物議を醸したスシロー迷惑動画運営会社が少年に約6,700万円の損害賠償を求め提訴

2023年1月末にネット上で拡散され、世間を騒がせた大手回転ずしチェーン「スシロー」で撮影された動画。高校生とされる客が醤油ボトルをなめるなどした迷惑行為を収めた動画をはじめ、カラオケやうどんチェーン店にて相次ぐ迷惑行為の動画をSNSに投稿する動きが後を絶たず、社会問題化しました。
スシローの親会社では、株価が急落し、1日で時価総額が168億円も下落するなどの損害を被ったとされています。
予想をはるかに上回る賠償請求額に
高校生とされる客が醬油ボトルや湯呑みをなめるほか、レーンを流れる寿司に唾液を指で塗りたくる様子などを撮影した動画がSNSで拡散され問題となりました。
スシローに対して、迷惑行為をした高校生やその保護者が謝罪したとされていますが、企業側は「刑事、民事の両面から厳正に対処する」と声明を発表していました。
そして3月22日付で、運営会社である「あきんどスシロー」が、迷惑行為をした岐阜県の少年に対して約6,700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことが明らかになりました。
スシロー側は、損害内容として、該当店舗でしょうゆボトルを入れ替えた費用、全国の店舗で客が激減したことで失われた利益に加え、衛生管理の信用が損なわれた被害などを盛り込んだとされています。また迷惑行為を防ぐためアクリル板の設置などの対策も進めていることから、請求額はさらに増える可能性があるとしています。
参考:スシロー迷惑動画で6700万円損賠請求、運営会社「影響は深刻」…少年側は争う姿勢【読売新聞】
中小企業経営者や個人事業主が抱える資産運用や相続、税務、労務、投資、保険、年金などの多岐にわたる課題に応えるため、マネーイズム編集部では実務に直結した具体的な解決策を提示する信頼性の高い情報を発信しています。
新着記事
人気記事ランキング
-
今話題の『103万の壁』が廃止されたらどうなる?メリット・デメリットを解説
-
ブックオフで従業員による多数の不正が発覚し、経営に損害 内部統制の難しさ、重要性とは
-
日鉄のUSスチール買収、頓挫による影響はどれぐらい?
-
適用は2025年3月31日まで 「中小企業投資促進税制」について解説
-
会社の資産と社長個人の資産が“ごっちゃ”になっていませんか? そのリスクと対処法を解説
-
トランプ政権の再来と石破茂政権誕生による国際情勢の変動は?今後の動きを大胆予測!
-
法人が被災地に募金を行ったり、自社製品を提供したりしたときの税金の扱いは?
-
遺族が知っておきたい!死亡後に行うべき手続きの流れと注意点
-
相続で問題となる「名義預金」とは その「怖さ」と対処法を解説
-
中小企業経営者も「知らなかった」ではすまされない スタートした「フリーランス新法」を解説