コナミが「ウマ娘」を巡ってCygamesを提訴 特許侵害としてゲーム差し止めと賠償金40億円を請求 | MONEYIZM
 

コナミが「ウマ娘」を巡ってCygamesを提訴 特許侵害としてゲーム差し止めと賠償金40億円を請求

ウマ娘 プリティーダービー 公式ポータルサイトより(https://umamusume.jp/)

サイバーエージェントは、5月17日に子会社であるCygamesが、コナミデジタルエンタテインメントから訴訟を受けていることを明らかにしました。この訴訟では、コナミがCygamesに対し、40億円の損害賠償と遅延損害金、そして「ウマ娘 プリティーダービー」のサービスの差し止めを求めているようです。

どのような場合に特許侵害になる?

特許侵害とは、特許権者が保有する特許に対して、無断で製造、販売、使用、輸入などの行為を行うことを指します。
 

例えば、ある企業が新しいスマートフォンの特許を取得したとします。この特許には、スマートフォンの画面表示方法や操作方法などが含まれているとします。そして、この企業が自社製品にこの特許を使用している場合、他の企業が同じようなスマートフォンを製造し、販売することは違法となります。
 

特許侵害は、特許権者はもちろん侵害を行った企業や個人双方にとって重大な問題となります。自社製品の独占的使用権は特許権者が持っているため、他者が同じ製品を製造、販売することによって、自社の市場シェアが低下したり、利益が減少したりすることもあり、特許侵害行為に対して厳しく対処する必要があります。
一方で侵害を行った企業などについては、特許権者からの訴訟や賠償請求によって、大きな損失を被る場合があります。また、特許侵害行為が明らかになることで、企業の信頼性や評判が低下することも考えられます。
 

特許権者は自社製品の独占的使用権を守るために、厳しい対処を行わなければなりません。大前提として、特許侵害を行わないことが重要であり、違法行為によって大きな損失を被ることがないように注意することが大切です。

コナミがCygamesに訴えたウマ娘特許侵害問題 その真相とは?

「ウマ娘 プリティーダービー」(以下、ウマ娘)とは、実際の競走馬の名前と精神を擬人化したキャラクター「ウマ娘」が主人公のメディアミックスコンテンツで、ゲーム版は育成シミュレーション形式となっています。プレイヤーはウマ娘のトレーナーとなり、ウマ娘たちの能力を引き出し、スキルを教え込むことで、彼女たちの夢を実現させ、強く成長させることを目指す内容です。
 

コナミから訴訟を起こされたCygamesは、2021年より「ウマ娘」の制作を手掛けています。訴訟は2023年3月31日に提出され、訴状は2023年5月10日に到着したようです。
サイバーエージェントによれば、Cygamesは「ウマ娘」のゲームシステムとプログラムの一部について、コナミと特許権を巡る協議を行っていたといいます。しかし、コナミがCygamesの見解を認めなかったため、結果的に訴訟に至ったようです。
特許権侵害の詳細は明らかにされていないものの、「ウマ娘」は一定期間内に主人公を育てるゲームシステムを採用しており、その点でコナミの「パワフルプロ野球」シリーズの育成モードや「ときめきメモリアル」との類似性が指摘されています。「ウマ娘」には独特な要素が多く、システム面での類似性はリリース当初から話題となっていました。
 

これが訴訟の焦点となっている特許に直接関係しているかどうかは不明ですが、この問題が議論を引き起こしていたのは間違いないようです。
 

サイバーエージェントは、Cygamesが「ウマ娘」を通じてコナミの特許権を侵害しているという事実は存在しないと主張しており、裁判の過程でその主張を証明する方針を明らかにしています。
大人気ゲーム「ウマ娘」を巡るこの訴訟は、どのような結果に結びつくのか、注目が集まります。現時点でコナミが保有するどの特許侵害についての訴訟なのか、一次情報が無い状況のため、今後の裁判の行方を見守るしかなさそうです。

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