 

たとえば、5年先に使う予定のある資金がある場合は、償還期間が5年の債券を購入しておけば、5年後には資金が戻り、かつ償還までの期間は高い利率の利息を受け取れます。
 

・売却益も狙える
社債などの一部の債券は市場で取引がされ、自由に売買できます。そのため、保有している間の利息だけでなく、債券の購入価格よりも高い価格で売却をすれば、売却益を得ることも可能です。
 

・低リスク
債券投資のメリットで魅力的なものとして、低リスクであることが挙げられます。国債や地方債などは、満期まで持っていれば、間違いなく償還され、額面金額が戻ってきます。
 

また、社債の場合も、日本の大企業のものであれば、倒産リスクも低く、債券が償還されなかったり、利息が支払われなかったりすることは、ほとんどありません。そのため、債券投資は、より安全に投資をしたい人に向いている投資です。

債券投資のデメリット

債券投資の代表的なデメリットには、次のものがあります。

・信用リスクがある
債券投資のデメリットのひとつが、信用リスクがあることです。信用リスクとは、将来に償還されることを信用して投資している、その信用が損なわれることで起こるリスクのことです。
 

例えば、社債の場合、発行元の企業の経営状態が悪くなり、倒産や債務不履行(デフォルト)が起きる場合もあります。特に、海外の債券に投資をする場合は、信用リスクが高いかどうかを事前にしっかりと調査しておく必要があるでしょう。
 

・外国債券の場合は、為替リスクがある
外国債券に投資する場合は、為替リスクに注意する必要があります。例えば、額面金額1,000ドルの債券を1ドル=100円の時に購入した場合の購入価格は、1,000ドル×100円=100,000円です。
 

しかし、償還時の為替相場が1ドル=90円になっていた場合、1,000ドル×90円=90,000円しか戻ってこず、10,000円の損となります。
 

・価格変動によるリスクがある
日本国内の債券であっても、市場で取引する場合には、価格変動によるリスクがあります。
購入金額よりも高い金額で売却できれば、売却益が出ますが、反対に低い金額で売却した場合は、売却損が出るので、注意しましょう。

債券投資の注意したいポイント

債券投資では、次のポイントに注意しましょう。
・債券の発行元の状態
債券投資で一番注意したいのが、発行元の状態です。債券を発行するということは、何らかの理由で資金調達が必要ということです。そのため、債権の発行元がどのような状態なのか注意しなければなりません。
 

特に、企業や海外の国の債券を購入する場合は、必ず、財務諸表やデータなどで、債権の発行元の状態を確認しておきましょう。
 

・金利
中長期の投資対象として債券を選ぶ際には、特に金利に注意が必要です。金利は債券ごとに設定されており、中長期の債券の場合、金利の高低により累計利益が大きく変わる場合もあります。
 

・償還日
市場での売買をしない限り、原則、償還日までお金が戻ってくることはありません。資金が必要になったが債券に投資してしまって使えるお金がないということにならないように、投資する際には、いつ償還されるのかをしっかりと確認しておきましょう。
 

・額面金額
債券投資では、支出した金額=額面金額ではありません。市場で債券を購入する際はもちろんのこと、発行時に購入する際も、額面金額よりも低い金額で発行される(割引発行)債券もあります。正確な資金計画を立てるためにも、額面金額は重要です。
 

・債券の価格と市場金利の関係
実は、市場で購入する債券と市場金利には関係性があります。一般的には、市場金利が高くなると、それ以前に発行された債券の価格は低くなります。
 

例えば、金利3%の債券を保有していた場合、後で金利5%の債券が発行された場合、市場の需要は、当然、金利5%の債券のほうが高くなります。そのため、金利3%の債券の市場価格は低くなります。途中で債券を売却しようとしても、元本割れが起きる可能性もあるので、注意しましょう。

まとめ

債券投資とは、債券に投資することです。債券投資では、満期(償還期限)になると、債券に記載された金額(額面金額)が戻ってきます。また、債券を所有している期間は、利息を受け取れます。
 

債券には、国債や地方債、社債など様々なものがありますが、外国の債券にも投資できます。
 

債券投資は個人でも行いやすい投資ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。債券投資をする際には、必ずメリットとデメリットを把握しておきましょう。

長谷川よう
会計事務所に約14年、会計ソフトメーカーに約4年勤務。個人事業主から法人まで多くのお客さまに接することで得た知見をもとに、記事を読んでくださる方が抱えておられるお困りごとや知っておくべき知識について、なるべく平易な表現でお伝えします。