日経平均、バブル崩壊後33年ぶりに最高値を更新!

2024年1月9日、日本の株式市場は大きな節目を迎えました。日経平均株価が約33年11カ月ぶりにバブル崩壊後の最高値を更新し、一時3万3763円を突破したのです。その後、東証株価指数(TOPIX)は年初から1月15日まで7日伸び続け、日経平均株価の大台を次々と塗り替えました。そして15日には一時、3万6000円台を記録しました。
日本株市場が注目を集める中、2024年に日経平均が史上最高値更新となる?
この急上昇の背景には、いくつかの要因が考えられます。まず、2023年秋から年末にかけての円高の背景には投機筋(持ち高)のポジションの手じまいがあり、年明けとともにその影響が収まったことが挙げられます。さらに、新たな少額投資非課税制度(NISA)の導入も大きな材料となりました。特に、新NISAによる日本の金融・資本市場の「劇的な変化」を投資家が評価したことが、市場の上昇を後押ししたと考えられます。新NISAについては「新NISAでどれくらい積み立てる?新しいNISA制度について解説」をご覧ください。
また日本株のパフォーマンスが従来の米S&P500種株価指数や全世界株式と比較しても引けを取らないことが投資家の間で認知されつつあります。円安の状況を背景に、リスク・リターンを冷静に考慮すれば、日本株にも資金が流入すると予想されています。
日経平均は2023年7月初めに高値をつけて以来、その水準を終値では抜けずに半年間もみ合ってきました。そのもみ合いでたまりにたまったエネルギーが一気に爆発したことも上昇の要因とされています。また、この水準は「真空地帯」とされ、売りは利益確定売りとなり、市場の回転が効きやすい状況となっています。加えて、買い遅れた投資家の間でFOMO(取り残される恐怖)が生じ、市場への参入を促しています。
市場はまだ弱気が多いという状況が、この相場が長く続く可能性を示唆しています。日経平均が史上最高値を2024年中に更新する可能性については、投資家サーベイで過半数が「できない」と答えていたものの、実際のところ、わずか7営業日で8%上昇するなど、その可能性は十分にあると考えられます。
今後の展開に注目が集まります。
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