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税理士コラム

吉田信康税理士事務所ブログ

下町ロケット その4
2011.09.30

池井戸潤さんを知ったのは友人からのこんなメールです。

「吉田さん。ブログのネタ真似されていますよ!」

永年のブログファンの方ならご存知かもしれませんが?
かつて一澤帆布の相続問題を取り上げたのですね。
カバンの真実
結構力入れてアップしたのですが、あまりアクセス伸びなかった・・・。

その一澤帆布問題を題材に、池井戸さんの短編小説があります。
カバン屋の相続.jpg

「カバン屋の相続」

なんかいかにもパクラレたような題名ですね。(失礼!)
ストーリーはまったく違いますが、かなりあの事件をモチーフに
しています。
私のブログネタを多少真似されたかな?(光栄なことですが・・)
本当は私自身そんな「相続小説」書いてみたかったのですね。
でも初めて池井戸潤さんの小説を読んでみて感動しました。

特に先日ご紹介したように「銀行ネタ」が見事ですね。
さすが元三菱銀行の行員でもあります。
それからですね。池井戸さんの本に急にハマッたのは。
この夏彼の本ばかり読んでいました。

個人的に
「オレたちバブル入行組」
「オレたち花のバブル組」
これが最高に面白かったですね。

銀行の内部がたくみに描かれて秀逸です。
「金融庁の検査はこういうように行われるのか!」
「銀行の融資はこういう手順で行われるのか!」

本当に良く分かります。
そういう意味で「経営にかなり役立つ本」です。

ただ池井戸作品を読めば読むほど、銀行の実態が分かりすぎるようになり、
銀行の「大学生の就職ランキング」はどんどん落ちていくでしょう!?


さらに池井戸さんは1963年生まれです。
私より少し若いのですね。
慶應の文学部を出て三菱銀行に勤めたものの
32歳で脱サラします。

なんだ私と同じような経歴だったのですね。
きっと銀行マンをやりながら、
「いつか小説を書いてみたい・・・」
そんな夢を持っていたのでしょうね。
それでついに脱サラしてしまったのです。

今度自叙伝をぜひ書いて欲しいですね。
タイトルは

「夢をかなえるモン(文)」


(池井戸シリーズ おしまい)


下町ロケット その3
2011.09.29

またこの本の「私独自の」一番面白いところ。
会社が特許権侵害で巨額の損害賠償で訴えられていまします。
その法廷闘争が実にリアルで面白いです。

社長は、まず先代から付き合いのある顧問弁護士に相談にいきます。
ところが、高齢の顧問弁護士は残念ながら、取引先と契約書を締結する際に
相談する程度の浅いお付き合い。当然技術的な争いのことはまったく分からない。
専門的な話なので、模型まで持参して詳しく説明しようとすると、
説明もろくに聞かないで
「答弁書を書くから、分かりやすく文章にまとめてあとで送ってくれませんか。
メールでいいから・・・」

私も税理士業務の経験から、弁護士さんを何十人もみてきましたが、
こういう先生は実に多いですね。
不親切といったら失礼ですが、割り切って答弁書を書くことだけが仕事のような・・・。
当然第一回の口頭弁論で、専門的な論戦で早くも不利な状況になってしまう・・・。

そこでこの社長が偉いと思ったのはすぐ顧問弁護士を変えたことなのですね。
しかも、その弁護士は知財関係で国内トップクラスの凄腕弁護士。
その弁護士がその損害賠償に対して敢然と立ち向かっていく・・・。
この場面が実にカッコイイです。


この作者は、銀行時代に多くの取引先の顧問弁護士を見てきたのでしょうか。
弁護士の特性をよく知っていますね。
確かに優秀な弁護士も多いことは多いのですが、やはりそれぞれが得意分野と
いったものがあるのですね。


それを「永年のお付き合いだから・・・」
なんて甘いことを言ってたら、このご時勢トンでもない事になってしまうのですね。

同じサムライ業の身として、このあたり非常に興味深く読みました。
この凄腕の弁護士は、設定として、
「技術系の大学を出た後、しばらくメーカーに勤務しながら弁理士になり、
その後法律を勉強して司法試験を突破した」
そんな経歴です。

こういう経歴の方が弁護士になったら、こういう場面のように活躍する場が
たくさんあるのでしょうね。


では税理士ではどうでしょうか。
なかなかこういう特殊な経歴の税理士は少ないかもしれません。

でも、先日来アップしていた「夢をかなえるゼイ」でも述べたつもりですが
そんな得意分野を持った税理士もこれからは活躍する場がたくさん
でてくるのではないでしょうか。
だからこそ、そういう方々がぜひこの業界をめざしと欲しいと願っているのです。

「企業と顧問弁護士や顧問税理士との関係。」
この本で真面目に考えさせられたのは私だけでしょうか・・・。


下町ロケット その2
2011.09.28

「大震災後の不景気で打ちひしがれている中小企業に
希望と勇気を与える本。」

確かにそう思います。
読んでいるとファイトが沸いてきます。


ただ、また私独自の突っ込み。
「大田区の中小企業、町工場」というイメージではないと思うのですね。
売上100億。利益は書いていないのですが、借入金が20億もある
設定ですから、かなりよい「中小企業」です。

利益がどれくらいか推定しましょう。
利益と借入金のバランスはご存知ですか?
よく借入の申込みをする際に銀行から言われることです。

「税引後利益の10倍以内が借入金の上限」

これは銀行の「断り文句」として結構使われますので、
覚えていた方がいいですね。

「儲けから税金を引いた残りの資金で10年あれば借金を完済できる」

これは財務健全化のためにも大事なことなのですね。
20億円も借入できるということは、税引後利益が2億円として
税前利益4億円。
売上100億もあって、利益が4億もあるなら、もう中小企業は立派に卒業ですね。
しかも、独自の技術力もあるし、多分証券会社が「上場公開しましょう!」と
いってくるレベルなのでしょうね。


また、この経営者が実に魅力的ですね。
もともと宇宙飛行士になりたかったという研究者でしたから、
いつ製品化するか、そしていつ収益化するか分からない研究開発費に
多額の資金を費やす・・・。
ここにベンチャー企業としての夢を見るのですね。


この本の一番好きな箇所。
必ずテレビドラマでも映画化されたら出てくる名場面。


「仕事っていうのは、二階建ての家みたいものだと思う。
一階部分は、飯を食うためだ。必要な資金を稼ぎ、生活していくために働く。
だけど、それだけでは窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。
それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食えないし、飯だけ食えても
夢がなければつまらない・・・・。」


下町ロケット その1
2011.09.27

久しぶりの書評です。
ご存知直木賞受賞作。

下町ロケット.jpg

受賞後すぐ読んでから
「この夏一押し」
とお勧めしようと思っていたら、「夢をかなえるゼイ」を書きすぎて
夏が終わってしまいました・・・。
とにかく掛け値なく面白い本です。


野田総理が、この「下町ロケット」を例に上げ
「夢と情熱と矜持を持った大田区の中小企業は今こそ日本の誇り」
と持ち上げましたし、また現在テレビドラマ化されてもいるので
ご存知の方も多いでしょう。

今まで「経営に役立つ本」として、「小説」は
あえて取り上げていなかったのですね。
経営者自ら筆を下ろした本こそ「経営者本」としてお勧めしてきた
のですが、今回は違います。
まずなぜこの本を取り上げるのかを、ご説明しましょう。
外の書評家の方々とは読み方が違うかもしれませんが・・・。


ロケットの部品を制作する会社が、ロケットの打ち上げに失敗する
場面からこの物語は始まります。
それを契機に、大手取引先の受注ストップや特許権侵害など、
急に経営困難に陥ります。
すると、今までのメインバンクが急に手のひら返すようになるのです。

「銀行ってこうなのか!」

妙に納得するのですね。

「おたくとウチとの取引はおおかた20年にもなるのですよ。支店長!」

よくあるセリフですね。顧問税理士としてよく聞きます。
でも冷たく支店長がこういうですね。

「融資というものはそんなものじゃない。ビジネスですよ。」 

実は作者の池井戸潤氏は元三菱銀行の行員だったのです。
本当に銀行と中小企業との関係を書かせたら、『天下一品』ですね。


現在この景気の悪化に伴い、中小企業は、あの「緊急対策緊急融資」で、
借入するところが急増しています。
それどころか、毎日のように銀行の担当者が
「先生。どこか貸せるところないですか?」
営業に来ます。銀行にとっては保証協会が保証してくれるので
取りっぱぐれのない「ノンリスク」ですからね。

でも銀行とは、いずれ「手のひら返したように」、
こうなることもあるのですよ。
そういう意味で、経営者の方々にぜひ読んでいただきたい本です。

その理由から、少しご紹介していきましょう。


渡良瀬遊水地ハーフマラソン
2011.09.26

いよいよマラソンシーズン到来ですね。
台風一過で一気に涼しくなりましたからね。
スポーツの秋ですね。

渡良瀬遊水地タテ.jpg

満を持して栃木県と埼玉県の県境にある渡良瀬遊水地まで
行ってきました。

昨年初めてこの大会に出場して、非常に悔しい思いをしましたからね。
マラソン3回目ながら、あの残暑厳しい中で実につらいレースでした。
夏場の練習不足から足がなんと3回くらい攣って、
なんとか歩かなかったものの最後はヘロヘロでした。
後ろを振り返ると制限時間(2時間40分)打ち切りの係員が待機していて、
結構ドキドキものでした。


あれから一年。
4月から月間走行距離200キロの成果を出そうと、張り切っていきました。
前日の練習ではキロ5分30秒くらいを余裕で走れたので
「これはひょっとすると自己ベスト更新か!」
「夢の2時間切り!」
と勇んでいたのですけどね・・・・。

渡良瀬遊水地は好きなコースですね。
ちょっと都心からアクセスは悪いのですが
まず何といっても走りやすい。
道幅がかなり広いのです。

速いペースで走るシリアスランナーとは接触しないから
マイペースで走れるから好きなのです。
マンモスレースにはない田舎ののんびりレース。
お勧めですよ。


最初の5キロは余裕の28分。
快調です。懐かしい景色でペースもあがります。
10キロ、ラップが29分。順調です。
15キロ、ラップが31分。なかなか良さそうです。


やはりマラソンというのは
正直なスポーツです。
やればやったなりの成果が出ます。
走りこんではいたものの、やや筋力アップ不足だったのでしょうか
腿の裏側(ハムストリングス)が攣り出しました・・・。
そこからの残りの6キロがつらかった・・・。

屈辱の昨年のレースからは20分以上タイムはアップしましたが、
まだまだですね。

今年度初マラソン「ほろにがスタート」でした。
もう少し身体絞って、前日の酒も控えて(飲みました。スイマセン)
再チャレンジです。
頑張ります!


ホームページ・リニューアル大作戦 その3
2011.09.22

ホームページ(HP)制作のうんちくを少し。
税理士事務所のHPを作成する際に、
常に他の事務所との差別化を考えますね。
要するに自分の事務所の「特徴・ウリ」は何なのか?
そこを明確にしていない事務所のHPも多いと思うのですね。
ここは訪れる方が知りたいところですからね。

以前業者の方にHPの制作を依頼したことがありました。
打合せでこういわれたのです。

「では吉田事務所のアピールしたい点を100個あげてください」

これは本当に難しいですよ。
どこの先生でも、これをすらすら言えないのではないでしょうか?
結構一生懸命考えて100個あげてみたのですね。
それをまとめてHPにしてもらったのです。

でも、こういうと失礼かもしれませんが、やはりいくら優秀な制作業者であっても
なかなか本人の意図したことがアピールできていないと思ったのですね。


それで今回のリニューアルで

吉田事務所が選ばれる理由.gif

これを明示することにしたのです。
読んでみてください。
こんなことアップしている税理士HPも少ないでしょうけど。
そういえばリンクボタン作るの得意になりました・・・。


最後に今回のリニューアルの目玉をご紹介。
吉田事務所の目指す方向です!
これです!

日本で2番目の会計事務所.gif


「吉田事務所はこうなりたいのだ!」

そう自ら叫んでみたのですね。
NO1になれないかもしれないけれどNO2を目指すのです。

もう「オチ」がお分かりになりましたね。
北京でも大人気だったSMAPのあの「世界的な名曲」です。

「世界上唯一的花」 (世界に一つだけの花)


そうさボクらは♪ 世界に一つだけの会計事務所 ♪♪

ナンバーワンより♪ オンリーワン♪


ホームページ・リニューアル大作戦 その2
2011.09.21

ホームページ・リニューアル大作戦 その2


どうですか?ニューHP。
まず写真を撮り直しました。

OPS_0006r HP用.jpg

どうも昔の写真から顔つきが変わったようで・・・。(少し太った??)
わざわざ日比谷シャンテにある有名店まで行って撮ってもらいました。
そんなことまでする税理士は少ないでしょうけど・・・。
面白かったですよ・・。お化粧までして・・・。(内緒)

でもHPはトップページの見た目が大事なのだそうですよ。
「一秒で判断される」とあるHPセミナーで言っていました。


あと過去の豊富なブログコンテンツを再編成してアップしたのですね。
右端のアーカイブ見てお分かりの通り、過去3年もの
膨大なコンテンツがありますからね。
ただ書きなぐったわけでもなく、
一日一日真剣に書いたものですから。

まず「夢をかなえるゼイ」をすべて再編成しました。
先週までアップしていた「炎の受験生編」も組み込んでみました。
好評のシリーズぜひ読み直してください。
税理士を目指す受験生や、税理士開業したばかりの方に
参考になるかなと思います。

もうこれだけで出版も可能ですかね。
出版社の方。問い合わせ受け付けています・・・!?


それとこれは前からアップしてみたいと思っていたことですが、
「経営に役立つ本シリーズ」もすべて再編成してアップしました。
昔から、このブログは
「読書感想文みたい。」とよく言われましたから。

編集してみるとなんと約30冊!三年間でこれだけアップしたのですね。
どの本も思い出深いものです。
平均すると3回は読み直していますから。
中には5回も読み返したものもあるのですよ。
実はこのご紹介した本以上にあれこれ読んでいますから
このブログのおかげで飛躍的に読書量増えましたね。
この「経営に役立つ本シリーズ」は私のライフワークにしたいですね。
これもいつかは出版・・・??はできないでしょうね。

ところで、今回はアマゾンにリンク張ってみました。
これ全部自分でやってみたのですね。
アマゾンにリンク貼れる税理士は少ないですかね。

new021_11[1].gif
こんなのも作れるようになったし・・。

いつか税理士を定年?でもなったら、ホームページ制作業でもやろうかと・・・。


ホームページ・リニューアル大作戦 その1
2011.09.20

「夢をかなえるゼイ」を少し力を入れて書きすぎました・・・。
8月の暑い盛りから、まさに「熱い思い」をぶつけたつもりでしたが
長々と書きすぎて終わってみたら、かなり涼しくなってしまいましたね。
いろいろ面白いメールや感動したメールもいただいたので、
のちのちアップしていきましょう。


さて、ここ数ヶ月間なのですが、私のホームページ(HP)をコツコツ
リニューアルしてきました。
熱心な私のブログファンの間では?知れ渡っていることかもしれませんが・・・・。

HPというと、普通の税理士は、専門業者の方にお願いして
作るみたいですね。
私も10年ほど前、まったく素人だった頃は確かにそうしました。
でもそうすると、なかなか更新などできないのですね。
忙しい税理士のこと、そんな暇はないかもしれませんが、
どうもHPというのは変化がないとまったく面白くないのですね。

それでブログなど毎日情報発信すると、
確かにアクセスが増えていくのです。
ただ現実の問題として、更新など業者に依頼すると、料金がとてつもなく
かかってしまう。

一番最初にブログを始めたときは、原稿を業者に送ってそれをアップして
もらっていましたが、かなり手間ですね。
しかも毎月料金がかかる・・・。

それで、その後あれこれ苦労しながら、このブログや、また現在のHPに
たどり着いたのですね。

最初、ホームページビルダーという専門のソフトも買って挑戦したのですが
どうもあれは難しいですね。
ゼロから全部作るのはどうもセンスがないと、「素人臭く」なってしまう。

それで、専門業者の作ったテンプレートに、自分でほとんど更新するタイプに
落ち着きました。
でもそうなっても、ある程度知識が必要なのですね。


このスタイルに変えて、3ヶ月あまりいろいろ動かしてみて
かなり勉強になりました。
リンクの貼り方や、写真のアップのやり方はこのブログで、
マスターしていましたが、HPは結構奥が深いのですね。

因みに日々のアクセス数は3倍以上になったのですね・・・。
専門業者も真っ青ですね。


どうしてそうなったのか、一度私のHPをのぞいて見て下さい・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その34
2011.09.16

ドリームズ・カム・トゥルー


「何としても合格したい!」

その誰にも負けないほどの強烈なマインドが国税庁に通じたのか、
その年一気に2科目合格でき、私の悪戦苦闘記はピリオドを打つことに
なります。


12月の合格発表の朝、まったく仕事の手につかない私は、
会計事務所をこっそり抜け出し、合格者名簿を手に入れるために
わざわざ官報販売所まで行きました。

合格発表は今ならWeb上で見られますが、当時は、郵便の合格通知を
待つか、官報で確認するしかなかったのです。

官報を買って、震える手で自分の名前を探しました・・・。
名簿に自分の名前を見つけた瞬間、まさに天にも舞い上がるような
気持ちでした。

当時は携帯電話なんか持っていなかったので、
とにかく妻に合格を伝えようと電話ボックスに走りました。
慌てた私は、試験の直前にお守りにもらった大事な
「湯島天神のテレフォンカード」で、電話していました。

湯島天神.jpg

そのとき何を話したのか、何を伝えたのか今もって
まったく思い出せません。
うれしさのあまり、一瞬記憶喪失になったかのようです。
気がついたら事務所に戻っていた感じでした・・・。

そのたった一度しか使ったことのないテレフォンカードは
今でも私の大切な宝物、お守りとして、それからいつも財布の中に
入れてあります・・・。


(炎の受験生編 おしまい)

Ps.
長々とお読みいただき誠にありがとうございました。
これだけ正直な合格&不合格体験記はほかにはないでしょう。
業界体験記まで織り込んでもあり、この苦労話と自慢話?は
受験生の皆様に、きっと何かの参考になると思います。

野村證券を退職してから5年あまり、無我夢中で勉強し、
かつ修行もしました。
長く辛かった日々かもしれませんが、今思えばあっという間でした。
でもあの苦労した5年があるからこそ、今税理士業務を自信もって
できていると実感します。

あの大震災から日本の本当の意味での復興まで、最低5年はかかると
いわれています。
現在あの震災により希望をなくされた方、ご苦労されている方も
まだまだ多いと思います。
勇気を持って、そして夢を持って、自分の人生を切り開いていって欲しいと
心から願います。


九州のある方からメールいただきました。
私のブログをきかっけに退職して税理士を目指される旨が書かれていました。
本当にうれしいものです。
受験生のお一人でも勇気づけられたかと思い、感無量です。
頑張ってください。心より応援します。
税理士会館であなたをお待ちしております・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その33
2011.09.15

大隈さんの銅像の前で


受験生の皆様にエールを送るために、
試験場での丸秘テクニックを教えましょう。

大隈重信.jpg

試験会場の早稲田大学のキャンパスには、
創立者大隈重信さんの銅像があります。

一応早稲田OBの私としても当然よく知っている銅像です。
ただ、在学中は入学式と卒業式に記念写真撮ったくらいで
正直ほとんど印象になかったのですね。

でも卒業してから、こうやって毎年試験を受けに来る度に
この銅像をながめるようになりました。


8月の暑い盛り、税理士試験は平日に行われます。
銅像の前でこう思うのです。

「また今年もこの場所に来られた。
こんな幸せな男はいない。
自分の人生を自分の意志で生きている。」


どういうことか分かりますか?
サラリーマンだったときは、会社や上司の命令で
働かされるのですね。
以前アップしたように、私は何度も社命令により転勤もしましたね。
なかなか自分の意志を貫くことはできないのですね。
それこそ税理士試験受けたくても仕事で当日来れない人さえ
いるのです。
思い通りにいかないのがサラリーマンでしたからね。

だからこそ脱サラしたともいえるかもしれません。
一度しかない自分の人生を自分の意志のとおりに
生きてゆきたいですからね。

誰も頼まれもしない税理士試験を、しかもこんなクソ暑いときに受験するとは
自分の人生を自ら切り開いていると思いませんか。

確かに試験を受けることに、緊張感もあります。
でも、それも「生きている!」と実感できるのです。

この気持ちお分かりますか?
自分の夢に対して熱く燃えている気持ち・・・。


銅像をじっと見ていると、
大隈さんの
「頑張れよ!」
と言う声が聞こえてくる気がしてくるのです。


学生時代は、何も思わず通り過ぎていた銅像だったのですが、
あの銅像の立っている意味が分かるようになったのです・・・。


試験を緊張せずに受けることができる究極のテクニックですね。
「脱サラ」受験生の方にお勧めです。


(次回いよいよ感動のフィナーレ!)


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その32
2011.09.14

夢へのリーチ


税理士試験をクリアするにはあと2科目合格する必要がありました。
麻雀用語で言うと、イーシャンテン。
あと1科目というリーチがかけられるには、まだまだという状態ですね。
でもその頃の自分は、2科目一気に合格して夢への扉をこじ開けようと
していました。

「ヨシ!リーチ一発ツモだ!」

麻雀をやる人なら分かりますね。
リーチをかけるとワクワクドキドキしますね。
リーチは実に楽しいですからね。
2科目勉強することは確かにシンドかったかもしれませんが、
合格の夢を毎日見られることは、それはそれで楽しかったのです。

科目は、「所得税法」と「消費税法」。
前述の通り、所得税は受験生が敬遠する科目です。
でも、ボリュームが多いもののやはり実務では必修の科目ですね。
会計事務所で働きながら勉強している受験生には有利なように思います。

毎日職場に法規集を持ち込んで、常に条文を確認するようにしていました。
例えば、お客さんから「医療費控除」の質問があったら、
条文、通達などから確認した上で、答えるようにしていました。
また消費税も、国税庁監修のQ&Aを、仕事中よく読んでいましたね。

その数年前にT先生のおかげで所得税法という科目自体が
好きになっていましたし、2度目の受験ということもあり、
得意科目にもなっていたのです。
試験直前の7月に、大原簿記学校では「全国統一模試」が行われます。
ここで数千人の中でトップをとりました。(すいません。自慢話です・・・)
これは、その年の税理士試験を自信持って受けることができたのは
もちろんですが、その後税理士となってからも個人確定申告に対して
かなり自信が持てるようになりましたね・・・。


例年のごとく試験の前日まで仕事をして、さあ!いよいよ本試験です。
なでしこジャパンが、ワールドカップ決勝のピッチに立ったときのような
ワクワクどきどき感です。

「絶対に負けないぞ!受かってやる!!」

意気込んで試験会場の早稲田大学に乗り込みました・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その31
2011.09.13

税理士試験に対する本音


就職活動していた頃、ある資産税の大事務所の先生が言っていたことを
思い出しました。

「キミをぜひ欲しい。でも税理士試験は難しいし、ウチの仕事は
キツイから多分税理士になれないよ。それでもいいかい?」

仕事をすればするほど税理士から遠のく実感がありました。
「こういうことか・・・。」
妙に納得していました。
実は、その先生がこんなことも言っていたのです。

「仕事のできる人ほど、当然売上を伸ばすために担当を増やす。
結果的に勉強ができず合格まで年数がかかる。逆に仕事のできない人は
担当が少ないため勉強ができて早く合格しやすい。」

これは、今会計事務所の所長となった私として、真実だと実感しています。
この業界に飛び込んで長いですが、大事務所の番頭さんは、
3科目、4科目合格者が多いのです。
そういう人の仕事ぶりは、新米の税理士の3倍、4倍やっています。
経験も知識も適わないくらい・・・。
ただあと少しというところで、残念ながら税理士になるのをあきらめた人も
また多いのです。

働きながら試験を受けるのは、生半可な気持ちではダメだということなのです。
ということは、逆に今「頼りなさそうな」新米の多くの税理士が
「仕事のできない人」だとまで言いませんが・・・。


私の場合でも、自慢ではないですが、確かに仕事は人一倍やったつもりです。
3年目ながらすでに番頭さんとしての仕事までも。
またすべての担当先の過去の未収金を回収して、
さらには顧問料の値上までやってもらっていました。

先日アップしたある大会社の資本政策で、数百万単位の仕事も取ってきたし、
そういう評判を聞きつけた都市銀行からの紹介で、大口の新規顧客まで
引っ張って来るほどでした・・・。


立場的には所長から、売上を伸ばすように期待されます。
しかし、仕事に手は抜かないものの、それ以上要求されたら、
いっそのこと退職してもいいくらいの気持ちでした。
働きながら合格するにはそれなりの覚悟は必要なのでしょう。

「応援する家族のためにも頑張らなくては・・・」
不合格通知で落胆する顔を見てあらためて思いました。


その翌年、元旦から再スタートを切りました。
大原簿記学校伝説の「炎の受験生」復活です・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その30
2011.09.12

人生の岐路


時代背景としては、その後上場公開ブームとなり、
ホリエモンに象徴されるようなITバブルが訪れます。

上場前の企業に入社して、自社株やストックオプションを
取得することにより「株長者」になること。
それは元証券マンとしては、望むところだったのかもしれません。
一方で急成長している企業に、経理部長として入社することは
現場の経理と上場公開の経験を積むことでは
「キャリア・アップ」という意味では、かなり有効だったのでしょう。

でも、その社長のありがたい申し出は、結局のところは
丁重にお断りしました。

「税理士になるために脱サラしたのだ!」

やはりその決意は固かったのです。
株長者になる見込みもあったでしょうけど、
そんなフロックみたいな錬金術も何となくイヤでした。

実は、その会社だけでなく、野村證券の元上司からそんなお話も
数件いただいていました。


当時は、経理実務や税金が分かって、しかも上場公開のことが
分かる若手の方は確かに貴重だったのでしょう。
そういう道に進む選択肢もあったかもしれません。
そうすれば税理士試験という苦行から開放もされましたが・・・。


経理人として、つまり職人としての腕は確かに上がっていると
思っていました。
再三、料理人に喩えていますが、料理を極めて、例えば「帝国ホテルの
シェフになること」、また「吉兆の花板(料理長のこと)になること」 、
それらは料理人として最高の勲章なのでしょう。

でも、こんな言い方すると失礼かもしれませんが、帝国ホテルのシェフでも
吉兆の花板でも、サラーリーマンはやはりサラリーマンですよね。
脱サラした以上、いつまでもサラリーマンはやっていたくなかったのです。
つまり同じ料理人でも「オーナーシェフ」になる夢を見ていました。
小さな店でもいいから、自分がオーナーとして腕を振るってみたいと
料理人ならきっと誰でも思うはずです。


しかし、そのためには国家的お済みつきのある「調理師免許」つまり
「税理士の免許」はどうしても必要だったのです。


入社3年目。貴重でしかも特殊な実務経験を多く積むことができました。
でもその代償はありました。
仕事に熱中し過ぎていたあまり、実はその肝心な税理士試験の勉強は
おろそかになっていたのです。

結局また一年を棒に振ることになってしまったのです・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その29
2011.09.09

番頭としての修行


会計事務所に入って3年目。仕事の要領も覚えてきました。
実際に思ったのですが、入社1年目で3時間かかった仕事が
2年目で、2時間に。3年目で1時間でできるようになってくるのです。
仕事の段取り、知識、機械の慣れからでしょうか。
まさに「職人」としての腕が年々上がってくるのを実感していました。

入社当時、あれほど社内で聞きまくっていた新人が、
こんどは教える側に回っていました。
社内の案件がほとんどもちこまれ、質問を受けたりチェックをしたり。

ある程度大きな会計事務所で必ずいる、いわゆる「番頭さん」みたいな仕事
なのですね。

そういう大きな事務所の所長は、自身では申告書なんかチェックなんかして
いないのです。(内緒)
職員やこういう番頭さんに「お任せ」なんですね。
ということは、税理士先生は、日中は仕事はあまりしないで、
税理士会の会合に出たり、ゴルフばかり。
この時期「ゴルフ焼け」している先生は、たいていそうですね。
(これも内緒ですが、真面目にやっている先生ももちろん多いです)


ただ個人的には、貴重な実務経験をしました。
やはり、いろいろな企業をみて経験していることは大事なのですね。
実際に勉強していることがまさに実務で聞かれることも多く、
非常にやりがいのある仕事ですね。この「番頭さん」は・・・。


さらに、ここで面白い仕事が飛び込んできました。
顧問先に中のある一社が急成長して、なんと売上100億円規模にもなり、
上場公開というお話がでてきたのです。

当然、上場公開のことなんてまったく知らない所長は、
私を担当させることにしました。

この仕事は面白かったですね。
「資本政策」といって、子会社、関連会社の整理統合がまずあります。
「解散」、「合併」など勉強したばかりのことがたくさんでてくる。
毎日のように会社にいって、監査法人の担当の会計士と打ち合わせ。
証券会社にいたせいもあり、
「こんな仕事をしたかったのだ・・」
喜々として取り組んでいました。


一生懸命やっている仕事ぶりから、その担当先の社長も
私のことを大変可愛がっていただきました。

ある日、その社長から食事に誘われ切り出されました。

「吉田さん。税理士あきらめてウチの経理部長になりませんか?」

上場企業の経理部長への道が開かれそうなときでした。
まさに人生の岐路です・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その28
2011.09.08

ついに・・


確かに働きながら3科目を勉強することは無謀だったのでしょう。
でも、苦しかったけどまさに毎日夢ばかり見ていました。

「三科目同時に受かったら・・・」
「大原簿記学校伝説の人となろう!」

自分の夢のために努力することは決して苦ではないのですね。
しかし、本当に5月過ぎた頃から急に体力的に苦しくなり出しました。
試験直前の難しい講義についてくのにアップアップです。

マラソンに喩えると、
「35キロ過ぎて足が痛くなってガス欠になってきた状態」?
例のヘビーな3月決算もキツカッタ。
それが終わるとさらに7月申告にも苦しめられました。
結局申告が修了したのが税理士試験の前日。

ただ今思えば、本当に仕事もした充実した一年でもあったのですね。
働きながら3科目の勉強は確かにできたのです。


その年の結果は・・・
「簿記論、財務諸表論合格!」でした・・・。
残念ながら消費税はダメでしたが、やはり後半かなりバテタのが
敗因だったのでしょう。

でもこれで簿記、財表、法人税法の必須科目の合格。
ホッとしたのも事実でした。

合格発表の翌日、自分の背丈ほど積まれた過去の簿記、財表のテキストや
プリント類をマンションのゴミ置場に、「思いっきり」ブン投げました。
「これでもう簿記、財表は勉強しなくていいのだ・・・」
その爽快感は一生忘れられませんね。

数年間苦しめられた科目をクリアしたことで税理士になる夢に
一歩も二歩も近づいた実感がありました。


しかし、税理士試験はそう甘くないのですね。
またここで「落とし穴」が待ち受けていました・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その27
2011.09.07

4倍法


税理士試験の特徴は、ある程度のレベル以上なら全員合格するというのではなく
「相対評価」であるということがいえます。
相対評価ということは、まさに敵はまわりの受験生です。
それに勝たないと合格できないということです。

もっと厳しい例えをいうと、税理士試験は10人で1個のイスを取り合う
「イス取りゲ-ム」をやっているようなものです。
残りの9人を蹴落とさなければ勝ち残ることはできない「し烈な戦い」です。
そのためには

「人の2倍や3倍ではなく、4倍やってください。」

実はこの大事なことを教えてくれた恩人が私にはいました。


専門学校で受験に専念していたころ、Oさんという有名な人がいました。
現在では、都心のある税理士法人で資産税の権威として大活躍されている友人です。

その方は、受講するどの科目も必ず満点でトップを取り、あっという間に
国税四法を含む6科目(!)取って官報合格してしまった
まさに"税理士試験の鉄人"のような方でした。


その鉄人がどうやってそんなすばらしい成績を修めるのか、誰もが不思議に思い、
当時私もどうにかその秘密を知りたいと思っていました。

ほんの顔見知り程度でしたが、本試験直後にその鉄人に声をかけ、
強引に誘うことに成功しました。
焼酎のボトルを3本空けたところで(鉄人は酒も強かった!)、
私は思い切って切り出しました。

「Oさんどうしていつもそんなにすばらしい成績を取れるのです?」

その時私は、税理士の家庭教師を雇っているとか、果ては秘密の睡眠学習を
しているくらいの答えを期待していました。
しかし、鉄人の答えは恐ろしいくらいまともなものでした。

「みなさんは勉強のやり方が甘いと思う。人の倍やるくらいは普通で、
人の上をゆこうと思うのなら3倍、4倍やって当たり前ではないでしょうか。
私もたとえ満点取った問題でも自分が納得いかなければ、
何度でも繰り返し解き直しています」


ほろ酔い加減が一変に醒めたのを覚えてます。

誰もが受かろうと思って必死になってやっている試験勉強です。
しかもその勉強もほとんどが同じように専門学校に通い、
同じようなテキストでマニュアル化された授業を受けている訳です。
普通の人と同じことをやっていては勝つ訳ない。

その大事なことを彼から教わりました。
その日から私は人の4倍やろうと決心し、合格するまで実践しました。


「4倍法」。これは自分にとって、今や一つの「人生訓」にもなっています・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その26
2011.09.06

税理士試験合格法!


どうやったら確実に合格できるか?必死になって考えました。
先日ご紹介した弊著「税理士試験こうすれば合格する!」に
すべて書いたつもりですが、今日は著作権に触れない程度に?書いてみましょう。
このとおりにやれば必ず合格します!


1 最前列プレッシャー法

教室でも講義を受ける際に、私は最前列しか座ったことがありません。
一番前とは講師との距離が一番近く、しかも当然さえぎるものは何もない。
つまり、一番集中して講義を受けられるのです。

後ろの受講生のプレッシャーも確かに感じますが、これが程よい緊張感にもなる。
また前に座る受講生は、ヤル気のある人が多く、当然勉強もできる人が多いのです。
そういう意味で、よいライバルがたくさんできます。


2 ノルマ質問法

「ノルマ」なんて言葉は、元証券マンの悲しい「さが」ですかね。
一回の講義で必ず、一回は講師に質問すること。これをノルマにしました。
これは効果ありますよ。

講義を聞きながら、絶えず
「自分はどこまで分かっていて、どこが分からないか」
絶えず考える訓練になります。
ある程度分かった講義でも、
「ここは・・・ということですね。」
と確認の質問するのです。

そうすると、あいまいな内容をそこでしっかり確認できるとともに
講師側も本当はもっと話したかったことも、そこでまた聞けるのです。
これは実にお得な作戦ですね。

それと、この作戦をやると講師と実に仲良くなれます。
税理士となった今でも、結婚式に呼ばれたり、たまに食事したりする仲まで
なっています。ありがたいものです。


3  スタンドコーヒー暗記法

税理士試験の勉強で「理論暗記」という最大の難関があります。
これは、原稿用紙にして3枚くらいの理論をまさに「丸暗記」する勉強です。
科目によって違いますが、その理論の数が、30から60問。
これに苦しむ受験生は多いのですね。

受験に専念していた頃は、古典的な「山手線暗記法」を実践していました。
山手線一周は一時間かかるのですが、その一周の間に、理論一問暗記していました。

でも、働き出すとそんな時間取れません。
時間がなければ作ればよいのです。
スタンドコーヒーとは、ドトールとかスタバとかどこにでもありますね。
職場は9時からでしたので、朝8時に隣にあるスタンドコーヒーに行って
1時間理論暗記していました。

昼も弁当を5分で食べ、あとの残りの55分もまたスタンドコーヒーです。
働き出して、すべてここで理論は暗記したと思います。


理論暗記は確かに苦しいものです。
でも苦しんだおかげで、税法の考え方が身体に染み込んだ気がしています。
税理士となった今本当にそう思いますし、それが実際かなり役立っています。

受験生の皆様。そう思って頑張ってください。



夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その25
2011.09.05

何が何でも学校へ


当時の税理士受験校は通学クラスが主体でした。
今はDVDやWeb授業があるらしいので、様相がかなり違うとは思いますが
とにかく学校へ通っていなければ受かるはずがないと
痛感していました。

そのためには、何より仕事を時間内に終えて、残業をしないように
しなければなりません。
あまりお金のことをいいたくないのですが、そこの会計事務所は
男女差別や年功序列がないといいましたが、待遇もまさに平等でした。
ということは、残業代もない代わりにまさに歩合給。
決算をこなさなければ、手当てがまったく出ない仕組みでした。

そのため、どうやって時間内に終えて決算を効率よく終わらせるか
必死になって考えました。
当然ですが仕事に手は抜きません。

よく思うのですが、試験勉強も仕事もまさに段取りなのですね。
15時以降はアポを取らないで外出しないようにしましたし、
勤務時間内は本当に集中して仕事しました。

定時は5時30分でしたので、それからタイムカード(残業代がないのに
なぜかあった・・・)を打った瞬間に仕事のことを忘れるようにしました。


三科目を取っているので、週に何度も学校にいかなければなりません。
「今日は学校です」
はっきり公言して、積極的に帰るようにしました。

もちろん、仕事が集中した時は、7時、8時になることもありましたが、
それからでも学校の自習室で勉強するようにしました。
実は、仕事場から家と学校は反対方向なのですが、あえてわざわざ学校に
毎日通いました。


8時過ぎてからも重い足を引きずりながら、学校に行くこともあり、
そこからたとえ1時間でも集中して勉強しました。

でも、よく9時頃になって、私よりもっと疲れたような顔して入室してくる
ライバルに出会うのです。

「こんな時間からでもたとえ30分でも勉強して帰るのか・・・
負けられない・・・もっと頑張ろう!」


実はそんな緊張感を味わいたいからこそ、
毎日必死になって学校に通っていました・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その24
2011.09.02

炎の受験生の復活


脱サラして早くも2年半の歳月が流れていました。
「大丈夫。2年で必ず受かるから・・・」
そう家族を説得したつもりですが、結果的にはまだ法人税法しか
受かっていません。

試験の登竜門である簿記論、財務諸表論に苦しめられていました。
特に簿記論です。
正直なお話としてかなりマニアックな科目です。試験のための学問というか。
税理士となった今でも絶対にお目にかからない項目がたくさんありました。
割賦販売、社債の償還・・などなど、まさに試験チックな難問を大量に
しかも高速で解く訓練を繰り返さないと、なかなか合格できないのです。

10代や20代の若い受験生なら、すんなり受けいれやすい分野でしょう。
でもなかなか、「高齢の?」受験生にとってはやっかいな試験科目なのです。
最後に簿記論が残ってどうしても合格できなくて、税理士になるのを
あきらめた方を何人か知っています。

その気持ちよく分かりますね。
簿記論の不合格の通知をもらうと
「またコレを勉強するのか・・・」
そんな絶望感に苦しめられますから・・・。


確かに挫折しそうになりましたが、やはり夢はあきらめたら絶対にかないません。
「税理士になるために脱サラしたのだ・・・」
もう一度、あの脱サラした頃の情熱を思い返していました。

そこで取った作戦は、専門学校の講師なら絶対に反対しそうなことです。
それは、あえて試験科目を追加することにしたのです。
つまり、三科目一気に合格して巻き返しを図る作戦(暴挙?)にでました。

国税三法はそれまで勉強していましたが、あえて国税四法目の「消費税法」を
勉強することにしたのです。
実は、そのころこの業界では消費税を巡るトラブルが多発していました。
消費税は平成元年導入された新税です。
まだまだ不慣れな会計事務所側がその処理を誤ったことにより、
お客さんから訴えられる事件が頻発していたのです。

「これはやはり消費税法も勉強しなければならない・・」

もちろん、税理士試験は税法は3科目だけ合格すればよいのですが
税理士としてやっていくには、消費税の知識は絶対必要だと思ったのです。
これは税理士となった今やっていてよかったと本当に思っています。


普通働きながら三科目をチャレンジする受験生はいないでしょう。
でもそんな無茶な受験生は本当に実在したのです。
さあ!大原簿記学校伝説の「炎の受験生」の復活です・・・。


夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その23
2011.09.01

会計事務所の仕事

あまりなまめかしいお話を書きすぎましたかね?
これから夢を持ってこの業界に入っていただきたい方には
ちょっとキツすぎましたか?

でも大丈夫です。もう20年近く前にもなるお話です。
もうそんな徒弟制度を前提とした「暗黒の?」時代ではなくなりました。
あれからウィンドウズが発売され、コンピュータが急速に普及しましたね。
そのため、そんな大昔の手書き経理なんて時代遅れに
なってしまったのです。
コンピュータの普及のおかげで我々業界も劇的に改善されました。
もうそんな激務の会計事務所は減ったと思いますね。

しかも今時、そんなに職員を残業代も払わずにこき使ったら
本当に訴えられてしまうのです。
内緒ですが、「残業代不払い訴訟」がこの業界で結構あったのですね。

因みに私が職員を採用してから一度も残業をさせたこともありません。
(ちょっと自慢?)


まあ業界の裏話はこれくらいにして、この会計事務所のすばらしい仕事を
ご紹介しましょう。


この業界に飛び込んで、何が良かったかというと、
「信頼を前提とした」商売がいかにすばらしいかということです。

それまで証券マンとして営業をやっていました。
相手に喜ばれることはあったかもしれませんが、10のうち1あるかないかです。
その残りの9は怒られてばかりいました。
証券営業は儲けさせなければ信頼は得られないからなのですね。

また、営業をやった経験のある方は分かりますよね。
相手にペコペコしなければならない。営業ですからね。
会計事務所というのは営業ではありません。
何かを買ってもらう訳でもなく、相手に喜んでもらうような
サービスをするだけです。
喜ばれて感謝され、実に遣り甲斐のある仕事なのです。

毎月お客さんに伺うとき、本当に楽しかった。
それまで証券マンとして何千、何万社の社長さんと接してきた訳です。
相手の懐に飛び込むのは得意なのですね。
でもそれ以上に、自分の息子のように可愛がってくれる社長さんも
多かったですね。

また、証券マンというのは、お客さんのことがどれくらい分かっているか
というと、会計的には、会社の流動資産のうちの有価証券のところしか
分からないですよね。
銀行の営業マンだって、会社の負債の部と預金の一部しか分かりません。
でも会計事務所というのは、お客さんの貸借対照表どころか
すべての財務内容が分かっているのです。
それどころか極端なお話、社長さんが夕べどこへ行って何を食べたか
さえ知っています。
そういうことをすべて知っている上でいろいろアドバイスできるのです。
これほど信頼される職業はないですよね。


「この仕事は自分にとって天職だ!」
本当にそう思いました。
でもその信頼は税理士という国家資格が前提になっていると思えば思うほど、
どうしてもこの資格を取りたいという夢もさらに脹らんできたのです・・・。


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