アップルの預金口座サービスが100億ドル突破&注目の四半期決算!

米IT大手のアップルは4月に始めた同社のクレジットカード「Apple Card(アップルカード)」保有者向けの預金口座サービス「Apple Card Saving(アップルカードセービング)」が、米国内で100億ドルを超える残高を達成したことを8月2日に発表しました。この預金口座サービスは、他の銀行よりも高い4.15%の利率と、スマートフォンで簡単に口座を開設できる利便性が利用者を集めています。
また「Apple Card Saving」の預金口座は、提携している米ゴールドマン・サックスによって開設され、預金利回りが全米平均(0.3%台)の10倍以上という点が話題を呼びました。
アップルが金融サービスで顧客を囲い込む!
米国で話題のアップルカードとは?
そもそも「アップルカード」は2019年から始まった、アップルとゴールドマン・サックスが提供するクレジットカードです。iPhoneのウォレットアプリから数タップで口座開設できる利便性が特徴ですが、今のところ米国のみで展開されています。
買い物などで付与されるキャッシュバックが自動的にこの預金口座サービスに入金され、さらに利息も受け取れる仕組みです。アップルによると、預金口座サービス利用者の97%がこのキャッシュバックを自動入金に選択しているとのことです。
アメリカだけでも1億人を超えるiPhone利用者を持つアップルは、スマートフォンを通じて金融サービスを提供し、顧客を囲い込む狙いがあるようです。
預金口座サービスの成功について、アップルでは金融サービスを担当するジェニファー・ベイリー副社長が「お金を節約できる方法を毎日簡単に提供し、利用者から高い評価を得ている」とコメントしています。また、ゴールドマン・サックスのエンタープライズ・パートナーシップ責任者のリズ・マーティン氏も「アップルカードの顧客にシームレスで価値のある製品を提供し続けており、預金口座サービスの成功に非常に満足している」と喜びを示しています。
ただし、預金口座サービスが急速に成長している一方で、ゴールドマン・サックスとの提携に関する気になる報道もあります。一部報道によれば、ゴールドマン・サックスはアップルとのクレジットカードや預金口座サービスの提携解消を検討しており、アメリカン・エキスプレスにサービスの譲渡を進めているとのことです。
また8月3日にアップルが2023年4〜6月期の四半期決算を発表しました。
売上高は817億9700万ドル(日本円で約11兆6640億円)、前年同期比1%減少しましたが、純利益は198億8100万ドル(約2兆8300億円)で前年同期比2%増加しました。iPhoneの販売が伸び悩む一方で、アプリ販売などの売上高が成長して全体の4分の1を超えました。
これにより、アップルは3四半期連続の減収となりましたが、純利益は3四半期ぶりに増加しました。1株利益も1.26ドルと前年同期の1.2ドルよりも増加しています。
また日本での売上は円安の影響もあり前年同期比11%減少しました。
アップルの四半期決算は、iPhoneの売上減少とサービスの成長が対照的な動きを示しています。
iPhoneやサービスの今後の売上は加速する見込みですが、預金口座サービスにおけるアップルとゴールドマン・サックスとの提携の先行きは不透明であり、今後の動向に注目です。
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