車検ステッカーの貼付位置の変更で車検切れ運行を防止!効果的な位置とは?

2023年7月3日に車検ステッカー(自動車検査標章)の貼付位置を定めた「自動車検査業務等実施要領」が一部改正され、貼付位置が変更されました。
50万円以下の罰金も!? 車検ステッカーの表示義務を徹底しよう
日本の公道を走る乗用車は、新車登録後3年、それ以降は2年おきに車検を受けることが義務付けられています。正式名称は検査標章といい、車検ステッカーはその名のとおり「車検を受けたことを示すステッカー」のことを指します。
車検ステッカーには、次の情報が記載されています。
- 車検の有効期間
- 車検の年月日
- 車検の場所
- 車検の検査官の氏名
車検ステッカーは車検の有効期限を示すとともに、車両が法定基準を満たしていることを示すものです。
今回の改正は、車検ステッカーがより見やすくなるようにとの目的で行われました。従来の車検ステッカーは、車のフロントガラス上部のルームミラーの裏側と決められてましたが、これだと運転席からはルームミラーの陰に隠れ、運転手が確認しづらいという問題がありました。加えて、近年、ドライブレコーダーを取り付けている車が多くなっていることも、車検ステッカーを見えにくくする要因となっているようです。
国土交通省が2018年から2019年に街頭で実施した検査によると、検査対象3万7,403台のうち43台が車検切れで走行しており、車検切れ運行率は0.11%となっています。
改正後は、フロントガラスの右上隅と車検ステッカーが運転席に近い位置に貼付されることで、運転する人が車検の時期をより確認しやすくなり、特に公用車や社用車など皆で乗る車の車検切れ防止につながるとしています。
なお、車検ステッカーを貼付していない車両は、道路運送車両法違反となるため注意が必要です。同法第66条に「検査標章を表示しなければ運行の用に供してはならない」と定められており、車検ステッカーを貼らずに公道を運転すると、50万円以下の罰金が科せられます。
車検ステッカーは正しく表示するようにしましょう。
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