Web3.0とは?概要と仮想通貨やメタバース・ChatGPTなど活用サービスの事例を解説 | MONEYIZM
 

Web3.0とは?概要と仮想通貨やメタバース・ChatGPTなど活用サービスの事例を解説

「Web3.0」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
Web3.0とは「Web1.0」「Web2.0」に続く分散型の次世代インターネットの概念です。メタバースや仮想通貨、昨年末にリリースされた「ChatGPT」などさまざまなサービスの事例があります。Web3.0について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

Web3(Web3.0)とは何か

Web3(Web3.0)の概要、メタバース・仮想通貨との関係を見ていきましょう。

Web3(Web3.0)は次世代の分散型インターネット

Web3.0とは「Web1.0」「Web2.0」に続く分散型台帳・ブロックチェーン技術などを基盤とした次世代のインターネットの概念です。

出典:総務省情報通信政策研究所調査研究部情報流通行政局参事官「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会事務局資料」
 

Web1.0はホームページ・メールマガジンなど一方向型の情報発信、Web2.0はSNSを中心とした双方向型の情報共有でした。Web2.0ではパソコンに加えスマートフォンも活用されています。基盤技術としてはWeb1.0・Web2.0ともにWeb技術です。

一方でWeb3.0は、基盤技術がブロックチェーンです。

出典:総務省「2018年度版情報通信白書 ブロックチェーンの概要」
 

ブロックチェーンとは情報通信ネットワーク上にある端末同士を直に接続し、暗号技術を用いて取引記録を分散的に処理・記録する新しい技術です。「ビットコイン」等の仮想通貨にも用いられています。
 

Web3.0では、VR・ARゴーグルなど新しいデバイスも利用されています。
近年Web3.0を活用した「仮想通貨」や「メタバース」などのサービスが、急速に普及しています。

Web3(Web3.0)と仮想通貨・メタバースの関係

Web3(Web3.0)を活用したサービスとして近年注目を集めているものに「仮想通貨」や「メタバース」があります。
 

仮想通貨とは「ビットコイン」「イーサリアム」などインターネット上でやりとりできる財産的価値です。
「暗号資産」とも呼ばれ、金融庁・財務局の登録を受けた暗号資産交換業者から入手・換金することができます。
 

メタバースは「仮想空間」という意味合いで使われており、近年オンラインゲーム・ソーシャルVRでのコミュニケーション・イベントでのメタバース利用が活発になっています。
バーチャル住宅展示場などビジネス向けにメタバース空間を提供する事業者や、テレワーク用のバーチャルオフィスを提供する事業者も存在します。

出典:総務省情報通信政策研究所調査研究部情報流通行政局参事官「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会事務局資料」

Web3(Web3.0)を理解するために知っておきたい用語集

Web3(Web3.0)をさらに詳しく理解するために「DAO」や「DeFi」「NFT」といった関連用語を知っておきましょう。
 

DAO(Decentralized Autonomous Organization)とは直訳すると「非中央的で・自立した・組織」です。
企業のような中央集権型ではなく、組織の代表者は存在しません。一人ひとりのユーザーの自律した行動によりフラットに運営される組織で「分散型自律組織」と呼ばれています。
メンバー同士で意思決定を行い、「ガバナンストークン」を保有することでDAOの意思決定に参加できます。
DAOは分散型のネットワークであるWeb3.0の概念を理解する上で、欠かせないものと言えるでしょう。
DAOやDeFiについては、「NFTで注目のDAO(ダオ)、Defi(ディファイ)って何?」をご覧ください。
 

DeFi・NFTについては以下のとおりです。

DeFi
(Decentralized Finance)
「分散型金融」を意味する。
銀行・証券会社などの金融機関を通さずに利用できる
NFT
(Non-Fungible Token)
非代替性トークン
ブロックチェーンを基盤に作成された代替不可能なデジタルデータを意味する

Web3(Web3.0)の活用事例:バーチャルイベント・ChatGPTとは?

Web3(Web3.0)の活用事例として、メタバースのバーチャルイベントと昨年末リリースされ2カ月弱で1億人のアクティブユーザー数を記録した「ChatGPT」を紹介します。

現実の都市空間をメタバースに再現するプロジェクトが続々と登場

地方自治体とさまざまな企業が連携し、現実の都市空間をメタバースに再現する取り組みが存在します。
 

例えば渋谷区公認のプラットフォーム「バーチャル渋谷」は専用のアプリからスマートフォン・PC・VRゴーグルで参加できます。
バーチャル渋谷は実物の写真を用いて渋谷の町並みを再現しています。
クリスマスやハロウィーンにはイベントも開催され、自分の分身(アバター)を通して他のユーザーとコミュニケーションが可能です。
バーチャル店員による接客も行っています。
バーチャル空間上でのマーケットイベント「バーチャルマーケット」は、2021年には来場者数が100万人を超え、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社や東宝株式会社なども出展しました。
 

さらに「バーチャル原宿」、大阪府・大阪市が提供する「バーチャル大阪」もオープンしました。
バーチャル大阪は2025年の大阪・関西万博、さらに先の未来に向け世界に大阪の魅力、日本の魅力を発信する取り組みです。
ハロウィーンには吉本興業の人気芸人(アバター)とゲームできるイベントなどが開催されました。

ChatGPT

ChatGPTとはアメリカのベンチャー企業「OpenAI」が開発・提供するAIとの対話ソフトです。
2022年11月30日に公開され、2023年1月には1億人のアクティブユーザー数を記録しました。「TikTok」や「Instagram」よりもはるかに早いスピードでユーザー数を増やしています。
 

例えば「じゃがいも、にんじん、豚肉で作れる料理を教えて」と質問すると、AIが以下のように豚汁のレシピを回答します。

出典:OpenAI「ChatGPT」より
 

ChatGPTに日本語バージョンはありませんが、日本語で質問すると日本語で答えが返ってきます。文章作成やブログラミングのコード作成も可能ですが、2021年までの公開データで学習されたAIモデルで、最新情報は反映されていません。
 

回答の情報ソースが不明で回答が誤っている事例もあるため、まだビジネスでの活用は難しい段階と言えるでしょう。

Web3(Web3.0)の注意点

Web3(Web3.0)は仮想通貨やNFT・メタバースなど急速に人気が出たことから事業環境や法律の整備が整っていないことが問題視されています。
経済産業省は2022年12月に「Web3.0事業環境整備の考え方」を公表し、現状の環境や諸外国の動向をまとめました。同資料では、「ビジネス的には黎明期であり、今後まだ見ぬユースケースが生まれてくる可能性が高い」と将来性が評価されています。

出典:経済産業省大臣官房Web3.0政策推進室「Web3.0事業環境整備の考え方」
 

まとめ

Web3(Web3.0)の活用事例としてメタバースや仮想通貨、ChatGPTなどさまざまなサービスがあります。メタバースや仮想通貨は既に身近な存在と言える人も多いでしょう。Web3(Web3.0)の理解を深め、今後に役立てていきましょう。
 

田中あさみ
大学在学中に2級FP技能士を取得、会社員を経て金融ライターとして独立。金融・投資・税金・各種制度・法律・不動産など難しいことを分かりやすく解説いたします。米国株・ETFを中心に資産運用中。
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