個人事業主としてブランドを立ち上げたい!立ち上げる方法と注意点について解説 | MONEYIZM
 

個人事業主としてブランドを立ち上げたい!立ち上げる方法と注意点について解説

個人事業主で自分のブランドを立ち上げたいという方もいるでしょう。そもそも個人事業主としてブランドの立ち上げは可能なのでしょうか。また個人事業主としてどのようにすればブランドを立ち上げられるのでしょうか。
 

この記事では個人事業主がブランドを立ち上げる方法だけでなく、成功するポイントや立ち上げる際の注意点について解説します。

個人事業主がブランドを立ち上げることはできる?

そもそも個人事業主はブランドを立ち上げられるのでしょうか。実は誰でもブランドを立ち上げることは可能です。ブランドの立ち上げに資格は必要ありません。ただし事業として行う場合は「開業届」を出す必要があります。
 

そのため事業として行う場合は、開業届を出して行うようにしましょう。またブランドというと店舗営業を想像しがちですが、ネットショップだけでのブランド立ち上げも可能です。固定費がかからずブランド立ち上げができるため、最初のスタートとしては最適です。

個人事業主がブランドを立ち上げる方法

個人事業主がブランドを立ち上げる場合、どのような手順で行えばよいでしょうか。ここではブランドを立ち上げる方法について解説します。

ブランドコンセプトと販売する商品の作成

個人事業主がブランドを立ち上げる場合、最初にどのようなブランドにするか、ターゲットをどうするか決める必要があります。そのうえで、ターゲットに合ったコンセプトを決めなければなりません。
 

ターゲットにあったコンセプトが決まったら、ブランド名も考えましょう。ブランド名は覚えやすいものを選んだ方がよいでしょう。ターゲットやコンセプトが決まったら商品を作成します。どのような商品を売るのか、ターゲットやコンセプトに合わせて作成します。
 

ただしブランドと言っても、オリジナル商品を販売するところばかりではありません。
商品を仕入れてセレクトショップとして始めることもできます。自社で商品を作成しないのであれば、販売する商品を選ぶようにしましょう。

必要な資金を集める

ブランドコンセプトと販売する商品が決まったら、必要な資金を集めなければなりません。商品を販売するためには開業資金が必要なため、あらかじめどれくらいの開業資金が必要かの目安は作っておきましょう。
 

ブランドの場合、扱う商品の数によって開業資金の金額も変わります。また店舗販売とネット販売でも大きく必要な資金は変わるでしょう。

開業の手続きをする

前述したように、事業として行う場合は開業手続きが必要です。また会社として行う場合は、法人を立ち上げるため、登記申請が必要になります。
 

法人の場合は開業のための費用が個人よりもかかりますが、社会的な信用が高いので、融資も受けやすいというメリットがあります。
 

ただしリスクも考えて、個人で開業し「法人成り」する方法も検討すべきです。資金が豊富にないのであれば、個人事業主としての開業を検討した方が良いでしょう。

販売する方法を決定する

実店舗で販売する場合、店舗を借りて改装も必要です。そのため開業資金がネット販売よりもかかります。またどこに店舗を持つかも重要になります。店舗の場合は、その店舗周辺の客層が重要です。
 

ブランドのターゲットに合っている層が住んでいる地域を選んで、店舗を借りる必要があります。
 

ネットショップの場合、実店舗よりも開業にお金がかかりません。ただしネットショップはECサイトを自分で作るか、ECプラットフォームを利用するか、フリマアプリを使うかの選択になります。
 

ECサイトを自作する場合、作成する費用がかかり、認知度を上げる努力も必要です。ECプラットフォームやアマゾンや楽天などのECモールや、BASEなどのインスタントECがあります。いずれも利用料がかかりますが、人の目に触れやすいというメリットがあるでしょう。
 

他にもポップアップストアや実際のフリマに出店する方法もあります。ポップアップストアやフリマであれば、利用料は高額にはなりません。まずはポップアップストアやフリマで反応を見るのもひとつの方法でしょう。

個人ブランドを成長させるポイント

個人ブランドの立ち上げは比較的簡単に行えます。問題は個人ブランドをどのように成長させればよいかです。ここでは個人ブランドを成長させるポイントについて解説します。

ブランドを代表する商品を作る

個人ブランドの場合、そのブランドを代表する商品をひとつだけでも作る必要があります。ひとつの商品に注力することで、知名度が上がる可能性はあるからです。とくに今はSNSなどで拡散されて売上をアップするチャンスがあります。
 

ひとつの商品に注力して、それがインフルエンサーなどに注目されれば、一気に売上アップも見込めるでしょう。最初から複数の商品を作ると、目立たなくなるリスクがあります。まずはひとつの商品を売れるような形にしていきましょう。

お客様とのやり取りを丁寧に行う

ブランドを成功させるためには、お客様とのやり取りは丁寧に行う必要があります。とくにSNSの時代において、対応が悪いと悪い評価が拡散されるリスクがあります。一度失った信頼を取り戻すのはかなり大変です。
 

SNSを積極的に活用して、気軽に問い合わせできる環境を整えていきましょう。また新商品もSNSを使って知ってもらうようにします。そうすることで固定のファンができ、安定した売上が望めます。
 

個人事業主がブランドを立ち上げる際の注意点

個人事業主が個人ブランドを立ち上げる際には注意すべきポイントがあります。ここでは個人事業主がブランドを立ち上げる際の注意点について解説します。

模倣品は販売しただけでも法律違反になる

現在、模倣品が多く出回っています。模倣品は作った場合だけでなく、販売しただけでも法律違反(不正競争防止法違反)になります。その商品が模倣品だとは知らずに販売してしまうケースもよくあるでしょう。
 

しかし模倣品を販売してしまった場合、知らなかったでは済まされません。自社の店舗やECサイトで他の商品を扱う場合は、模倣品であるかどうかのチェックはしっかり行いましょう。
 

また自社で作成した商品であっても、既存のブランドと被っていれば、模倣品と判断されてしまう可能性もあります。既存のブランドとかぶっていないかの事前調査は必須です。
 

せっかく立ち上げたブランドが、意図しないところで廃業に追い込まれるとショックがかなり大きいはずです。事前にしっかりと調査しておきましょう。

自分のブランドの権利に関する登録をする

自分のブランドについては権利登録をする必要があります。そうしなければ自分で立ち上げたブランドにもかかわらず、そのブランドの名前を使えないという事態も起こり得ます。
 

自分が先に立ち上げたブランドでも、他の誰かが先に出願してしまうと、権利を取られる可能性が考えられるわけです。
 

また既存ブランドと類似していると、ブランド名として認められない場合もあるので、注意しましょう。こちらも事前に調査が必要です。商標に関しては弁理士が扱いますので、相談してみるのも良いでしょう。

まとめ

ここまで個人事業主がブランドを立ち上げる方法と成長させるポイント、さらには立ち上げる際の注意点について解説してきました。個人のブランドを立ち上げるのは簡単ですが、成長させるのは大変です。
 

ここで述べている成長させるポイントを参考にして、売上アップを目指しましょう。また最初から大きく始めると、後で大変になるので、スモールスタートを心がけましょう。

福井俊保
渋谷区で一から立ち上げたプログラミング教室スモールトレインで代表として、小学生に対するプログラミングと中学受験の指導に従事。またフリーランスのライターとしても活躍。教育関係から副業までさまざまな分野の記事を執筆している。 著書に『AI時代に幸せになる子のすごいプログラミング教育』(自由国民社)、共著で『#学校ってなんだろう』(学事出版)がある。
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