2023年3月の「実質賃金」が12カ月連続で減少物価上昇に給与の伸びが追いつかず…

厚生労働省が5月9日に発表した3月の毎月勤労統計によると、物価の変動を反映した働く人1人あたりの「実質賃金」が前年同月と比べて2.9%減り、12カ月連続の減少となったことがわかりました。昨今の物価上昇に賃金の伸びが追いつかず、目減りが続いている状況のようです。
3月の現金給与総額は29万1081円 15カ月連続の上昇に
そもそも実質賃金とは、物価変動を反映した賃金のことで、名目賃金(物価変動を考慮していない賃金=現金給与総額)からインフレ率(物価上昇率)を引いたものを指します。インフレ率が高い場合、名目賃金が増加しても実質賃金は減少することがあります。これは、物価上昇が賃金上昇を上回るため、労働者の購買力が低下することを意味します。逆に、デフレ(物価下落)が進んでいる場合、名目賃金が減少しても実質賃金は増加することがあります。実質賃金は、労働者が購買力を維持できるかどうかを示す重要な指標として用いられています。
厚生労働省によると、基本給や残業代などを合わせた働く人1人あたりの3月の現金給与総額は29万1081円でした。前年同月と比べて0.8%増え、15カ月連続の上昇となったようです。
一方、総務省が今年3月に発表した家計調査では物価上昇の影響もあり、2人以上の世帯が消費に使った金額(消費支出)は31万2758円で、前年同月と比べて1.9%減少となりました。
厚生労働省は「賃金は伸びてはいるものの、物価高に追い付いていない状況が続いている」としています。
中小企業経営者や個人事業主が抱える資産運用や相続、税務、労務、投資、保険、年金などの多岐にわたる課題に応えるため、マネーイズム編集部では実務に直結した具体的な解決策を提示する信頼性の高い情報を発信しています。
新着記事
人気記事ランキング
-
2026年10月1日の酒税改正、ビールとチューハイはいくら変わる?加熱式たばこの値上げも税理士に聞いた
-
貯蓄「平均2,059万円」に届かない世帯が3分の2——中央値1,264万円との795万円差はどこから生まれるのか
-
平均給与は1.9%増、源泉徴収された所得税は17%増。なぜ?今年の年末調整で起きることも税理士に聞いた
-
プルデンシャル生命に業務停止命令、解約したら税金は?ドル建て保険は円安だけで課税も、税理士の見解は
-
アジア大会の報奨金、五輪と違って税金がかかる?ぷよぷよ11歳金メダリスト「報奨金なしの見通し」から税理士が解説
-
100歳以上が初の10万人超え、親100歳・子80歳の「老老相続」で税金はどうなる?税理士が解説
-
元税務署職員が競艇に8億6,000万円、脱税1億3,500万円か。税理士「使った額はそのまま引けません」
-
新型iPhone、税込40万円超でも会社で一括経費にできる?「30万円→40万円」に変わった新基準を税理士が解説
-
「節税しただけ」なのになぜ逮捕?エンジェル税制、節税と脱税の境界線
-
全東信の未入金、今期の損金にできる?決算月で分かれる境目を税理士が解説



